チェチェン総合情報

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27.Dec 2006 『踊れ、グローズヌイ!』を観よう!
"Dance, Grozny, Dance"

来年1月に開催されるアムネスティ・フィルム・フェスティバルで、チェチェン戦争を扱った映画『踊れ、グローズヌイ!』が上映されます。この作品は、2003年のシカゴ国際ドキュメンタリー映画際でのグランプリを始め、多くの賞を受賞していますが、日本での一般公開は今回が初めてです。ぜひお誘い合わせの上、お越しください。

アムネスティ・フィルム・フェスティバルのサイトはこちら:
http://secure.amnesty.or.jp/film07/

『自白』の強要や『失踪』事件は、チェチェンで行なわれている深刻な人権侵害の氷山の一角にすぎません。アンナさんのようなジャーナリストだけでなくNGOも事実を伝えるための活動をしていますが、NGOがロシアで市民活動を行なうことは難しい状況になっています・・・映画を通して、アンナさんが伝えようとした、チェチェンで起きている真実を、より多くの方に知っていただきたいと思います」

アムネスティによる記事はこちら:
http://www.asahi.com/international/shien/TKY200612220265.html

『踊れ、グローズヌイ!』の作品の背景はこちら:
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061227

26.Dec 2006 「チェチェン共和国:はびこる拷問」(3)
Human Rights Watch Briefing Paper: "Widespread Torture in the Chechen Republic"

ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書(2006.11)より、チェチェンで後を断たない失踪についてまとめます。ロシアの人権団体メモリアルは、 2005年に316件の「誘拐」事件を記録していますが、そのうち150名が後に遺体で発見されました。報告書は、「チェチェンでの強制失踪は、その規模と組織性からして、人道に対する罪に値する」と結論づけています。

被害者の一人で、当局によって連行された後に行方不明となったメルカーエフの事件は、奇妙なものでした。なぜか検察庁が当初から彼の死を既定の事実として捜査を進めているからです。

「家族が手を尽くしたにもかかわらず、メルカーエフが殺害されたという証拠を検察庁が持っているのかどうか、また持っているとすればそれはなぜか、ということも含めて、彼らがそれ以上詳しい情報を知らされることはなかった」

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24.Dec 2006 「チェチェン共和国:はびこる拷問」(2)
Human Rights Watch Briefing Paper: "Widespread Torture in the Chechen Republic"

ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書(2006.11)より、ラムザン・カディロフ首相の私兵集団「カディロフツィ」による拷問の例を紹介します。チェチェンでは、ただでさえ、加害者を処罰して被害者を救済するための法がほとんど機能していない状態なのですが、多くのケースで加害者が被害者を脅迫して沈黙を強いていることが、状況をさらに悪化させています。チェチェン人にとっては、欧州人権裁判所などの国際機関に訴えるという最後の選択肢さえも、残されているとは言いがたいのが現状です。

「ハミッドは、自分を拷問した人間を覚えており、その気になれば犯人を特定さえできるにもかかわらず、彼らに法の裁きを求めるつもりはないと語っている。なぜなら、『黙っている』ことだけが自分の身の安全を保障する手段であると、彼らに警告されているからだ」

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23.Dec 2006 「チェチェン共和国:はびこる拷問」
Human Rights Watch Briefing Paper: "Widespread Torture in the Chechen Republic"

国際人権NGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチが、2006年11月にまとめた報告書「チェチェン共和国:はびこる拷問」から、チェチェンで今も蔓延する人権侵害の具体例を紹介します。チェチェンの人権侵害は、主にラムザン・カディロフ首相の私兵集団「カディロフツィ」と、ロシア治安当局によって行われているのですが、今回取り上げる事例は後者。

「拷問と殴打は数日にわたって繰り返され、彼らは、自白をしないなら、お前の妻をさらってきて目の前で犯した後に、お前も同じ目に遭わせてやろうと言って、私を脅迫しました。彼らは、太い棒を持ってきて、これをお前の尻の穴に突っ込んでやると言いました・・・こんな辱めを受けるくらいなら死んだ方がマシでした」

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23.Dec 2006 ベスラン学校占拠事件報告書の不可解
Beslan team accuses only regional official

ロシア議会のベスラン事件調査委員会(委員長トルーシン)の報告書が出ました。共同通信によると、「「地元治安当局による学校警備などの怠慢がテロを招いた」として、連邦保安局や内務省の幹部ら中央政府の責任は問わず、地元の警察など治安当局に全責任を転嫁することを意図した内容となった」 12/22 共同

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=HKK&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006122201000721

しかし。トルーシン委員長はこういうことも言っていて、よほど衝撃的。 「ベスラン事件にはロシア軍上層部の一部将官が関与していた。すでにうち2名は逮捕されている」と。「もうあと二人の人物が、これに関与していると考えている。彼らは少将より高位だ」

http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=1572

ベスラン事件はそもそも、ロシア政府の自作自演の可能性がある。

18.Dec 2006 最近の報道一気読み
Recent Japanese cover on Litvinenko & Politkovskaya

最近の報道の見出しと要約です。編集者Tさんからいただきました(Tさんの背後にはMI6顔負けの情報員がいる。らしい)。いつもありがとうございます。

「帝国への回帰<1> 旧KGB支配公然と 裏切りに血の報復を」 東京新聞12/13 「裏切り者は必ず抹殺される。それがソ連からプーチン政権までの特殊機関の現実なのだ」と、元KGBの局長カルーギンが語る。旧ソ連圏での主な暗殺事件リストも。

「帝国への回帰<2> 言論統制 政権の敵はスパイ」 東京新聞12/14 ノーバヤ・ガゼータのムラートフ編集長は、「もう廃刊にしたい。どんなに価値のある仕事でも、命を失ってまで続けるべきではない」と漏らす。ロシア主要紙では軒並み「ポリトコフスカヤはアメリカのスパイだった」という根拠のない記事が載る。政権とマスコミ、市民の3者馴れ合いによる言論統制の現実。

「女性記者殺害に露情報機関関与 元スパイ、資料入手予告」 読売新聞12/13 リトビネンコがロシア人実業家らとロンドンの市内で面会する2日前、ロシアの野党系青年団体代表のシデリニコフ氏に「ポリトコフスカヤ殺害事件の真相を白日にさらす書類が近く手に入る」と話していたことが判明。同氏は情報を英当局に提供した。

「ロシアの闇 反体制派暗殺ソ連時代から 旧KGBの活動今も日本で」 毎日新聞12/12 「放射性物質の抽出、運搬、殺害工作などは複数の政府機関の調整が必要。大統領が関知していないはずがない」と、軍事アナリストのフェリゲンガウエル氏は語る。ロシア情報機関の日本での活動も、冷戦後むしろ活発化している。

「池上彰のBird's eye 反プーチン派が次々と殺害 大統領権限で誰でも暗殺が可能なロシアの闇」 週刊ポスト12/22 元スパイは誰に殺されたのか? 子どもニュースでおなじみの池上記者のわかりやすい解説。「彼女のような人がロシアにいる限り、未来への希望が絶たれたわけではない」と書かれたポリトコフスカヤまでが殺されてしまった。

「潮流06=もう一人のリトビネンコ氏 権力と富をめぐる争い」 信濃毎日新聞12/8 法政大下斗米教授の観測。ソ連崩壊後のロシアが資源の切り売りに陥らないよう、プーチン政権は資源の国家管理に重点を置こうとしている。急進改革によって肥え太ったベレゾフスキーなど大富豪たちはこれに反発している。事件の輪郭は「官僚民族主義資本」と海外に拠点を置く政治勢力の争い。

「元スパイ被爆死の恐怖 暗殺か、あるいは意外な黒幕の仕業か」 AERA12/11 「何が起き、背後に誰がいるのかをつきとめたい」とブレア首相が意気込みを示す。犯人はロシア政府機関か、ベレゾフスキーか、カディロフか。すしバーitsuは閉鎖されているが、健康保護局には市民からの相談が殺到している。

「英国舞台 謀略の渦 国家機関関与説も 強権手法が復活 露による新冷戦」 毎日新聞12/5 1、FSB説 2、チェチェン説(親ロシア派) 3、ベレゾフスキー説 4、自殺・過失説 をそれぞれ紹介。英のロシア研究者マーチ教授は、「ロシアの権力闘争がからんでいると思う。情報機関が絶対的存在であることを誰かが証明しようとしたか、プーチン大統領が情報機関をコントロールできていないことを大統領に示そうとしたかだ」と語る。

「露大統領関与 元幹部の父語る」 産経新聞12/5 被害者の父バリテル・リトビネンコ氏は、「プーチン大統領の許可を得て、ロシア特殊機関が息子を殺害したのは疑いない。息子はポリトコフスカヤさんを誰が殺したかや、(チェチェンなど)北カフカス地方でのロシア特殊部隊による犯罪について多くを知っていた。ロシア政権にとって息子は邪魔で危険な存在だった」と語った。

新聞報道、以前は休日ごとに図書館で一気にチェックしたりしていたのですが、最近ぜんぜん時間がなくなっていたので、助かりました。

15.Dec 2006 リトビネンコの死を考える
Analysis: A.Litvinenko case

検事総長のチャイカはプーチンの腹心中の腹心と言われていて、この事件の直接指揮を取っている。12月8日になって、検事総長は突然この事件を「毒殺によるもの」と発表したのだが、イギリス側捜査官のロシアでの自由な捜査活動を認めず、犯行に関与したとされる元FSB職員らに対する事情聴取を遅らせている。また、英国への容疑者の逮捕や身柄移送にも公然と反対しており、情報機関に累が及ばないように事態をコントロールしようとしている。思うにチャイカは身内をかばっている。 (大富亮/チェチェンニュース)

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11.Dec 2006 ノーヴァヤ・ガゼータ閉鎖!?
Novaya Gazeta Closed!?

10月に暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者の所属していたノーヴァヤ・ガゼータが廃刊の危機に追い込まれているという情報が入ってきました。今すぐ閉鎖されるという可能性はそれほど高くないようですが、ロシアにおけるジャーナリズムの壊滅的な状況を物語る記事だと思います。ぜひお読みください。翻訳してくださったTKさん、ありがとうございました。

「ノーヴァヤガゼータの編集長 ドミートリー・ムラートフ氏はアンナ・ポリトコフスカヤが非業の死をとげたあと、ノーヴァヤを閉鎖しようとした。 そのことを The Wsll Street Journal は報じて、ロシアのこの新聞社とその書き手たちの哀しい運命について語っている・・・」

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14.Dec 2006 リトビネンコに関して
about A.Litvinenko case...

しばらくニュースを書けずにいたのですが、リトビネンコ関係の報道も続いていますし、少し自分でも整理しておきたく、情報を集め始めました。とりあえず、リトビネンコのプロフィールを追加しました。

それから、教育基本法「改正」は、今日参議院の特別委員会を強行採決により通過しました。数千人の人々が集まっていると聞いて国会前に行ったら、ちょうどその瞬間で、ムカつきました。明日は本会議。扇千景参議院議長にファックスを。「世論の7割は慎重審議を求めています。本会議採決の中止を!」(扇千景 fax 03-3592-0407 chi-oogi@venus.sannet.ne.jp

11.Dec 2006 イベント:教育基本法案「改正」に最後まで反対してください

子どもを厳しく『飼い慣らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」

「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」

これは、「21世紀の日本を担う創造性の高い人材の育成を目指し、教育の基本に遡って幅広く今後の教育のあり方について検討する」ことを目的に、「有識者」によって運営された教育改革国民会議が、「子どもへの方策」という分科会で2000年にまとめた報告書の一部です。

今回のニュースでは、教育基本法を中心に、緊急署名や抗議行動、イベント情報をお伝えします。繰り返し流している情報も多いのですが、今国会で会期延長がなければ、今週が法案の行方を決める最後の5日間になります。強行採決を止めるため、教育基本法案「改正」に、どうか反対の声を上げ続けてください。(邦枝律/チェチェンニュース)

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10.Dec 2006 チェチェンニュース:「戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 -チェチェンの現在(いま)を語る-」 集会報告
Tokyo: A Chechen Surgeon Speaks Out: Dr. Khassan Baiev's Japan Tour, November 2006

11月28日、東京・渋谷で、「戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 -チェチェンの現在(いま)を語る-」を開催しました。2週間にわたって行われた全国スピーキング・ツアー最後の東京講演には、300名を超える人が集まり、会場の階段や二階席の通路が参加者で埋め尽くされるほどでした。少し遅くなってしまいましたが、今回のニュースで当日の様子を報告します。

これで7月から一時延期になっていたバイエフ氏の来日講演は、すべて無事に終了しました。招聘を支えてくださった多くの方々に、この場を借りて感謝をお伝えします。(邦枝律/チェチェンニュース)

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08.Dec 2006 アンドレイ・バビーツキ講演録、ついに刊行!
Babitsky's Book published in Japan

2005年10月に来日したラジオ・リバティー記者アンドレイ・バビーツキの講演録「終わりなきチェチェン戦争、強権化するロシア社会」を、ついに刊行しました。数限りなくチェチェンに通ったバビーツキ記者の渾身の講演録、ぜひお買い求めください。一冊500円。下記メールアドレスまで、

▲お名前、▲発送先(できれば電話番号も)、▲部数、をお知らせください。

注文先: ootomi*chechennews.org (*を@に置き換えてください)

(これまで予約されていた方には、昨日発送いたしました。万一届かなかった方は、お手数ですが上記にご連絡ください)

くわしい内容を読む

06.Dec 2006 「共謀罪は一般市民がターゲット」
The Way YOU Become a Criminal

私たち一人一人がターゲットにされている共謀罪が、今国会で審議入りするかどうかの最終局面を迎えています。共謀罪の「強行審議入り」を共謀する政府与党を止めるために、どうか最後まで抗議の声を上げてください。国会でも連日アクションが行われています。くどいようですが、今が正念場です。ストーカーは犯罪です。国家にそう教えてあげましょう。

「ありとあらゆる日本の団体あるいは日本の集団の中で、もともと犯罪を行いましょうということを目的としている集団なんてものは、そもそもありえない。そうすると、そうしたその共謀の目的というものがどのように形成されるのかというと、それはおおよそ人間が集まってなにがしかのコミュニケーションをすることによって、そのコミュニケーションの内容が実は法に触れるじゃないですか、という形で形成されるということになる」(宮本弘典 関東学院大学法学部教授)

共謀罪TV [11/28]
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06.Dec 2006 教育基本法――子どもの目から見たら
Fundamental Law on Education - The Children's View

12月8日(金)にも「改正」が行われようとしている教育基本法について、OurPlanet-TVが「教育基本法――子どもの目から見たら」という番組を配信しています。13分の短い時間の中で、教育基本法「改正」案の問題点がまとめられています。よろしければぜひご覧ください。

OurPlanet-TV: Today's ConAct [12/06]
メールでのアクションはこちら

以下に番組からの引用をいくつか。

「われら」っていう言葉が出てくる法律って、とっても数少ないんですけど、これがその一つなんですね。憲法にもあって、つまり、教育基本法というのは、教育について政府は何をしなさい、何をしてはいけませんと、「われら」=私たちが命令しているものなんですね。

私の手元に、2000年に行われた教育改革国民会議の報告書があるんですけれども、その中の分科会の一つで、子どもへの方策っていうところがあるんです・・・「子どもを厳しく『飼い慣らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」、そういった文言が並んでいるんですね。で、「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う

変える必要のない法律を変えるには、相当の嘘がないとダメですよね。タウンミーティングの嘘もそうだし、押しつけだっていうのも嘘なんだけども、子どもがひどいことになってるっていう嘘が、私は一番罪が重いと思います。

05.Dec 2006 リトビネンコ事件続報+バイエフ講演報告

サイトの更新が滞っていて申し訳ありません。連日のように報道されているリトビネンコ事件についても続報をお送りしたいのですが、今ちょっと余裕がないので、別のサイトを紹介します。

tnfuk [today's news from uk+]
暗いニュースリンク

事件は文字通りスパイ小説を地で行くような展開です。詳細をフォローすると同時に、より大きな文脈から読み解いてみたいのですが・・・。

11月28日のバイエフ東京講演には、300名を超える参加者が集まってくれました。当日の報告はこちらをご覧ください。当日の記録映像はこちらこちら横浜講演京都講演の様子も掲載しました。(邦枝律)

28.Nov 2006 バイエフ東京講演+共謀罪審議入り?

本日、東京・渋谷でハッサン・バイエフ講演会、「戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 ―チェチェンの現在(いま)を語る―」が開催されます。ぜひお誘い合わせのうえお越しください。

保坂展人議員のブログによると、共謀罪が本日「審議入り強行」される可能性があるそうです。引き続き、法務委員会委員への訴えかけをお願いいたします。

衆議院 法務委員会名簿はこちら

24.Nov 2006 リトビネンコ死去!
Former KGB Agent Dies in London Hospital

23日夜、何者かに毒を盛られて重態に陥っていたリトビネンコ氏が、ロンドンの病院で死亡しました。この間報じられてきた「毒殺未遂」が、もはや未遂ではなくなってしまったわけです。アンナに続いて、プーチン政権批判の急先鋒に立ち続けてきた貴重な人物が、また殺されてしまいました。英国各紙が一面トップで訃報を伝えています。

Former KGB agent dies in London hospital [11/23]

23.Nov 2006 アンナを殺したのはプーチンだ!
Alexander Litvinenko at Frontline

アンナを殺したのは、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンその人です

リトビネンコ氏が、暗殺未遂事件の約2週間前の10月19日に出演した"frontline"の会見映像を紹介します。プーチン大統領が、アンナ・ポリトコフスカヤの友人を介して彼女を脅迫していたことなどが語られています。リトビネンコ氏は容態が悪化して、現在集中治療室に入院中。回復の見込みは五分五分とする英メディアの報道もあります。リトビネンコ氏とアンナは3年来の友人でもありました。

「ロシアはFSBによる厳格な統制下にあります。アンナのような立場のジャーナリストが、プーチン大統領本人の許可なく抹殺されるということなど、まったくありえません・・・ですから、アンナはプーチンに殺された、それがロシアの知るべき真実です」

Alexander Litvinenko at Frontline [10/19]
会見のおおまかな発言内容はこちら:

22.Nov 2006 チェチェンの今を、知っていますか?
Do You Know What's Going on in Chechnya?

ジャーナリストの林克明さんが、OurPlanet-TVに出演して、バイエフ氏の著書『誓い』や、チェチェンの現状、バイエフ氏講演ツアーについて語りました。以下から試聴できます。よろしければサイトからメッセージも送ってください。

OurPlanet-TV: Today's ConAct [11/22]

21.Nov 2006 リトビネンコ毒殺未遂!
Probe into ex-KGB Agent Poisoning

少し前のニュースなのですが、ロンドンに亡命中のFSB(連邦保安局)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコが11月1日に危うく毒殺されかけるという事件が発生しました。リトビネンコ元中佐は、FSBによるプーチンの政敵暗殺などを暴露したことで命を狙われ、英国に亡命した人物です。第二次チェチェン戦争のきっかけの一つとなった1999年のモスクワアパート連続爆破事件や、2004年の北オセチア・ベスラン学校占拠事件などに関しても、「テロはロシア政府の自作自演」と証言し、ロシア政府から目の敵にされてきました。

邦訳版はまだ出版されていないのですが、リトビネンコ元中佐の共著書、"Blowing Up Russia: Terror From Within"は、チェチェン戦争が実はFSB戦争であるという暴露本になっています。元KGBスパイのプーチン大統領にとっては、彼の存在は不愉快極まりなかったことでしょう。

今回の毒殺未遂は、リトビネンコ元中佐が、先月暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者の殺害に関与した人物のリストを受け取った直後に起こりました。この情報提供者は、事件との関係を否定した後に行方不明になっているとか。ちなみに、毒殺未遂に使われたタリウムという毒は、ポリトコフスカヤ記者の元上司で、数年前に毒殺されたユーリ・シチェコチヒン記者の暗殺にも使われていたそうです。なんというか、もう、うさんくさすぎ・・・。当然のことながら、英メディアはFSBが暗殺未遂に直接関与しているとの見方を示しています。

プーチン政権批判の亡命ロシア人毒殺未遂、英国で捜査:
[11/19 読売]


15.Nov 2006 教育基本法の強行採決に反対の声を!

用事の帰りに、国会に寄りました。今日のニュースは何も知らずに。議事堂と議員会館の間の歩道は夕暮れを過ぎて暗く、5、600人もの人が立って、歩道と議員面会所を即席の会場にして、いくつかの集会が開かれていました。街灯の光にぎらぎらと照らされた人々は一様に難しい顔をしていて、嫌な予感がしました。

本日夕方、衆議院教育基本法特別委員会で、教育基本法改正案が野党欠席のまま原案通り可決されました。社民党の保坂議員の質問によって、タウンミーティングでやらせ質問者に謝礼が払われていたことも発覚しましたが、その直後の採決でした。

与党は、法案を明日16日の衆院本会議で可決、参院に送付したうえで、今国会で成立させる構えです。繰り返しになりますが、今からでもできること、というか今しかできないことを、いくつか。「仮に強行採決をしたとしても、まだまだあきらめる必要はありません。それは、相手が追い詰められている証拠だからです」(憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト管理人)

▼憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト:
http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml

▼電話・FAXでの抗議行動を! 教育基本法に関する特別委員会 委員名簿 です。電話・FAXでの訴えかけをお願いします
http://www.kyokiren.net/_misc/tokubetui

▼国会前すわりこみ! わずかな時間でも参加できる方はお願いします
http://www.kyokiren.net/_action/suwarikomi~2

14.Nov 2006 ヒューマン・ライツ・ウォッチ報告書:『チェチェンに蔓延する拷問』
HRW Reports 'Widespread' Use Of Torture In Chechnya

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、チェチェンに「蔓延する」「組織的な」拷問についての報告書を発行しました。報告書の16ページにおよぶ調査の中では、100件以上の拷問が紹介されています。拘束された人々は、公的機関やチェチェンにある秘密収容所で拷問を受けますが、拷問を行う側の人間が罰せられることは決してありません。

HRWがチェチェンで行われている拷問の大半に関わっているとして非難している人物が、親ロシア派政権のボス、ラムザン・カディーロフ。報告書では「ロシア連邦警察当局による膨大な数の虐待や拷問」についても言及されています。

HRWは、国連拷問等禁止委員会およびロシアの国際パートナーであるEUに対して、ロシアが拷問をやめ、加害者を罰するために「強いメッセージ」を送るよう要求しています。

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061114

13.Nov 2006 欧州人権裁判所、ロシア政府に賠償命令
Russia Loses Another Chechnya Rights Case

11月9日、欧州人権裁判所が、2人のチェチェン人の失踪事件に関して、ロシアに有罪判決を下しました。原告は、2年前にロシアから米国に亡命したチェチェン人女性、マルゼット・イマカーエワ。彼女の息子は2000年にロシア軍に拘束されて以来行方不明になっており、その2年後に夫も行方不明になりました。

過去4ヶ月だけでも、チェチェン戦争に関する一連の裁判でロシアが敗訴した例は、これが3件目です。裁判所は、ロシア政府に対して原告に賠償金11万4000ドルを支払うよう要求しています。彼女の裁判を含む2件の裁判に関するアムネスティのプレス・リリースはこちら。

http://web.amnesty.org/library/index/ENGEUR460572006

12.Nov 2006 教育基本法改悪を止めよう全国集会、7000人が参加

集会に参加されていた、東京東チモール協会の益岡さんのメールを一部転載。

「教育基本法「改正」案の問題点についてはAMLでもいろいろ情報が提 供されていますので、繰り返しませんが、本日の集会、それから、毎日 新聞をはじめ、いくつかの新聞の論調や人々の反応を見ると、教育基本 法改悪を阻止する講堂は確実に「改正」へ向けた流れを変えていること が実感されます」 [AML 10464]

ということです。前号のイベント情報で書いたことの繰り返しにもなるのですが、全国のタウンミーティングで出席者のほとんどが政府が招待した人で占められ、会場からの質問も政府の依頼でされていたという、まるでナチス初期のような言論状況のなかで、教育基本法が強行採決されようとしているのは、内容以前の問題がたくさんあります。益岡さんも指摘されているように、次の点を、政府とマスコミに訴えていくべきと思います。

▼憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト: http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml

▼電話・FAXでの抗議行動を! 教育基本法に関する特別委員会 委員名簿 です。電話・FAXでの訴えかけをお願いします
http://www.kyokiren.net/_misc/tokubetui

08.Nov 2006 イベント:教育基本法「改正」に反対します

共謀罪と並行して、教育基本法の「改正」が、ついに採決されようとしています。この改正は、子どもたちに「愛国心」を強い、エリート/そうでない子どもの分断を図ったうえ、教育に対して政府の介入を許すものです。ということは、思想・信条の自由を保障した憲法の下に、まったくそれに反する部分が生まれます。

すでにそうなっているように、日本が格差社会に舵を切りりつあることに疑問を抱き、その動きに反対する人々に対する弾圧の手段としての共謀罪と、教育を通して、未来における批判や抵抗の芽を摘もうとする教育基本法「改正」が同時に出てきたことには、偶然以上の何かがあるような気がします。

新聞によれば、このままだと採決は16日ごろ。私たちには行動する時間と、機会がまだあります。このサイトに教育基本法の問題が載るのはあまりないことですし、ほとんど事情を知らない人も大勢いると思います。国民の誰もが関心を持つはずの教育の問題の根幹に関わる法律が、そんな状態のままで「改正」されようとしている現実自体が、問題だと思います。

なにより、私たち自身と、子どもたちの自由と人権が守れないなら、チェチェンの人々のそれを守ることはできないのではないでしょうか。

ぜひ、下記のイベントに参加したり、与党議員・マスコミへのファックスやメールによる働きかけにご協力ください。(大富亮/チェチェンニュース)

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07.Nov 2006 チェチェン:迫りくる食料危機
ECHO Warns of Potential Food Crisis in Chechnya

欧州委員会人道援助局(ECHO)が、チェチェンで進行中の食糧危機に警鐘を鳴らしています。チェチェンでは、過去25年間で最も寒い冬となった昨年の11月から今年の3月までの5ヶ月間、国連世界食糧計画(WFP)による援助が完全に停止していました。理由は単純。ロシア政府が、WFP経由で援助された大量の小麦を、「鉄分が多すぎて健康に悪い」という難癖をつけて、いっさいチェチェンに送ろうとしなかったのです。「鉄分が多すぎて健康に悪い」小麦は、数ヵ月間続いた不毛な交渉の末、結局アフガニスタンに送られていきました。

この冬に再び食糧援助が凍結された場合、チェチェンでは25万人が飢えに直面する恐れがあります。現在でも、WFPがチェチェンで行っている支援は、月にわずか二回の配給にすぎません。チェチェンでは最近結核が流行っていて、医師たちは栄養失調や慢性的なストレス、失業、深まる貧困が原因であると指摘しています。子どもたちの70%が結核に冒されているという統計もあります。

チェチェンの医療危機については、16日から来日するハッサン・バイエフ医師が最新事情を報告します。ご都合のつく方は各地のイベントにぜひご参加ください。

07.Nov 2006 NV紙副編集長へのインタビュー
Interview to Novaya Gazeta's vice editor

ポリトコフスカヤ暗殺事件の捜査の状況や、ロシア社会についてのコメント。―――殺害事件について、政府と市民社会の反応はいかがでしたか?

