チェチェン総合情報
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チェチェンニュース Vol.06 No.03 2006.01.25 雑多に

発行部数:1584部

チェチェン総合情報:http://chechennews.org/
バイナフ自由通信:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/


■今回は雑多に

 状況がおちついてきたので、ストラスブールで断食をしたイブラギモフさんと、そこに向かった日本山の寺沢潤世上人のことを。今年の第一号でみなさんにお知らせした、ストラスブールでの、チェチェン人活動家イブラギモフさんの断食は、40日目にして終わりました。イブラギモフさんは無事です。欧州評議会の関係者らがイブラギモフ氏への公開書簡を出し、チェチェン問題解決のための努力を約束したためです。

 一時は病院に運び込まれた上、「断食を続けるなら入院は許可できない」と断られ、いったいどうなることかと思われたのですが、その次第を寺沢上人が報告しているので、ぜひご一読ください。PDF版は縦組みです。プリントアウトされる方は、こちらが読みやすいかと思います。

 http://chechennews.org/log.htm#0117
(pdf版: http://chechennews.org/dl/20060117terasawa_ippan.pdf )

 それから、

 http://chechennews.org/log.htm#0119
(pdf版: http://chechennews.org/dl/20060118terasawa_kankeisha.pdf )

 日本にいる私たちには、ほとんど何も出来なかったのですが、こうして一人の活動家の命が助かったことは、素直に喜びたいと思います。なお、断食の当初に流れた、本人の声明文も日本語になっているので、そちらもお読みいただければ幸いです。

インタビューと声明文: http://chechennews.org/log.htm#0113a

 欧州評議会議員連盟(PACE)ビンディング氏のイブラギーモフ宛メッセージ(英文):
 http://assembly.coe.int/ASP/APFeaturesManager/defaultArtSiteView.asp?ArtId=360

 なお、皆様にお願いした寺沢上人の行動資金カンパですが、おかげさまで1月16日までに26万7千円があつまり、18日に無事送金できました。いったんこれで募金を終了しますが、16日以降にお寄せいただいた分については、上人の帰国の際にお渡しします。銀行経由の送金手数料がなかなか高く、緊急の場合がなければ、そのように処理したいと思います。

 たくさんの方のご支援に、お礼申し上げます。

■ドイツ首相、プーチン政権をかすかに批判

 1月17日、ドイツのメルケル首相は、プーチン大統領との会談のあと、チェチェン問題に言及しました。「チェチェンの状況は、我々が見解を共有できないテーマだ」と記者会見で語ったそうです[1/17 朝日]。ドイツなりに考えあってのことでしょうが、そういう声がヨーロッパの主要国のトップから出てきたのは久しぶりのことで、歓迎です。会談のあとでそういう発言が出ることは折込済みだったのでしょう。モスクワ郊外での歓迎会も中止に[1/17 産経]。そしてもう一つ、プーチン政権はこの会談が終わるまで発表を控えていましたが、ロシア内でのNGO組織の活動を妨害するためのNGO規制法が、4月に発効します[1/18 共同]。

 関連記事:
http://www.asahi.com/international/update/0117/011.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000009-san-int
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=KHP&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006011801004209

■一夫多妻VS一妻多夫:議論への疑問

 ロシア連邦で一夫多妻制をめぐる議論が起こっている。言い出しはチェチェン共和国親ロシア(傀儡)政権の第一副首相ラムザン・カディーロフ。「男性が極端に少ないチェチェンでは一夫多妻制が必要だ」(2006年1月15日付 朝日新聞14版)と言うが、彼がロシア軍とともに「掃討作戦」という名のジェノサイドを実行し、チェチェンにおける人口減少を演出している張本人の一人であることを考えると、私には寝言としか受け取れない。[1/19 JanJan:植田那美]

全文: http://www.janjan.jp/world/0601/0601177854/1.php

■バサーエフ:戦略的勝利は我々の手中にある

 カフカスセンターによる、バサーエフへのインタビュー。「コーカサス戦線は、チェチェン共和国軍隊の構造要素の一つです。戦線組織はコーカサスにおいてイスラム戦士の戦略にラディカルな変化が生じている兆候ではありません。それはただ単に次のジハードへの拡張なのです」[1/12 Kavkaz Center]

