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来年1月に開催されるアムネスティ・フィルム・フェスティバルで、チェチェン戦争を扱った映画『踊れ、グローズヌイ!』が上映されます。この作品は、2003年のシカゴ国際ドキュメンタリー映画際でのグランプリを始め、多くの賞を受賞していますが、日本での一般公開は今回が初めてです。ぜひお誘い合わせの上、お越しください。
アムネスティ・フィルム・フェスティバルのサイトはこちら:
http://secure.amnesty.or.jp/film07/
「『自白』の強要や『失踪』事件は、チェチェンで行なわれている深刻な人権侵害の氷山の一角にすぎません。アンナさんのようなジャーナリストだけでなくNGOも事実を伝えるための活動をしていますが、NGOがロシアで市民活動を行なうことは難しい状況になっています・・・映画を通して、アンナさんが伝えようとした、チェチェンで起きている真実を、より多くの方に知っていただきたいと思います」
アムネスティによる記事はこちら:
http://www.asahi.com/international/shien/TKY200612220265.html
『踊れ、グローズヌイ!』の作品の背景はこちら:
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061227
ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書(2006.11)より、チェチェンで後を断たない失踪についてまとめます。ロシアの人権団体メモリアルは、 2005年に316件の「誘拐」事件を記録していますが、そのうち150名が後に遺体で発見されました。報告書は、「チェチェンでの強制失踪は、その規模と組織性からして、人道に対する罪に値する」と結論づけています。
被害者の一人で、当局によって連行された後に行方不明となったメルカーエフの事件は、奇妙なものでした。なぜか検察庁が当初から彼の死を既定の事実として捜査を進めているからです。
「家族が手を尽くしたにもかかわらず、メルカーエフが殺害されたという証拠を検察庁が持っているのかどうか、また持っているとすればそれはなぜか、ということも含めて、彼らがそれ以上詳しい情報を知らされることはなかった」
ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書(2006.11)より、ラムザン・カディロフ首相の私兵集団「カディロフツィ」による拷問の例を紹介します。チェチェンでは、ただでさえ、加害者を処罰して被害者を救済するための法がほとんど機能していない状態なのですが、多くのケースで加害者が被害者を脅迫して沈黙を強いていることが、状況をさらに悪化させています。チェチェン人にとっては、欧州人権裁判所などの国際機関に訴えるという最後の選択肢さえも、残されているとは言いがたいのが現状です。
「ハミッドは、自分を拷問した人間を覚えており、その気になれば犯人を特定さえできるにもかかわらず、彼らに法の裁きを求めるつもりはないと語っている。なぜなら、『黙っている』ことだけが自分の身の安全を保障する手段であると、彼らに警告されているからだ」
国際人権NGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチが、2006年11月にまとめた報告書「チェチェン共和国:はびこる拷問」から、チェチェンで今も蔓延する人権侵害の具体例を紹介します。チェチェンの人権侵害は、主にラムザン・カディロフ首相の私兵集団「カディロフツィ」と、ロシア治安当局によって行われているのですが、今回取り上げる事例は後者。
「拷問と殴打は数日にわたって繰り返され、彼らは、自白をしないなら、お前の妻をさらってきて目の前で犯した後に、お前も同じ目に遭わせてやろうと言って、私を脅迫しました。彼らは、太い棒を持ってきて、これをお前の尻の穴に突っ込んでやると言いました・・・こんな辱めを受けるくらいなら死んだ方がマシでした」
ロシア議会のベスラン事件調査委員会(委員長トルーシン)の報告書が出ました。共同通信によると、「「地元治安当局による学校警備などの怠慢がテロを招いた」として、連邦保安局や内務省の幹部ら中央政府の責任は問わず、地元の警察など治安当局に全責任を転嫁することを意図した内容となった」 12/22 共同