ロシアにはつねに二つの社会があります。ひとつはアンナの葬儀に参列した人々の社会。私たちのところには、ロシア全土から哀悼のメッセージが届けられました。ジャーナリストの支援者からメッセージが寄せられたことは言うまでもありません。同僚や私のところには、ここ2週間いつも電話がかかってきます。コメントなどを求められるのですが。葬儀には、ロシアのテレビ局がすべて取材にやってきました。しかし、同時に、ジャーナリストたちは政府からの庇護を受けられることもありませんし、国民の大半は無関心なのです」[10/31 国境なき記者団]

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05.Nov 2006 ノーバヤ・ガゼータに見舞金を届けました
Visit to Novaya Gazeta
















先週、日本のチェチェン関係者がノーバヤ・ガゼータを訪問し、アンナ・ポリトコフスカヤさんの遺族にあてた見舞金を届けました。写真は、そのときに撮影された、彼女のオフィスの様子です。見舞金は、99,751円が集まりました(11月1日現在)。ご協力くださった皆さま、そして手渡してくださったTさん、ありがとうございました。

03.Nov 2006 アンナ・ポリトコフスカヤへの鎮魂歌
Song and video for Anna Politkovskaya

フィンランドのアーティストたちが、アンナへの鎮魂歌を発表しました。YouTubeで公開されていますので、よろしければお聴きください。

http://www.youtube.com/watch?v=Q8xelS8G-SY

フィンランドの街角で彼女の死を悼む人々が掲げるキャンドルの数にも圧倒されます。映像の字幕(英語)の日本語訳はこちら。

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061103/1162521083#seemore

葬儀当日の情景を収めた「コーカサスの薔薇 アンナ・ポリトコフスカヤ」という映像もあります。

http://www.youtube.com/watch?v=SFtxWdkJ1wo

30.Oct 2006 プーチン大統領、「院政」宣言
Putin said he would retain influence after 2008

ロシアのプーチン大統領が、高い支持率を背景に、2008年の大統領退任後も「院政」をしくことを表明しました。ロシアでは、これまでも下院の3分の2を巨大与党「統一ロシア」が占めていたのですが、28日にはさらに「祖国」「生活党」「年金者党」の3党が合併して、プーチン支持を打ち出す事実上の第2の与党が成立しました。

プーチン大統領に、圧倒的な支持率と退任後の「院政」を可能にする権力基盤を与えた要因のひとつは、間違いなくチェチェン戦争なのですが。

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29.Oct 2006 ロシア軍の腐敗と、チェチェン人強制収容所
Politkovskaya's last reports from Novaya Gazeta

「テロ有罪犯・ススハノフ」アンナ・ポリトコフスカヤの最後の記事のひとつです。チェチェン人の若者たちが続々逮捕され、ロシア各地の強制収容所に送り込まれていきます。朗らかな大学生がいつのまにか「テロリスト」の嫌疑を着せられて・・・。その人々は今牢獄で絶望し、やがては全てを呪いつつ、生き残れば故郷に戻るのでしょう。その時、何が起こるのか。「わたしは彼らの憎悪が恐ろしい。もっと恐ろしいのは 自分と同じ人間に、そういう憎悪を貯めるよう強いる者たちだ。憎悪は必ずあふれ出すのだから」と、彼女は書きます。

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「軍検察庁に誘拐された兵士」今年9月11日の記事です。チェチェンに直接関係する記事ではありませんが、ロシアに残る徴兵制の現実が語られています。最初に将校に殺された兵士ジーマの母親の慟哭。そして、殺害を目撃し、その結果軍に幽閉されたジーマの友人オレグの母のやり場のない思い。ポリトコフスカヤが、どんなものを取材で拾い上げようとしたかがよくわかる短い記事です。

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翻訳してくださったTさんに感謝します。(チェチェンニュース発行人)

23.Oct 2006 ロシアで国際NGOの80%が活動停止に!400 NGO branches suspended in Russia

ひどいニュースです。NGO規制法によって、ロシアで活動している国際NGOの80%が活動停止処分を受けることになりました。ロシアでは、今年の4月に発効したNGO規制法によって、国内で活動するすべてのNGOに対して政府当局への再登録が義務づけられました。ところが、というか、例のごとく、再登録の条件が非常に厳しいため、当局が設定した10月18日の期限までに再登録が認められたNGOは、たった95団体。400近くの国際NGOが、「事務所に入って電気代を払う以外は何もできない」状態になっています。今回活動停止を食らったNGOは、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル、デンマーク難民評議会など。これって、チェチェンの人権状況を監視するNGOばっかりじゃないですか・・・?

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24.Oct 2006 『世界報道自由ランキング』:ロシアは168ヶ国中147位
Press Freedom Rank: Russia 147th out of 168

国境なき記者団が、 168ヶ国を対象とした『世界報道自由ランキング』を発表しました。2006年10月23日付のランキングによると、ロシアは147位(前年138位)。北朝鮮は5年連続で最下位を守り抜きましたが、このままのペースで行くと、いずれロシアとの熾烈な最下位決定戦が繰り広げられそうです。ちなみに日本は 51位(前年37位)であまりロシアを笑えず。

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20.Oct 2006 <プーチン失言>イスラエル大統領「レイプした強い男」Putin's rape comment

部下の女性に性的関係を強要した疑いがもたれているイスラエル大統領に関し、ロシアのプーチン大統領が「10人をレイプした強い男性でうらやましい」などと話していたことが分かった。露紙コメルサントによると、発言はモスクワで行われたイスラエル首相との会談冒頭で取材陣が会場を退席した直後にマイクから聞こえた。 [10/20 毎日新聞]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061020-00000125-mai-int

...絶句。

20.Oct 2006 チェチェンニュース:アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会のもよう+共謀罪
Tokyo: memorial gathering for Anna Politkovskaya

会場入り口から。満員です

10月12日、東京・文京区で、ロシアで死亡したジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんの追悼集会を開催しました。今回はその模様を紹介します。また、当日の市民声明、集会の資料、弔辞をお送りします。

アンナの追悼のために、もっと落ち着いて情報を集めて、読んでいただきたいとは思うのですが、状況がそれを許してくれないようです。日本の国会では、共謀罪がふたたび強行採決されようとしていて、私たちも警報を鳴らさなければなりません。ロシアでアンナが殺されたことは、言論の自由がすでにないことを象徴してあまりあります。でも、日本もこれからはそう変わらないのではないでしょうか?

そこで、、、またもや長いニュースになってしまうのですが、アンナに関する記事を前半に、そのあと、共謀罪の議事状況についての、海渡雄一弁護士の情勢分析を転載します。最後のURLをクリックすると、衆院法務委員会の最新メンバーリストが出てきます。ぜひ与党側の委員へ、ファックスか電話で要望をしてください。与党側委員のほとんども、共謀罪法案にはかなり迷いがある、という情報があります。声高ではない反対意見が必要なときかもしれません。(大富亮/チェチェンニュース)

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17.Oct 2006 ロシア・チェチェン友好協会潰される! Russian-Chechen Friendship Society Closed

10月13日、ロシアの地方都市ニジニー・ノブゴロドの裁判所が、現地で活動しているロシア・チェチェン友好協会に閉鎖を命じる判決を出しました。ロシア・チェチェン友好協会は、ロシア人を中心として、チェチェン戦争の平和的解決をロシア社会に訴えてきた組織。アムネスティは、今回の判決を、「チェチェンで人権を侵害されている人々のために活動してきた組織を排除するための計算済みの戦略である」と強く非難しています。

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16.Oct 2006 AERA:「チェチェン女性記者暗殺 恐怖のメディア支配」 Killing Anna Politkovskaya

今日発売の「アエラ」にポリトコフスカヤ暗殺事件についての記事が掲載されましたので、よろしければ書店などでお買い求めください。(執筆大富亮)

15.Oct 2006 Good News! 欧州人権裁判所、ロシア軍による掃討作戦に違法判決
Strasbourg Rules Against Russia Over Chechen Deaths

久々によいニュースです。10月12日、欧州人権裁判所が、6年前にロシア軍がチェチェンの首都グローズヌイでチェチェン人一家5人を違法に殺害したことに対して、ロシア連邦の責任を問う判決を下しました。裁判では、ロシア連邦がチェチェン人を超法規的に殺害した件について適切な調査を怠ったとして、遺族に28万5000ドル以上の賠償を命じています。

殺害された家族の中には、妊娠9ヵ月の女性と、生後1年の子どももいました。全員の遺体に銃痕があり、暴行された形跡が確認されたということです。

欧州裁判所は、7月27日にも、1999年に連邦軍にチェチェン人男性が拘束されて行方不明になった事件で、政府の責任を指摘する判決を下しています。

http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/79661C7B-B313-49B6-BF8D-8A5689DEBEA6.html
http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/5A0561CB-217E-42A7-A495-414B14B9EB63.html

15.Oct 2006 ポリトコフスカヤ暗殺に関する続報
The Latest News from Radio Liberty

10月11日以降のラジオ・リバティより、ポリトコフスカヤ暗殺に関する続報です。

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13.Oct 2006 ポリトコフスカヤ関連記事いくつか
Some News about Politkovskaia's Murder

ポリトコフスカヤの暗殺後、国内外でかなり多くの関連記事が紹介されています。以下にいくつか。

アンドレイ・バビーツキ、「ポリトコフスカヤはチェチェン報道のせいで暗殺された」 http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061013

TUP速報639号「勇気あるジャーナリストの死」 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/691

TUP速報638号「アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺事件に関するIFJ声明」 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/690

*TUP・・・戦争と平和に関する翻訳記事を配信するメーリングリスト。

ロシア語のわかる方は、ポリトコフスカヤの勤めていたノーヴァヤ・ガゼータの最新情報をぜひご覧ください。12日の記事には、これまで黙殺されてきたポリトコフスカヤのニュースがテレビで解禁になったことや、プーチンやカディーロフのコメント、ポリトコフスカヤ最後の未完成の記事についての情報があります。彼女の葬儀の列席者の中には、誰が来ているかをチェックする監視役もいたそうです。

10.Oct 2006 私たちの時代のスターリン
Kadyrov Is a Stalin of Our Times

――(拷問や誘拐といった)事件は、ごく一部の人に降りかかる特殊な出来事だという人もいますが?

「それらを『特殊』な出来事だと言ってしまえるのは、被害者が私たちの愛する人―息子や兄弟、夫―ではないからです・・・それがごく一部の人に降りかかるものだからといって、その悲惨さが薄れるはずはありません。当事者にとって、『一部』などという割合には何の意味もないのですから」

カディーロフは、私たちの時代のスターリンです。チェチェンの人々にとって、これは紛れもない真実です」

チェチェン親ロシア政権のボス、ラムザン・カディーロフの誕生日に行われた、ラジオ・リバティ最後のアンナ・ポリトコフスカヤへのインタビュー。カディーロフが、ロシアやチェチェンの一般市民を誘拐・拷問・殺害し、彼らがあたかも戦闘中に死亡した戦闘員であるかのように見せかけていることや、彼女自身がそうした事件についての裁判の証人になっていることなどが述べられています。

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10.Oct 2006 プーチン、ドイツでメルケルに叱られる?
Merkel is expected to raise Politkovskaia's Murder in talks with Putin

ついにプーチン大統領がポリトコフスカヤの暗殺について公式な発言をしました。いわく「公平な調査」をする、ということですが、この台詞、アメリカのブッシュ大統領との電話会談の中で出てきたものなんですね。なんだか余計に不安になってきます。気のせいだとよいのですが。

ところで、プーチン大統領は、今ドイツを訪問しています。ドイツのメルケル首相は、首脳会談でポリトコフスカヤ暗殺を議題にすると述べていたので、今ごろプーチン大統領は彼女に叱られているかもしれません。メルケル首相は、今年1月の首脳会談後にも、チェチェン問題について軽く批判をしています。

http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/8a73cb5b-d909-4409-8115-f1941a43c62a.html

10.Oct 2006 ポリトコフスカヤはカディロフ裁判の証人だった
Politkovskaia, as a witness in one of criminal cases against the Kadyrovtsi and Kadyrov

アンナ・ポリトコフスカヤは、チェチェン親ロシア政権のボス、カディロフと彼の私兵集団「カディロフツィ」に対して行われていた裁判の証人でもありました。9日のノーヴァヤ・ガゼータの記事には、カディロフ一派によって拷問・誘拐された被害者や遺族の証言集が掲載されるはずでしたが、彼女の死後、残されたものは、被害者の写真だけでした。

プラハ・ウォッチドッグのトマス・ヴルソフスキーによると、ポリトコフスカヤはカディロフ一派につねに命を狙われていたそうです。彼女は胸を三発、頭を一発撃ち抜かれて殺されました。これは「請け負い殺人」と呼ばれる殺害方式で、ロシアでは過去に10名以上のジャーナリストが、この「請け負い殺人」によって殺害されています。

ラマザン・カディロフは、ポリトコフスカヤが暗殺された直後、「悲しみに震える」などと白々しいコメントをしています。

http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/0fe50696-438e-453e-9f74-401bde7a9bb0.html

09.Oct 2006 何がポリトコフスカヤを殺したか?
killing Anna: Chechennews

陰謀の結果、彼女は命を落とした。そういう言い方は嫌なのだが、資金と政治権力を背景に地下で作られた暗殺が、私くらいの人間に見通せたらそれは陰謀とはいえないけれど、陰謀は彼女の遺体がエレベーターを血の海にしているのが発見された時に、確かに地上に現れた。もう変えることのできない事実として。

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09.Oct 2006 人権ジャーナリストであるアンナ・ポリトコフスカヤ氏の殺害を非難する
Amnesty International condemns the murder of human rights journalist Anna Politkovskaia

アムネスティ・インターナショナルは、ロシアの人権活動家でありジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ氏が殺害されたことに衝撃を受け、悲しみ、そして強い怒りを表明する。「アムネスティは、アンナ・ポリトコフスカヤ氏の殺害に愕然としている」と、ヨーロッパ・中央アジアプログラム部長のニコラ・ダックワースは語った。「ロシアは、勇敢で献身的な人権活動家をひとり失った。ポリトコフスカヤ氏は正義に対する暴力に恐れることなく声を上げ、正義を求めて休むことなく活動していた」

http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=202

09.Oct 2006 今日の朝刊各紙
Anna issue on Japanese Papers

「チェチェン追及記者暗殺 ロシアの人権、内外懸念 徹底捜査求める声」[朝日]

「反プーチン記者暗殺 言論の自由弾圧の嵐」[産経]

「ロシア兵が市民に拷問 記事掲載目前で殺害 女性記者事件」[東京]

「記者殺害事件で徹底捜査を要求 米、ロシアに」[共同via日経,産経]

各社とも奮闘。未入手のものもありますが、、、

09.Oct 2006 ポリトコフスカヤの死を悼んで
Flowers outside Politkovskaya's home

ポリトコフスカヤの死を悼む人々が、彼女の自宅近くに花を捧げに来ているそうです。モスクワ市検察は、彼女の死を計画的な殺人事件として捜査を開始しました。ただし、ロシアでは過去15年間に246名のジャーナリストが殺害されていますが、政府がまともに調査を行って犯人を特定できた例は一件もありません。

欧州委員会事務局長のテリー・デイビスは、「誠実であったがゆえに多くの敵を作ってしまった」ポリトコフスカヤに哀悼を捧げました。多くの人権団体が、彼女の死を取り返しのつかない喪失であるとして、ロシア政府に対して真相究明を要求しています。

「誰が彼女を殺したか?今日がプーチンの誕生日であることを考えると、これは複雑な政治的挑発だと思います・・・確かなことは、彼女の殺害を計画したのが誰であれ、その人物が人間の人生というものを何とも思っていないということです」(レヴ・ポノマルヨフ 人権団体代表)

ポリトコフスカヤは48歳、2児の母親でした。彼女は9日にもノーヴァヤ・ガゼータに記事を寄稿するはずでしたが、彼女が新しい記事を書き、それを私たちが読むことのできる機会は永久に失われました。

「彼女は決して信念を曲げない、誠実なジャーナリストでした。今のロシアでは生きていけないほど・・・」(アレクサンドル:ポリトコフスカヤの夫)[10/9 ラジオ・リバティ]

出典:http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/99A5C4A4-6ACF-4BBA-BC3D-50F30A13552D.html

09.Oct 2006 誰がポリトコフスカヤを殺したか?
Who Killed Anna Politkovskaya?

ラジオ・リバティ記者アンドレイ・バビーツキは、ポリトコフスカヤの暗殺に、親ロシア派チェチェン首相ラムザン・カディーロフが関わっているという見解を示しています。

10月8日付のラジオ・リバティ記事(ロシア語)はこちら。

http://www.svobodanews.ru/Article/2006/10/07/20061007214906310.html

ポリトコフスカヤは、最近チェチェン入りをして、ラムザン・カディーロフ支配下の収容所における拷問の実態について徹底的な取材を行い、ロシアに戻ってからは新聞やラジオなどで精力的に報道を続けていました。

「ポリトコフスカヤは、カディーロフの独裁性や残虐性、チェチェンにおける暴力について報道できる数少ない人物の一人でした・・・率直に言って、今回の事件について仮に調査が行われることがあったとしても、犯人が見つかる可能性は、極めて低いでしょう」(バビーツキ)

08.Oct 2006 "ポリトコフスカヤの死に涙"
GALLERIE FOTOGRAFICHE Anna Politkovskaya

この死をどう受け止めよう?

http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/esteri/fiori-politkovskaya/fiori-politkovskaya.html

[10/07 la Repubblica]

08.Oct 2006 ポリトコフスカヤ暗殺:ロシア政府の対応
No Immediate Reaction from the Kremlin

ポリトコフスカヤの暗殺について、ジャーナリスト団体や人権団体が抗議声明を発表する中、ロシア政府は今のところ特に何も反応を示していないそうです。

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061008/1160260225#seemore

07.Oct 2006 アンナ・ポリトコフスカヤが暗殺された!
Anna Politokovskaya found dead in Moscow

チェチェン戦争を追ってきたロシア人のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤが、モスクワで暗殺されました。自宅の集合住宅のエレベーターで銃殺された遺体が発見されたそうです。命日となった10月7日はプーチン大統領の誕生日でもあります。なんて悪趣味なプレゼントだろう・・・!

著書「チェチェンやめられない戦争」NHK出版、2004年: http://chechennews.org/books/index.htm#yamerarenai

アンナの文章をまだ読んだことのない方は、こちらをどうぞ。 「背中を撃たれた将軍/消えた村にて/アンジェラ」: http://chechennews.org/chn/0345.htm

「放たれた毒(Poison in the air)」: http://chechennews.org/chn/0605.htm#anna

アンナ・ポリトコフスカヤ人物情報: http://chechennews.org/basic/biograph.htm#politkovskaya

ロシア政権批判の女性記者が殺害される[共同通信]: http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061007STXKG053107102006.html

ジャーナリストの林克明さんのサイトより:チェチェン報道で知られるアンナ・ポリトコフスカヤさんが10月7日、自宅近くで暗殺された。彼女は決死の覚悟で、ロシア軍に侵略されるチェチェンの民衆の姿を伝えてきた。04年9月に起きた学校人質事件(死者330人)のときも、犯人グループと交渉するために現地に向かおうとしたところ、飛行機内で毒を盛られたものの、一命をとりとめた。そのときのインタビュー記事をぜひ読んでください。 http://www.actiblog.com/hayashi/17189 [チェチェン未来日記]

チェチェン戦争のレポーター、遺体で見つかる[BBC]

クレムリンによるチェチェンに対する戦争の批判的な報道で知られるアンナ・ポリトコフスカヤが、モスクワで殺害されているのが発見された。インターファックス通信は、彼女は集合住宅のエレベーターで射殺されていたと伝えている。遺体の周辺には、4発の銃弾と、拳銃一丁が発見された。彼女は2004年にも、飲み物に毒薬を混入され、殺害されかかっている。(北オセチア・ベスラン学校占拠事件で、現地に向かう飛行機の機中で。訳注)

ポリトコフスカヤ女史はモスクワの「ノーヴァヤ・ガゼータ」氏に勤務しており、ロシア軍による、チェチェンでの人権侵害についての報道で知られている。

モスクワをベースに活動している緊急事態ジャーナリズムセンターのオレグ・パンフィーロフ氏は、ポリトコフスカヤ女史が頻繁に脅迫を受けていたと話している。「アンナの身にいずれ何かが起こるのではないかと心配していました。一番大きな理由はやはり、チェチェンです。私がロシアで最も誠実なジャーナリストが誰かと聞かれるたび、ポリトコフスカヤの名前が浮かびました」

BBCによる二年前のインタビューの時、ポリトコフスカヤ女史は「脅迫を受けても、報道を続けなければならないと信じている」と語っている。「リスクは、私のような仕事の一部だと考えています。ロシアでジャーナリストという仕事をしているからです。この仕事をやめることはできません。私はこんな風に考えているんです。医者の義務は患者を治療すること、歌い手の義務は歌うことです。ジャーナリストにとってのそれは、現実の中で自分自身が見てきたことを、書くことなんです」

http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/5416218.stm

[10/8 NHKニュース]

  

05.Oct 2006 ノヴァク氏のチェチェン訪問、延期に・・・
UN Envoy Says Chechnya Visit Not Cancelled

昨日お伝えしたノヴァク氏のチェチェンへの訪問が、さっそく延期されてしまいました。

本日付のラジオ・リバティの短信によると、例によってロシア政府からの圧力があるようです。ノヴァク氏は訪問を断念するつもりはないと語っていますが、10月9日にロシアを訪れるという当初の予定は立ち消えになりました。これだけでも、ロシアがどれだけチェチェンの存在を世界から隠したがっているかが、よくわかると思います。引き続き、国連宛てにメールを送っていただければ幸いです。[10/5 バイナフ自由通信]

04.Oct 2006 国連に手紙を書こう
We Can Make a Difference by Emailing UN

10月9日から20日までの期間に、拷問に関する国連特別報告者のマンフレッド・ノヴァク氏がチェチェンを訪問します。ノヴァク氏は、2004年12月に国連人権委員会から特別報告者に任命された人物で、人権問題の専門家でもあります。特別報告者は、あらゆる機関から独立した立場で、各国で行われている拷問や不当な人権侵害を告発する役割を担っています。

よろしければ、どうかノヴァク氏にメールを送って、チェチェンで起こっている人権侵害についてロシア政府に抗議をしてほしいと伝えてください。日本からメッセージが届くことの意味は、決して小さくないはずです。

以下は一例ですが、そのままコピーペーストで使っていただいても構いません。メールはなぜか国連ロシア支部のアドレスがエラーになってしまったので、国連本部に直接送るとよいと思います。(Signature: XXXにあなたのお名前を入れてください。)

Subject: Please make a protest against Russian Government

To: inquiries@un.org

I'm writing to you to express my deep concern about the ongoing human rights violations in Chechnya.Please forward this message to The Special Rapporteur on torture, Manfred Nowak.

Dear. Manfred Novak,

I'm writing to you to express my deep concern about the ongoing human rights violations in Chechnya. In Chechnya, since the first Chechen war began in 1994, more than 200 thousand people have been killed; most of them civilians and 50 thousand children.

Even in "post-conflict" situations, murder and other forms of physical violence, abduction, harassment and illegal arrest, and detention to civilians committed by both Russian and Moscow-backed Chechen army rife.

I respectfully urge you, on humanitarian grounds, to make a protest against Russian Government during your visit to end the violence against Chechen people.