全文: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060115/1137284628

■欧州議会議員たちがロシア―チェチェン問題に対するEUの弱腰を批判

 チェチェンにおいて、人権問題はしばしば経済問題にすり替えられる。それは人権と民主主義という理念を掲げるEU諸国も変わらない。以下の記事から読み取れるのは、先日のチェチェン議会選挙中に暴動が発生しなかったことを「安定と民主主義への新たな一歩」と謳う一方、チェチェンで日常的に行われているロシア軍による人権侵害には目をつぶってみせるEU指導者たちの本音と建前の乖離である。チェチェン問題の本質は、ロシアによる人権侵害ではなくチェチェン人自身の貧困にあると、彼らは主張する。チェチェン戦争は、ロシアのみならず欧州をも、プロパガンダによって分裂させているかのようだ。

全文: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060120/1137761000

■NGO規制の次は「敵対外国人」の入国制限

 ロシアのラジオ放送エホ・マスクブイなどによると、プーチン政権の翼賛政党「統一ロシア」が支配するロシア下院では、外国人の入国に関する法律の修正案採択が検討されている。「ロシアを尊敬せず、侮辱的な対応をする外国人」には入国ビザの発給を行わないという内容で、政権に批判的な姿勢を示す外国人ジャーナリストなども対象になる可能性があるという。[1/23 産経]

全文: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060123-00000011-san-int

イベント情報をいくつか。
■写真展:クルド難民の人権と自由を

 「最初は外国人ホームレスだと思っていたんです。でもある日ポストに『助けてください』というチラシが入っていて、彼らが座り込みをしている難民だと知りました」難民問題は多くの日本人にとってなお「見えない」存在であるが、それを記録する周さんの写真は増え続けている。1月24日から1週間、周さんは「クルド人難民に人権と自由を」という写真展を開催する。どうか一人でも多くの人に、この写真展を通じて日本における難民問題を知ってもらいたいと思う。[1/22 JanJan:植田那美]

全文: http://www.janjan.jp/world/0601/0601210029/1.php

【写真展・クルド難民に人権と自由を】クルド人難民二家族を支援する会の主催する周香織さんの写真展が29日まで。場所は東京・一ツ橋です。シリアスなモノクロ写真が中心で、作品は手ごろな値段で販売中。一部は難民支援につかわれるそうです。もちろん入場無料で、見に来るだけでも大歓迎です。

 詳しい案内: http://shukaori.exblog.jp/

■ルート181 パレスチナ−イスラエル 旅の断章

 問題のロードムービーの関西上映がもう間近です! 前評判も上々で、京都上映は予約受付け終了(当日券はキャンセル待ちのみ)となっています。大阪上映は予約受付け中です。

 世界各地で高い評価を受け、「山形国際ドキュメンタリー映画祭 2005」でも「最優秀賞」を受賞し、アラブ映画祭(東京)および東京特別上映 3日間のすべてで満席となった衝撃の話題作『ルート 181』の関西上映がついに実現することとなりました。上映は、京都と大阪でそれぞれ1回のみとなります。ぜひとも、この機会をお見逃しなく。

 詳しい案内:http://palestine-forum.org/route181/index.html

■大田通貴さんに聞く写真と出版

【みみの会】みなさんは、写真はお好きですか? 26日、東京九段下で、発行人のかかわっている、みみの会という集まりがありますので、よかったらご参加ください。今回のみみの会では、数多くの写真集を編集・出版してきた蒼穹社の大田通貴さんにお話をうかがいます。大田さんは、80年代末から、森山大道をはじめとする現代写真家の写真を、積極的に紹介してこられました。写真関連書専門書店である蒼穹舎は、森山さんら写真家自身が運営するギャラリー〈PLACE M〉と同じ場所にあり、影響を与えあっています。出版と書店経営を通して写真と取り組んできたいきさつや、今後の構想を語っていただきたいと思います。

詳しい案内: http://d.hatena.ne.jp/miminokai/20060120


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