チェチェン総合情報
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■チェチェンニュース Vol.07 No.29 2007.12.21

http://chechennews.org/chn/0729.htm (HTML版) 発行部数:1675部

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INDEX

■お知らせ ハッサン・バイエフ医師再招聘について

 2007年12月17日

昨年の晩秋の2週間、戦争下のチェチェンで民間の戦場医師として、敵味方を区別することなく多くの人命を救った体験を著書「誓い」に綴ったハッサン・バイエフ医師が初来日を果たし、各地で感動的な講演をされました。多くの方々が、バイエフ医師に関心を寄せ、共にチェチェンの人びと、とりわけ未来を担う子どもたちが辛酸を嘗めさせられている現状に心を痛めて下さったことに対して、招聘を組織した「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、心からお礼を申し上げます。

それから1年あまり、バイエフ医師は、2回にわたり故郷のチェチェンに入って、荒廃した医療環境をどう立て直すか、自分自身が10年近いブランクを克服して、医療現場に復帰できるかを真剣に検討してきました。チェチェンでは因果関係は解明されていませんが、小児の先天奇形が頻発しており、今秋の訪問では、バイエフ医師も数件の手術を行っています。

ハッサン・バイエフ医師は昨年の訪日の際、日本の先進的な形成外科医術の知見を深め、医師免許の関係で、患者に触れることはできなくても、実地に学びたいと強く希望されました。この希望を実現しようと多くの方がたが、様々な可能性を、バイエフ医師の滞日中から探って下さいました。しかしこれまで、なかなか具体的な段階まで進めることは出来ませんでした。そんな中、埼玉医科大学総合医療センター形成外科部門が、2008年2-3月の2ヶ月間、受け入れて下さることになりました。

今回の招聘は、「研修」が中心となりますが、週末土日を中心に。バイエフ医師は、講演活動も積極的に行って、チェチェンの現状を報告し、多くの人びとと交流することに意欲を燃やしております。つきましては、バイエフ医師招聘の費用捻出に、おおくの皆さまの暖かいご支援をお寄せ下さいますよう、お願いいたします。

 ハッサン・バイエフを呼ぶ会
共同代表 林克明・岡田一男

 バイエフ招聘資金の募金:郵便振替:00180-6-261048

 チェチェン連絡会議の口座をお借りしています。通信欄にバイエフと明記して下さい。

 ハッサン・バイエフを呼ぶ会は、恒常的に支援活動を行うべく、チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)に近々、発展させたいと思っています。

■映画『暗殺・リトビネンコ事件』を観よう

(邦枝律/チェチェンニュース)

 「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し、世界に伝えてほしい」――2006年11月23日、元FSB(ロシア連邦保安庁)将校が、亡命先のロンドンで暗殺された。彼の名はアレクサンドル・リトビネンコ。権力の中枢からFSBの腐敗を告発し、チェチェン戦争やアンナ・ポリトコフスカヤの死についてプーチン政権の関与を主張していた人物である。

 リトビネンコはなぜ殺されなければならなかったのか。アンドレイ・ネクラーソフ監督は、この問いを―それを発する人間ごと―呑みこもうとする「ロシアの闇」を見事にあぶり出している。数百時間にもおよぶリトビネンコへのインタビューと、ポリトコフスカヤやミハイル・トレパシキン、ボリス・ベレゾフスキー、アンドレイ・ルゴボイ、マリーナ・リトビネンコといった関係者の証言、その他膨大な記録映像から事件の深層に迫る、その手法は圧巻だ。

 ただし、あらゆるドキュメンタリがそうなのかもしれないけれど、『暗殺・リトビネンコ事件』には、観客を単なる傍観者にさせてしまうような、そんな危うい一面もあるように思う。あなたはこの映画を刺激的なノンフィクション・ミステリーとして楽しむこともできるし、「ロシアは恐ろしい国だ」というわかりやすいメッセージだけを持ち帰ってくることもできるだろう。けれど、せっかく劇場に足を運ぶなら、「ロシアの闇」を生み出したものとまさに同じものが、私たちの内にも棲んでいることに、どうか思いをめぐらせてほしい。

 作中には、観客に強烈な印象を与えるシーンが、随所に散りばめられている。その一つが、ネクラーソフ監督とポリトコフスカヤとのやり取りだ。ポリトコフスカヤは、2002年のモスクワ劇場占拠事件の犯人の一人がプーチン政権側の人間であることを突き止め、それを暴露する衝撃的な記事をノーヴァヤ・ガゼータに掲載した。ところが、それに対して、ロシアの世論は無反応だった。