Yours Sincerely,

Signature: XXX

【日本語訳】

ロシア政府に抗議をしてください

国連ロシア(モスクワ)支部 御中

チェチェンで起こっている人権侵害について危惧しています。どうかこのメッセージを国連特別報告者のマンフレッド・ノヴァク氏にお伝えください。

マンフレッド・ノヴァク様

チェチェンで今も続いている人権侵害ついて危惧する者です。チェチェンでは、1994年に始まった第一次チェチェン戦争以降、すでに20万人が死亡しています。その多くは民間人であり、5万人は子どもたちです。

チェチェン戦争が「終わった」後も、ロシア軍および親ロシア派チェチェン軍によって、市民に対する殺害や誘拐、嫌がらせ、不当な逮捕や抑留が続いています。

どうか、人道的な立場から、チェチェンの人々への暴力を終わらせるために、ロシアを訪問されている間にロシア政府への抗議を行ってくださるようお願いいたします。

03.Oct 2006 元独立派が語るチェチェン情勢
Former Separatist Now Views Conflict From Parliament

世界はチェチェンで何が起こっているかということなど知りもしないでしょうし、知っていたとしても気に留めてはくれません。何か事件が起ころうものなら、チェチェンに関する負のイメージばかりが振りまかれてしまう。チェチェンは、まさに世界の地政学的パワーゲームの中心に置かれているのです。」

マスハードフ大統領時代の独立派防衛大臣、マゴメッド・ハンビーエフが、ラジオ・リバティのインタビューに応じて、チェチェン情勢について語った。ハンビーエフは、親族を何十人も人質に取られて、ロシア側に降伏したチェチェン独立派の一人。現在は親ロシア派チェチェン議会で働いている。

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061002/1159803076#seemore

01.Oct 2006 BS世界のドキュメンタリー
BS World Documentary

10月1日、9日、22日の夜に、NHK-BS世界のドキュメンタリで、ロシアについてのドキュメンタリが放送されます。可能な方は、ぜひご覧ください。

● 10月1日 22:10〜23:00
「プーチン大統領とクレムリン メディア対策の舞台裏」
 http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote

● 10月9日 22:10〜24:00
「ロシアの新興財閥 繁栄と没落の軌跡)」
 http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote

● 10月22日 22:15〜23:00
「問われる警察と司法(仮題)」
 http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote

01.Oct 2006 カディロフ首相「紛争終結が使命」 石油利権で連邦と反目も

ロシア南部・チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首相(29)は27日、チェチェン東部のグデルメスで、毎日新聞など一部メディアと会見した。同首相は「(独立派)武装勢力指導者のほとんどは殺害された。戦争を終結させるのが私の使命だ」と語り、独立派撲滅へ向け、強硬姿勢で臨む考えを示した。[9/29 毎日新聞]

「高級車を乗り回し、ライオンをペットに飼う専横ぶりに住民の不信感が募っている」そうです。

つづきを読む:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060929ddm007030184000c.html

01.Oct 2006 ひとりひとりのストーリー
Each Personal Story

「レバート・ヴァカエヴァさんの25歳の息子、カズベク・ヴァカエヴァさんは、2000年8月1日にロシア兵によって拘束され、それ以後消息は分かっていません。カズベクさんは『Internat』と呼ばれる拘禁施設に連れて行かれました」

「レバートさんは8月13日まで毎日、息子のための食べ物や衣類を『Internat』に届けていました。8月13日に『Internat』に行くと、『お前の息子はもうここにはいない。11日に釈放した』と告げられました」

「8月21日、ある村近くの墓地で、遺体が何体か発見され、その中にレバートさんが差し入れた服を着た遺体がありました。しかし遺体はカズベクさんではなく、同じく『Internat』に拘禁されていた男性でした。カズベクさんの行方について調査が行なわれましたが・・・誰が彼を連行して誘拐したのかについて・・・調査は行なわれませんでした」[10/1 バイナフ自由通信]

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061001/1159660885#seemore

25.Sep 2006 チェチェンニュースの新顔
Chechen News's new editor

チェチェンニュースの発行が滞りがちになってきたので、仲間に加わってもらって、打開することにしました。17号から記事を書いている邦枝律さんは、もう4年くらい前からの仲間です。あらためてよろしくおねがいします。

つづきを読む

25.Sep 2006 沖縄:日本の中のチェチェン
Okinawa: Another Chechnya in Japan

日本でチェチェン問題を広めることが難しい理由の一つは、チェチェンと私たち自身のつながりが見えにくいことだと思います。ごく最近まで自衛隊を派遣し、現在も武装米兵や米軍需物資の輸送を続けているイラクとは異なり、日本はロシア軍によるチェチェン侵略および占領に直接加担しているわけではありません。

ですから、日本にいる私たちがチェチェンのためにできることというのは、実際にはそれほど多くない。けれども、その認識を無関心や無力感に変える代わりにしなくてはならないこと、それは、チェチェン戦争の沈黙の共犯者であるのを止めること、そして、日本の中に存在するチェチェン問題を知り、自分たち自身の手でその問題を解決することではないでしょうか。

一見遠回りなようですが、そしてまた現に遠回りなのかもしれませんが、チェチェン問題を解決するためには、私たちが日本の中のチェチェンを解放することが必要です。チェチェンは、ロシアという国によって作り出された巨大な密室です。その鍵を開けようとするのであれば、この際、日本という国が作り出した別の密室も公平に解体しておきましょう。沖縄という名の密室を。[9/25 バイナフ自由通信]

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060925/1159141545#seemore

24.Sep 2006 ヨーロッパ最悪の場所−ニューヨークでチェチェンについての写真展 NY: "Europe's Darkest Corner: Photographs from Chechnya 1994-2005"

ニューヨークでの写真展の情報が入ってきました。近くにお住まいの方は、ぜひオープニングに参加してください。それと、この写真展に出品しているスタンリー・グリーンのチェチェン写真はBBCのサイトで見られます。

イベント情報: http://www.seedsoftolerance.org/events.html

BBCサイト: http://news.bbc.co.uk/1/shared/spl/hi/picture_gallery/05/in_pictures_chechnya0_open_wound/html/1.stm

21.Sep 2006 Newsweek:「新生チェチェンの若き暴君」
Newsweek:Ramzan's World

「内戦」が終わった? ところどころヘンな気もしますが、ラムザン・カディロフの異常さがよくわかる記事がニューズウィーク日本語版に載りました。英語版の記事はこちらで読めます。日本語で早く読みたい方は本誌をお求めください。駅の売店や書店で発売中です。400円。以下はニューズウィークのサイトより:

「内戦が終わり、ラムザン・カディロフの恐怖政治が静かに始まった。

ロシアからの独立闘争を繰り広げたチェチェンに、ようやく「平和」が訪れた。だが、その実態は血塗られた平和。ロシアのプーチン大統領の後ろ盾を得て共和国を統治する、29歳のカディロフ首相の危険な素顔に迫る」

雑誌のサイト: http://www.newsweekjapan.hankyu-com.co.jp/cover/contents/20060927.html

英文の記事(全文): http://www.msnbc.msn.com/id/14871219/site/newsweek/

20.Sep 2006 安倍晋三とプーチン露大統領
Shinzo Abe and Vladimir Putin

顔はぜんぜん違うのに、安倍晋三官房長官とロシアのプーチン大統領は似たところがある。そのキーワードは、(1) 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)とチェチェン (2) 報道弾圧 (3) 戦争好き、である。

●二人とも何の実績もなかった

まず、二人とも政治家として実績のないままに重要な位置を占めるようになった。いろいろな政策を提言し、実行し、実力を蓄えてきたというわけではないだろう。敵を前面に押し立てることによって、人気をはくし、頭角をあらわしたのである。[8/31 チェチェン 未来日記]

つづきを読む:http://www.actiblog.com/hayashi/14347

17.Sep 2006 犯罪の錬金術=共謀罪を廃案に!
Alchemy of Crime: Say No to Kyoubouzai

共謀罪を誰にでもわかりやすく伝えられるキャッチフレーズを考えてみました。「犯罪の錬金術」というのはどうでしょう?

今月末から始まる臨時国会で再び継続審議になる共謀罪法案は、(犯罪行為の)無から(犯罪意思の)有を(国家が)生み出してくれるという摩訶不思議な法律です。法務省の国会答弁では、言葉を交わさない黙示の共謀さえ処罰の対象になるとされました。友人の部屋でグラビア雑誌を見ていただけで、強制わいせつ致死罪・強姦致死罪が適用されて3年以上の懲役に・・・なんてこともあるかもしれません(刑務所満杯になっちゃいますけど)。

犯罪の錬金術=共謀罪を廃案にするために、皆さんのアイディアや力を貸してください!議員関係者からは、議員への電話やFAX、メールが効果的だという声が上がっているそうです。文面は短いものでよいので、とにかく反対の意思を表明することが重要です。

Say "NO" to 共謀罪 サイバーアクション
 関係者にメールを一斉送信できます。何度でも送ってあげましょう。
http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/cyberaction/

▼衆議院 法務委員会への電話、FAXはこちらから
 共謀罪ってなんだ?
 http://kyobo.syuriken.jp/

▼衆議院 法務委員会への政党別メールはこちらから
 (メーラーが起動しない場合は、右クリックでプロパティを開いてアドレスをコピーしてください。)
 自民党 公明党(漆原 良夫) 民主党 社民党(保坂 展人) 国民新党(滝 実) 今村 雅弘(無所属) 山口 俊一(無所属)

前回と同様、この法案の鍵を握っているのが民主党です。自民(公明)党支持の方は、自民(公明)党議員に対して「今まで自民(公明)党を応援してきましたが、共謀罪のように危ない法案を通すくらいなら民主党に乗り換えます」、民主党議員に対して「今まで自民(公明)党を支持してきましたが、共謀罪に反対してくれるなら民主党に投票します」と訴えると効果的だと思います。

他の政党はおそらく最後まで反対するでしょうから、ぜひ励ましの声を送ってあげてください。

他にもこんなのやってみたら?というアイディアがあれば、ぜひメールください。賛成議員落選運動なんておもしろそうですよね。今ならまだ共謀罪になりませんよー。

16.Sep 2006 忘却の9.11
Another September 11

9.11から5年、あるいは33年が経った。2001年9月11日のニューヨーク――ハイジャックされた旅客機が米国の中枢を攻撃し、2973名が死亡した。米国は、報復措置としてアフガニスタンとイラクに戦争を仕掛け、2006年9月3日現在までに9.11の死者数を超える2974人以上の米国人が戦死している(暗いニュースリンク)。

1973年9月11日、チリのサンティアゴ――米国の支援を受けたピノチェト将軍が、選挙によって誕生した初の社会主義政権であるアジェンデ政権をクーデターによって転覆した。以後17年間にわたる軍事独裁政権のもとで犠牲になった人々は、死者と行方不明者、拷問による被害者、現在なお精神治療を必要とする人々を合わせ、100万人をはるかに超える(チリ厚生省調べ)。2つの9.11は、どちらも同じ火曜日だった。[9/16 バイナフ自由通信]

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060916/1158368974#seemore

10.Sep 2006 ドキュメンタリー・ドリーム・ショーのお知らせ
Documentary Dream Show - Yamagata in Tokyo 2006

昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品されたチェチェン関連映画、「メランコリア 3つの部屋」が、ドキュメンタリー・ドリーム・ショー――山形in東京2006で上映されます。ご都合のつく方はこの機会にぜひ劇場へ。

内容紹介:

 「チェチェン紛争をめぐる子どもたちの生活を3つの場面から追う。ロシア北西部サンクトペテルブルクの士官学校では、幼い子どもたちが軍事教練に明け暮れている。廃墟と化したチェチェン共和国の首都グロズヌイでは親子の生活が引き裂かれ、隣国イングーシ共和国の難民キャンプでは子どもたちが空爆の音に怯えている。見守るように慈しむ眼差しのなかに、見据えるべき未来を失った悲惨な状況下で生きる子どもたちの表情が浮かび上がる・・・」

9月20日(水)14:25〜 ポレポレ東中野

9月23日(土・祝)18:40〜 ポレポレ東中野

10月18日(水)19:00〜 アテネ・フランセ文化センター

詳しくはこちらを
http://www.cinematrix.jp/dds/2006/08/_3.html

11.Sep 2006 エコノミスト[世界が知らないチェチェン戦争]
The Weekly Economist:Chechnya - a seacret war

久しぶりに雑誌記事を書きました。書店にありますので、お買い上げください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/

この記事のオファーがきっかけになって、古かった地図を新しいものにしようと思いました。アゼルバイジャンなど、要望の多かった周辺地名を更新しています。フリー素材として、ご自由にお使いください。

http://chechennews.org/basic/index.htm

08.Sep 2006 チェチェンのアブグレイブ
Chechnya: Cell-Phone Videos Reveal Abuses

気分のよくないニュースをひとつ。チェチェン親ロシア派政権首相ラムザン・カディーロフ配下の治安部隊の間で、拘束したチェチェン市民を拷問・虐待して、その様子を携帯電話で撮影する変態趣味が流行っているそうです。

9月6日付のラジオ・リバティの記事に、そうした写真が公開されています。治安部隊に蹴り倒されている赤いジャケットの女性(23歳)は、妊娠中だったにもかかわらず2時間におよぶ拷問と虐待を受けました。拷問と虐待の具体的な内容については、紹介するのがちょっとはばかられるようなもので・・・。[9/8 バイナフ自由通信]

つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060908/1157710521#seemore

07.Sep 2006 チェチェンとイラクとパレスチナをつなぐもの
Analogous Occupations: Chechnya, Iraq, Palestine

チェチェンとイラクとパレスチナの共通点――その一つはこれらの国または地域が「対テロ戦争」という名の圧倒的非対称の暴力によって支配されていることだと思います。  

1994年から続く戦争によって、チェチェンでは約100万人といわれた人口のうち20万〜25万人が死亡しました。イラクでは、湾岸戦争後の経済制裁によって5歳以下の子ども62万人を含む150万人が死亡し、2003年のイラク戦争開始以降4万人以上の市民の命が失われています。パレスチナでは、現在のインティファーダが始まった2日後にイスラエルが住民への爆撃を開始し、石を投げただけの人々を2日で何十人も殺傷しました。

これに対して、たとえばイラクで占領を続ける米軍の死者数は公式統計によると約2650人。どう考えても戦争というより虐殺と呼ぶべき状態が続いているわけですが、テロリストのレッテルを貼られているのは、なぜか虐殺されている側の人間だったりします。占領されている側が占領している側を攻撃するのは、テロではなくレジスタンスであり、ジュネーブ条約によって認められた権利でもあります。けれど、今やテロを定義することができるのは、つねに「対テロ戦争」を声高に叫ぶ者たちの特権になりました。あたかも、テロとは「彼らから我々に向けられる暴力」であり、テロリストとは「我々の暴力によって殺される人々」である、とでも言うように。

つづきを読む: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060907/1157612907#seemore

03.Sep 2006 ベスラン学校占拠事件:誰が嘘をついているのか?
Independent Beslan Investigation Sparks Controversy

ベスラン学校占拠事件から2年。ロシアの上下院議員によって設置されたベスラン独立調査委員会は、今年の2周年追悼式典を前に、政府の公式見解を根底からくつがえす報告書を発表した。

また、モスクワ市当局は、ロシアの人権団体が独自にベスラン学校占拠事件の追悼2周年集会を開催することを禁止した。主催団体の代表者はこの動きを、「政府の調査が『客観的な事実』と異なっているという主張を広めさせないため」だと指摘する。なぜなら、8月29日にベスラン独立調査委員会がまとめた報告書は、政府による公式見解とあまりにもかけ離れていたからだ。

ロシア政府は、体育館内の爆発とゲリラ側からの銃撃が、治安部隊の突入のきっかけとなったと発表している。しかし、独立調査委員会の爆発物専門家のユーリ・サヴェルエフは、700ページにもおよぶ報告書の中で、最初の銃撃がゲリラ側からではなく外部から体育館に対して発砲されたものであるということを科学的に説明し、爆発が起こったとされる場所に関して公式見解と人質の証言が一致していないことに言及している。この点については、「装甲兵員輸送車が一台、爆発の前に校舎に向かって攻撃を仕掛けた」、「爆発はそのあとで起こった」という市民の目撃証言もあり、独立調査委員会による報告がそれを裏付ける形になった。[9/3 バイナフ自由通信]

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060903/1157251900

24.Aug 2006 ロシアNGOがチェチェンでの拷問に警鐘
Supyan Baskhanov: "We receive numerous complaints about the use of torture in Chechnya”

ロシアのNGOが、チェチェンで横行している刑務所での拷問に警鐘を鳴らしている。チェチェンでは、最近執務中の弁護士が警察署の所長に「とても表現できない(ほど下品な)言葉」で罵られた挙句に殴り倒される事件も起こっていて、なんだか暴力のメッカのようになっている。[バイナフ自由通信]

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060824/1156370925

22.Aug 2006 ロシア、債務約2兆5000億円を完済
Russia left from debtor nation

イタル・タス通信によると、ロシア財務省は21日、パリ・クラブ(主要債権国会議)に対するロシアの債務約216億ドル(約2兆5000億円)を完済した、と発表した。[8/21 朝日新聞]

http://www.asahi.com/international/update/0821/019.html

20.Aug 2006 ご投降は計画的に・・・
In Chechnya, little faith in amnesty

8月8日、チェチェン親ロシア派政権大統領のアル・アルハーノフは、政府が「恩赦」を宣言したことによって、すでに84名の独立派戦闘員が投降したと語った(8月8日付 ラジオ・リバティ)。「恩赦」というのは、ロシア政府がバサーエフの死を受けて独立派に呼びかけたもので、一言でいえば「今なら投降しても身の安全が保障されます」という口約束。なんだか「1週間無利息キャッシング・ノーローン」という消費者金融のキャッチコピーみたいである・・・。 [8/10 バイナフ自由通信]

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060810/1155213566

29.Jul 2006 Good News! イムラン君の手術が成功
a Chechen boy's operation successfully done in Japan

チェチェン紛争の空爆で欠損した頭がい骨を手術するため来弘しているイムラン・ユヌソフ君(16)の手術が27日、弘前大学医学部付属病院で行われた。手術後、執刀した脳神経外科学講座の大熊洋揮教授が記者会見し、「問題なく終わった」と成功したことを明らかにした。[7/28 陸奥新報]

http://www.mutusinpou.co.jp/news/06072802.html

28.Jul 2006 Good News! チェチェン人不明:欧州人権裁判所がロシア政府の責任指摘
European Court Sides With Chechen Mother

欧州人権裁判所(本部ストラスブール)は27日、ロシア南部チェチェン共和国で99年、連邦軍にチェチェン人男性が拘束され行方不明になった事件で、母親が露政府の人権侵害を訴えた裁判について政府の責任を指摘する判決を下した。[7/28 毎日]

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060728k0000m030139000c.html

27.Jul 2006 ユーラシアブックレット「チェチェン紛争」
New Book "The Chechen Conflict"

チェチェンに関するブックレットを執筆し、最近発売しました。チェチェンについての基礎的な知識をまとめたものです。林克明との共著「チェチェンで何が起こっているのか」でまとめた最新の動きを、さらにアップデートした内容になっています。大手書店では、ユーラシア・ブックレットのシリーズごと置いてあります。

ユーラシア・ブックレットNo.94 「チェチェン紛争」大富亮著 63ページ 定価600円+税 目次:はじめに/チェチェンとは/歴史/第一次チェチェン戦争/戦間期/第二次チェチェン戦争/チェチェン戦争と世界/おわりに/参考文献

ここで買えます: 東洋書店・ユーラシアブックレット


23.Jul 2006 チェチェンの音楽から
Folk Music of Chechens

少し前まで、「チェチェン共和国オンライン(Chechen Republic Online)」という英語のサイトがありました。第二次チェチェン戦争前のマスハドフ政府の監修を受けて、細々とですがチェチェンのニュースを流していたサイトです。99年から2000年にかけて、世界の注目がチェチェンに集まっていたころ、チェチェンの公式サイトとみなされていました。

そのサイトに載っていたチェチェンの音楽の楽譜を、Kさんという音楽ファンが電子的に演奏したのが、このファイル群です。ぜひ本来の楽器による演奏を聞きたいところなのですが、雰囲気は伝わると思います。

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23.Jul 2006 ハッサン・バイエフ医師来日延期報告
Report: Gathering in Tokyo

7/17に、文京区で開かれた集会の様子。

「私が会ったバサーエフ」として、11年にわたってチェチェンで19回取材を行い、バサーエフにも4回会っているジャーナリストの林克明さんが、バサーエフに対する評価と彼の死の持つ意味を解説した。第一次チェチェン戦争中の1995年に、南ロシアのブジョンノフスで病院を占拠し、ロシアを平和交渉のテーブルに引きずり出したことで、ロシア人から「テロリスト」、チェチェン人から「民族の英雄」と呼ばれるようになったシャミーリ・バサーエフは、高校時代には無口でおとなしく、サッカー好きのどこにでもいるような若者だったという。バサーエフに対する林さんの第一印象は、一種のオーラがあり、気さくに何でもよく喋る「江戸時代の火消し」のような感じ。だが、「顔が奇麗でびっくりした」という林さんの彼への印象は、時がたつにつれて悪化していった。バサーエフがインタビューの中で語った内容は・・・

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集会配布資料(PDF3.7MB): http://chechennews.org/dl/20060717distri.pdf

23.Jul 2006 署名のお願い:クルド難民を収容しないで!
Petition against execution over Kurdish refugee Deniz Dogan

7/25 仮放免が出ました!(ひとまず安心)

関連情報: http://www.mkimpo.com/diary/2006/deniz_sign.html

クルド難民の話題です。難民のデニズ・ドーガンさん(28)はトルコで迫害を受け、日本での難民申請も認められませんでした。日本政府は、いままで一人もトルコから来たクルド人を難民として認定していません。

デニズさんに会って、話をしたことがあります。達者な日本語と回転の速い頭で、いろいろな話をしてくれました。日本人の女性と結婚し、カナダへの移住も申請しています。そんな彼が、収容所への強制収容の危機に立たされています。

次の出頭日は25日火曜日。あまり時間がありません。このサイトを見てくれている人にお願いします。強制収容に反対する署名にご協力ください。それから、可能な方は入管への付き添いを、ぜひおねがいします。(大富亮/チェチェンニュース)

緊急行動と声明文: http://homepage3.nifty.com/kds/kds_045.htm

3分署名サイト: http://form1.fc2.com/form/?id=124004

ドーガン家の人々: http://www.mkimpo.com/diary/2005/kurd_2fam_2005.html

21.Jul 2006 日本語版:チェチェンの人々の非暴力の聖なる使命と法華経の本来記
SACRED MISSION OF CHECHNYA AND PROPHECY OF THE LOTUS SUTRA Japanese Buddhist monk’s Open Letter to Alla Dudaeva

日本山妙法寺の寺沢潤世上人から、アッラ・ドゥダーエワ女史への公開書簡です。

日本語版: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060720/1153428193

English: http://chechennews.org/dl/20060616terasawa_e.pdf
Russian: http://chechennews.org/dl/20060616terasawa_r.pdf

18.Jul 2006 チェチェンを忘れてはならない
Reader's mail: Keep Chechens in our mind

(読者のメールより、許可を得て掲載)  

旧ソビエト崩壊直後、「チェチェン」という国が独立を求めているというニュ ースを聞いた時、「チェチェン、そんな国あったっけ?」と私は思いました。そ して戦争が始まりました。連日テレビのニュースに、戦闘の様子が流されました。 当時のロシアのエリツィン大統領が、「やつらはテロリストだ。徹底的にたたき つぶしてやる」と憎悪を露わにした映像も見ました。

その当時はユーゴスラビア内戦やルワンダの虐殺事件などの民族紛争が話題に なっていました。チェチェン紛争もその一つとして扱われました。  

しかし、私は疑問に思いました。  

「バルト3国の独立は西側諸国がこぞって支援したのに、なぜチェチェンの独 立にはこうも冷淡で無関心なのだろう。これはアジア蔑視、イスラーム差別なの ではないか」と思いました。今もそうです。    

その中で読んだのが「カフカスの小さな国」です。

チェチェンという本当に小さな国が、超大国ロシア(ソビエト)を相手にすさ まじい戦いを繰り広げてきたことを知り驚きました。

「このようなことがあったなんて知らなかった」と思いました。  

それから10年以上が経ちました。状況は悪化していると思います。大統領が プーチンに変わってからさらに弾圧が厳しくなりました。油田や石油パイプライ ンの利権がらみからか、チェチェンの独立は全く無視されています。そして報道 されることもなくなりました。それを良いことに、ロシア軍はチェチェン人に対 する拉致や拷問、強姦、暗殺をほしいままにしています。  

私はこの状況に怒りを抱いています。  

チェチェンに行ったことはありませんし、チェチェン人の知り合いはいません。 しかし、パレスチナと同様に、この非人間的な状況に対して理屈抜きの怒りを抱 いています。  

とにかく、チェチェンから目を離してはならないと思います。  

それではこれで。(S.T)  

15.Jul 2006 延期決定:ハッサン・バイエフ医師来日講演
Khassan Baiev's Japan tour postponed

ハッサン・バイエフ医師招聘が正式に延期となりました。延期時期は未定です。

くわしい情報

14.Jul 2006 「テロ製造会社社長殺害さる」
Basayev dead in Ingushetia

チェチェンに関して鋭い洞察のあるロシアの「ノーボエ・ヴレーミヤ」誌のワジム・ドゥブノフ記者が、ロシア国営RIAノーボスチに投稿していました。後半で触れている「若い狼」についての考察は、ほかのいくつかの情報からも裏付けられます。チェチェンで進んでいるのは、こういう種類の戦争なのでしょう。チェチェンのレジスタンスには、すでにバサーエフは必要なかったのだという意見。

http://www.rian-japan.com/opinions/details.php?p=321&more=1

12.Jul 2006 論評:バサーエフの死が意味するもの
Basayev dead in Ingushetia

チェチェン独立派最強硬派のシャミーリ・バサーエフ野戦司令官が、7月10日、イングーシ共和国で死亡した。ロシア当局は、バサーエフの死を「対テロ作戦」の成果(要するに殺害)として発表しているが、チェチェン戦争の継続を望んできたロシア当局と利害を共有し、ロシア特務機関によって命を保障されていたはずのバサーエフが、なぜ今殺されなければならなかったのか?

