チェチェン総合情報
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■チェチェンニュース Vol.08 No.02 2008.01.30

http://chechennews.org/chn/0802.htm (HTML版) 発行部数:1680部

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■編集室より:

 ぐっと寒くなってきました。東京は今日あたり、雪になるかもしれません。みなさんはいかが お過ごしでしょうか。

 さて、2006年に日本を訪問し、全国各地でチェチェンの現状を伝えてきたチェチェンの医師ハッ サン・バイエフ氏が、ふたたび来日し、スピーキングツアーを行ないます。今回は、いわき市を 皮切りに、すでに10箇所での開催が決まっています。

 戦火のチェチェンで、ロシア人にも、チェチェン人にも分け隔てなく治療をし、一時期はロシ ア軍からも独立派からも追われていたバイエフ医師。その苦闘と冒険は、アスペクトから出てい る『誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語』に熱く語られていますので、ぜひ読 んでください。

http://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=449

 今回のチェチェンニュースでは、そのバイエフ医師から日本の市民へと、直接あてられたメッ セージを掲載します。バイエフ医師は今週、チェチェンでの2週間の滞在のすぐ後で、このメッ セージをくれました。では、どうぞ。(大富亮/チェチェンニュース)

■K.バイエフ医師より:

 一年あまりで わたくしは再び日本を訪問することになりました。

 一昨年秋の日本訪問は、わたくしにとって生涯の夢が実現したものでした。わたくしは、祖国チェチェン を襲った凄まじい悲劇と、その現状を伝えようと様々な国々を旅行してきましたが、日本は、とりわけ印象 深い国であり、旅行中に出会った様々な方々のご親切は、生涯忘れることがありません。訪問を組織して下 さった呼ぶ会のみなさま、そして様々な地方で講演会を組織して下さったみなさま、そしてわたくしの想い を聞いて、あるいはわたくしの本をお読み下さって、チェチェンの人びとが抱える心の痛みを共有して下さ ったみなさまに、深く感謝しております。多くの方々が、チェチェンの子どもたちのために支援金を寄せて くださいました。ほんとうにありがとうございます。

 今回、わたくしは再び日本に向い、二ヶ月滞在して、先進的な形成外科医療を学ぶ機会を得ました。わた くしは、受け入れて下さった埼玉医科大学総合医療センターと、この機会を根気強く実現してくださった方々 に、深く感謝いたします。わたくしはいま、10年近いブランクをなんとか克服して、本格的な形成外科医と して手術台の前に復帰することに全精力を傾けております。日本での経験は、そのための有益な助けになる ものと確信しています。

 わたくしは、昨日までチェチェンで、荒廃した医療現場を少しでも改善しようと、努力を続ける同僚たち と2週間を過ごしました。確かにチェチェンの首都では破壊された建物が取り除かれ、新しい建物が建設さ れています。しかしながら、わたくしの専門分野である医療や、人びとの健康という面に目を向けると、復 興というには、ほど遠い現状が広がっています。とりわけ次世代をになうべき子どもたちの医療は、おそろ しいほどの立ち後れを見せているのです。わたくしは、少しでも多くの日本のみなさまに、その現状を報告 して、より一層のご支援を訴えたいと願っております。

モスクワにて 2008年1月28日
ハッサン・バイエフ

INDEX

■K.バイエフ医師来日記者会見のお知らせ

 2006年晩秋の2週間、戦争下のチェチェンで、民間医師として敵味方を区別することなく多くの人命を救ったチェチェン 人外科医ハッサン・バイエフ医師(著書に「誓い The OATH チェチェンの戦火を生きた一人の医師の物語」(アスペクト 刊)が初来日を果たし、各地で講演をしました。多くの方々が、バイエフ医師に関心を寄せ、共にチェチェンの人びと、とりわ け未来を担う子どもたちが辛酸を嘗めさせられている現状に心を痛めて下さいました。

 それから1年あまり、バイエフ医師は、3回にわたり故郷のチェチェンに戻って、荒廃した医療環境をどう立て直すか、自 分自身が10年近いブランクをどう克服して、医療現場、手術台の前に復帰できるかを真剣に検討してきました。チェチェン では小児の先天奇形とりわけ口蓋裂が頻発しており、特に昨秋の訪問では、バイエフ医師自らも数件の手術を行っていま す。