 ネクラーソフは、さっそく街に出かけるが、どこの店にもノーヴァヤ・ガゼータは置かれていない。ポリトコフスカヤは、怒りと悔しさに顔を紅潮させながら続ける。「あの悲惨なテロがヤラセだったのに・・・。政府も平気な顔よ。何の抗議行動もないと見通している」

 「私たちの苦痛や苦悩を悠然と高みから見下ろし、こう思ってる。『好きに書くがいい。必要なら消すが今は生かしといてやる』」

 『暗殺・リトビネンコ事件』は、一人の人間の死という具体的な事実を通じて、私たちの誰もが陥ってしまう、ある「根源的な罪」をえぐり出し、観客ひとりひとりに問いを投げかけている。その罪が何であるかということは、ここでは述べないけれど、作品を観ながら、リトビネンコの死や、ポリトコフスカヤの死、そして25万人とも言われるチェチェンの人々の死も、その罪の行き着く先にあるのかもしれないと感じた。そして、ロシアで起こっていることは、形を変えて日本でも起こっているのだと。

 作品は12月22日(土)から東京・渋谷ユーロスペースで公開されるほか、大阪市淀川区の「第七藝術劇場」でも来年2月から上映が予定されている。ぜひ多くの方に観ていただきたいと思う。

 『暗殺・リトビネンコ事件』公式サイト:http://litvinenko-case.com/

 以下に関連記事をいくつか紹介します。最初の記事は林克明さんによるインタビュー。

●映画『暗殺・リトビネンコ事件』完成記念 アンドレイ・ネクラーソフ監督インタビュー [QuickJapan Vol.75]

 いちばん最初に秘密警察に圧力をかけられたのは、演劇大学一年のときにさかのぼります。当時、英語に興味があって、私はアメリカ人やイギリス人と付き合っていました。すると秘密警察に呼び出されて、彼らの情報を報告するように要求されました。私が拒否すると、すぐに退学処分になりました。

 このような場合多くの人は『はい』と答えます。このテストに合格すればその後のキャリアは保障される。いまも"テスト"は続いています。

 私がこの映画『暗殺・リトビネンコ事件』を制作する決断をしたのは、国家犯罪がまったく罰せられなければ、国民が自分の家に住んでいるという安心感をもてないから。何よりも、リトビネンコが毒殺されたとき、その対象は私かもしれないと思ったことです。

●闇探る貴重な記録 「暗殺・リトビネンコ事件」都内で上映へ [産経 12/15]

 99年のモスクワ連続爆破テロを題材にした「不信」(04年)などの作品があるネクラーソフ監督は、「ロシアより民主主義を謳歌している国でも民主主義を当たり前と考えてはならない。日々変化するものだ」と日本の観客へのメッセージを述べた。映画は「第七藝術劇場」(大阪市淀川区)でも来年2月から上映される予定だ。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071215-00000943-san-int

●「暗殺・リトビネンコ事件」 ネクラーソフ監督に聞く [JanJan 12/17]

 ──映画の中で「秘密警察組織の台頭やチェチェン問題に、ロシアの市民は無関心だ」という指摘が出てくる。なぜか。

 大きな要因の一つは、ロシア中心部に住む人々が、コーカサスなどのロシア人以外の人々が住む「非ロシア地域」に偏見や差別感を持っていることだ。ロシア人は圧倒的に人数が多く、「ロシア民族が外に向けた代表だ」という認識がある。だからそれ以外の人たちへの無関心が生まれる。

 チェチェン問題には外国の介入、政治的腐敗など複雑な要素が絡まっている。問題を単純化するわけにはできないが、原因の一つに差別意識がある。差別や偏見はどんな人でも持ち、どんな国にもあるもの。ロシアだけの問題ではない。米国同様、ロシアにもイスラム教に対する偏見がある。ロシアでは報道の自由が制限されている。欧米なら自由な政府批判ができる。ロシアでは偏見を利用する人間が出現し、ポリトコフスカヤやリトビネンコのように、批判する人間は抑圧される。

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http://www.cinema.janjan.jp/0712/0712140243/1.php