以下にバサーエフの死が意味するものを考えてみる。

なぜバサーエフは殺されなければならなかったのか?この問いに対するもっとも単純な答えは、「バサーエフは殺されていない」というものだと思う・・・。

つづきを読む

12.Jul 2006 シャミーリ・バサーエフ死亡関連情報
Basayev dead in Ingushetia

バサーエフの死について考えるための、いくつかの重要情報を掲載しました。

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060711

11.Jul 2006 シャミーリ・バサーエフ死亡か
Basayev reportedly Killed in Ingushetia

チェチェン独立派の野戦司令官シャミーリ・バサーエフが、7月10日朝に死亡しました。すでに国内では朝日新聞共同通信が報じています。

報道が正しいとすれば、バサーエフはチェチェンに隣接するイングーシ共和国で、ロシア連邦保安局(FSB)を中心とする「特殊作戦」によって殺害されたそうです。

バサーエフは、第一次・第二次チェチェン戦争を通して独立派の野戦司令官として戦争に参加していました。第二次チェチェン戦争のきっかけのひとつとなった1999年のダゲスタンへの私兵を率いての侵攻事件をひきおこし、最近では2004年9月の北オセチア・ベスラン学校占拠人質事件でも犯行声明を出しました。(ただし、この事件での彼の犯行声明は信憑性にとぼしいものがあります。「ベスラン事件、真実はどこに?」を参照。いったい彼は事件の黒幕なのか、そうでないのか。その混乱が、現在のチェチェン戦争そのものです)

特に第二次チェチェン戦争(1999-現在)に入ってからの彼の位置は、独立派内の、あるいは統制の効かない存在としての最強硬派であり、独立派のマスハドフ大統領(2005年3月に暗殺)との軋轢も続きました。

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14.Jul 2006 (ほぼ)延期決定しました:戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演
Khassan Baiev's Japan tour postponed

前回のチェチェンニュースで少しお伝えしたのですが、チェチェンの医師、ハッサン・バイエフ氏の来日は、ビザ発給の都合で全日程が延期になる可能性が高くなってきました。そのことを詳しくお伝えします。

バイエフ氏は、2000年に、チェチェンからアメリカに脱出し、永住許可を申請しています。その間、海外での講演などの際には、アメリカ政府が発行するUS Travel Document(以下UTD)という書類を携行していました。これは、「アメリカへの再入国許可証」としての働きをします。1年更新の書類です。

今年4月、日本行きの準備と平行して、バイエフ氏は更新手続きを取ったのですが、3ヶ月たった今日も、UTDは発行されていません。日本への入国ビザは、このUTDの取得を前提としているので、ビザも出ないというわけです。

明日14日には、東京文京区、文京シビックセンター4階区民会議室Bで、19時ちょうどから、記者会見が行われます。バイエフ氏から届いたビデオや、プレゼンテーション映像などの映写も行います。記者でなくても参加できますので、より詳しい状況を知りたい方は、どうぞご参加ください。

7月17日に東京・文京区で行われる予定だった集会は、「バイエフ医師来日延期についてのお知らせ+今、チェチェン情勢をどう考え、関わるかを語る会(仮題)」として実行します。内容としては、バイエフ氏から届いたビデオや、プレゼンテーション映像などの映写、バイエフ氏関連のこれまでの経過説明を行います。また後半には、7月10日のバサーエフ死亡についての詳しい報告を行い、今のチェチェン情勢に、日本の市民としてどう関わっていくかを、会場に集まった方々との質疑応答の中で探りたいと考えています。

最後に、今回の招聘が完全に中止になった場合のことですが、私たちとしては、UTDの発給を待って、もう一度、秋以降に招聘プランを組むことを検討しています。今回押さえた会場費や、航空券の変更料などの損害はそれなりの額になりますが、みなさまの協力を得て、ふたたび実行するために努力をしていきます。

くわしい情報

16.Jul 2006 集会:「チェチェンの現在を語る」にご参加を
Gathering on Chechnya in Tokyo

残念ながらバイエフ医師の来日を実現させることはできませんでしたが、今回の報告会では、バイエフ医師から届いたビデオやプレゼンテーション映像や、最近死亡が報道されたチェチェン野戦司令官シャミーリ・バサーエフに関する報告を交え、チェチェンの最新情報をお届けします。「バサーエフ後のチェチェン」に、私たちは何ができるのか?皆様とともに考えてきたいと思います。参加費は無料です。どうぞお誘い合わせの上お越しください。

●報告会内容

1、バイエフ氏来日延期についての説明
2、バイエフ氏が準備した映像による報告
3、チェチェン戦争で頭部に重症を負い、手術のために来日中のイムラン君(16)の紹介と挨拶、民族舞踊の披露
4、「私が会ったバサーエフ」林によるミニ講演
5、会場で意見交換

くわしい情報

20.Jun 2006 イラク・ロシア外交官人質事件についてのチェチェン外務省声明
Statement of the Foreign Ministry of Chechen Republic

チェチェン共和国イチケリア外務省声明

いくつかのメディアの報道によると、本日、イラク人グループの一つが人質に取ったロシア人外交官らの解放の条件として、チェチェンからのロシア軍の撤退を挙げているという。この要求は、ロシア特務機関による挑発の結果である。この挑発の目的は、西側の指導層に対して、近々開催されるサンクトペテルブルグサミットにおいて、「ロシアは西側と同じ立場にいる」と説得するためである。

チェチェン共和国イチケリア外務省は、チェチェン人が、国際テロネットワークに参加しているという情報を否定する。われわれはいかなる形であれ、テロリズムに反対しており、それにはこうした人質犯罪も含まれる。また、当局はロシア外交官を誘拐しているグループに対して、その即時釈放を要求する。

ロシアが、チェチェン国民の独立のための戦いを、国際テロと結びつけようとするのは、これが初めてではない。たとえば、西側の指導者の何人かは、浸透工作員に欺かれて、「チェチェン人がイラクとアフガニスタンで奮戦している」などど発言するに及んでいる。

ロシア外交官の誘拐をめぐって、ロシア大統領は各国首脳かならずこう言うだろう。「アルカイダの<もうひとつの>攻撃がロシアに対して仕掛けられている」と。

チェチェン共和国イチケリアの大統領の暗殺(6月17日のサドゥラーエフ暗殺)に対する抗議の風潮に対して、この報道はあまりにも「タイムリー」である。クレムリンは、彼らの政治的犯罪への国際的な非難を和らげようとしている。

誘拐犯たちによる要求は、あまりにもナイーブなものに見える。そもそも人質事件の際の、ロシア当局の生命の軽視はきわめて悪名高いものだからだ。モスクワでのドゥブロフカ事件(劇場占拠事件)やベスラン事件(北オセチア・ベスラン学校占拠事件)の際、ロシア当局は数百人の人質を殺害している。

チェチェン・ロシア戦争がはじまってから6年半が過ぎようとしている今日、チェチェン人が国際テロリズムに荷担しているという、ロシア側のプロパガンダが信じられている。

繰り返し、チェチェン共和国イチケリア政府は、チェチェン国民が国際テロの首魁たちに対する戦いを行っていることを責任もって声明する。それはロシア指導層である。

外務大臣アフメド・ザカーエフ[6/20 Chechenpress]

http://www.chechenpress.co.uk/english/news/2006/06/20/01.shtml

18.Jun 2006 分析:サドゥラーエフの死の影響は小さい
Analysis: Impact Of Sadulayev Death Likely To Be Negligible

もしサドゥラーエフの死が、抵抗勢力の結合を脅かすものでないとしても、バサーエフとウマーロフの間で、(テロ戦術に対する)容認/非容認や、モスクワ劇場占拠事件やベスラン学校占拠事件のような事件を起こして世界の関心を集めようとするご都合主義をめぐっての対立が生まれる可能性はある。(実際にはこの戦争は、親ロシア派のチェチェン人が同じチェチェン人を攻撃していることから激化している)ただ、リバティの北コーカサスニュース担当であるアスラン・ドウカーエフは、「ベスラン事件以降、バサーエフはロシア市民をターゲットにした作戦をひとつも組織していない。これは、最終的に彼が、罪のない市民を殺害することは、モスクワの拒否主義によって交渉と戦争終結が遠のくのを理解したということではないだろうか」とコメントしている。[6/17 RFE/RL]

この記事は、サドゥラーエフの死は、例によって「和平潰し」の結果だと示唆しています。しかも、潰そうとしたのはロシア政府ではなく、親ロシア派の側だと。

つづきを読む

25.Jun 2006 ハッサン・バイエフ来日直前プレイベント
Pre-event of Dr.Khassan Baiev tour in Japan

ぜひご参加を!

「ハッサン・バイエフ医師・来日直前プレイベント」
日時:6/25(日)18:30-21:30(開場18:00)
会場:文京シビックセンター4階・シルバーセンター ホール
参加費:2,000円(招聘カンパ込み)
交通:丸ノ内線・南北線「後楽園」駅1分/三田線・大江戸線「春日」駅徒歩1分
主催:ハッサン・バイエフを呼ぶ会(共同代表 林克明・岡田一男)
主な内容:企画趣旨・バイエフ紹介/ミニ講演「伝説の医師ハッサン・バイーエフ招聘によせて/チェチェンの民族哲学=ウェズデンゲル」(ジャーナリスト・林克明)/新作チェチェン映画「お隣さん」一部及び解説

チェチェン独立派のサドゥラーエフ大統領が殺害されて、チェチェンを巡る情勢はますます緊迫化している。  

こうしたなかで、敵味方の区別なく傷ついた人を救い、医師としての責任をはたしたハッサン・バイエフ氏が7月14日に来日する。  

彼の“戦場医師”としての行動は、民族や国境を超えて人々の心に何かを残す。いまこそ世界は彼のような人物を必要とするのであるし、とりわけ混迷を深める日本にとって人間の生き方を示す彼の思想と行動は、参考になる。

プレイベントでは、チェチェン人映像作家ザーラ・イマーエヴァが制作した『お隣さん』という子どもミュージカルの一部を上映する。チェチェン語の映画だから翻訳がまだ。映像作家の岡田一男氏が解説しながら、10分程度上映する。

加えて「純正パトリオティズムの悲劇〜チェチェン戦争の深層〜」(仮題)という講演を私する予定になっている。ハッサン・バイエフのような人物を生み出したチェチェン社会を根底から支える民族哲学=ウェズデンゲルについて紹介したいと思う。  

これをもとに、ロシア・チェチェン紛争の重要なファクター「ロシアナショナリズムVSチェチェンパトリとティズム」について私の考えを明らかにしていきたい。[6/22 チェチェン未来日記]

http://www.actiblog.com/hayashi/8454

18.Jun.2006 サドゥラーエフ大統領、殺害される
Rebel leader killed in Chechnya

チェチェン独立派のサドゥラーエフ大統領が、6月17日の早朝に親ロシア派部隊によって殺害されたというニュースが入った。独立派のザカーエフ外相がこれを認めたので、おそらく確かなのだろう。

サドゥラーエフのあとは野戦司令官・副大統領のドック・ウマーロフが繰り上がるようだが、選挙を経ずに大統領が交代していくと、権威の低下は否めない。05年3月のマスハドフの暗殺の後、サドゥラーエフの1年3ヶ月の任期の中で目立った動きはなく、「独立派の実権は、モスクワの劇場占拠など数々のテロ事件に関与したとされるバサエフ野戦司令官らに移っており、チェチェン情勢に与える影響は少ないと見られる」[5/17 朝日]という指摘は大体正しいのではないだろうか。

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16.Jun.2006 チェチェンの子どもを支援する会・報告会
Event: Children who living in a War - by Organization Support for Chechen Children

近日中のイベントのお知らせです。18日(日)には、チェチェンの子どもを支援する会の報告会があります。最近のアゼルバイジャン・バクーの難民を中心に、ボランティアの方々からの報告が聞けると思います。なんと、歌もありという噂を聞きました。ぜひご参加ください。

「チェチェン戦争が始まって約12年。人口100万人のチェチェン共和国では、この戦争によって5万人の子どもを含む20万人以上が死亡し、数十万人が難民としてロシア国内や隣国、ヨーロッパに逃れています。私たちチェチェンの子ども を支援する会は、「悲惨な状況だからこそ子どもたちにはせめて教育を」という親たちの願いに応えるために、現在アゼルバイジャン共和国で難民学校の教 育支援を行っています。戦火によって幼い頃や生まれる前に故郷を追われ、行き場のない思いを抱えながら、避難先で大人になってしまった、あるいは大人 になっていく子どもたち・・・。今回の報告会では、映像や音楽を交えて等身大の彼らの姿をお届けします」

チェチェンイベント情報: http://chechennews.org/event/index.htm

[チェチェン難民として生きる子どもたち]「『チェチェン』という言葉を聞いたとき、あなたは何を思い浮かべるだろうか?テロリスト?イスラム原理主義?ベスラン学校占拠事件?そんな単語が連想された人、あるいは何一つ思い浮かばなかった人、そんな人たちにぜひ知ってもらいたい世界がある。それは、戦火によって幼い頃や生まれる前に故郷を追われ、避難先で大人になっていくチェチェンの子どもたちが集う難民学校だ」[6/12 JanJan(植田那美)]

http://www.janjan.jp/world/0606/0606095813/1.php

16.Jun.2006 共謀罪は結局のところ、、、

政府は、共謀罪は国連条約の批准のために立法しなければならないと説明してきたのですが、ここにきて条約のガイドラインには「無理に共謀罪を定めなくともよい」という意味の記載があることがわかってきました。「セキュリティホールmemo」 6/15 にまとめられています。

http://www.st.ryukoku.ac.jp/~kjm/security/memo/index.html#20060615

15.Jun.2006 グズの大忙し

忙しくて何も更新できていませんが、関係者が届けてくれる情報は何とか掲載したいと思っていますのでよろしくおねがいします。まず、ロシアのノーヴォエ・ヴレーミャ誌(ソビエト時代から続くリベラルな雑誌)に、ベスラン事件結審についての記事が載りました。URLは下記。訳せそうな方はご連絡くださいhttp://www.newtimes.ru/artical.asp?n=3134&art_id=7570

川崎のKさんからもらった、チェチェン音楽のMIDIファイルです。以前作ってもらった軽いファイルのリニューアル版ですね。その1(MP3/543KB)その2(MP3/345KB)。楽譜もあります。

(PDF/230KB) http://chechennews.org/dl/chechen_folk_music_01.pdf

バイエフのチラシを作っていました。ギザギザな見てくれで申し訳ないのですが、内容は最新です。テキストが必要な方は、チェチェンイベント情報をご覧ください。

04.Jun.2006 チェチェンニュース Vol.06 No.13
ChechenNews Vol.06 No.13 Various reports

日録風です:ベスラン事件の「犯人」が終身刑に/イングーシで閣僚が爆殺される/チェチェンで続くゲリラ戦/ロシア・チェチェン友好協会が自由報道賞を受賞/ロシアがCOE議長国に/訃報 米原万里さん/ザカーエフを外相に指名/グロズヌイで人権団体がデモ行進/モスクワのゲイパレード:ネオナチと宗教右派と警察が一緒に弾圧/ミス・チェチェン/共謀罪:強行採決ならず

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02.Jun.2006 戦争と言う日常に生きる子どもたち
Children who living in a War - relief fund for Imran

イムラン基金というサイトがある。モスクワの日本人留学生が呼びかけている基金の目的は、頭に弾丸の残るイムランというチェチェン人の少年を日本に招いて手術を行うことである。

...チェチェンにはいったい何人のイムランがいるのだろう。ロシアは、これからいったいどれだけのイムランを生み続けていくのだろう。私たちは、これからいったいどれだけのイムランが生まれることに無関心でいられるのだろう。戦争が終わるまで。あるいは、戦争を終わらせるまでに。[5/30 JanJan(植田那美)]

http://www.janjan.jp/world/0605/0605290145/1.php

02.Jun.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

5月23日(月) チェチェン南部のヴェデノ地区にあるエシルハトゥイ村での、ロシア内務省軍とチェチェンゲリラとの戦闘にょり、4人のロシア兵が死亡した。

5月25日(水) チェチェン独立派のアブドゥルハリム・サドゥラーエフ大統領は、ロンドンに滞在している独立派の外交官アフメド・ザカーエフ文化相を、イチケリア・チェチェン共和国の外相に任命するという大統領令に署名し、これまで外相だったウスマン・フェルザウリ氏をチェチェン外務省の欧州担当副大臣に、また、ハジール・ウマルハジエフ氏を中東における大統領代表に、アブ・ハジーエフ氏をトルコにおける代表に、それぞれ任命した。

5月25日(水) チェチェンにおける親ロシア政権のアル・アルハノフ大統領および、政府の人権オンブズマンのナルディ・ヌハジエフ氏らは、首都グロズヌイで、在野の人権団体との会合を持った。人権団体側はスヴェトラーナ・ガヌシュキナ女史が中心となり、チェチェンでの誘拐の実態と、シェルコフスキー地区での不可解な疾病の問題を議論した。

5月25日(水) ロシアの人権団体「社会支援」および「メモリアル」は、チェチェンの首都グロズヌイの中心部で、誘拐問題を追及するデモ行進を行った。「社会支援」のスタッフのブラート・チラーエフらが何者かに誘拐された事件に対抗してのもの。

5月27日(金) グロズヌイで、チェチェン舞踊団「バイナフ」のメンバーのザミラ・ジャブライローヴァ(15)が、2006年のミス・チェチェンに選ばれた。

http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KHII-6QA2FG?

02.Jun.2006 警報:共謀罪最悪の危機

まったく、油断も隙もありゃしねえ! また共謀罪ネタを扱います。国会の会期延長がなくなったことで、新聞各紙は「共謀罪の次回国会への継続審議」の可能性を報じましたが、とつぜん、成立の危険がやってきました。この件を少し説明します。

与党側の法案(対象となる法律違反606種類)に対して、民主党は修正案(同、306種類)を出して、審議の進行を遅らせてきたのですが、与党は昨日の時点で、「民主党案を丸呑みして、2日の法務委員会で採決する」という方針を明らかにしました。

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26.May.2006 グロズヌイでデモ
RIGHTS ACTIVISTS IN GROZNY PROTEST ABDUCTION

現地の組織「市民支援」のスタッフのブラート・チラーエフが先月、何者かに誘拐された事件に関連し、チェチェンの首都グロズヌイでデモがあった。デモ主催団体はロシアの人権団体メモリアルと、「市民支援」で、親ロシア派政府に、この事件の捜査を求めた。これらの組織によると、事件には親ロシア派のサイード・マゴメッド・カキーエフに指揮される民兵組織の「西」部隊が関与しているという。[5/26 RFE/RL]

http://www.rferl.org/newsline/2006/05/1-RUS/rus-260506.asp

26.May.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

5月15日(月) グロズヌイのロシア軍法会議は、契約志願兵のパーヴェル・ジンチュクに、チェチェンの民間人殺害の容疑で懲役7年を宣告した。この事件は、2005年11月に、スターラヤ・スンジャ村で3人のチェチェン市民が殺害されたもので、すでに1月前に、ジンチュクの指揮官だったアレクセイ・クリボシュノクは、懲役8年を言い渡されている。

5月16日(火) 北オセチア最高裁判所は、ベスラン学校占拠人質事件での犯人の一人とされるヌルパシ・クラーエフに、人質犯罪、テロリズム他6つの罪状により有罪を言い渡した。

「ロシア、学校占拠犯に終身刑 欧州に配慮?死刑避ける」[5/26 朝日]: http://www.asahi.com/international/update/0526/017.html

5月16日(火) ダゲスタン、キジリユルトのアパートメントで、現地の内務省部隊が二人のゲリラを殺害した。この作戦で警察官一名が死亡した。

5月17日(水) チェチェンに隣接するイングーシ共和国ののジャブライル・コストエフ内務副大臣ほか6名が、最大の都市ナズラン近くの路上で爆弾によって殺害された。

5月17日(水) チェチェンのクルチャロエフスキー地区で、ロシア軍の車列が待ち伏せ攻撃を受けて兵士5人が殺害された。

5月19日(金) ロシアの都市ニジニー・ノブゴロドを拠点にしているロシア・チェチェン友好協会の報道センターが、ドイツのZEIT-Stiftung Ebelin und Gerd Bucerius財団から「東ヨーロッパ自由報道賞2006」を受賞した。同協会のスタニスラフ・ドミトリエフスキー氏自身が、ハンブルグで賞を受け取った。

5月19日(金) ロシアが欧州評議会閣僚会議の議長国となった。期間は6ヶ月。

http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KKEE-6Q2PQN

24.May.2006 ハリウッド製「ベスラン事件」

ベスラン事件についての映画が製作されるようです。情報はFLIXのサイトより。 この写真との組み合わせはちょっと、、、いただけない。

http://www.flix.co.jp/page/N0008377

21.May.2006 平成暗黒日記

林克明さんの新しいブログ、「平成暗黒日記」がスタートしました。
http://ankoku-mirai.cocolog-nifty.com/

21.May.2006 あなたの声を3分で政治家へ一斉送信

なんだか最近誰かにナメられているような気がしませんか?

2002年4月に小泉政権が誕生してから5年。昔々「自民党をぶっ壊す」と言っていたはずの小泉政権は、逆に日本を「ぶっ壊」し、改革ファシズムの過程で国民の貧乏化と自殺予備軍化が進んでいます。特に2005年の9.11選挙で自民党が衆議院の三分の二を占めてからは、国会でますます気色の悪い法律が通過するようになりました。

小泉チルドレン、狂牛の輸入再開、天下り、ビールの増税・・・国民をナメる政治家には即刻ご退場願いましょう。そこで、本国会で審議済みあるいは審議中の法案に対するクレーム送信サイトを集めてみました。3分でできるサイバーアクションに、どうか皆様のご協力をお願い致します。

http://www.geocities.jp/kanti_4/action/index.html

20.May.2006 共謀罪:3つの集会
The Conspiracy Law

胸を打たれました。

「1か月前までのわたしは、お昼までじゅうぶんに寝て、やりたい仕事の半分ぐらいのことしかできない、そんなわたしだった。それを連日こうして早起きして国会に通ったり、今日のように1日かけて3つも集会に参加するということが、自分の限界を超えた行為だったのだ。わたしなんぞ休んでいればいい。意気込んでいきがって、共謀罪阻止にかけている己の、この身の程をまざまざと痛感させられた。わたしは病気なのだ、しょせん病気なのだと、自責の念で鬱々と涙をこらえて地下鉄に乗った。」[5/21 PEACE ON DAYS]

http://peaceonkao.exblog.jp/3467892/

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20.May.2006 共謀罪:強行採決は衆院議長介入で回避!
The Conspiracy Law

チェチェンニュース Vol.06 No.11 短信 2006.05.20

河野洋平衆院議長は19日午後、自民党の細田博之、公明党の東順治の両国会対策委員長らと衆院議長室で会談し、与党が同日に予定していた「共謀罪」創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法改正案の採決を先送りするよう求めた。与党の採決方針に対し民主党が審議拒否を辞さない強い姿勢を示していることを受け、国会の混乱を懸念したためで、与党は議長の要請を受け入れる方針だ。河野議長は会談の冒頭、同法案について「国民の一大関心事になっている。私も事態を心配している」と語った。 [5/17朝日]http://www.asahi.com/politics/update/0519/004.html

慎重に推移を見守る河野洋平議長に励まし、意見のメールを送ろう!

master@yohei-kono.com

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18.May.2006 イングーシで爆破事件
Bomb blast in Ingushetia

17日朝、イングーシ共和国ナスィル-コルトフスキー地区で、 装甲四駆乗用車の車列で走行中の同共和国の内務省次官兼ナズラニ市民警本部長で、実質的 に内務相の職務を執行していたジャブライル・コストーエフが、一説にイスラム戦士の自爆攻撃に より爆殺された。路肩に止められていた空車がコストーエフらの3両の車列 が通過した際、遠隔操作で爆発したとも伝えられている。ロシアのマスコミ報道によれば、死亡者 は3名とされている。 [5/18 ChechenWatch]

http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=1903

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17.May.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

5月8日(月)2年前に暗殺された親ロシア派のカディロフ大統領の追悼パレードがグロズヌイで行われた。

5月9日(火)フィンランド・チェチェン友好協会は、チェチェン独立派のマスハドフ大統領(05年にロシア軍に暗殺された)の家族が、フィンランドへの亡命を求めていると公表。

5月10日(水)チェチェンの首都グロズヌイから20キロ離れたノーヴィエ・アタギの村で、チェチェン独立派の野戦司令官ティムール・マーエフとビラル・エディルスルタノフが殺害された。親ロシア派の発表による。

5月13日(土)ロシア政府と親ロシア派は、独立派の野戦司令官ドック・ウマーロフの隠れ家を、アシノフスカヤ村で発見したと発表した。

http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/RMOI-6PTV93?OpenDocument

18.May.2006 共謀罪:19日に強行採決の可能性!
The Conspiracy Law

チェチェンニュース Vol.06 No.11 2006.05.18 共謀罪緊急情報

まずいことになってきてます。本当はここではチェチェン情勢のことを書かなければならないのですが、足元が非常事態なので、やるしかありません。厚生労働委員会での、医療制度改悪の強行採決によって、すべての野党が日程協議をボイコットしているなか、逆に自民党は19日(金)の強行採決の姿勢を強めています。くわしい経緯は保坂議員のブログへ。

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/dc704ba23e6fe7c8d38fb4fb8fd86b5f

昨日、17日の星陵会館での緊急集会には500人もの人が集まりました。今日も、明日も、共謀罪反対の声を上げましょう。ウェブ上から送れる抗議メールや、ファックス、首相官邸や、与党側法務委員あてに送ってください。もう、ぜひ。以下はきくちゆみさんのメールより:

--

石原伸晃さんに加えて、衆議院の与党法務委員に働きかけることも大切です。 中でも早川議員や漆原議員などの与党理事に働きかけるのが効果的です。

●早川忠孝理事(自民)埼玉4区選出
FAX:03-3592-1747 電話:03-3508-7469

●漆原良夫理事(公明)北陸信越選出
FAX:03-3508-7149 電話:03-3508-3639

この2人は、法案の問題点を熟知し、それでもしょうもない修正案を議員立法の形で提示し、 しかもほとんど審議もしないで強行採決することに、すっきりしない気持ちを持っているはずです。

この人たちは法務委員会でキャスティング・ボードを握っているので、その気持ちを少しでも揺さぶること ができれば、それだけで採決への勢いが鈍ります。

それに、石原伸晃法務委員長の微妙なブレーキが重なれば、大きな力になると思います。

--

これらの議員の方々には、ていねいなファックスが効果的と思います。

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16.May.2006 共謀罪:国会に行こう!ほか
The Conspiracy Law: Go to paliament

...そしてなにより、会場にいるみんなが、「廃案に追い込めるかもしれない」という気持ちになりつつあるのが、見て取れる。法務大臣の答弁がとその問題点が毎日のように東京新聞に載り、それとイベント会場での報告とを聞き比べていると、政府側の答弁はなんとも頼りない。

本当に廃案に追い込むためには、さらに大きな声がほしい。一人でも多くの人に集会加わってほしいと思う。かならず力になるからだ。ひとつは数の力として、政治的に。もうひとつは、私たち自身への力として、何かがそれぞれの人に宿ると思う。それは、一生に何度もない体験かもしれない。

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15.May.2006 共謀罪:抵抗の方がクリエイティブ
The Conspiracy Law: Resistant is...

