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2005.02.09
2月12日 チェチェンで何が起こっているのか <最新現地情報と難民支援報告>
http://chechennews.org/event/
林克明(ノンフィクションライター)
ロシア政府は、監視つきの「ツアー取材」以外、外国メディアの立ち入りを禁じています。 そのため、外部から閉ざされたチェチェンでは大変なことが進行しています。 こうした中で、昨年12月から1月半ばにかけて、4年半ぶりにチェチェン領内に入ることに成功しました。
これまで、隣国のイングーシやグルジアなど周辺取材はしていますが、 今回チェチェンの奥深くに入れたことに私自身驚いています。 私が主に行なったのは、ロシア支配に抵抗する女性たちとの接触です。
2月12日(土)の報告会では、封鎖されたチェチェン領内で出会った人びとを紹介し、 彼らの「閉ざされた声」を伝えることに主眼をおきます。加えて現地の全体状況をお話したいと思います。 以下、チェチェンで会えた9人の簡単なプロフィールを紹介します。
〇タマーラ・カラーエヴァ(元大統領宮殿掃除婦=51歳)
91年から94年まで大統領宮殿の掃除婦として働く。ロシア軍が軍事侵攻をはじめた直後、ある青年とともに『大統領放送』という地下テレビ放送局をつくった。第二次の戦争でも被害を写真やビデオで撮影した。また、マスハドフ独立派大統領のメッセージを預かり外に持ち出すなどの活動をしている。2003年9月には逮捕された。
〇マジーナ・マゴマードヴァ(チェチェンの母協会代表=51歳)
一人の兄を戦争で失い、一人の兄をロシア軍に拘束されて行方不明に。そのときから彼女の人権活動家としての人生がはじまった。「行方不明者は約1万8000人」。「若い人たちを全面に出すのはあまりに危険なので、私たち中高年の女性がやる」(マジーナ)
〇タイーサ・イサーエヴァ(独立系サイト主催者、元チェチェンプレス=32歳)
チェチェン国立通信社「「チェチェンプレス」で働いていたとき、ロシア連邦軍に逮捕され、ハンカラという占領軍最大の基地に連行される。「死ぬこと自体は恐れていなかったが、それまで聞いていた死にいたるまでの苦しみに耐えられるかどうかが不安だった」(タイーサ)。現在は子育てしながら独立系ジャーナリズムを目指す。
〇ザルガン・マハジーエヴァ (NGO主催者=36歳)
2000年に結婚し、夫と共にモスクワで暮らす。しかし、その結婚生活は長くつづかずに離婚。傷心のザルガンは故郷の村に戻る。友人が働く姿をみて、立ち直りのきっかけを作った。それはNGOという生き方だった・・・。
〇ズレイハン・バガーロヴァ(元女優・文化団体「ラム」代表=60歳)
舞台女優。政治的には、タマーラやマジーナなどとはかなり隔たりがある。いろいろな人をまとめる接着剤のような人。温和な人柄がまとめ役に適しているからである。11の団体を束ねる。
〇アブカール・アミーロフ(妊娠9ヶ月の妻を強姦殺人された男=52歳)
〇アリ・イブラギーモフ(左眼と右足を失いながら出稼ぎで家族を養う=35歳)
〇ヌルジ・ヌハジーエフ(憲法権利委員会代表、4回逮捕=50歳)
〇ミカイル・イリジーエフ(詩人・ジャーナリスト=37歳) 「私の身や周囲に起きる不幸な出来事は、すべて私にとっての試練である。そのようなことが何もない人生は、むなしい」(ミカイル)
〇その他、114歳の老人、イスラム神秘主義の儀式、ロシア人女性、チェルノコーゾバ強制収容所生還者・・・・。
現在新潟に留学中のチェチェン人ティール・オズダミール君作成のビデオ「春になったら」と彼の母ザーラ・イマーエヴァさんの「子どもの物語にあらず」の全国上映運動を企画中です。決まりしだいお知らせします(林克明)
参考:あれこれ日記1月29日付け
http://www.rakuten.co.jp/arekore/574000/857168/
林克明(はやし・まさあき)/ジャーナリスト
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