 ハッサン・バイエフ医師は、昨年の訪日の際、日本の先進的な形成外科医術への知見を深め、実地に学びたいと強く希 望し、多くの関係者が、可能性を探りました。最終的に、埼玉医科大学総合医療センター形成外科部門が、2008年2-3月 の2ヶ月間、受け入れて下さることになりました。これを受けて、ハッサン・バイエフを呼ぶ会は、必要な旅費、滞在費など、1 20万円の募金活動をはじめています。

 今回の招聘は、日本の進んだ医療現場を学ぶことが主眼となりますが、バイエフ医師は、週末土日を中心に講演活動も 積極的に行って、チェチェンの現状を報告し、多くの人びとと交流することに意欲を燃やしております。今月、バイエフ医師 は滞在先のボストンから、チェチェン共和国アルハン・カラ村に旅立ちました。1月31日の成田到着までに、南シベリアの彼 の母校、クラスノヤルスク医科大学にも立ち寄り、ここでもロシアでの形成外科医復帰の道を探ります。従って、私たちは、非 常にホットな、チェチェンの今の状況を、ハッサン・バイエフ医師から聞けることになります。

 つきましては、日本到着の1月31日午後3時、記者会見を開催して、報道関係者を中心に関心をお持ちの皆さまに、ご報 告と質疑応答の会を持ちたく、お知らせをいたします。

日時: 1月31日 15:00 - 16:30
場所: 文京シビックセンター 4F シルバーセンター会議室B(定員35名)
申込: baiev*zau.att.ne.jp(「*」を半角@に置き換えてください)
緊急時連絡: 090-4297-0180(岡田)

ハッサン・バイエフを呼ぶ会
共同代表 林 克明・岡田 一男

 東京での講演会は、2月24日 18:00−21:00 文京区民センター2A会議室(定員250名先着順申込不要)参加費 \1,000で予定しております。現在、いわき、仙台、水戸、大阪、札幌、京都その他でも開催が検討されています。

 バイエフ医師招聘のための募金に、暖かいご支援をお寄せ下さいますよう、お願いいたします。

バイエフ招聘資金の募金:郵便振替:00180-6-261048
チェチェン連絡会議の口座をお借りしています。通信欄にバイエフと明記して下さい。
ハッサン・バイエフを呼ぶ会は、恒常的支援活動を行うため、チェチェンの子どもたち日本委員会(JCCC)に近々、発展的 に組織替えします。

■K.バイエフ医師来日講演スケジュール

 今回の招聘では、いわき、仙台、東京、水戸、札幌、京都、大阪、山口など各地でバイエフ医師の講演会が企画されています。以下に暫定的なスケジュールをお知らせします。各集会についての最新情報は「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」のサイトをご覧ください。みなさまのご参加をお待ちしています。(2008.02.08改定)

ハッサン・バイエフを呼ぶ会
http://tokyocinema.net/baiev.htm

●ハッサン・バイエフいわき講演会

日時: 2008年2月17日(日) 15:00-
場所: カトリックいわき教会
交通: JR常磐線「いわき」駅より徒歩10分
地図: http://www.iwaki-catholic.jp/sub6.html
主催: いわき市内キリスト教会交流会
連絡先: 0246-23-5437 (土屋修二)

●ハッサン・バイエフ仙台講演会

日時: 2008年2月23日(土) 14:00- (13:30開場)
場所: 東二番町通り タワービル11階
参加費: 一般1,000円/学生500円
交通: 地下鉄南北線「広瀬通」または「勾当台公園」駅より徒歩3分/JR「仙台」駅より徒歩15分 
地図: http://www.blue-style.com/search-view.php?bldg_code=1735
主催: ハッサン・バイエフ氏を呼ぶ会(仙台グループ)
発起人: 沼崎義夫(元ザンビア駐在HIV感染症プロジェクト・チーフ・アドバイザー)/藤村重文(元東北大学加齢医学研究所所長)/ 片岡照子(白百合女子大学学長)/横山英子(セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン理事)/後藤東陽(東陽写場会長) /須藤道子(「テロにも戦争にもNoを!」の会代表)
発起人代表: 山形孝夫(元宮城学院女子大学学長)
後援: 河北新報社/TBC東北放送