少しは勉強しなくては、、、と思って法務省のサイトを見た。とくべつ大きなフォントでこう書かれている。「一般市民の方が目配せしただけで成立するというのは大変な誤解。法案の正しい理解を!!」

http://www.moj.go.jp/KEIJI/keiji31.html

でもたとえば、市民連絡会の声明では、与党側が出している修正案に対して、簡単にこう指摘している。「「市民団体、労働団体などには適用しない」とは(法案の)どこにも書かれていません。書かれていない以上、与党がいかに釈明しようと、それは単なる「解釈」にすぎず、市民団体、労働団体も共謀罪の対象になるのです」

http://tochoho.jca.apc.org/kyz1/se-20060505.html

法務省サイトのとおりだとしても、実際にこの法律が通ったあと、「一般市民」が誰かを規定するのは、やはりその時々の、取り締まる側だということを、忘れてはならないと思う。国旗・国歌法案のとき、政府は「強制しない」と答弁しておきながら、今は何人もの先生たちが処分を受けている。答弁も付帯決議もさほど意味はない。

16日、法務委員会での強行採決はされなかった。まさに薄氷を踏む思いの日々。委員会で奮闘する保坂議員の質問のさい、驚愕の答弁が出された。「共謀は、まばたきでも成立する」(大林刑事局長)というのだ。なんてむちゃくちゃな法律だろう。まばたかない人間なんてどこにいる?

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/78d2fd1d74fb79bf68b47489c4620219

トンデモ法案だ、、、。

このところ、なるべく時間をつくっては集会に参加している。そうすると、親しい人にも会うし、かつて行き違いのあった人にも会う。それでも、一緒にこの法案を何とかしようと相談する。今国会で葬り、次回以降にも上程させないために。共謀罪法案は、かえって私たちの結束を強めている。

最新情報:共謀罪MOVIE『共謀罪、その後』(第2話): http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/2006/05/2_ac46.html

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14.May.2006 受難の[真実]-統制下のロシア・ジャーナリズム Russian journalism under suppression

しまった・・・東京/中日新聞の朝刊国際面に、5月10日から13日にかけて、「受難の[真実]-統制下のロシア・ジャーナリズム」という連載がされていました。ネットには上がっていないようです。Kさん情報ありがとうございます。

読むところ一杯の記事だったのに、今になって気が付くとは。チェチェンはロシアの地図では、点に等しい小さな地域ですが、チェチェン戦争はロシア社会の影で、通奏低音のように響いているのだと思いました。 ぜひこの記事ご一読を。図書館にはあると思います。

それから、「軍備増強 欧米に対抗 戦略原潜を再配備」[5/11東京新聞]には、また別の方向で興味を感じますね。戦略爆撃機やミサイル原潜は「対テロ」の戦いというというより本格的な戦争のための装備なので、いろいろな意味でハリネズミのように武装しようとするロシア像が浮かび上がってきます。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060511/mng_____kok_____001.shtml

うーん、ちょっとブンセキっぽく言うと、こういうことでしょうか:

KGB人脈によって固められた現在のロシア政府は、冷戦時代のように、西側や近隣諸国への不信感に突き動かされている。そのために対外的には資源外交(別名脅迫外交とも)と軍備増強、国内的にはチェチェンという内敵によって正当化される民主化の中止と、メディアを通した国民への支配を強めている、と。

疑心暗鬼モードのロシアの指導層、つまり冷戦オジさんたちは、チェチェン戦争の背後にアメリカがいて、さらにCIS諸国のロシア離れも西側の画策によると思っているということか、それらに対する「力治」方針は過熱するばかり。

でも、ブレジネフ時代ばりの国家元首の称揚=「ビッグ・ブラザー」社会は結局、ソ連崩壊の繰り返しに陥るのではないかという気がします。結局勝てないんですよ。管理社会というやつは、一部の「偉大な人たち」がそうでない人たちを相互監視させて、イニシアチブを弱めて指導する体制ですから、危機が迫っても広く知恵を集めて対処できなくて、弱いです。ヒトラーのドイツみたいに、しょっぱなに強いときはあっても、指導層は独占的になった瞬間に腐敗しはじめますから、エリートだけに何かを託すのは危険きわまりありません。

これは日本の将来のひとつの姿=共謀罪社会にも通じるわけで、チェチェンニュースは共謀罪に反対です。もうゼッタイに反対です。共謀罪は市民社会の一人一人の思考力を削ぐ装置ですから。

13.May.2006 共謀罪情報 The Conspiracy Law information

まずは知ろう!共謀罪って何だ?
「共謀罪」って・・何だ?: http://kyobo.syuriken.jp/
ゴールドシュタイン2006(共謀罪シュミレーション): http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-May/006724.html
共謀罪−5つの質問−自由法曹団警察問題委員会: http://www.jlaf.jp/iken/2004/iken_20040115_02.html
最新状況Check it out!
保坂展人のどこどこ日記(衆院議員): http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto
共謀罪ブログ(暫定版): http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/
(イベント情報はここが一番早い。アンチ共謀罪☆ガールズも)
林克明・平成暗黒日記: http://ankoku-mirai.cocolog-nifty.com/
イベントに行こう!
チェチェンニュース編集室のアンテナにかかったイベントはこちらこちらに。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060514/1147614305
http://chechennews.org/event/index.htm
映像もあるよ
共謀罪テレビアーカイブス: http://black.ap.teacup.com/kyobozaitv/
参加しよう!
盗聴法<組対法>に反対する市民連絡会: http://tochoho.jca.apc.org/
(チラシや署名用紙がダウンロードできる。ともに反対運動しませう)
行動しよう!
衆参両議院の法務委員にあてて、メールを一斉同報できるフォーム: http://www.geocities.jp/kanti_4/test.html  (Outlooker でない人はリンクごとコピーして自分のメールソフトにコピペ!)

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11.May.2006 チェチェン,ロシア,日本−共謀罪強行採決の前夜に ChechenNews Vol.06 No.09 2006.05.11

「どうしてチェチェンに関わっているんですか」と、よく聞かれる。出会う人ごとに聞かれる。まさにFAQ。答えにはいまだに迷う。僕は市民平和基金という小さなNGOに拾われて、偶然チェチェンを知って、活動し始めた。つまりきっかけの部分は「たまたま」だ。もちろん掘り下げると、そういうNGOに関わり始めた別の理由もあるわけで、これからそれを書くかもしれない。とりあえずここでは「たまたま」。

まだチェチェンに行ったことはないけれど、いつか行きたいと思っている。怠け者なのが最大のネックなのだが、チェチェン語もロシア語もからきしだめ。なのにチェチェン。どうしたことだろう。その答えは3つの国に共通する状況にある気がする・・・。

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15.May.2006 クルド人家族の亡命 Exile of the Kurdish fammily

一安心・・・、15日の東京新聞朝刊によると、渋谷の国連大学前で座り込みして、日本での安全な生活を求めたクルドの家族カザンキラン一家が、第三国へ旅立った。その国では難民と認められ、平和に生活している。

カザンキラン家のお父さん、アフメットさんは、UNHCRのマンデート難民に認定されていたのに、息子のラマザンさんとともにトルコに強制送還され、家族は別れ別れになっていたのだが、ようやく再会できた。ただラマザンさんは、まだトルコを出国できていない。

日本は結局、彼らの安住の地にはならなかった。それどころか、難民条約の履行義務に反して、彼らを迫害さえした。今度の知らせで一応ほっとしたのだけれど、その冷たい事実は変わらない。いつかチェチェンからの難民が日本に庇護を求めて海を渡ってくる日も来るはずだが、そのときも同じことが繰り返されるんだろうか。それもあって、ここしばらく関心を持っていた。

●入国管理法の改正案、採決間近 難民の話に関連して、今度の国会では、入国管理法の改正案が審議されていて、これもすぐ採決されてしまいそうだ。この改正案では、16歳以上のすべての外国人に、指紋押捺を押し付けようとしている。いまどき指紋押捺? たしか5−10年くらい前まで、外国人登録法で指紋押捺が義務付けられていたが、廃止されたはずで、これじゃ逆戻りだ。政府側の答弁では、これも「テロ対策」なのだという。

指紋押捺というのは、とても屈辱的な体験だ。普通に生活していればまずないことだし、あれば何かの罪で検挙されるか、重大事件で参考人になってしまったときくらいだろう。なぜその犯罪者扱いを、「すべての」外国人に強いなければならないのだろう? 彼らが同じ人間だと思えば、そんなことはできない。ある前提を除いては。「外国人は日本人より危険だ」、「外国人は日本人よりテロリストである可能性が高い」でも、どんな根拠で?

●「時代に逆行」元入管局長が指摘 地方紙の雄*「東京新聞」には、5月14日に次のような記事が載ったそうです。『入管難民法改正案 元入管局長が異議「共生の時代に逆行」膨大な新業務「本来審査もおざなりに」』元入管局長さんがそう言うなら、よっぽどのことだ。

何か、いまからでもできることはないかと思ってググったりしていたのですが、どうもはかばかしくなく。むすー。

在日の外国人は反対運動を展開しにくいし、この問題に関わっている人は多くないから、どうしても今話題の中心になっている共謀罪ほど注目されていない。し、つい2、3日前まで僕も知らなかった。

●難民本の出版 もうひとつ近い話題。難民支援者の雨宮 剛さん(青山学院大学名誉教授)が、自費出版で「私の人生、これなに? 絶望の深き淵より在日難民たちの証言」を発行されました。くわしくはクルド人難民二家族を支援する会に。直販と、新宿の模索社で販売中。

クルド人難民二家族を支援する会: http://homepage3.nifty.com/kds/

*最近関心のある記事が東京新聞にしか載らない感じなので、かってに枕詞を決めました。毎朝たった100円で、一番見通しのきく新聞が買えます。

12.May.2006 タノシイウツワの会活動中
Refugee relief by a Musician group

あー!タノシイウツワの会で受けた取材が昨日5/10に読売新聞に記載されました。このとき梱包したおもちゃや楽器はチェチェンの子供を支援する会によって無事3月にチェチェンの子供たちに届きました。[5/11 タノシイウツワの会]

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/kamoneggy/view/20060511

09.May.2006 マスハドフの家族、北欧に亡命を希望
Family of Maskhadov Asks Asylum in Finland

ロシアに暗殺されたチェチェン独立派のマスハドフ大統領の家族は今、アゼルバイジャンのバクーに滞在しているが、ロシア国籍のパスポートの期限切れが迫っており、危険が予想されるので、フィンランドへの難民申請をおこなっているという。

フィンランド大統領府は難民申請があったことを確認したが、今後についてのコメントは出していない。[5/9 MosNews]

http://www.mosnews.com/news/2006/05/09/MaskhadovFamilyExile.shtml

09.May.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

5月1日(月) チェチェンのラムザン・カディロフ首相(親ロシア派)の拠点があるツェントロイ村への視察を行おうとした、欧州拷問禁止委員会の公式視察団が、同村への入域を拒否された。ツェントロイには、カディロフが設置した収容所があり、民間人への拷問が行われているとされている。

チェチェンに隣接するイングーシのジアジコフ大統領の義父、マゴメッド・チャヒキーエフが2月に誘拐され、4月に解放されていたことが報道された。

デンマークのホルテで、チェチェン支援と文化的保護のために、デンマーク・チェチェン友好協会が発足した。

5月3日(水) 親ロシア派チェチェン議会は、憲法評議会の議案を可決した。これは、モスクワによって制定された2003年の憲法の改正に関するもの。(内容はよくわからない)

5月5日(金) ロシア最高裁軍事法廷は、2003年1月に、チェチェンで3人の市民を殺害したとして訴追された、2人のロシア兵、エフゲニー・フドヤコフとセルゲイ・アラクチェエフに対する下級審での無罪判決を破棄し、再審を命じた。

「フォーブス」紙ロシア語版の編集長ポール・フレブニコフを2004年9月に殺害したとして裁判にかけられていた二人のチェチェン人に対して、陪審が無罪を申し渡した。

http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KHII-6PM2NK?OpenDocument&rc=4&emid=ACOS-635PN7

08.May.2006 アムネスティ報告:荒れ狂う暴力的民族主義 AI:"Russian Fed: Violent racism out of control"

5月4日、アムネスティ・インターナショナルが、「ロシア連邦:荒れ狂う暴力的民族主義」という報告書を発表した。報告書によると、ロシアの民族差別主義団体によって、2005年には少なくとも28名が殺害、366名が襲撃されている。けれども、この数値は実情に比べればごく控え目なものであるとアムネスティは指摘する。公式調査によれば、現在ロシアに存在する約150の「過激主義組織」に関与するロシア人は5000人以上。彼らは排外主義的イデオロギーと暴力によって、彼らにとっての「敵」をロシア国内のみならず地上から一掃しようとしている。[5/8 バイナフ自由通信]

続きを読む: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060508/1147046980

原文: http://web.amnesty.org/library/pdf/EUR460162006ENGLISH/$File/EUR4601606.pdf

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05.May.2006 ロシアの報道の自由は167ヶ国中138位/国境なき記者団 Putin,THE PREDATORS OF PRESS FREEDOM

国際NGO、「国境なき記者団」のトップページにロシアのプーチン大統領がデビューした。彼の顔画像とともに現れるキャッチフレーズは「報道の自由の捕食者/略奪者」で、要するに報道の自由を抑圧することによって肥え太る人々のこと。[5/5 バイナフ自由通信]

「ジャーナリストの活動状況は2005年に入ってから壊滅的に悪化しており、暴力が報道の自由に対するもっとも深刻な脅威となっている。抑圧と政治的な意図にもとづく政府のプロパガンダによって、独立メディアは弱体化している。当局による外国人ジャーナリストの締め出しは、報道-特にチェチェン戦争に関する報道-を完全な統制下に置こうとする政府の意図を示すものである

●ジャーナリストへの暴力が罰せられない風潮が広がることによって、今やジャーナリストが自己検閲を行うようになっている。

●チェチェン戦争を報道する独立メディアに対しては政府が弾圧を加えている。(アンドレイ・バビーツキ記者によるシャミーリ・バサーエフ司令官へのインタビューを放映したABCテレビ・ネットワークに対して外務省が営業停止を示唆するなど)。

●ロシア国内のテレビ局はすべてクレムリンまたは政府の管轄下で体制万歳路線を爆走中。

つづきを読む: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060505/

04.May.2006 カディロフ、拠点への欧州評議会の視察要求を拒否、 その一方で住民20人を拉致
Council of Europe Mission In Chechnya Obstructed

チェチェンを訪問中の欧州評議会の調査団(というものがいたのですか。 初耳)が、親ロシア派のラムザン・カディロフが率いる私兵集団「カディロフツィ」の本拠地であるツェントロイを査察しようとしたところ、拒否された。ツェントロイには、多数のチェチェン市民が拘束された秘密収容所があると指摘されている。[5/2 Pravda]

http://english.pravda.ru/news/russia/02-05-2006/79764-Tsentoroi-0

親ロシア派のアルハノフ大統領は 「調査団が出入りできない場所はチェチェンのどこにもない」として 査察拒否を否定。 カディロフ自身は査察拒否について直接言及しないものの、 「カディロフツィはすでにロシア内務省指揮下の部隊に再編成されていて、 存在しない」と発言した。

しかしツェントロイでは、ここ数日の間にも20人の住民が、 迷彩服を着た男たちに拉致され、行方不明になっている。[5/2 Caucasian Knot]

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060504

2004年5月のアムネスティのレポートが参考になる。

http://chechennews.org/archives/pr20040507amnesty.htm

05.May.2006 外務次官の「官僚道」
Chechen argument in Japanese Foreign Ministry

一九九九年晩秋、チェチェン問題で日本政府が「ロシアの内政問題である」という従来の立場から、「ロシアの人権侵害を懸念する」に変更しようとしたことがあった。これに対して鈴木宗男自民党総務局長(当時)が猛反発し、外務官僚と鈴木氏の間で大戦争が起きた。[5/4 FujiSankei Business i]

http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200605040002o.nwc

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03.May.2006 『市民密告法』ロシアに復活
Russia:bringing back to the Inform law

ロシア議会で、テロに関する市民から治安機関への「密告」を容易にする修正法案が可決され、プーチン大統領の署名後、発令されることになった。一方で、議会は連邦保安局(FSB)がテロ情報を把握した場合、令状なしで特定の人物を拘束できる「反テロ法」修正も審議中。「密告」をもとに強制捜査を乱用する恐れも出てきそうだ。 [5/1 東京新聞]

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060501/mng_____kok_____001.shtml

折しも日本の国会では、話し合うことが罪になる「共謀罪」の審議が進んでおり、GW明けにも採決が行われてしまうかもしれません。「共謀罪」にも、密告の奨励に近い規定があります。確実にリンクして暴走をはじめている、私たちの世界。共謀罪については、盗聴法<組対法>に反対する市民連絡会のサイトに詳しいです。

なぜ共謀罪に反対するのか:http://tochoho.jca.apc.org/nkyz.html

5・11共謀罪の新設に反対する市民と表現者の院内集会http://tochoho.jca.apc.org/evx/event20060511i.html

04.May.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

4月24日(月) 親ロシア派チェチェン議会のドクヴァハ・アブドゥラハマノフ議長は、チェチェンとイングーシが90年代に分離したことについて「間違いだった」として、チェチェン・イングーシ共和国としての再統一を主張した。同議長は将来、この再統一地域にダゲスタンの参加を得て、「さらに安定した地域になるはずだ」と構想を語った。

4月25日(火)グロズヌイ中心部の親ロシア派政府庁舎で、同じ親ロシア派のカディロフ首相とアルハノフ大統領の護衛部隊の間で衝突(発砲)事件が発生した。

4月26日(水) 独立派のアブドゥルハリム・サドゥラーエフ大統領は、イッサ・アスハドフ氏を欧州諸国特別代表に指名した。

4月28日(金) 独立派のサドゥラーエフ大統領は、ラムザン・アムポウカエフ離散民対策部門長を解任した。

カバルディノ・バルカリアの首都ナルチクで、チェチェン人の市民二人が、警察の掃討作戦で死亡した。

4月29日(土) 親ロシア派首相カディロフ麾下にある、悪名高い私兵集団「カディロフツィ」について、同首相は「すでに存在しない」と発言した。これによると、対テロセンターとカディロフ護衛部隊は、ロシア内務省指揮の「北」部隊と「南」部隊として再編成されたという。

http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KHII-6PF2ZA?OpenDocument&rc=4&emid=ACOS-635PN7



03.May.2006 読売:千葉版にタノシイウツワの会の記事
Musician group's support for Chechen refugee

アゼルバイジャンのチェチェン難民への支援を行っているミュージシャンの組織「タノシイウツワの会」の記事が、今日の読売千葉版で掲載になるそうです。千葉方面の方はチェキラ!

タノシイウツワノカイ: http://geocities.yahoo.co.jp/gl/kamoneggy

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03.May.2006 イングーシで空襲:理由不明
Airstrikes in Ingushetia

チェチェンに隣接するイングーシの山中で、なぜかロシア軍機が小規模な空爆を行ったようです。[5/2 Prague Watcdog]

http://www.watchdog.cz/?show=000000-000005-000004-000120&lang=1

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27.Apr.2006 子どもの日:「チェチェン紛争・子どもたちの情景」放送!
NHK BS-1:"The 3 Rooms of Melancholia" on air

お、おー。ついに来ました。昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品された北欧のチェチェン関連映画、NHK-BS1で放送です。すごく気になっていたので、ぜひ見たいと思います。でも内容は全然知らなかったりします。Kさん情報ありがとうございます。(映画祭の時のタイトルは「メランコリア 3つの部屋」)

番組紹介より:

チェチェン紛争・子どもたちの情景 前/後編(仮) 

5月5日(金)午後10:10 - 11:00(前編) 午後11:10 - 深夜0:00(後編) NHK/BS1

チェチェン紛争がロシアとチェチェン双方の子どもたちに残した深い憎しみと悲しみ。その子どもたちは行き場のない苦悩を抱きながら、日々を暮らしている。番組は、こうした子どもたちがいる場所を3つの「部屋」に見立てて定点観測する。「第一号室」はサンクトペテロブルグ近郊のクロンシュタット海軍幼年学校。「第二号室」はチェチェンの首都グロズヌイの廃墟。「第三号室」はチェチェン国境にほど近いイングーシ共和国の孤児施設。ロシアとチェチェンの子ど もたちの現状が、それぞれの「部屋」から見えてくる。カメラは笑うことを忘れ た子どもたちの表情を静かに切り取り、紛争という過酷な現実に翻弄されながら 生きる子どもたちの姿を伝えている。

くわしくはこちら:http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/

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27.Apr.2006 「プーチンよ俺の話を聞け」ロシア政府の天敵バビーツキ記者来日
For the record:Babitsky's visit to Japan

(昨年10月のバビーツキ記者訪日の際の記事をみつけたのでリンクします)

プーチン政権成立以降、報道統制は「破壊的かつ効率的に」進み、特にチェチェン取材は厳重に制限されている。昨年成立した反テロ法により「テロリスト」の主張はまず伝えられない。彼はロシアの90年代二度のクーデター時にも「テロリスト」側に身を置いて報道。これまで幾度もロシア当局に逮捕・拘束された経験がある。にもかかわらず、バサエフ取材のため現在住むチェコのプラハから「不法」入国を実現させ特ダネをものした。[週刊金曜日]

つづきを読む: http://www.kinyobi.co.jp/KTools/antena_pt?v=vol583

27.Apr.2006 ハッサン・バイエフを呼ぶ会
Dr.Khassan Baiev will invite to Japan next July

チェチェンの医師ハッサン・バイエフ氏を日本に招聘するグループが立ち上げられました。ご協力をおねがいします。

http://tokyocinema.net/baiev.htm

バイエフ氏の関連情報: http://chechennews.org/basic/biograph.htm#baiev

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28.Apr.2006 カディロフ、難民キャンプの閉鎖を予告
Kadyrov vows to shut down refugee camps

「ロシアとチェチェンの敵である西側と、くっついている連中がいるのはわかっている。ロシアとチェチェンに逆らって働くものやワッハーブ派を助けるものは誰でも探し出されねばならない。適切な組織体が彼らに対処するだろう。彼らが汚いゲームをやりたいなら、西側でもどこでも別の場所でやらせればいい。」[4/25 Mosnews via プチソ連]

http://zarya.blog6.fc2.com/blog-entry-397.html#more

というような感じで、カディロフ(写真右側の人)は難民キャンプを閉鎖しようとしています。困ったものだ、、、。いちおう、管理人からの指摘は前回の記事につきます。

http://chechennews.org/log.htm#0423

25.Apr.2006 「学校占拠事件の背景」
Background of Beslan school siege

「チェチェン独立の主張も含め、力によって少数者の意見を排除する体制は、不可避にテロリズムを育てる。日本を含む西側諸国がこうしたロシアの政策を支持し、みずからも「対テロ戦争」にのめりこんでいく今日、チェチェンでは百万の市民が「人質」でありつづけている」2005年3月の「部落解放」誌に掲載したエッセイ。

http://kaihou-s.com/suiheisen/suihei_0503.htm

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23.Apr.2006 カディロフ、難民キャンプの閉鎖を予告
Kadyrov vows to shut down refugee camps

チェチェン親ロシア派のラムザン・カディロフ首相は、チェチェン内にある難民キャンプについて、「犯罪と麻薬汚染、売春の温床なので近く閉鎖する」と発言した。また、「圧倒的多数の入居者は怠惰になり、国際援助組織からの配給品で食うのに慣れている」という。2004年の10月、欧州評議会の難民問題報告者のタデウシュ・イウィンスキーは、チェチェン国内避難民の総数を35万人と報告した。2年前には隣接するイングーシ共和国のチェチェン難民キャンプが閉鎖され、その難民たちもチェチェンに帰還している。[4/20 RFE/RL]

http://www.rferl.org/newsline/2006/04/200406.asp#archive

ええと、お得意のハッタリだと思うのですが、人口100万人の国で、35万人が難民状態という破局的な状況のなかで、難民援助を中止するとどんなことになるのか、想像力を働かせる必要はありそうです。だからこそ、UNHCRをはじめ、各国際機関が難民支援のために動いているのですが、何かの都合で彼はチェチェンに外国の援助ワーカーがうろうろしては困るようです。

日本政府、チェチェンの児童リハビリプロジェクトへの支援を決定: http://chechennews.org/log.htm#0401

失踪、強かん、拷問、超法規的処刑の新たな証拠: http://chechennews.org/archives/pr20040507amnesty.htm

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22.Apr.2006 「大統領のカウントダウン」
Review of Russian movie "Countdown"

