チェチェン総合情報

単行本 「チェチェンで何が起こっているのか」

林克明・大富亮共著、2004年3月・高文研刊、1,800円(本体)

こちらで買えます:高文研サイト

好意的な書評も手伝ってでしょうか、よく売れて初刷り分は残りわずかだそうです。


内容紹介

カスピ海と黒海に挟まれた広さ岩手県ほどのチェチェン共和国。大国ロシアはなぜここに侵攻し、 チェチェン民族の抵抗はなぜ続くのか。厳戒のチェチェン潜入ルポとウォッチャーの考察による、 チェチェン問題理解のための入門書!(帯より)

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書評

ultramarine氏の評

UFI氏の評

益岡賢氏/東京東ティモール協会の評

植田那美氏/bk1に寄せた評

東長崎機関の評


発刊の辞(のようなもの)

「大富さんは普段何の仕事をしているんですか、なぜチェチェンのことを書 きつづけるんですか」と、知り合う人ごとに聞かれる。いつも答えにつまって、 「いろいろな偶然の結果です」などと、あいまいにする。一つ目の質問には、 私は、チェチェンとまったく関係のないアルバイトをしながら、ひとりで暮ら している、と答えられる。けれどもうひとつの「なぜ」に答えるには・・・・

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もくじ

・プロローグ――チェチェン戦争とは何か
Ⅰ章 なぜチェチェンで「戦争」は続くのか─大富 亮
   ・独立運動の始まり
   ・第一次チェチェン戦争
   ・戦間期―束の間の不安定な平和
   ・第二次チェチェン戦争
   ・コーカサス戦争
   ・ロシア革命とチェチェン
   ・強制移住
   ・強制移住から帰還後のチェチェン
   ・現代のチェチェン戦争の原因
   ・チェチェン紛争はどうなるか

Ⅱ章 モスクワ劇場占拠事件―知られざる当事者の肉声─林 克明
   ・幕開け
   ・観劇していたチェチェン人
   ・ひとりの女性ゲリラとの会話
   ・事件の背景にあるもの
   ・あと一歩で劇的な解決へ
   ・特殊部隊の突入
   ・チェチェン人への弾圧
   ・真実を葬る構図
   ・「テロ事件」の図式
   ◎コラム=チェチェンを知るために①
        体験を優先させる「チェチェン効果」

Ⅲ章 チェチェンで続いている拷問、虐殺、処刑─大富 亮
   ・市民に対する戦争
   ・各地で発見される遺棄死体
   ・不当逮捕、人身売買、拷問、処刑
   ・犠牲者数の推計さえ存在しない

Ⅳ章 忘れえぬ人々―現代チェチェン人群像─林 克明
   ・深夜の緊急電話
   ・イスラム武装勢力の主流は「市民防衛軍」
   ・検問所のチェックにひっかかる
   ・収容所で拷問にあったミカイル
   ・執拗な尋問を切り抜ける
   ・グルジアからチェチェンへ潜入
   ・「死の街」グローズヌイで生きる人々
   ・チェチェンに住むロシア人の現状
   ・家族と故郷を守るために戦う男たち
   ・ミカイルと一瞬の再会
   ・「カリスマ野戦司令官」バサーエフ
   ・マスハードフ大統領に会う
   ・アパート爆弾テロはチェチェン人の犯行か?
   ・生きていたマダーエフ一家
   ・砕かれたアスランの夢
   ・増える非戦闘員の犠牲者
   ・ロシアの戦争目的は「小数民族抹殺」なのか
   ◎コラム=チェチェンを知るために②
        常に死を意識している人間美

Ⅴ章 ジャーナリストの誕生─林 克明
   ・謀略のからくり
   ・取材活動が犯罪に
   ・ほとんどが女性ジャーナリスト
   ・ジャーナリスト、ハズマンの誕生
   ・モスクワからグルジアへ
   ・瓦礫の街・グローズヌイ
   ・グルジアでチェチェンプレス復活
   ・チェチェン国境の難民の村へ
   ・ジャーナリストを殲滅せよ
   ・難民をだまし討ち
   ・ジャーナリスト、ライーサの原点
   ・隠された事実
   ・「不死身の女」との再会
   ・チェチェンへ潜入
   ・逮捕、尋問、退去
   ・戦争が投げかける暗い影
   ◎コラム=チェチェンを知るために③
        男女差から生じる抗しがたい様式美

Ⅵ章 チェチェン戦争の諸相─大富 亮
   ・戦争の原因を考える
   ・ロシア国内の混乱の収拾と権力の委譲
   ・なぜプーチンだったのか
   ・チェチェン独立は隣接地域への連鎖を招く
   ・ダゲスタン事件
   ・真相を考える三つの情報
   ・「国民投票」から見えてくるもの
   ・「大統領選挙」
   ・ロシアの人権団体が見た選挙の実態
   ・権力の所在
   ・日本の新聞報道の中のチェチェン

Ⅶ章 何のための苦しみか
   チェチェンが示す21世紀の黙示録─寺沢潤世

《資料》チェチェン関連書籍、映像案内
   チェチェンをめぐる略年表

・エピローグ――いま私たちに出来ること