■ロシア式 偽装選挙マニュアル

 12月2日に実施されたロシア下院選挙は、プーチン率いる与党「統一ロシア」が圧勝し、単独で憲法改正が可能な三分の二を越える70%(450議席中315席)の議席を獲得しました。続いて野党の共産党が11.6%(57議席)を確保したものの、極右の自由民主党と公正ロシアを合わせて与党勢力が約9割。完全な翼賛体制です。リトビネンコ事件の容疑者アンドレイ・ルゴボイも自民党から当選しました。

 下院選をめぐっては、「統一ロシア」の勝利を演出するためにロシア全土で脅迫と偽装が行われていた証拠が次々と挙がってきています。たとえば:

●統計学から見たロシア偽装選挙 [もう一つのロシア 12/15]

 バスに詰め込まれた投票者が投票所を次々と回っていく光景が目撃されているし、本来は投票者しか投票できないはずの集計機に、選管職員が大量の投票用紙を突っ込んでいるという、ひどいビデオが話題になっている。

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http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071219/1198021982

●投票率100%の全有権者の支持を得たプーチン与党@ソ連型選挙に中央選管「選挙違反なし」と表明 [iza 12/7]

 つい最近、ロシアでこんな報道がありました。有力紙コメルサントの記事です。見出しは「統一ロシアは、選挙で得票率100%以上の支持を集めた」。この記事によると、首都モスクワに近いモルドヴィア州では、投票率はなんと94.5%。そのうち、93.41%の有権者が統一ロシアに投票したとのこと。

 そんなことあるかいっ!と思わずつっこみたくなりますが、さらに、眼を疑う数字が・・・・この州のある地域では、選管の集計の結果、得票数の109%が、統一ロシアに投票したー。???

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http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/415654/

●イングーシでは大半が選挙をボイコット [ラジオ・リバティ 12/3]

 イングーシでは、公式発表による投票率と実際の投票者数の間に、チェチェン以上の落差が生じている。イングーシ選挙管理委員会は、投票率が98%でそのうち98.9%が統一ロシアに投票したと発表しているが、Ingushetiya.ruの推計によれば、実際に投票した有権者は8%程度にすぎない

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http://www.rferl.org/newsline/2007/12/1-RUS/rus-031207.asp?po=y

●露下院選:野党「全土で不正投票」 西側諸国正当性否定も [毎日 12/3]

 国内約40カ所で独自に選挙監視活動を行ったモスクワの非政府組織「ゴロス」は、全国から3500件以上の選挙違反の苦情を受けた。目立ったのは不在者投票制度を悪用した例で、ウラル地方のウファでは、同制度を使って大量の学生が1カ所の投票所に送り込まれ、投票を強制させられたという。

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http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20071204k0000m030125000c.html

●勝利のために [ラジオ・リバティ 11/30]

 「軍隊にはいわゆる専用投票所があって、兵士たちは行進をして投票所に向かいます。もちろん、与党に投票するよう脅されたり圧力をかけられることも珍しくありません。もっとも、軍隊は―少なくとも兵士なら―言われた通りに投票するので、そうしたことは問題にもなりませんが。ちなみに軍隊内での投票率はつねに100%近くになります

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http://www.rferl.org/featuresarticle/2007/11/D5585E43-4680-45AA-B242-1E2CCE4D4C6E.html

 ・・・というように、どれもこれも気分が悪くなるような情報ばかり。それにしても、これほどまで選挙に正当性がないことが明白なのに、国際社会はなぜロシア政府を本気で追及しようとしないのでしょうか。ロシアが怖いから?それとも石油が欲しいから?あるいは自分たちには関係ないから?もしもそうだとすれば、その理由の半ばは、ロシア政府ではなく、私たち自身の問題にあると言えないでしょうか。(邦枝)

■カスパロフ、大統領選から排除される!

 次は、3月2日の大統領選挙についての記事を紹介します。12月10日にプーチンがドミトリー・メドベージェフ第一副首相を大統領後継候補に指名して以来、プーチン政権は野党系の大統領候補者をひたすら蹴落としにかかってきています。

 ロシアの法律では、大統領候補者は、支持者を集めて「発起人集会」というものを開かなければならないのですが、「もう一つのロシア」を率いるガルリ・カスパロフは、クレムリンからの圧力を受けた会場側から契約をドタキャンされ、大統領選挙から早くも排除されてしまいました。人権派作家のウラジーミル・ブコフスキーも同じような状況に置かれているようです。