うーん、すごい映画を見てしまった・・・。

ロシア製のアクション映画、「大統領のカウントダウン」は、連邦保安局(FSB)の少佐を主人公に据え、「700万ドルの巨費」(8億円ちょっと)を投じて、「ロシア軍全面協力」のもとに製作された映画で、チェチェンとモスクワと、ヨーロッパの上空を飛ぶ飛行機を舞台にしている。こう書くだけで嫌な予感が全開だ。

がらがらの劇場で考えたこと。死して屍拾うものなし。

つづきを読む

19.Apr.2006 目的別・チェチェン関係募金先一覧
List of Chechen relief funding site in Japan

募金の件数が増えてきたので、とりあえず、わかる範囲で募金情報をまとめます。ご協力をおねがいします/いつもご協力ありがとうございます。くわしい情報は各団体にお問い合わせください。

チェチェン連絡会議活動資金の募金:
郵便振替加入者名:チェチェン連絡会議 口座番号:00180-6-261048

サイト: http://chechennews.org/clc/

チェチェン人留学生、ティムール君への支援のための募金:
郵便振替加入者名:ティムール・プロジェクト 口座番号:11230-33397831

サイト: http://www.geocities.jp/t_project2004/

チェチェンニュースの発行のための募金:
郵便振替口座番号 00130-8-742287 口座名称 チェチェンニュース編集室

サイト: http://chechennews.org

20.Apr.2006 チェチェン一週間
The Week in brief by Prague Watchdog

4月10日(月) アントニオ・グテーレス国連高等難民弁務官がチェチェンの首都グロズヌイ入りし、難民の状況などを調査(写真:UNHCRサイト)。翌日のモスクワでの記者会見で、「安全上の問題が解決されしだい、UNHCRはチェチェンに事務所を開設する」と語る。(はやくこういうプレゼンスが当然のものになって欲しいです)

ダゲスタンの首都マハチカラで銃撃戦があり、警察官とゲリラ一名が死亡。

4月11日(火) チェチェン独立派のサドゥラーエフ大統領が、アミール・アスランベーク司令官を「対テロセンター」代表者に指名。

イングーシ共和国ナズランで二人のゲリラが銃殺され、一人が逮捕された。この作戦で警察官二人が死亡。(あいかわらず散発的な戦闘が続いている模様)

4月12日(水) ロシアのアレクサンドル・コルマコフ将軍は、ロシア空挺部隊のチェチェンでの配置を解除したと発表した。同将軍によれば、この部隊は1999年の第二次チェチェン戦争の開始時から今までに、350人が死亡、1000人が負傷した。

4月13日(木) ロシア内務省は、新しくチェチェンに設置されたふたつの部隊の司令官に、アリベク・デリムハノフとムスリム・イリアソフを指名したと発表した。グロズヌイに本部を置く「北」部隊は700人の兵員を、ベデノに本部を置く「南」部隊は500人以上の兵員を擁するという。 (投降したチェチェン人の部隊を編成している最中と思われます)

4月14日(金) ワシントンで、シンクタンクのジェームズタウン財団が「サドゥラーエフのコーカサス戦線・ナルチク事件の次に何が起こるか」と題して研究集会を開催。ロシアのラブロフ外相はモスクワ駐在のアメリカ大使を呼び、この会議が「国際的な反テロの動きに反するものだ」として抗議した。

4月18日(火) 1月10日にプーチン大統領が署名した「NGO規制法」が発効。ロシア国内のNGOへの弾圧がこれまで以上に強まると見られる。

4月21日(金) 1996年のこの日、チェチェン共和国の初代大統領ジョハール・ドゥダーエフがロシア軍に暗殺された。チェチェン同情論の根強いリトアニアではドゥダーエフを記念したイベントも開かれる。 [4/19 Prague Watchdog]

http://www.watchdog.cz/calendar

18.Apr.2006 チェチェンに関心があって英語が読めれば
Introduce "chechnya-sl" and other mailing lists

英語でチェチェン情勢を追っている人にとっては見逃せないのが、 アメリカのボランティアを中心に運営されている Chechnya short-list という、ヤフー上のメーリングリスト(無料)だ。英語圏の商業メディアによる チェチェン関係の報道情報が毎日流れている。 ときどき、朝日新聞英語版などに載った チェチェン関係の記事も、英語圏の誰かが見つけて投稿していたりする。

通数は一日10〜15通前後なので、放置するとあっというまに未読500通とかに 達してしまうという恐いリストだが、自分でウェブを回ってみなくても、 どんどん情報がメールで入って来るという点で助かる。

それから、英語メディア系のロシア情報としては、 ディビッド・ジョンソン・ロシアリスト もある。こちらは 定期的にドネーションを求めてくる。 (ま、それはおまえ(チェチェンニュース)もだ、 という指摘もありうる) たぶんBBCモニタリングの 高い情報料が間接的に含まれているのでしょう。

もしそれらのメーリングリストの情報の中に気になる記事があったら、訳してチェチェン総合情報にメールで送ってくだされば、使わせていただきます。

Chechnya-sl:http://groups.yahoo.com/group/chechnya-sl/

JRL: http://www.cdi.org/russia/johnson/

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15.Apr.2006 空爆被害の少年を救おう!/イムラン基金
Relief fund for Injured Chechen child Imran

頭に弾丸が残る少年を救いたい−。弘前市出身で現在、ロシアのモスクワ国立大学に留学し、国際政治地域問題を学んでいる菊池由希子さん(22)が、空爆被害を頭に受けたチェチェン難民の少年を救おうと、募金活動を展開している。この少年はユヌソフ・イムラン君(15)。[4/15 東奥日報]

イムラン基金: http://www.geocities.jp/imran_fund/

東奥日報: http://symy.jp/?BK_toonippo

陸奥新報でも:http://symy.jp/?xa_mutu

郵便振替口座名 イムラン基金 口座番号 00120-5-356216

20.Apr.2006 明日はドゥダーエフ暗殺の日
The Week in brief by Prague Watchdog

4月10日(月) アントニオ・グテーレス国連高等難民弁務官がチェチェンの首都グロズヌイ入りし、難民の状況などを調査(写真:UNHCRサイト)。翌日のモスクワでの記者会見で、「安全上の問題が解決されしだい、UNHCRはチェチェンに事務所を開設する」と語る。(はやくこういうプレゼンスが当然のものになって欲しいです)

ダゲスタンの首都マハチカラで銃撃戦があり、警察官とゲリラ一名が死亡。

続きを読む

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14.Apr.2006 「反テロ戦争」ロシアと日本
Japan and Russia on "War on terrorism"

東京新聞稲熊記者のレポート。「プーチン大統領の政権与党が圧倒的多数を占めるロシア上下両院で、報道統制を強化するためのメディア法修正案が近く審議される。修正案では、テロリストの主張や、反テロ戦争への疑問を呈した論文などの掲載は違反となり、これを犯した報道機関は閉鎖される可能性もあるという。

テロリストへのインタビューはもとより、チェチェンでテロが発生する歴史的な背景を解明しながら、 反テロ戦争は新たなテロを呼ぶのではないかとする「反テロ戦争への疑問」も、違反になるという」[4/13 東京新聞]

続き: http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060413/mng_____kok_____002.shtml

それから、日本の問題。ここからは林克明氏のアプローチ。 「あるチェチェン人医師と日本の抵抗運動(1)」と題して。

「・・・ひるがえって、日本の戦前・戦中は、「テロリスト」という言葉でなく、少しでも権力に抗する人びとは、非国民・国賊・アカと罵られ迫害を受けていた。いまならテロリストとそのシンパと呼ばれるのだろうか。

日本を含め、世界全体が、アメリカとその追随者に都合のよい「反テロ」という言葉で、侵略戦争に傾いている。これとセットになっているのが、市場原理主義だの新自由主義だのというアメリカとその追随者のイデオロギーだ。金持ちが益々金持ちになり、貧乏人はますます貧しくなる野蛮な考え方としかいいようがない。アンフェアーだ。

・・・考えるひとつのきっかけが私にとってはチェチェンなのだ。私はこの10年余り、チェチェンを取材してきた。その体験から感じていることをもとに、不十分だが整理してみたい・・・」 [4/11 チェチェン未来日記]

続き: http://www.actiblog.com/hayashi/4988

となりの国で起こっている悲惨な戦争、だけでなく。

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7.Apr.2006 チェチェンニュースVol.06 No.07

チェチェンニュースを発行しました。このサイトをずっと見ている方には新味がないかもしれないのですが、たまにはまとめてメールを流しておかないと、みんなに存在を忘れられます。

まず、イベント情報はタノシイウツワの会・チェチェン難民チャリティートーク。最近の旬刊誌クーリエ・ジャポンにポリトコフスカヤ記者の記事が載ったこと、地雷関連では、ここ11年間で3千人以上が地雷で負傷したり、死亡したというニュース。

チェチェンとちょっと外れるのですが、ロシアのプーチン大統領博士論文ねつ造発覚というニュース。でも、英国の情報機関が「イラクには大量破壊兵器がある」と決め付けたときに、ググってみつけた12年前の論文をパクったという事実があるから、驚かないよというツッコミも。

これはいいニュースの部類? 日本政府がチェチェンの児童リハビリプロジェクトへの支援を決定しました。そのチェチェン難民についての、かなり確度の高い報告書の一部和訳をPDF書類で作ったのでごらんください。「誰の責任か? チェチェン難民についての報告」というタイトルです。

ロシア国防省では、もうすぐ軍の7割を徴兵から契約兵に切替えるそうです。そうなるとロシア社会からチェチェンへの関心がさらに薄まることが心配です。一方でロシア人のチェチェン支援活動家が、警察に踏み込まれて負傷したというニュースが入りました。それから、ずっと私のなかでは引っかかっている問題なのですが、「特務機関がバサエフを匿っている」と、親ロシア派のカディロフが言い出しました。まあこれは、どっち(ロシアそれともチェチェン)の特務機関かとかは言わないというお約束系の発言。

つづきを読む

6.Apr.2006 クーリエ・ジャポンにポリトコフスカヤ記事
Politokovskaya's "Poison in the Air" published in "Courrier Japon"

「発病者は100人以上、原因は不明・・・少女たちが集団感染!?チェチェンを襲う『奇病』」と題して、アンナ・ポリトコフスカヤの記事が、旬刊の雑誌「クーリエ・ジャポン」に掲載されました。3月9日のチェチェンニュースで同じ記事のアンダーグラウンド翻訳を掲載していたので、「わぉ」。ただし、この『奇病』がロシア軍の化学物質によるものではないかという疑問や、過去の類例は削除なのが気にならないこともなく。よく見ると「ファーストレディが語る 私の夫・プーチン」という記事も。コンビニで売ってます。480円。

http://moura.jp/scoop-e/courrier/content010.html /g

5.Apr.2006 11年間で3千人以上が地雷で被害
Over 3,000 killed or maimed by mines in Chechnya

4月4日は第一回の「世界地雷の日」。過去11年のチェチェン戦争で、3千人の人々が地雷によって死亡または負傷したと、UNICEFと欧州委員会が発表した。 [4/4 Interfax]

Interfax: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060405

2003年の地雷禁止国際キャンペーン報告では2002年に5千人がチェチェンで地雷によって死亡したとしているので、 数字にはばらつきがあるようです。(写真は同じく地雷に悩まされるカンボジアの子ども)

ICBL関係: http://chechennews.org/log2003.htm#0910

ほかにも地雷関係の情報を張り付けてみると:
チェチェンの子どもが爆弾を作る[2005 6/19 The SundayTimes]: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20050624/1119594552
「あまり見ないほうが、あとでうなされずにすむのさ」だそうです。

1.Apr.2006 プーチン大統領博士論文ねつ造発覚
Putin accused of plagiarising his PhD thesis

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の博士論文が盗作、剽窃だったことが発覚し、プーチンは赤っ恥をかいた自分の顔色を隠すためにウォッカを鯨飲しているという報道が入った。

問題となったのは、プーチンが90年代半ばに博士号を取った論文で、その大半が米国の論文の引き写しであると、米国の研究者らが発表した。 たとえば、プーチンの博士論文の最初の20ページのうち、16ページ分がやや語順を変えたり、アレンジされているものの、78年にピッツバーグの2人の研究者、William KingとDavid Clelandによって執筆された「Strategic Planning and Policy」の引き写しになっているという。この論文は90年代初頭に旧ソ連のKGB関連研究所でロシア語訳されている(ちなみにプーチンはKGB出身者)。

告発をしたガッディー教授は「こりゃ、わたしの基準だと『剽窃』というもんに他ならんよ。誰かが論文の工作をしたに違いない。それがプーチンであれ、誰であれ、カット・アンド・ペーストは、プーチンのためだった」と語った。[3/26 The Sunday Times/via P-navi info]

日本語: http://0000000000.net/p-navi/info/news/200604012136.htm

原文(英紙サンデータイムス): http://www.timesonline.co.uk/newspaper/0,,176-2101607,00.html

、、、わぉ

1.Apr.2006 日本政府、チェチェンの児童リハビリプロジェクトへの支援を決定(エイプリル・フールではありません)
Japan Mofa Allots Some $1 Mln for Education Restoration in Chechnya

外務省の「人間の安全保障基金」が、UNESCOとWHOによる「チェチェンの児童・教師に対する統合的リハビリに係るキャパシティー・ビルディング・プロジェクト」というものへの支援を決定したとのことです。 チェチェンに外国機関の目が入るきっかけになるといいと思います。見たところ、ロシア政府や、親ロシア派にそのまま支援する形ではないので、 透明性の高い活動になるなら、これは評価できるのではないでしょうか。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/18/rls_0328c.html

なおロシア側では、イタル・タスが伝えています。

http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060331

この次は、日本がチェチェン紛争の平和的解決に一役買えないものでしょうか。

ところで、欧州委員会(EUの内閣みたいなもの)は、チェチェン内外の難民に対して、2200万ユーロ(31億円程度)の支援を決定しました。内容はおもに緊急食糧支援、基礎的教育、子どもたちへの精神的支援など。アゼルバイジャンの難民の一部にも適用するようです。EUが、1999年からこれまでチェチェンを含む北コーカサスの人道援助に使ったお金は19600万ユーロ(282億円程度)で、この地域については最大の援助国です。この支援は、赤十字、デンマーク難民評議会、 UNHCR、国連食糧計画、メドゥサン・ドュ・モンド(世界の医療団)が共同して実行するようです。

EUは、活動の根拠となる難民の人数について、 20万人の難民がチェチェンのなかで難民生活をしていると報告しています。チェチェンの外では、隣接するイングーシ共和国に 2万5千人、ダゲスタンに9千人、アゼルバイジャンに5千人が難民として居住していると言います。 (さらに5万人から10万人がヨーロッパに流出していると思います)

http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/LSGZ-6NLG23?OpenDocument /g :

31.Mar.2006 「軍の7割を徴兵から契約兵に切替え」イワノフ
Ivanov said 70% of military to professional soldier

ロシアのイワノフ国防相は、2008年にはロシア軍の70パーセントが、現在の徴兵制から 志願兵制になると記者会見で語った。 これによると、すでに6万人の契約志願兵・下士官が現役についており、 2006年には2万5千人があらたに加わる。また、チェチェンに派遣されている 軍部隊が全員志願兵であるのと同じように、チェチェンの隣国のイングーシとダゲスタン に配置されている部隊も、まもなく全員が志願兵によって編成されるという。 最近のコメルサント紙はイワノフ国防相が2008年の次期大統領選挙への出馬をうかがっている と指摘している。[3/29 RFE/RL]

http://www.rferl.org/newsline/2006/03/290306.asp#archive

チェチェン人にもっとも恐れられ、忌み嫌われているもののひとつは、「コントラクトニキ(契約志願兵)」と呼ばれる兵士たちです。ロシア軍は第一次チェチェン戦争を徴兵で戦ったのですが、 徴兵忌避が多いことと、徴兵されたごく若い兵士達がほとんど訓練も受けずに前線に投入 されたために、ロシアの母親たちが反戦運動に立ち上がったという経緯があります。 第二次チェチェン戦争に入って、 チェチェンには集中的に契約志願兵が送り込まれて きました。これは、メディアがチェチェンに入ることを禁止するのと同様、 ロシアの世論・市民社会から「戦争」を遠ざけておく方策ではないかと思います。

ではどんな人達が「志願兵」になるのか? 一説には刑務所で徴募され、 刑期の減免をゲットするために兵士になると言うもの。 また、具体的な話として、ストリートチルドレンまたはそれすれすれの孤児たちが、 兵士にスカウトされていると言うやりきれない報道もあります。

http://chechennews.org/archives/20020726kodomo.htm /g

29.Mar.2006 誰の責任か? チェチェン難民についての報告
UN and Humanitarian organization's official reports on Chechen refugee (The Japanese version of)

「『反チェチェン感情』がロシア連邦の多くの場所で蔓延し、2002年10月のモスクワ劇場占拠事件や2004年のモスクワ地下鉄爆破事件、 2004年9月のベスラン学校占拠事件以降ますます悪化している。...最近の例では、50人もの若者の一団がモスクワの地下鉄でコーカサス出身者4人を襲撃し、「テロ攻撃の報いを受けろ!」と叫びながら殴打とナイフによる攻撃を繰り返したという報告が寄せられている」 (NRC,p7)

国連高等難民弁務官事務所と、ノルウェー難民評議会(NRC)による、チェチェン難民問題についての報告書の和訳です(かなり大量)。難民問題に関心のある方は必読。訳:植田那美

「チェチェン情勢を背景としたロシア連邦からの亡命希望者に関する報告」(PDF310KB)[2003/2 UNHCR] 原文:http://symy.jp/?vBm

「誰の責任なのか? チェチェン国内避難民と亡命希望者、難民の保護」(PDF470KB)[2005/5 NRC] 原文:http://symy.jp/?.jp

25.Mar.2006 ロシアのチェチェン支援活動家が重傷
Russian Chechen supporter Boris Stomakhin seriously injuired in police raid

モスクワ北東管区民警の私服警官3名は、さる3月21日、チェチェン独立派サイト「カフカス・センター」の 恒常的な執筆者として知られるジャーナリストで、「急進政治」紙主筆、急進政治組織、RKO=革命 直接連合共同代表を務めるボリス・ストマーヒンの自宅に乱入し、ストマーヒンを拘束しようとした。 ストマーヒンは拘束を逃れようと、窓からロープを伝わって地上に逃げようとしたが、綱が切れて4階から 地上に転落して足及び脊椎に重傷を負った。[3/25 ChechenWatch] http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=1883

24.Mar.2006 特務機関がバサエフを匿っている-カディロフ
Chechen PM says special services protect Basayev

チェチェン親ロシア派の首相ラムザン・カディロフは、 3000人の内務省部隊がバサーエフなどの独立派野戦司令官の 捕捉のために作戦を展開していると語る一方、 「本来ならバサーエフはもっと前に逮捕できていた。 特務機関が匿っている から逮捕できなかったんだ」と語った。

ラムザン・カディロフによると、現在までに7千人の独立派ゲリラが、 親ロシア派に投降している。[3/13 RFE/RL] http://www.rferl.org/newsline/2006/03/130306.asp

16.Mar.2006 反テロ戦争という名のテロリズム
Masaaki Hayashi: The Terrorism, named "Anti-terror war"

アメリカ軍などによるイラク侵略がはじまってから、この3月20日で3年が経つ。3月18日(土)から19日(日)にかけて、世界中で侵略と占領に反対するイベントが行なわれる。

2001年の9月11日以降、世界中で反テロあるいは対テロ戦争という言葉が飛び交うようになった。アフタニスタン、イラク、チェチェン、パレスチナなどが、その対象にされていると言っていいだろう。

反テロ戦争を声高に叫んでいるのは、アメリカなどの大国とその国々のマスメディア、そして御用文化人たちである。そして、それに踊らされる一般の人々もいる。日本は、この世界の流れで反テロ推進側に組み込まれている。[林克明:チェチェン未来日記] つづきを読む

●3月18日に渋谷で開かれる「リレートーク反戦集会 自衛隊をイラクから撤退させよう、イラン攻撃反対」で、林克明さんが講演します。 /g

15.Mar.2006 ブックレット「プーチン、チェチェンから撤退するなら今のうちだぞ(仮題)」刊行します
"Putin, now is time to withdraw from Chechnya" Andrei Babitsky's lecture on Chechnya October 2005 Tokyo Japan will publish in the april

チェチェン問題を追うジャーナリスト、アンドレイ・バビーツ キ(ラジオ・リバティー)記者が2005年10月に来日した際の講演 記録をまとめたブックレットを刊行します。空爆下のグロズヌイ で取材を続けたバビーツキ氏が、軍事、難民問題、ロシアのメディ アなど、さまざまな視点からチェチェン戦争の背景と、混沌とす る現在の状況を読み解きます。4月発売。 チラシはこちらから (PDF600KB)

注文方法: メールでお名前、ご住所、電話番号をおしらせください。刊行次第、郵便振替用紙 を同封してお送りします。メールで各種個人情報を送りたくない方は、郵便局でもらえる郵便振替用紙をつかって、680円(送料込)を、下記口座にお送りください。

郵便振替口座番号:00180-6-261048
口座名称:チェチェン連絡会議

12.Mar.2006 チェチェン支援通信発行しました
The Japan commitee's Chechen newsletter No.2 issued

チェチェン連絡会議のニュースレター「チェチェン支援通信」の第2号が刊行されました。次のURLからダウンロードできます。(PDF461KB) http://chechennews.org/dl/news_clc_002.pdf

11.Mar.2006 「チェチェン 未来日記」オープン!
New Chechen blog "The tomorrow diary of Chechnya" open!

チェチェンを追うジャーナリストの林克明さんが、新しいウェブサイト「チェチェン 未来日記 -戦争につける薬-」を立ち上げた。フランスのAFP通信社と、Yahoo!の共同事業である。このサイトにアクセスすると、AFPの配信する世界の報道写真とに、林さんの書き下ろしエッセイを同時に読むことができる。その名のとおり、メインテーマはチェチェン。16回チェチェン入りした林さん。露店のおばちゃんから指名手配のゲリラ司令官、大統領まで知人多数。チェチェンを入り口に、ロシア・世界・日本・政治・文化から人間の未来まで縦横無尽に語ります。
つづきを読む

09.Mar.2006 マスハドフの死んだ日に/放たれた毒
After Maskhadov/Poison in the air(Anna Politkovskaya)

 一年前の今日暗殺されたマスハドフのこと、いまもチェチェンで原因不明の中毒症に苦しみ続ける子ども達のこと。冷静な気持ちで書けないことのいくつか。翻訳記事はアンナ・ポリトコフスカヤがふたたびチェチェン入りして取材した「放たれた毒」 つづきを読む

10.Mar.2006 「見えない」収容所:日本の入国管理局
The Refugee's curryshop LALA and the Japanese "Invisible" concentration-camp

スリランカから来た難民によるカレーの店「ララの店」が今週末に開店します。 カレー屋さんについてはこちら難民の絵画、写真展も開催されます。イベントの背景:

「日本では「強制収容所」という言葉はつねに第三者の過去として語られる。あたかも、私たちの目が他の国で起こった悲劇を映し出すことはできても、眼前にある現在形の 悲劇を捕らえるためには作られていないかのように。けれども、日本には今この瞬間にも難民申請者を始めとする約1500人の外国人を強制的に収容している場所がある。私たち日本人が作り上げた強制収容所、それは入国管理局ー入管ーと呼ばれている」 続きを読む[3/9 JanJan]

2006.03.07 チェチェンからのレポート

 アメリカ人のフリージャーナリストKevin Sitesがチェチェンに入っています。 2月27日、28日、3月1日、2日、3日、いずれもグロズヌイからのレポート。 パレスチナを離れてロンドンでジャーナリストのフォーラムに出て その次にグロズヌイに入ったようです。

 Kevin Sitesは2004年11月のファルージャで モスク内で無抵抗の人が海兵隊員に射殺される瞬間に居合わせて その様子を撮影していたアメリカ人フリーランス・ジャーナリスト。 2005年秋から、Yahoo.com上でのhotzoneという企画で、 世界の紛争地からのレポートを続けています。 これまでに訪れたのはソマリア、コンゴ民主共和国、ウガンダ、スーダン、 イラク、イラン、レバノン、シリア、イスラエル/パレスチナ。

サイト

2006.03.02 ラムザン・カディロフ首相就任へ

チェチェン共和国議会(親ロシア派)は、 2月27日に辞任したアブラモフ前首相にかわり、 ラムザン・カディロフ第一副首相の首相就任を承認しました。 カディロフは29歳、2年前に暗殺された(親ロシア派)元チェチェン大統領 アフメドハッジ・カディロフの息子です。 (右がカディロフ)

 いくつかの人権団体は、ラムザン・カディロフが違法武装集団を保持し、市民を拉致、 虐待していることについての責任を負っていると指摘しています。 [3/2 Itar-Tass]

 彼は「民主主義国家として再スタートを切った」はずの チェチェンで選挙を経ずに堂々第一副首相になり、 私兵集団「カディロフツィ」の暴力を背景に政府を掌握している 最悪の犯罪者の一人です。 詳しくはこちら [MI]

2006.02.27 対テロ強硬策容認の新法可決

 ロシア下院は26日、テロ犯に乗っ取られた航空機や船 舶を、軍が一方的に人質もろとも破壊する権限を認める新法「テロ取り締まり 法」を可決した。[2/27 読売]

 今までモスクワ劇場占拠事件やベスラン事件などで続いた、 「中に人質がいるのに強行突入〜何もしないよりひどい結果」 パターンを、法律で認めようということのようです。 狙いは厳罰化と同じで、テロの抑止か、あるいは事件が再び起こるのを見越して、 人質の殺傷を合法化しておくことだと思います。 下院はプーチン政権の翼賛政党しかいないので、この結果になりました。 今までは人質救出の能力がなかったわけですが、 今回のことで、そもそも救出する意図がないことがわかりました。

 チェチェン問題という根本的な問題を解決しようとせずに、 テロ事件に対しては人質もろとも現場を爆撃(ハイジャック機の場合は撃墜) すれば、結果としてロシアの治安を乱しているのはロシア当局自体だ、 という自己撞着に陥らないか?