●ハッサン・バイエフ東京講演会

日時: 2008年2月24日(日) 18:00-20:30 (17:30開場)
場所: 文京区民センター 2A会議室
参加費: 1000円
交通: 地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩5分/地下鉄三田線「春日」駅 A2出口真上/大江戸線「春日」駅より徒歩1分
地図: http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
主催: ハッサン・バイエフを呼ぶ会/チェチェン連絡会議
連絡先: 03-4500-8535/baiev*zau.att.ne.jp (「*」を半角@に置き換えてください) (岡田一男)

●ハッサン・バイエフ水戸講演会

日時: 2008年3月1日(土) 14:00-17:00 (13:30開場)
場所: 水戸基督友会会堂(少友幼稚園)
参加費: 500円
交通: JR常盤線「偕楽園」駅より約10分
地図: http://shoyuu.com/map.html
共催: アムネスティ水戸グループ/水戸基督友会
連絡先: 0299-48-2695 (徐信)

●ハッサン・バイエフ札幌講演会「チェチェン戦争と医療」

日時: 2008年3月9日(日) 13:30-15:30 (13:15開場)
場所: かでる27・北海道立道民活動センター
参加費: 900円
交通: JR「札幌」駅より徒歩15分/地下鉄南北線「さっぽろ」駅10番出口または「大道」駅2番出口から徒歩12分
地図: http://www.kaderu27.or.jp/select_07.html
主催: アムネスティ・インターナショナル日本・札幌28グループ
連絡先: 011-622-5453 (高見)

●ハッサン・バイエフ京都講演会 「チェチェンの戦場と私の医療活動」

日時: 2008年3月15日(土) 16:00-18:00 (15:30開場)
場所: 立命館大学衣笠キャンパス創思館303・304号室
参加費: 500円
交通: JR・近鉄・私営地下鉄「京都」駅から市バス50にて約35分 「立命館大学前(終点)」下車/JRバスにて約30分「立命館大学前」下車
アクセスマップ: http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
キャンパスマップ: http://www.ritsumei.jp/campusmap/index_j.html
主催: ハッサン・バイエフ京都講演会実行委員会
連絡先: TEL: 090-9869-8497/Email: gr046054*ce.ritsumei.ac.jp (「*」を半角@に置き換えてください) (岩間優希・立命館大学院生)

●ハッサン・バイエフ大阪講演会 「チェチェンの戦火を生きた医師〜ハッサン・バイエフ講演会」

日時: 2008年3月16日(日) 14:00-16:00
場所: pia NPO 6階中会議室
参加費: 一般1,000円/学生500円
交通: 地下鉄中央線「大阪港」駅より徒歩5分
地図: http://pianpo.com/acces02.html
主催: アムネスティ・インターナショナル日本関西連絡会
連絡先: TEL: 06-4395-1313/FAX: 06-4395-1314/Email: fwht6821*mb.infoweb.ne.jp (「*」を半角@に置き換えてください) (アムネスティ大阪事務所)

●ハッサン・バイエフ山口講演会

日時: 2008年3月23日(日)

■MSF報告書:「2007年10の最も報じられなかった人道的危機」

 国境なき医師団(MSF)が、2007年を通じて世界で最も注目を浴びず、報道されることの少なかった人道的危機ワースト10のリストを発表しました。チェチェンは2000年から8年連続でランクイン。つまり、もう8年以上もの間、世界の関心の外側に置かれ続けているわけで、本当にやりきれなくなります。

 「今回取り上げた国・地域や背景が、アメリカ3大テレビネットワークの毎晩のニュース番組で取り上げられた時間は、2007年1月から11月までを合計しても、わずか18分間にすぎませんでした。中でもチェチェン、スリランカ、中央アフリカ共和国についての報道は皆無でした」

 チェチェンの他には、ビルマ(ミャンマー)やコロンビア、コンゴ民主共和国、ジンバブエ、スリランカ、ソマリア、中央アフリカ共和国などが「2007年10の最も報じられなかった人道的危機」に選ばれています。

