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チェチェンニュース
Vol.01 No.17 2001.08.21

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■チェチェン独立派,バノイ-ユルトを制圧/AP 8/13

8月13日,チェチェンの独立派レジスタンスは,首都グロズヌイの南東,南部山岳地帯への主要道路上のバノイ-ユルト村をロシア軍から奪回した.ここ数日,ロシア軍の未制圧地区である南部山岳地帯を中心に,ロシア軍の司令部,親ロシア政権などに対するレジスタンスの攻撃が強まっていた.最近の戦闘で独立派はバノイ-ユルトを制圧し,さらに南部のヴェデノに通じる道路にチェックポイントを設けた.この道路は急峻な渓谷を通っており,ヴェデノ周辺にいるロシア軍部隊の補給路となっている.このため,ロシア軍はレジスタンスの追い出しを図り,ヘリコプターによる攻撃を加えた.

チェチェンの野戦司令官,アブ-ヴァリドは電話での取材に対し,「この戦闘はチェチェン南部で頻発しているもののごく一部だ」と答えるとともに,チェチェン側がヴェデノ地区でもロシア軍の装甲兵員輸送車2両を破壊したことを明らかにした.

また,APの記者は13日,グロズヌイの北西の村ゴラグルスクでロシア軍のジープが爆破され,ロシア兵1名が重傷となったのを目撃している.もともとこの地域は戦争の早い時点からロシア軍が制圧していた箇所であり,南部山岳地帯に比較して衝突は少なかった.

ロシア軍は1999年のチェチェン民兵によるダゲスタン侵攻と,モスクワなどでのアパート爆破事件などをきっかけにチェチェンへの進攻を続けている.

■戦闘状況/グラスノスチ財団 8/17

8月15日,ツサ-ヴェデノとアギシュバト村が,ロシア軍の弾道ミサイル「スカッド」の標的にされ,チェチェン側によると6人の市民が死亡した.同日,アルグンに展開中のロシア軍がチェチェン側の攻撃を受けた.その結果,装甲車3台が破壊され,7人のロシア兵が死亡,10人が負傷した.マスケル-ユルトの付近では1台の装甲車が破壊され,ノザイ-ユルトではここ3日のあいだに15人のロシア兵が死亡した.いずれもチェチェン側のニュースソースによる.

■ロシア側将軍,レジスタンスの攻撃により重傷/グラスノスチ財団 8/20

8月15日,ロシア軍のピャチゴルスク部隊の司令官,イゴール・グルドノフ少将が,ノジャイ・ユルト地区のバランス村付近で負傷した.少将の縦隊は,数台のトラックと2台のジープ,2台の装甲車で構成されていたが,チェチェン側のレジスタンスによる,グレネード弾の攻撃を受けた.少将は胸に重傷を負い,部下2名が死亡した.チェチェン側は30分後,救援に到着したロシア軍のガンシップヘリの到着にあわせて退却した.

■親ロシア政権による新聞発行が開始/グラスノスチ財団 8/20

8月19日より首都グロズヌイで,チェチェンにおける親ロシア政権による新聞,「リバイバル」が発行された.部数は10万部.1週間前にこの新聞のために移動印刷車が到着していた.紙面でロシアのチェチェン派遣軍の司令官,バラーノフ将軍は「この新聞は,これまでのチェチェンでの情報不足を解消するだろう」と語った.

■編集室より

ロシアのメディアの多くは現在,潜水艦クルスクの引き上げやクーデター10週年の報道に忙しい.そのかたわらで故意に放置されているのが,チェチェン情勢である.総じてチェチェンでの戦闘がロシア側にとってはかばかしくない時は報道がされないようだ.

それを裏付けるように,チェチェンでの戦闘はレジスタンスの行動の活発化にともなって激化している.今号で扱った情報の他にも,地対空弾によるロシア軍ヘリコプター2機の撃墜などが,かなり確度の高い情報として入っている.チェチェン側の戦闘方針などについては、マスハドフ大統領のインタビューに詳しい.URLは下記.

http://www.geocities.com/kafkasclub/che/01news/chn_014.html

「ただ情報を受け取るだけでなく,チェチェンのためにできることはないか」と思う人も多くいると思う.チェチェンニュースとしては,平和的解決や難民への支援を考える,読者の集いを開きたいと考えている.開催に向けてのご意見,ご要望をお寄せください.(発行人)

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