 人質たちの命の代償は誰が払うのか? モスクワの街中にロシアの爆弾で大穴を作ってもなお次の「テロ」があったら、 人質たちの無意味な犠牲の責任を取るのは誰なのか?

 「何もしないよりひどい結果」というのは、 チェチェン戦争そのものにあてはまるかもしれない。 ロシアの体面を保ち、軍産複合体を回転させる以外、 なんの必要もない戦争から、まず撤退するべきではないのだろうか? [MI]

2006.03.02 プーチン大統領論文 挑戦、可能性、責任

 「ロシアが議長国として重視する上記3点(エネルギー、鳥インフルエンザ、教育)の問題とともに、G8では2006年に国際テロや大量破壊兵器拡散といった重要な方面でも作業が続けられる。発展をめぐる協力や環境破壊の予防、国際経済、財政、貿易に関する緊急を要する問題にもG8の注意が中心的に向けられる。もちろん、私たちの努力は、これまでと同じように、何よりまずイラクはじめ中東などでの地域紛争の解決や、アフガニスタン情勢の安定化に集中されることになる」 [3/2 朝日]チェチェンの話はしないでね、という意味)

2006.03.01 ハベル/チェコ元大統領らがプーチン批判

 プーチン大統領が東欧諸国を外遊している。3月1日、 チェコの日刊紙 "Mlada fronta Dnes" は、ハベル元大統領と数人の外交有力者の共同声明として、 「世界はロシアの対チェチェン政策を見逃してはならない」 と伝えた。同紙によると声明は、 「ロシアの政府が、チェチェンのテロリズム対策を隠れみのにしながら、 実際にはソ連邦崩壊によって獲得された自由を圧殺しているという事実を、 世界はいつまで無視しつづけるのか」 と問いかけた。さらに、ロシアの「テロとの戦い」が、逆にテロを 煽る放火犯的な行動だと強く批判した。

 その上でハベル元大統領らの共同声明は、 国際社会が、チェチェン人とロシア人がともに 陥っている「罠」から、彼らを救出しなければならないこと、 そして7月にロシアで開催されるG8サミットの場でチェチェン問題の議論が 排除されることは「許されない」とした。 [3/1 RFE/RL]

2006.02.28 NGO規制法まもなく発効

公式にはまだ発効されていないはずのロシアのNGO規制法が、チェチェンの人権状況を監視するNGOへの圧力を強め始めている。11年におよぶ戦争の中でチェチェン人に対して執拗に繰り返されてきたネガティブ・キャンペーンが人権団体と独立系メディアに向けられたとき、チェチェン戦争はいつまで続くことになるのだろう。考えたくもないけれど、考えなくてはならない。NGO規制法はあと数十日で発効する。 続きを読む

2006.02.28 親ロシア派首相辞任+ラムザンまかり通る

 チェチェン親ロシア政権のセルゲイ・アブラモフ首相が3か月前の自動車事故 での負傷により執務不能の状態が続いていたため、27日に辞任しました。 親ロシア派のアルハノフ大統領は、ラムザン・カディロフの首相就任の報道を否定。 もともとロドナヤ・ガゼータ3月4号ではアブラモフ首相自身、 「健康状態は回復した」とインタビューで語り、辞任の可能性については コメントを控えていたのですが。 [2/28 RFE/RL]

 (写真は左がアブラモフ、右がラムザン)

 そのあたりの内部はよくわかりませんが、、 連邦当局はラムザンを首相にしたいらしく、 南部連邦管区のコザク大統領代表は、 「首相の指名はチェチェン大統領と議会の権限なので、 大統領と議会が指名すれば、ラムザン・カディロフは首相に 就任することができる」とわざわざ語っています。 [2/28 Interfax]

 大勢から考えるとラムザンの首相就任>大統領の地位を狙うの 可能性は高いものと思われます。彼は親ロシア派の元大統領アフメド・カディロフ の息子で、「民主主義国家として再スタートを切った」はずの チェチェンで選挙を経ずに堂々第一副首相になり、 私兵集団「カディロフツィ」の暴力を背景に政府を掌握している 最悪の犯罪者の一人です。 詳しくはこちら [MI]

2006.02.23 いまこそ読もう「プーチニズム」

 ブダーノフの早期釈放が話題になり、 ロシア軍の腐敗がロシアのニュースもにぎわせている今こそ、 アンナ・ポリトコフスカヤの「プーチニズム」(NHK出版)を読んで欲しい。 ブダーノフ裁判がどんな茶番であったかよくわかるし、ロシア軍の内部の腐敗もよく分かると思う。 この本からは、今を生きるロシアの人々のうめきが聞こえてくる気がする。

2006.02.20 ブダーノフ早期釈放か

 チェチェンの少女を殺害したために懲役10年の刑についていたロシア軍のユーリー・ブダーノフ大佐が、模範囚として近々釈放されるという。

 続きを読む

2006.02.26 高等人権弁務官、デンマーク難民評議会を援護:

 ロシア・チェチェンを訪問中の ルイス・アーバー国連高等人権弁務官は、 ロシア政府は、現在チェチェンで活動を禁止されている援助団体、 デンマーク難民評議会を合法化するべきだと発言した。 また、アーバー女史は、「デンマーク難民評議会は、北コーカサス地域に 対して、着実な支援を行っている」と評した。 (親ロシア派の)チェチェン当局は、デンマーク紙でムハンマドを おちょくる内容の漫画が掲載された件をきっかけに、 デンマーク難民評議会のチェチェン内での難民支援活動を禁止していた。[2/24 Interfax]

 その結果・・・

 親ロシア派のラムザン・カディロフ首相代行は、 同評議会の活動再開を許可した。 これについてラムザンは、 「 欧州評議会の人権弁務官アルバロ・ギル・ロブレスが、 デンマーク難民評議会 の活動を許可してほしいというので、許可することにした。 ロブレスは私の父の友人だった。彼は状況を良くしようとして、 何度もチェチェンを訪れていた。 そういういきさつを大切にしたいとおもう。 」 とコメントした。 [2/26 Interfax]

 チェチェンの世襲君主であるラムザンは、実にそれっぽいコメントをして関係を否定したが、タイミングからすると、アーバー女史の動きがきいたと思う。 アナンを中心とする国連中央はチェチェン問題への無関心を 決め込んでいる。 それはロシアへの遠慮だが、 今回は人権弁務官の存在の重要さがわかるエピソード。 次はこのロブレスとは何者かという問題に続く。 [MI]

2006.02.23 UNCHR対プーチン

2006.02.23 2月23日の記憶 強制移住の記念日に

 62年前の今日、チェチェンの人々が、ときのソビエト政権に強制移住されました。

 「・・・列車が止まって外に出るのが許されると(貨車を)飛び出して雪を頬張ったもんだ。ウラリスク に止まったときのことだよ。カザフスタンの今はオラリ市だね、ウラリスク州の・・・ ドアが開かれると直ぐに聞かれたよ。「死んだものはいるか?」とね。うちらの貨車では、先ず 隣家の9歳の男の子が、二日目に死んだ。乗せられる前から病気だったんだ。何しろ水が 無かったから。

 それに続いて女の子たちが… うちら(チェチェン人)は、とてもしつけが厳しく てね。(女の子たちは)尿意を催しても恥ずかしがって、言い出せなかったんだ。そのうちに 膀胱が破裂して、尿が体に回ってしまってね、女の人たちが沢山死んでいったんだ。自分が 乗っていた貨車は前から4両目か5両目だったけれど、とにかく最初に出発した列車だったんだ。 (グローズヌイの)町の近くに住んでたから。雪の中に点々と死体があったけど、殆どが女性 だった。男は少なかった」[2/23 ChechenWatch]

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2006.02.23 国連高等人権弁務官のチェチェン訪問と驚き

 ロシア軍とチェチェン独立派の応酬の続く チェチェンを訪問した国連のルイス・アーバー高等人権弁務官は、 「ロシア軍が負っている、チェチェン共和国の秩序回復という困難な任務を 過小評価するものではありませんが、多数の人権団体がもたらした人権侵害の報告には、 深く憂慮せざるを得ません」と語った。

 このコメントは、グロズヌイでのチェチェン政府(親ロシア派)の 地方検察官ヴァレリー・クズネツォフとの会談の際のもの。 このとき高等弁務官は、市民の行方不明事件、拷問、自白の強要などは、 治安部隊が関与しているという証言が得られたと指摘した。 その上で彼女は、ロシア政府の、 同共和国での秩序回復作戦に関連した犯罪に対して、独立した捜査組織を設置することを 提案した。

 クズネツォフ検察官は反対した。「この国には文民・軍検察が存在します。 もし軍が誘拐に関与しているなどということが判明すれば、その事件は ただちに軍検察局に回されるはずです」

 (さらにロシアの検察官はこう語った)「行方不明者の件数は2004年の 228人から、05年の117人に減ってもいます。・・・尋問における暴力と言う点では、 問題はチェチェンやロシアだけではなく、世界中にあります。 そういうやりかたはイラクでも使われているのです」と。

 21日、アーバー女史はイングーシのチェチェン難民キャンプを訪問した。 RIAの報道によれば、難民の貧しさと悲惨さに、「気絶せんばかりだった」という。 現在もイングーシには、4万2千人の難民が一時的なシェルター (おそらく民家などへの分宿)で避難生活を続けている。 [2/22 telegraph]

 括弧は訳注。語るに落ちるというか、あぜん。 在モスクワの日本のプレスの方々には、ぜひアーバー女史への取材をお願いします。

 (追記):23日にアーバー女史とプーチン大統領は 会談し、その席でプーチン大統領は、「国家には人権に配慮する責任があり、 国連をはじめとする各国際機関との関係には大きな意義がある」[2/23 Mosnews]と発言。 無難な線を狙います。 http://www.mosnews.com/news/2006/02/23/putinhr.shtml

2006.02.22 イングーシの難民、国連高官に訴える

 今、チェチェンの隣国イングーシには、 国連のルイス・アーバー人権高等弁務官が訪問している。 20日、イングーシ議会のマフムド・サカロフ議長と、 イングーシの難民団体の代表たちは弁務官に面会し、 彼らの北オセチアへの帰還のための援助を要請した。 (1990年代の始めに、北オセチアとイングーシの間の領土紛争と、 それに介入してきたロシア軍により、イングーシ人の一部は土地を奪われて 難民化している)

 難民たちは、コザク南部連邦管区大統領代表による他地域への 移住の提案に反対して集めた署名を持参した。難民たちはこの提案を 「保留地」に追い込もうとしているとして反対している。

 アーバー弁務官は、ナズラン郊外にある、チェチェン人と 北オセチア人のための難民キャンプも訪問した。 難民たちは、生活の状況を訴えるとともに、 チェチェン戦争で家を失ったにもかかわらず、 12万ルーブルから35万ルーブル(50〜150万円)程度しか、 ロシア政府からの補償が得られていないと訴えた。 [2/21 RFE/RL]

 イングーシの難民キャンプは05年までに全廃されたと思っていました。 補償金は、出ているだけでも意外な感じですが、 比較的恵まれたキャンプが視察対象に選ばれたのではないかという気も。 自分が家屋敷をすべて失って家族とテント生活をしていたら、 この金額では2〜3ヵ月の生活費とかに消えてしまう金額です。

 弁務官はモスクワに戻り次第記者会見を開くと思うのですが、 日本の記者の方々は参加されるのでしょうか、、、。[MI]

2006.02.20 ブダーノフ早期釈放か

 チェチェンの少女を殺害したために懲役10年の刑についていたロシア軍のユーリー・ブダーノフ大佐が、模範囚として近々釈放されるという。ブダーノフ大佐が18歳のチェチェンの少女ヘダ(エリザ)・クンガーエワを殺害し、2003年6月に判決が出た「ブダーノフ事件」は、ロシア軍が人権侵害事件をどう扱うかのテストケースとして、注目されていた。ボルガ連邦管区の刑務所当局者のニコライ・ズーコフは、ブダーノフが今年中にも釈放される見込みであること、そして、刑務官たちはブダーノフを「好ましい」囚人だと考えていると語った。[2/14 AP]

 ブダーノフ事件についてはこちら。やっぱり、としか言いようがない。[MI]

2006.02.01 コーカサス・チェチェン恐怖症

 チェチェン戦争はなぜ終わらないのでしょうか。

 ロシアがチェチェン戦争をやめられない理由はいくつも挙げられます。チェチェンにおける石油利権の確保、ロシア国土の一体性といわれるものの維持、軍産複合体による経済の私物化、そして失政や中央集権化を正当化する「有事」の演出・・・。

 こうした理由はいずれも一定の説明を与えてはくれますが、それだけでは本質を捉えることはできないようにも思います。この答えの一つになりそうなのが、以下にお送りする『ロシア社会の病:コーカサス・チェチェン恐怖症』という、プラハ・ウォッチドッグに寄稿された論文です。チェチェン戦争は、ロシア政府が市民を「チェチェン恐怖症」に陥れ、ロシア人自身による反戦運動の芽を摘むことによって、巧妙に遂行されています。

 病に蝕まれたロシア社会は、日本にいる私たち自身の姿を映し出す暗い鏡なのかもしれません。

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2006.01.29 欧州議会、チェチェンでの人権侵害を非難

 1月25日、欧州議会はチェチェンで人権侵害を続けるロシアに対する非難決議を採択した。チェチェンの人権活動家イブラギーモフ氏の40日におよぶハンガーストライキは、国際社会がチェチェン戦争を黙認するうちに見失っていた羞恥心を、一部かつ一時的にせよ回復させたように見える。チェチェン問題の平和的解決にあたって試されること、それは一度人権を口にした人々が、どこまでそれを忘れずに―羞恥心を持ち続けて―いられるかということかもしれないと、自戒を込めて、思う。[1/29 バイナフ自由通信]

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2006.01.25 チェチェンニュース、雑多に

 状況がおちついてきたので、ストラスブールで断食をしたイブラギモフさんと、そこに向かった日本山の寺沢潤世上人のことを。今年の第一号でみなさんにお知らせした、ストラスブールでの、チェチェン人活動家イブラギモフさんの断食は、40日目にして終わりました。イブラギモフさんは無事です。欧州評議会の関係者らがイブラギモフ氏への公開書簡を出し、チェチェン問題解決のための努力を約束したためです。

 一時は病院に運び込まれた上、「断食を続けるなら入院は許可できない」と断られ、いったいどうなることかと思われたのですが、その次第を寺沢上人が報告しているので、ぜひご一読ください。

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2006.01.28 ロシア社会の病:チェチェン恐怖症

 「強者が弱者の真似をするとき、強大なソヴィエト・ロシアが、敵対する世界に包囲された『貧者の仲間』の指導者のように振舞うとき、世界に災厄がもたらされる。弱者が弱さを強さに変える方法を強者が採用するとき、それは強制と非人間化の道具と化す」(エリック・ホッファー)

 「敵はロシアの生命にとって不可欠な一部であり、現在その役割はチェチェン人に与えられている・・・なぜなら敵がいるということにしておかない限り、なぜ60%ものロシア人が貧困ライン以下の生活をしているのかということを、政府は満足に説明することができないからだ・・・」[1/28 バイナフ自由通信]

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2006.01.23 NGO規制の次は「敵対外国人」の入国制限

 ロシアのラジオ放送エホ・マスクブイなどによると、プーチン政権の翼賛政党「統一ロシア」が支配するロシア下院では、外国人の入国に関する法律の修正案採択が検討されている。「ロシアを尊敬せず、侮辱的な対応をする外国人」には入国ビザの発給を行わないという内容で、政権に批判的な姿勢を示す外国人ジャーナリストなども対象になる可能性があるという。[1/23 産経]

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2006.01.22 写真展:クルド難民の人権と自由を

 「最初は外国人ホームレスだと思っていたんです。でもある日ポストに『助けてください』というチラシが入っていて、彼らが座り込みをしている難民だと知りました」難民問題は多くの日本人にとってなお「見えない」存在であるが、それを記録する周さんの写真は増え続けている。1月24日から1週間、周さんは「クルド人難民に人権と自由を」という写真展を開催する。どうか一人でも多くの人に、この写真展を通じて日本における難民問題を知ってもらいたいと思う。[1/22 JanJan:植田那美]

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2006.01.21 欧州議会議員たちがロシア―チェチェン問題に対するEUの弱腰を批判

 チェチェンにおいて、人権問題はしばしば経済問題にすり替えられる。それは人権と民主主義という理念を掲げるEU諸国も変わらない。以下の記事から読み取れるのは、先日のチェチェン議会選挙中に暴動が発生しなかったことを「安定と民主主義への新たな一歩」と謳う一方、チェチェンで日常的に行われているロシア軍による人権侵害には目をつぶってみせるEU指導者たちの本音と建前の乖離である。チェチェン問題の本質は、ロシアによる人権侵害ではなくチェチェン人自身の貧困にあると、彼らは主張する。チェチェン戦争は、ロシアのみならず欧州をも、プロパガンダによって分裂させているかのようだ。

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2006.01.20 「チェチェン紛争 市民の証言」

 どんな番組が放送されるのだろうと、期待半分、心配半分でいたのだが、それほどひどい出来ではなかったと思う。

 ロシアの特殊部隊「アルファ」の元副司令官、セルゲイ・ゴンチャロフも証言する。「一般市民の中にテロリストは逃げ込んでいます。テロリストを見つけるには掃討作戦が必要なのです。その際一般市民が巻き込まれることもあるでしょう。人権被害もあるかもしれません。しかしあくまで戦闘の中での出来事なのです」

 たたみかけるように彼は言う。「戦争には略奪がつきものです。掃討作戦の中では違法行為もあるでしょう。一般市民を拘束して金銭を要求する者もいると聞いています」

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2006.01.19 一夫多妻VS一妻多夫:議論への疑問

 ロシア連邦で一夫多妻制をめぐる議論が起こっている。言い出しはチェチェン共和国親ロシア(傀儡)政権の第一副首相ラムザン・カディーロフ。「男性が極端に少ないチェチェンでは一夫多妻制が必要だ」(2006年1月15日付 朝日新聞14版)と言うが、彼がロシア軍とともに「掃討作戦」という名のジェノサイドを実行し、チェチェンにおける人口減少を演出している張本人の一人であることを考えると、私には寝言としか受け取れない。[1/19 JanJan:植田那美]

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2006.01.18 ドイツ首相、プーチン政権をかすかに批判

 ドイツのメルケル首相は、プーチン大統領との会談のあと、チェチェン問題に言及しました。「チェチェンの状況は、我々が見解を共有できないテーマだ」と記者会見で語ったそうです[1/17 朝日]。ドイツなりに考えあってのことでしょうが、そういう声がヨーロッパの主要国のトップから出てきたのは久しぶりのことで、歓迎です。会談のあとでそういう発言が出ることは折込済みだったのでしょう。モスクワ郊外での歓迎会も中止に[1/17 産経]。そしてもう一つ、プーチン政権はこの会談が終わるまで発表を控えていましたが、ロシア内でのNGO組織の活動を妨害するためのNGO規制法が、4月に発効します[1/18 共同]

2006.01.19 断食終了、無事に

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南無妙法蓮華経

正月一八日
ストラスブルグ

合掌

 本日午前十一時四十分頃、昨晩緊急病棟から自宅に返されたサイド・アミン・イブラギモフ氏は娘家族、親族六名、それにミカエル、二十一歳の大学生イブラヒム、ノルウェーから支援にかけつけたハッサ氏、それに私を加えた少人数サークルに囲まれて、一杯のグラスのグレープフルーツジュースを口にして、四十日間の無期限断食にピリオドを打った。グラスを手に、ソファに横たわったままのサイド・アミンは長い間の断食闘争中、欧州、アメリカ、ロシアから寄せられた支持のメッセージや支援の人たちに思いをはせ、感謝の言葉をのべ、今ここにつどう本当に身内の側近の人々のサポートを心から感謝した。重大なときにい合わすことができた私にも、一生の心の友人、われわれチェチェンの心の教師だと過分の感謝の言葉をいただいた。はじめて親族の家に本当に安堵のよろこびの笑顔が戻った。

 この孤独なサイド・アミン氏の非暴力闘争が実にこのわずかの身内の人々の献身的なサポートだけでほとんど素人の人たちが数台の携帯と一台のコンピュータを使って世界に発信しつづけたことは驚くほかはない。

 マスメディアの無視、欧州フランスの人々の支援の不在、既成のチェチェンリーダーたちの非協力に直面しつつ、彼らはたんたんとこの孤独な戦いをになってきた。ほとんどなんのとらわれもなく今このよろこびを分かち合う人びとのむねのうちを思うと涙なしではいられない。ここにいるだれもが知っている。サイド・アミン氏は命の極限の限界まで闘ったのだ、どういう因果か私はこれで二度サイド・アミン氏の命を救ったことになる。

 今朝十時すぎ、欧州評議会から法と人権委員会の事務局グェンター・シマー氏が氏の親書を携えサイド・アミン氏を訪ねた。フランスチャンネル2のテレビクルーが同行した。テレビカメラの前でっサイド・アミン氏はこの非暴力断食闘争の動機を述べ、世界の両親の人々の支持の声明、欧州評議会や議員達の前向きな対応が、これからのチェチェンの正義と自由の戦いに一定の新しい一ページを開いたとして断食の中止を宣言した。

 欧州評議会側は彼らの善意と良心からというよりも何としてもおひざ元でこのチェチェン人権活動家が断食で命を落とした場合のバックラッシュをおそれたに違いない。欧州政治のダブルスタンダードと打算のかけひきのからくりに、サイド・アミン氏の捨て身の非暴力直接行動は真剣勝負を挑んだと言っていいだろう。確かに新しい一ページが開かれたのだ。

 ポストソビエトのこの十五年間のチェチェン戦争は確かに陰惨で残酷なジェノサイドである。幾人もの若者が救国と自由のために命を捨てたことであろう。幾人の人びとが闇の中で無念の死をとげたことであろう。しかしこの武装レジスタンスはあくまで受け身の消極的な武装闘争ではあっても、チェチェンジェノサイドを見てみぬふりをしつづける世界の心を変えることはできなかった。

 しかし今ついにチェチェンの人々は非暴力、慈悲、真実という無形の心の武器だけで積極的に全世界そのものを変えうる真の勇者の道が在することに気づき始めようとしている。

 このためにこそ身命を捨ててかえりみない不滅の大道が開かれようとしている。報復と憎しみではなく全世界が共に平和を生きる希望を作り出す道である。

 サイド・アミン氏の孤独な身命の犠牲の行為は新しいチェチェンの世代にこの可能性を実証した。報いて余りある偉大な成果だ。

 寺沢潤世

 日本チェチェン支援グループの皆様

 送金ありがとうございました。本日全額受け取りました。キルギスにいるイスラムとキエフのセルゲイ師がスイスビザを受け取り早急に呼び寄せます。

 あたらしいチェチェンの運動の始まりに欧州に今月一杯止まって新しい人々のつながりを作りたいと思います。二月二十五日前にはウクライナ・中央アジア・中国経由で帰国するつもりです。明日イスラムを迎えるため、ジュネーブに発ちます。今日晩まで同じホテルです。ジュネーブはIPBとマンダートに十九―二十一と滞在し、またストラスブルグに戻ります。

私のホテルの番号 部屋番号66
TEL:+33(0)3―88―323500
FAX:+33(0)3―88―235192

2006.01.16 バサーエフ:戦略的勝利は我々の手中にある

 カフカスセンターによる、バサーエフへのインタビュー。「コーカサス戦線は、チェチェン共和国軍隊の構造要素の一つです。戦線組織はコーカサスにおいてイスラム戦士の戦略にラディカルな変化が生じている兆候ではありません。それはただ単に次のジハードへの拡張なのです」[1/12 Kavkaz Center]

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2006.01.17 緊急病室から、断食のチェチェン活動家について

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南無妙法蓮華経

正月一七日
ストラスブルグ 緊急病室内

合掌

 一昨日深夜列車でブリュッセルからストラスブルグに到着。翌一六日欧州評議 会(PACE)前でサイド・アミン氏の側近ミカエルに会う。二十二歳の青年で昨年 からサイド・アミンの平和行進に参加して氏を身近にサポートしている。評議会 前の歩道沿いに二十八日目を迎えるサイド・アミン氏の無期限断食のピケットが 立っている。小さい声明と氏の来歴が紹介されている。

 氏は衰弱はげしく救急車で病院に運ばれた。夕刻病院に氏を訪ねる。ちょう ど、PACE代表者三名と出会う。彼らも氏の状態を案じて断食中止を訴えに来たのだ。PACEのプレスリリースを持参している。

 ルドルフ・ビンディグドイツ連邦議員でPACEのチェチェン報告書作成者が サイド・アミン氏へのアピールを発表した。このチェチェン報告は冬期セッショ ンが開かれる二十五日に評議会で討議される予定だ。

 訴えに来た三名はこの二十五日にPACEはサイド・アミン氏を正式に迎え、 評議会議会議長、人権委員長他のと会見を約束し、この大事な日程を成功させる ためにも今すぐ断食を中止するよう訴えた。

 サイド・アミン氏の状態は衰弱の一語につきる。力弱く手を握る。話す言葉は 少なく一言二言が口からもれるだけ。しかし私たちの話は理解し、周囲で何が相 談されているか、何が起こっているかははっきり理解している。

 私もサイド・アミン氏が早く断食を中止して体力を回復してもらいたいと願 う。氏にもすすめている。が全体の状況からして、氏の非暴力行動が十二分に世 間に紹介されたかどうかは疑問が残る。