 「北コーカサス地方のチェチェン共和国において、ロシア政府と反政府勢力の間で起きた最も激しい戦闘が収束してから4年近くが過ぎた。近隣のイングーシ、ダゲスタンの両共和国へ避難した数十万もの国内避難民はチェチェンに帰還している」

 「拉致、消息不明、暗殺、爆撃がイングーシ、北オセチア、ダゲスタンの各共和国で続いている。チェチェン国内では、一般市民にとって治安状況は現在でも不安定である。危険は、散発する銃撃戦に巻き込まれることから重装備の軍用車両による交通事故にまでわたり、最近では後者が外傷を負う原因となることが多い」

 「基礎医療、特に産科と婦人科の医療が非常に不足しており、たとえ医療が提供できる場合でも、帰還して貧困にあえぐ多くの人びとの手には届かない。グロズヌイ市内や周辺の診療所で、国境なき医師団(MSF)と現地のチェチェン人医師は、これらの地域に住む人びとに肺、腎臓、循環器疾患などの慢性疾患が高い確率で見られるのを目の当たりにしている」

つづきを読む
http://www.msf.or.jp/special/Top10_2007/crisis09.html

■イベント情報

● 2/1 中野:Democracy Now! JAPAN 連続イベント第三回

軍事政権の前身を支えたのは日本のODAだった?!混迷のビルマの昔と今、そして日本との関わりを考えよう。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080117/1200545411

● 2/3 千代田:利権まみれのミサイル防衛はいらない! PAC3ミサイルの移動展開演習をやめろ! 2.3 防衛省デモ

初期費用だけで1兆円?「ミサイルにはミサイル」という軍備強化ではなく、「互いにミサイルをなくす」軍縮交渉を!
http://www.geocities.jp/nomd_campaign/

● 2/8-10 新宿:危機(クライシス)に立ち向かう市民活動

格差社会、環境問題、福祉の崩壊に立ち向かう市民活動。東京ボランティア・市民活動センターのフォーラム
http://www.tvac.or.jp/vf2008/

● 2/16 港:連続学習会「先住民族・マイノリティにとって和平協定は希望か?」第1回

先住民族・マイノリティの権利を守り、和平協定を有意義なものとするためには、何が必要なのか?
http://daily.jummanet.org/?eid=668982

● 2/22 大田:チェルノブイリ・ビデオ上映会

チェルノブイリ原発事故から日本の原発問題を考えるビデオ上映会
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080120/1200837766

● 3/8 千代田:斉藤貴男氏出版記念集会

格差×監視=戦争国家? 私たちはどこへ行こうとしているのか?
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20080117/1200544968

● 3/9,10 台東:3.10 10万人のことば

今から63年前のこの日、東京で10万人の人々の命が奪われた。大空襲の一夜を追体験する45分。
http://www.gallery-ef.com/concert.htm

■映画/写真展など

● 2/16-22 大阪:『暗殺リトビネンコ事件』

リトビネンコはなぜ殺されなければならなかったのか?アンドレイ・ネクラーソフ監督による迫真のドキュメンタリ。
http://www.nanagei.com/movie/data/204.html

● 2/5-15 港:写真展「ビルマ2007 民主化運動:高揚、弾圧、現在」

激動するビルマの民主化運動を振り返り、美しい自然や人々の姿を伝える写真展。
http://www.burmainfo.org/events/200802exhibition.html

● 2/23-3/3 新宿:大山未来写真展「天地豊饒の村-カンボジア・ルング村-」

カンボジアの農村と人々の姿を撮る
http://www.genken.ac/modules/myalbum2/index.php

● 11/3-2/3 文京:日本とドイツの美しい本2006

日本とドイツのコンクールで選ばれた美しい本の展示
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/071103/

● 11/17- 全国:『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』

“ドナウの真珠”とよばれる首都ブダペスト。1956年、失われた革命とオリンピックの栄光があった。
http://www.hungary1956-movie.com/

● 1/12- 全国:『六ヶ所村ラプソディー』上映会

核燃料再処理工場を抱える青森県・六ヶ所村の人々は、何を感じ、どんな生活を送っているのか?
http://www.rokkasho-rhapsody.com/_schedule/schedule


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