 カスパロフの著書「決定力を鍛える-チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」(NHK出版、2200円)もぜひお読みください。

http://chechennews.org/log.htm#071128

●チェックメイト?カスパロフ、大統領候補から脱落 [もう一つのロシア 12/14]

中央選挙委員会(CEC)は、ガルリ・カスパロフを3月の大統領選挙から排除した。カスパロフの属する政党「統一市民戦線」の事務局長デニス・ブリノフは、チェスの元世界王者が序盤から妨害されたとSobrok@ruに語った。

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http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071214/1197624451

●ロシアの圧制に対する私たちの闘い [もう一つのロシア 12/1]

今回の逮捕が氷山の一角にすぎないと指摘することも重要である。私に起こったようなことは、ロシア中で日常的に起こっている。反体制活動家や、偶然当局の邪魔になってしまった人々は、薬物の不法所持、過激主義―最近の流行は不法なソフトウェアの所持―という容疑を捏造され、嫌がらせを受け、逮捕されてしまう。

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http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071215/1197694831

●候補者なき大統領選挙 [もう一つのロシア 12/15]

著名な作家であり人権活動家でもあるウラジーミル・ブコフスキーは、大統領選挙への出馬が危うくなっている。ソ連の反体制派活動家は、「発起人グループ」を組織しようとしたところ、当局の妨害を受けた。ラジオ『モスクワのこだま』が報じた。

つづきを読む
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071219/1198021983

■アムネスティ最新報告書「北コーカサス:危機にさらされる人権活動家」

 アムネスティが、「北コーカサス:危機にさらされる人権活動家」という報告書を11月28日にリリースしました。以下に概要を紹介します。

 ロシアでは、昨年10月にアンナ・ポリトコフスカヤがモスクワで暗殺され、先月にはイングーシで人権団体「メモリアル」の代表とテレビクルーが誘拐される事件が起こりました。アムネスティは、北コーカサスにおける人権侵害を告発する人権活動家やジャーナリスト、弁護士が、まさにその活動のために、人権を侵害され、ときには命さえ奪われてしまうロシアの現状を批判し、彼らの権利を擁護するよう当局に勧告しています。

目次:
(1) 北コーカサスにおける人権侵害
(2) 人権活動家、ジャーナリスト、弁護士を沈黙させようとする試み
(3) 人権活動家に対する「テロリスト」「過激派」のレッテル貼り
(4) 集会の自由に対する規制
(5) 人権団体と政治活動家に対する迫害
(6) 勧告

くわしく読む
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071208/1197069958

■最近のロシア関連情報

 最近のロシア関連情報をまとめてお伝えします。Tさんからいただいた情報多数。いつもありがとうございます。

●チェチェン:「実情を知って」アムネスティひろしま、きょう中区で集会 [毎日 11/10]

 「チェチェン紛争などでロシア・プーチン政権を批判してきたロシアの女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤさんが昨年10月、自宅アパートで殺害されて1年が過ぎた。国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル日本ひろしまグループ」は10日、チェチェン共和国の実情を知ってもらおうと集会「チェチェン、ロシアで起こっていること」を開く。

 同グループの野間伸次・運営担当は「ミャンマーの人権問題に国連や国際社会が対応できない背景には、ロシアのチェチェン問題、中国のチベット問題を見逃す人権への国際的な二重基準がある。ロシアの危険性は日本も無関係ではない」と参加を呼びかける」  (注:終了しました)

●大国化するロシア 5 強まる専制 民主主義の歩み遅く [山陽 11/3]

 「地位を利用した官僚の汚職もプーチン政権の暗部だ。世界の汚職を調べるNGOトランスペアレンシー・インターナショナルが今年発表した腐敗認識指数(ランクが低いほど腐敗度が高い)では、ロシアは世界179カ国中143位で、最悪の部類だ。日本は17位...エリツィン前大統領の補佐官を務めた民主主義情報基金代表のサタロフ氏は「権力を握った官僚が金を求めている。プーチン政権自体が新しいオリガルヒになった」と指摘する。

 政権を批判するサタロフ氏には、テレビに出さないよう放送局へ政権の圧力がある。「プーチンの高い支持率は、ほかにだれもいないからにすぎない」とサタロフ氏は手厳しい」

 こういう見方は、支持率だけに注目していると出てこないですね。

●03年ロシア議員不審死 リトビネンコ事件と酷似 [読売 11/1]