 今日一日ストラスブルグにいただけで氏の行動のバックアップ体制がほとんど 存在していなかった事がわかる。刻々と変わる状況をリアルタイムで世界へ知ら せる機能がない。フランス語、英語を充分に利用してマスメディアへつなげる人 もいない。フランスのチェチェン委員会がパリにもストラスブルグにもあったは ずだが、こういうフランス人たちの支援が周囲にいないのも不思議だ。彼らが もっと早くから積極的にPRの支援をすべきはずなのだが、そうはなっていな い。まことに残念だ。

 もし今この緊急病室に報道陣がつめかけ、広く報道されれば事態はもっとよい 方向に行くはずなのに。

 私は病院からロンドンのザカエフ氏の側近アラギ氏に電話してストラスブルグ の状態を訴えた。チェチェンリーダー達の支持声明を発表し、代表がストラスブ ルグに急行すべきだと訴えた。パリのチェチェン委員会のジリアンにも夜遅く電 話して、パリ・ストラスブルグのフランスチェチェン委員会がメディア関係者を 動員する支援をお願いした。

 パリのアヒヤド・イディゴフ(前チェチェン議会外交委員長)とも話し、欧州 のチェチェン政府代表が誰か病院に駆けつけるようお願いした。

 キエフ、モスクワの私の弟子達に、ウクライナ、ロシアの人権グループ、メ ディアにできるだけ広く伝えるよう指示した。また、ブリュッセル、ジュネーブ の友人を通じて国際平和団体や、EU、UNの人権委員会が行動を起こすようお 願いした。

 今回私は単独で動いているので、私の側近にも、インターネットを駆使する人 物がいないので、私自身にもプレスリリースやアピールを発信する機能がない。 (セルゲイ師・イスラムはスイスのビザを申請中で、二十一日ごろヨーロッパに 入ることができる)

 来る二十三、四、五日、PACEの冬期セッションが始まる時期ヨーロッパの チェチェン難民が各地各国から集結する予定だ。まだ一週間の時間がある。サイ ド・アミン氏が断食を続行して、それまでもちこたえられるかどうかはわからな い。ぎりぎりの事態だと言える。この一週間でどこまで世論を目覚めさせ、動員 することができるかも一勝負であろう。

 次に今回ロンドン、ブリュッセルを巡って見て、欧州におけるチェチェンの人 たちが置かれている状況について、私の考察をのべる。

 ブリュッセルではかつてチェチェン外相のセクレタリを務めていたロマン氏と 長時間話し合った。ロンドンに留学し経済学を学んだチェチェンエリートの一人 である。又、三年前、私達のインド、パキスタンの核戦争危機の際の平和行進に 参加し、今、ベルギーに亡命しているレチェ・ティモール兄弟と半日を共にした。

 今、彼らの眼前には何の希望もない。何の人生の目標もない。一日を生き延び る戦いをチェチェンで、そして亡命を果たすまでの難民生活で、そして新しい欧 州の社会の中で、一人一人があまりにも孤独な戦いを戦いつづけてきた。

 一人一人の余りにも思い体験を背負いつづけた道の前にはまだ何の希望もない のだ。彼らの余りにも宿命的な苦難を説明しうる言葉さえもない。現代世界の最 も根源的な問いそのものを彼らは背負いつづけている、しかし答えはない。

 既存の政治、イデオロギー、宗教も、この答えを提供してはくれない。百万言 の国際政治の解説者も、分析や説明はあってもこの世界が今後、誰によってどの ように未来が開かれていくのかの最終的な生き方の答えにはならない。

 今チェチェン人達の意識の流れ、精神的な戦いは深刻な転換期にさしかかって いるといえよう。

 今彼らがどのような答えを自らの行動で作っていくのか、新しい世代は真剣に それを探っている。既成のレジスタンス、独立派政府もこの新しい目覚めの突破 口を提供できないがゆえに、苦しんでいるのである。

 サイド・アミン氏の一七日現在午後二時半の現状を伝える。一切の延命処置な しで断食続行。病院側は家族に、断食を中止しなければ今日四時には退院させる と通告。今の段階で中止すべきかどうかサイド・アミン氏は私の意見を求めてい る。本当を言えばあと二日間の猶予がほしい。少なくともPACEの指導者、 UN、またはEUのリーダー、欧州議会の政治家、チェチェン政府代表などが報 道陣の前で一同に断食中止の要請と一定の政治的方向性を確約する段取りを組織 したいところだがこの手だてが今の私は持ち合わせていない。

 深刻なときを刻一刻迎えている。

 寺沢潤世

私のホテルの番号 部屋番号66
TEL:+33(0)3−88−323500
FAX:+33(0)3−88−235192

2006.01.14 NHK−BSチェチェン番組 本日22時10分

 ずっと放送延期されていたNHK−BS1の「BSドキュメンタリー チェ チェンで何が起きているのか」が、14日(土)の夜10時10分から11時まで放送 されます。なぜずっと放送されなかったのか、どうして番組の予告ページではこの回のことだけが紹 介されていないのか、不思議なことばかりです。あと、タイトルも延期になる都 度変わっているような・・・。

 ですから、内容も気になります。カメラの前で必死の証言をした人々の思い や、取材した人びとの思いは、どのくらい番組に表現されているのでしょうか。 よい番組であることを祈ります。

くわしくはこちら

2006.01.14 放映されるだけでも価値があると思います。

 取材者からのコメント。[バイナフ自由通信]

2006.01.14 訂正など

 14日のBS1のチェチェン番組ですが、昨日流したイベント情報で、一部BS2 と書いていました。正しくは【BS1】です。間違えてしまい、すみません。正しい案内はこちらです。http://chechennews.org/event/index.htm#20060114

 ところで、放送延期やタイトルの変更、そしてNHKサイトでの宣伝がないな ど、謎が謎を呼んでいたこの番組。読者からの問い合わせも増えています。数時間前にNHKのサイトを確認したら、ついに宣伝文が掲載されました。http://www.nhk.or.jp/bs/bsdoc/bsdoc.html#yotei

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2006.01.12 チェチェン―命の「値段」を問う―

 今、チェチェン戦争の平和解決を訴えて、無期限のハンガーストライキをしているチェチェン人がいる。ハンガーストライキが始まってすでに一ヶ月。だが、燃え尽きようとする一つの命を冒涜する現代の「マダム・ヌー」はどこにもいない。冒涜の対象としての命すら無視するほどの完璧な無関心が、チェチェンを、ロシアを、私たちを腐蝕している・・・[1/12 JANJAN]

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2006.01.10 この人を見よ

サイード・アミン・イブラギモフ氏無期限断食に寄する緊急メッセージ

日本語/EnglishPycckuu

 まず状況を:フランスのストラスブールにいるチェチェンの人権活動家のサイード・エミン・イブラギモフさんが、自宅でハンストを続けている。イブラギモフさんはソ連時代のボクシングのチャンピオンでもあり、ここ数年、ハンストや平和行進を通して、チェチェン問題の解決を訴えている。

 「ただしく理解してほしいんです。私たちは欧州議会や、欧州評議会、国連といった組織に関心を持ってほしい。私たちには人権があるのに、それが侵害されていることを認めてほしい・・・法的に、それを解決してほしい。それがかなえば、ハンストは終えられるんです」

 イブラギモフさんは、チェチェン問題の解決にもっと国際社会が関与してほしいと訴えている。ハンストは26日目に入っていて、生命があぶない。[1/4 RFE/RL]

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2006.01.14 訂正など

 14日のBS1のチェチェン番組ですが、昨日流したイベント情報で、一部BS2 と書いていました。正しくは【BS1】です。間違えてしまい、すみません。正しい案内はこちらです。http://chechennews.org/event/index.htm#20060114

 ところで、放送延期やタイトルの変更、そしてNHKサイトでの宣伝がないな ど、謎が謎を呼んでいたこの番組。読者からの問い合わせも増えています。数時間前にNHKのサイトを確認したら、ついに宣伝文が掲載されました。http://www.nhk.or.jp/bs/bsdoc/bsdoc.html#yotei

 一応NHKが「宣伝なし状態」に対応をとったことになりますが、以前のもの とくらべて非常に短いものでした。昨年9月ごろの宣伝文との比較は、こちらを ご覧下さい。 http://chechennews.org/event/index.htm#20060114

 また、読者の一人が指摘するところでは、昨年末に売っていたテレビのガイド ブックでは、この日のBSドキュメンタリーは「内容未定」で空白になっているの に、その前の7日も、その後の21日もちゃんと内容が書いてあるそうです。なぜ こんな不自然なことになったのでしょう。

 明日の番組は絶対に見逃せない!・・・と言いたいところですが、激貧チェ チェンニュース編集室にはBSはおろかテレビも置いていないので、番組の内容 にコメントすることはしばらくできないと思います。いちおう録画の依頼はしま すが、お蔵入りになっていた最初のバージョンを見たわけではないので、明日の 放送分を見ても比較はできません。

 ですから、そもそもどんな番組になるはずだったのか、どこが追加され、削除 されたのかは、関係者にしかわからないわけです。あたりまえと言えばあたりま えですが。その真相は、いずれ明らかになることと思います。

 さて、明日の番組については二つの可能性があります。NHKとして多くの人 の目に触れてほしくないバージョンが放送されるからこそ、ほとんど何も宣伝が されなかった。または、宣伝してまで広めるつもりはないが、いちおうNHK的 にOKとなった、再編集版が放送される。これだって視聴者の受信料で作った番 組なのですが。

 というわけで、明日の番組が「NHKの広めたいチェチェン像」なのか、そう でないのか、その判断は、真相がわかるまでの間、番組を見る皆さんに委ねられ ていると言っていいと思います。私自身は、NHKの中に良心的な人を何人も 知っているので、権力におもねらない、ジャーナリスティックな番組が放送され ると、信じています。[大富亮/チェチェンニュース]

2006.01.13 私の行為がチェチェンの人々のためになるように

サイード・エミン・イブラギーモフ:「私の行為がチェチェンの人々のためになるように」/2006年1月12日 チェチェンプレスによるインタビュー

「国際平和と人権協会」会長による25日におよぶハンガーストライキ

 サイード・エミン・イブラギーモフはストラスブールの欧州議会ビルの前にいる。チェチェンプレスの欧州特派員サイハン・ウマーロフが、イブラギーモフの抗議行動を支援する組織委員会の代表および彼の公的代理人であるイサ・アツァーエフと共に現れる。

サイハン・ウマーロフ:「イサ、サイード・エミンの体調はどうですか?」

イサ・アツァーエフ:「サイード・エミン・イブラギーモフがハンガーストライキを始めてもう3週間以上になります。当然のことですが、彼の健康状態を我々は非常に危惧しています。医師らは緊急にハンガーストライキを中止するよう求めており、彼が危険な状態にあると診断しています。私が受け取った診断書には、これ以上ハンガーストライキを続けるなら彼の生命は保証できないと書かれていました。私たちがどんなに説得しても、イブラギーモフは一日たった20-30グラムの水しか飲もうとしないのです」

サイハン・ウマーロフ:「『カフカス・センター』はイブラギーモフが退院したと報じていましたが、どうしてそんなことになったのですか?」

イサ・アツァーエフ:「というのは昨日、彼自身の希望によって、私たちがイブラギーモフを退院させて欧州議会ビルに連れて行ったのです。イブラギーモフは依然ハンガーストライキを続けています」

サイハン・ウマーロフ:「欧州議会の議員たちはこの件に関して何か反応を示していますか?」

イサ・アツァーエフ:「完全に無視されています。今日アルザスの警官隊がハンガーストライキを止めるようイブラギーモフを説得しにきましたが、彼がそれを拒否したので、欧州評議会を訪問して議員たちにイブラギーモフを説得するよう依頼してくれたのです。しかし今のところ私たちのところにやって来た議員は誰もいません」

サイハン・ウマーロフ:「イブラギーモフはどう考えているのですか?懇願を受けてハンガーストライキを中止してくれるでしょうか?」

イサ・アツァーエフ:「今後の去就を問うマスメディアの代表の質問に対して、イブラギーモフは以下のような声明を用意しました。




 『私が望んでいるのは、誰にとっても自分の行為の目的が正しく理解されることなのです。まずは欧州評議会議員総会(PACE)や国連が(チェチェン戦争の平和的解決を促すための)具体的な行動を開始し、チェチェンの人々に対してジェノサイドが行われているということ、チェチェン共和国で人々の人権と自由がおぞましいほど侵害されているという事実を認めることが必要です。

 私にハンガーストライキを断念させようとしている人々に言いたいことがあります。私はあなた方に対して深い尊敬の念をいだいていますが、それでも私にはハンガーストライキを止めることはできません。一度決めた以上、私はこれを最後までやり遂げるつもりでいます。私の行為が中断されることがあるとすれば、それはすべての要求が受け入れられたときだけです。要求が受け入れられない限り、私がハンガーストライキを止めることはありません。すでに25万人が殺され、今日もまた殺され続けているチェチェン人が"テロリスト"と呼ばれることを許すことなどできないのですから。

 願わくは、この行為がチェチェンの人々のために役立ち、最善の道が開けることを。この行為がどのような結末を迎えるのかは私自身にもわかりませんし、何が起こってもおかしくないでしょう。ですから、(ハンガーストライキが私の死をもって終わった場合には・訳注)すべての人々に許しを乞いたいと思います』

2006年1月8日



2006.01.10 この人を見よ

サイード・アミン・イブラギモフ氏無期限断食に寄する緊急メッセージ

日本語/EnglishPycckuu

 まず状況を:フランスのストラスブールにいるチェチェンの人権活動家のサイード・エミン・イブラギモフさんが、自宅でハンストを続けている。イブラギモフさんはソ連時代のボクシングのチャンピオンでもあり、ここ数年、ハンストや平和行進を通して、チェチェン問題の解決を訴えている。

 「ただしく理解してほしいんです。私たちは欧州議会や、欧州評議会、国連といった組織に関心を持ってほしい。私たちには人権があるのに、それが侵害されていることを認めてほしい・・・法的に、それを解決してほしい。それがかなえば、ハンストは終えられるんです」

 イブラギモフさんは、チェチェン問題の解決にもっと国際社会が関与してほしいと訴えている。ハンストは26日目に入っていて、生命があぶない。[1/4 RFE/RL]

この人を見よ

日本山妙法寺 寺沢潤世

南無妙法蓮華経

二〇〇六年一月九日 ウクライナ

 救国、救世のまことの勇者、慈悲の人には、軍隊も戦略も、大量殺人兵器も、自爆テロも必要ではない。無私にして真実たらんとしつづける人は、ただ一人で全世界に立ち向かい、そして世界に勝つことができる。

 長年にわたって私の知るサイドアミン・イブラギモフは、彼の母国と同胞を、暴力的な滅亡と絶滅から救わんがため、熱情的な非暴力闘争をしつづける。このような真に勇敢な二十一世紀の英雄的サッチャグラヒ(真実のための戦士)である。

 今も続いているチェチェンでのジェノサイドは、ポスト冷戦期、二十一世紀の終末的な受難劇である。全世界が真実を裏切り、真実をいけにえにした、冷戦後の「ニューグレート・ゲーム」は、このいけにえの上に今も演じられつづけている。だれも逃れることはできない。傍観者はいないのだ。誰も、が白昼堂々とチェチェンの国をはりつけにする刑に参加しつづけている。

 私の古い精神的同行者、サイドアミン・イブラギモフは、今、静かに彼が選んだ最後の運命に従おうとしている。しかし、どんな雄弁やマススローガンにもまして、彼は世界政治の本当の顔をあばきだして見せた。

 彼の自己犠牲は決して虚しく終わらない。彼の例につづくことによって現代世界はその狂気と自己欺瞞から立ち直るのである。

 ロシアは力によってチェチェンを征服することは決してできない。チェチェンの魂を破壊することもできない。

 ロシアは世界を欺きつづけることもできない。ロシアはとうの昔に真実を失っている。サイドアミン・イブラギモフは真実と自由の不滅のチェチェン精神を、すでに実証してみせた。

以上


2006.01.10 チェチェンニュース Vol.06 No.01

 忙しくしていて、しばらくチェチェンニュースが出せませんでした。でもそろそろ、再開したいと思います。子どもたちの奇病、断食で瀕死のチェチェン人活動家についてのニュースをお送りします。メールの最後に、お約束の募金のお願いがあります。とまれ、今年もよろしくお願いします。

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2006.01.06 子どもたちの奇病はマイクロ波のせいでは?

 チェチェンの子どもたち90人以上が、喘息に似た症状で入院している問題について、カフカス・センターに気になる投書があったので紹介。イリヤ・ネダシコフスキーさんという無線技師が、ストレスとか薬物ではなくて、マイクロ波(SHF)のせいではないか?と指摘しているのだ。専門家がこのサイトを読んでいたらぜひメールでコメントをください。原文(英語)はこちら。早い話、人間を電子レンジに入れているようなものだと思います。

 「私自身そういう目に遭ったことがあるのだが、 マイクロ波の電波源のすぐ近くにいた場合、数日後になってから強い頭痛や、説明しようのないような恐怖感が続いたり、喘息のような症状がでたりする。症状は1月以上続くこともある。

 どのくらいの強さのマイクロ波が症状に結びつくかをたとえてみると、よくある携帯電話(これもマイクロ波を使っている)の電界強度は、アンテナのすぐ近くで 1 V/cmくらいだ。

 1日あたり2時間以上携帯電話を使いつづけると、たいていの人が頭痛を訴える(とくに標準DAMPSの旧式モデルだと顕著)。

 今回のような状況を作り出すために必要な装置(マイクロ波照射機)はとても小さくて、せいぜいよくあるサイズのトランクにおさまる。これがチェチェンの子どもたちに対して使われた可能性がある。教室にマイクロ波照射機を配置するなら、棚の中、床下のようなところで問題ない。その作用で、数日後には被害者はとても深刻な健康障害をきたすことになる。

 マイクロ波が悪影響を及ぼす範囲は、この照射機から数十メートルの範囲ぐらいで、壁やドアがあっても、多少の障害にはなるが、電波を防ぐ役目は果たさない。マイクロ波の検出は簡単で、自動車に乗せるレーダー検知器(スピードオーバーの取り締まりを事前に察知する装置)があれば検出できる」 [1/6 Kavkaz Center]

 ・・・技術的なところは飛ばして訳しているけれど、だいたいこういうことだった。ああ、もういつもにも増して心配になってきた。もし事件のうらにこのマイクロ照射とやらがあったとしたら、ロシア側が必死に隠蔽するのもわかる。この件、続く。[MI] /g

2006.01.05 ダゲスタンの戦闘・ハンストするチャンピオン(追加あり)

 ダゲスタンでの戦闘がつづいている。リバティーによれば、Untsukul地区での戦闘は3日の夜に一旦止まり、4日早朝から再び始まった。ロシア軍・現地治安部隊は多数の攻撃ヘリコプターを投入している。ロシアでの報道によると、5人のゲリラと警官数人が死亡している。現地で活動しているゲリラの人数は30人ほどとみられている。[1/4 RFE/RL]

 独立派のインターネットサイトによると、「すでに50人のロシア侵略者と、現地の傀儡のOMON警察官を殲滅した。ムジャヒディーン(ジハードの遂行者、聖戦士)側の死者数は未確認」だという。ここでは、このゲリラたちを「Dagestani fighters」として扱っている(単にダゲスタンで戦っているからそう呼んでいるのかも知れないが)。[1/5 Kavkaz Center]

 追加:このあと、ダゲスタンからゲリラは撤退したもよう。現地の当局者は、前に報道されていた「5人のゲリラが死亡」という点については、「遺体が確認されていない」と言っているので、ゲリラ側の犠牲はなかったのかもしれない。攻撃ヘリをたくさん投入して警察官が殺されて終り・・・[1/5 RFE/RL][1/5 ChechenWatch]。昨年来日したバビーツキ記者も指摘していたが、ロシアがチェチェン侵攻と占領をやめないために、北コーカサス全域で武装抵抗が活発化している。この事件も一つの例だと思う。やはりチェチェン和平がどうしても必要。

 2000年に日本を訪れたビクトル・ポプコフさん(ロシアNGOオメガ代表)は、「まだ北コーカサスの状況は私たちの手で変更できる」と言っていた。その後ポプコフさんはチェチェンでの人道支援活動中にロシア軍に銃撃されて死亡した。私たちに何かができる時期はまだ過ぎていないと信じたい。

 ところで、フランスのストラスブールにいるチェチェンの人権活動家のサイード・エミン・イブラギモフさんが、自宅でハンストを続けている。イブラギモフさんはソ連時代のボクシングのチャンピオンでもあり、ここ数年、ハンストや平和行進を通して、チェチェン問題の解決を訴えている。

 「ただしく理解してほしいんです。私たちは欧州議会や、欧州評議会、国連といった組織に関心を持ってほしい。私たちには人権があるのに、それが侵害されていることを認めてほしい・・・法的に、それを解決してほしい。それがかなえば、ハンストは終えられるんです」

 イブラギモフさんは、チェチェン問題の解決にもっと国際社会が関与してほしいと訴えている。ハンストは26日目に入っていて、生命があぶない。[1/4 RFE/RL]

2006.01.03 奇病の子どもたち93人、いまも打つ手なく

 シェルコフスキー地区で発生した、喘息に似た症状の奇病の子どもたちについて。

 「医師たちは無力感に苛まれています。子どもたちに精神安定剤と栄養剤を与えていますが、子どもたちが何を、どうして発病したのかわからず、どうやって治療したらいいかもわからないからです」と、チェチェン政府(親ロシア派)大統領人権顧問のヌルディ・ヌハジエフ氏が語った。

 同氏によると、子どもたちの一部は、より詳しい検査と治療のためにチェチェンの外へ連れ出されることになった。 現在発症している93人の子どもの親たちは、いまの医療状況に憤る内容のアピールを、親ロシア派の政府当局に対して送っているという。[InterFax]

 追加少し前の報道だが、「チェチェンの奇病、有毒物質検出」[日経]は大事な内容だと思う。先のインターファックス記事はすごい速さでサイトから削除された。民主派弾圧の牙城セルブスキー研究所が「ストレスによるもの」と発表していたり[RIA]訳は[プチソ連]、これは何かある。農薬が漏れたか、ロシア軍が化学兵器を使ったかわからないけれど、いちばん弱い立場に立たされるのは、いつでも子どもだ。[MI]

2006.01.04 チェチェン周辺国で戦闘

 1月3日、チェチェンの隣ダゲスタン共和国で、対ゲリラ戦があった。ロシアでの報道によると、緊急展開警察部隊とヘリ部隊が参加している。シャミル・カラ(マハチカラ?)という場所の近くの山の斜面にはゲリラ5人が張り付いて包囲の突破を試みている。ダゲスタンでは今週はじめにも、身分証明書の提出を求めた警察官に対して銃撃した人物がおり、警官が死亡する事件が起きた。イングーシ共和国でも、100グラムのTNT爆薬を使った自家製爆弾が石油精製所で爆発する事件があった。死傷者なし。[MosNews]

 独立派のカフカス・センターは、ダゲスタンで戦闘に参加しているゲリラの人数は30人にのぼると報道している。ゲリラ側には死傷者はなく、警察部隊(ロシアとダゲスタン政府側)は16人が死亡。[kavkazcenter]

 ここでいうゲリラたちの構成は不明。たぶんダゲスタン人を中心としたグループだと思う。チェチェンだけでなく、北コーカサスのあちらこちらで戦闘のニュースが聞かれるようになってきた。状況は悪化しているのか?[MI]

2006.01.02 ベスラン・とかげの尻尾切りにしないために

 12月28日、北オセチア・ベスラン学校占拠人質事件についての、ロシア議会の調査委員会の報告が出た。「地元の治安当局が事前にテロ情報をつかみながら「怠慢と油断」から適切な措置をとらず、テロを防げなかった」という内容が含まれている。

 その一方で、ロンドンに亡命中のチェチェン独立派の副首相のアフメド・ザカーエフは、元イングーシ大統領のルスラン・アウシェウや、北オセチアのザソーホフ大統領が、人質の解放のために犯人グループと交渉しようとしていたし、当時の独立派のチェチェン大統領だったアスラン・マスハドフも、交渉に参加する準備ができていたと、あらためて主張している。ラジオ・リバティーのインタビューによると:

 ザカーエフ: 「9月2日の朝、アウシェフとザソーホフが電話をしてきた。彼らはマスハドフか、他の(独立派)政府関係者が交渉に参加する可能性を尋ねてきた。その夜、私はマスハドフに連絡をとって、それを伝えた。マスハドフは、<現地入りするためならなんでもしよう>と答えて、ザソーホフに、<子どもたちを助けるために、マスハドフ自身が交渉に参加する準備があると伝えてくれ>といった。9月3日にそれをザソーホフに伝えた。ザソーホフはベスラン入りするための準備をするのにいくつかの会議を開かなければならず、それに2時間ほどほしいと言った。けれどそれから30分くらいたって、学校への突入があったんだ。あとは次々と・・・。」

 「マスハドフ自身がベスランに行く決意を固めていたんだ。そのために、こちらはたったひとつのことを(ザソーホフたちに)要求した。何の(安全上の)保証もいらない。ただ、現地に行くのを助けてくれということだ。それはわれわれにはできないことだから。・・・電話のむこうにはザソーホフとアウシェフしかいないということだったが、まちがいなく彼らの後ろには特務機関の人間が立っていたはずだ。そいつらの目的は、われわれが現地入りするのを妨害するためで、そのためにいきなり学校に突入したんだ」

 そして軍の強行突入で約330人の人の命が失われた。

 議会の報告書は現地の治安当局に責任を着せていたが、それより中央の派遣した情報機関に問題があると思う。プーチンがこの交渉を許していれば、もっと多くの子どもが生き延びた可能性は充分にあるから。アウシェフたちが、政府に何の相談もなくザカーエフに連絡を取っていたとは考えにくいし。[MI] /g