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=HKK&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006122201000721
しかし。トルーシン委員長はこういうことも言っていて、よほど衝撃的。 「ベスラン事件にはロシア軍上層部の一部将官が関与していた。すでにうち2名は逮捕されている」と。「もうあと二人の人物が、これに関与していると考えている。彼らは少将より高位だ」
http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=1572
ベスラン事件はそもそも、ロシア政府の自作自演の可能性がある。
最近の報道の見出しと要約です。編集者Tさんからいただきました(Tさんの背後にはMI6顔負けの情報員がいる。らしい)。いつもありがとうございます。
「帝国への回帰<1> 旧KGB支配公然と 裏切りに血の報復を」 東京新聞12/13 「裏切り者は必ず抹殺される。それがソ連からプーチン政権までの特殊機関の現実なのだ」と、元KGBの局長カルーギンが語る。旧ソ連圏での主な暗殺事件リストも。
「帝国への回帰<2> 言論統制 政権の敵はスパイ」 東京新聞12/14 ノーバヤ・ガゼータのムラートフ編集長は、「もう廃刊にしたい。どんなに価値のある仕事でも、命を失ってまで続けるべきではない」と漏らす。ロシア主要紙では軒並み「ポリトコフスカヤはアメリカのスパイだった」という根拠のない記事が載る。政権とマスコミ、市民の3者馴れ合いによる言論統制の現実。
「女性記者殺害に露情報機関関与 元スパイ、資料入手予告」 読売新聞12/13 リトビネンコがロシア人実業家らとロンドンの市内で面会する2日前、ロシアの野党系青年団体代表のシデリニコフ氏に「ポリトコフスカヤ殺害事件の真相を白日にさらす書類が近く手に入る」と話していたことが判明。同氏は情報を英当局に提供した。
「ロシアの闇 反体制派暗殺ソ連時代から 旧KGBの活動今も日本で」 毎日新聞12/12 「放射性物質の抽出、運搬、殺害工作などは複数の政府機関の調整が必要。大統領が関知していないはずがない」と、軍事アナリストのフェリゲンガウエル氏は語る。ロシア情報機関の日本での活動も、冷戦後むしろ活発化している。
「池上彰のBird's eye 反プーチン派が次々と殺害 大統領権限で誰でも暗殺が可能なロシアの闇」 週刊ポスト12/22 元スパイは誰に殺されたのか? 子どもニュースでおなじみの池上記者のわかりやすい解説。「彼女のような人がロシアにいる限り、未来への希望が絶たれたわけではない」と書かれたポリトコフスカヤまでが殺されてしまった。
「潮流06=もう一人のリトビネンコ氏 権力と富をめぐる争い」 信濃毎日新聞12/8 法政大下斗米教授の観測。ソ連崩壊後のロシアが資源の切り売りに陥らないよう、プーチン政権は資源の国家管理に重点を置こうとしている。急進改革によって肥え太ったベレゾフスキーなど大富豪たちはこれに反発している。事件の輪郭は「官僚民族主義資本」と海外に拠点を置く政治勢力の争い。
「元スパイ被爆死の恐怖 暗殺か、あるいは意外な黒幕の仕業か」 AERA12/11 「何が起き、背後に誰がいるのかをつきとめたい」とブレア首相が意気込みを示す。犯人はロシア政府機関か、ベレゾフスキーか、カディロフか。すしバーitsuは閉鎖されているが、健康保護局には市民からの相談が殺到している。
「英国舞台 謀略の渦 国家機関関与説も 強権手法が復活 露による新冷戦」 毎日新聞12/5 1、FSB説 2、チェチェン説(親ロシア派) 3、ベレゾフスキー説 4、自殺・過失説 をそれぞれ紹介。英のロシア研究者マーチ教授は、「ロシアの権力闘争がからんでいると思う。情報機関が絶対的存在であることを誰かが証明しようとしたか、プーチン大統領が情報機関をコントロールできていないことを大統領に示そうとしたかだ」と語る。
「露大統領関与 元幹部の父語る」 産経新聞12/5 被害者の父バリテル・リトビネンコ氏は、「プーチン大統領の許可を得て、ロシア特殊機関が息子を殺害したのは疑いない。息子はポリトコフスカヤさんを誰が殺したかや、(チェチェンなど)北カフカス地方でのロシア特殊部隊による犯罪について多くを知っていた。ロシア政権にとって息子は邪魔で危険な存在だった」と語った。