 03年7月に死亡したヤブロコのユーリー・シェコチーヒン元議員は、放射性物質を使って殺された疑いがある―という情報を、ロシア最高検察庁が公表したという記事。当時から放射性タリウム(て何だ?)を使って殺されたという話はあったものの、当局がそういう理由で再捜査するとまで言うのは異例。リトビネンコ事件に、政府以外のスケープゴートを探すとか、そういう目的があるように思われます。一種の煙幕と見た。

●トレパシキン釈放

 非公開の軍事法廷で国家機密漏洩罪で裁かれ、ほぼ4年にわたってウラルの山奥に収監されていたミハイル・トレパシキンが、ついに釈放されました。弁護士で元FSB将校のトレパシキンは、昨年11月に暗殺されたアレクサンドル・リトビネンコとともに、1998年にFSBを告発する記者会見を行い、第二次チェチェン戦争の引き金の一つとなった1999年のモスクワ連続アパート爆破事件を調査していました。

●世界報道自由ランキングとアンナ・ポリトコフスカヤさん [litvinenkoの日記 12/10]

 国境なき記者団では、毎年、世界報道自由ランキングを発表しています。2007年もランキングが発表されました。ロシアの順位は、169ヶ国の中で、144位。ロシアでは1999年〜2006年の間に126名のジャーナリストが死亡、もしくは行方不明となっているそうです。

●「もう一つのロシア」活動家 殴打され死亡 [もう一つのロシア 12/12]

 12月10日、午後5時頃(モスクワ時間)、「もう一つのロシア」の活動家、ユーリー・チェルヴォシキンが、ブルデンコ病院の神経外科で死亡した。チェルヴォシキンは11月下旬に昏睡状態で運び込まれてから入院していた。チェルヴォシキンは、生きていれば12月31日で23歳になるはずだった。

■イベント情報

 今週末、神戸と姫路で、『踊れ、グローズヌイ!』の年内最後の上映会が開催されます。年末の慌しい時期ですが、ご都合のつく方はぜひご参加ください。NHKで放映される『ロシア“愛国者の村”』も、なかなかおもしろそうです。ロシア人は心のどこかで独裁を求めているのか?続きは番組をご覧ください。

● 12/22 神戸:『踊れ、グローズヌイ!』上映会
ぼくたちは「テロリスト」じゃない。世界に伝えるため、子どもたちは踊る
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1041

● 12/23 姫路:『踊れ、グローズヌイ!』上映会
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1041

● 12/22 渋谷:ひめゆりの少女-私の戦場体験 そしていま伝えたいこと-

十代の少女たちが戦争のなかを生きた。宮城喜久子さんの証言と映像
http://d.hatena.ne.jp/shutoken/20071107/p1

● 12/23, 1/4 BS1, 総合:『ロシア“愛国者の村”』

モスクワの億万長者の実業家が「西欧の悪しき影響から脱し本物のロシア人になるため」の村を作った。
http://www.nhk.or.jp/democracy/yotei/

● 12/24 文京:「土井敏邦 パレスチナ記録の会」設立1周年記念講演 『緊急報告 ガザはどうなっているのか』

ハマス統治下のガザ地区で何が起こっているのか?2人のジャーナリストによる最新報告。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20071204/1196725242

● 12/31-1/6 千代田:富井明個展

戦争や社会のことなどを考えながら、油絵を描く、スケッチをする
http://www.geocities.jp/galleryroom12/

● 1/16-20 墨田:「ブルーストッキングの女たち」

理想の社会を夢見て―大正の幕開けに「青鞜」に集った熱い女たちを描く演劇
http://www.d3.dion.ne.jp/~kyorakuz/index2.htm

● 1/26 新宿:"セツルメント"を知ろう!-地域福祉の原点「興望館」に学ぶ-

120年前にロンドンで始まった、福祉実践の方法「セツルメント」を学ぶ
http://www.tvac.or.jp/news/11471.html

● 2/8-10 新宿:危機(クライシス)に立ち向かう市民活動

格差社会、環境問題、福祉の崩壊に立ち向かう市民活動。東京ボランティア・市民活動センターのフォーラム
http://www.tvac.or.jp/vf2008/

■映画/写真展など

● 11/3-2/3 文京:日本とドイツの美しい本2006

日本とドイツのコンクールで選ばれた美しい本の展示
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/071103/

● 11/17- 全国:『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』

“ドナウの真珠”とよばれる首都ブダペスト。1956年、失われた革命とオリンピックの栄光があった。
http://www.hungary1956-movie.com/


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