新聞報道、以前は休日ごとに図書館で一気にチェックしたりしていたのですが、最近ぜんぜん時間がなくなっていたので、助かりました。
検事総長のチャイカはプーチンの腹心中の腹心と言われていて、この事件の直接指揮を取っている。12月8日になって、検事総長は突然この事件を「毒殺によるもの」と発表したのだが、イギリス側捜査官のロシアでの自由な捜査活動を認めず、犯行に関与したとされる元FSB職員らに対する事情聴取を遅らせている。また、英国への容疑者の逮捕や身柄移送にも公然と反対しており、情報機関に累が及ばないように事態をコントロールしようとしている。思うにチャイカは身内をかばっている。 (大富亮/チェチェンニュース)
10月に暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者の所属していたノーヴァヤ・ガゼータが廃刊の危機に追い込まれているという情報が入ってきました。今すぐ閉鎖されるという可能性はそれほど高くないようですが、ロシアにおけるジャーナリズムの壊滅的な状況を物語る記事だと思います。ぜひお読みください。翻訳してくださったTKさん、ありがとうございました。
「ノーヴァヤガゼータの編集長 ドミートリー・ムラートフ氏はアンナ・ポリトコフスカヤが非業の死をとげたあと、ノーヴァヤを閉鎖しようとした。 そのことを The Wsll Street Journal は報じて、ロシアのこの新聞社とその書き手たちの哀しい運命について語っている・・・」
しばらくニュースを書けずにいたのですが、リトビネンコ関係の報道も続いていますし、少し自分でも整理しておきたく、情報を集め始めました。とりあえず、リトビネンコのプロフィールを追加しました。
それから、教育基本法「改正」は、今日参議院の特別委員会を強行採決により通過しました。数千人の人々が集まっていると聞いて国会前に行ったら、ちょうどその瞬間で、ムカつきました。明日は本会議。扇千景参議院議長にファックスを。「世論の7割は慎重審議を求めています。本会議採決の中止を!」(扇千景 fax 03-3592-0407 chi-oogi@venus.sannet.ne.jp
「子どもを厳しく『飼い慣らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」
「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」
これは、「21世紀の日本を担う創造性の高い人材の育成を目指し、教育の基本に遡って幅広く今後の教育のあり方について検討する」ことを目的に、「有識者」によって運営された教育改革国民会議が、「子どもへの方策」という分科会で2000年にまとめた報告書の一部です。
今回のニュースでは、教育基本法を中心に、緊急署名や抗議行動、イベント情報をお伝えします。繰り返し流している情報も多いのですが、今国会で会期延長がなければ、今週が法案の行方を決める最後の5日間になります。強行採決を止めるため、教育基本法案「改正」に、どうか反対の声を上げ続けてください。(邦枝律/チェチェンニュース)
11月28日、東京・渋谷で、「戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 -チェチェンの現在(いま)を語る-」を開催しました。2週間にわたって行われた全国スピーキング・ツアー最後の東京講演には、300名を超える人が集まり、会場の階段や二階席の通路が参加者で埋め尽くされるほどでした。少し遅くなってしまいましたが、今回のニュースで当日の様子を報告します。
これで7月から一時延期になっていたバイエフ氏の来日講演は、すべて無事に終了しました。招聘を支えてくださった多くの方々に、この場を借りて感謝をお伝えします。(邦枝律/チェチェンニュース)
2005年10月に来日したラジオ・リバティー記者アンドレイ・バビーツキの講演録「終わりなきチェチェン戦争、強権化するロシア社会」を、ついに刊行しました。数限りなくチェチェンに通ったバビーツキ記者の渾身の講演録、ぜひお買い求めください。一冊500円。下記メールアドレスまで、
▲お名前、▲発送先(できれば電話番号も)、▲部数、をお知らせください。
注文先: ootomi*chechennews.org (*を@に置き換えてください)
(これまで予約されていた方には、昨日発送いたしました。万一届かなかった方は、お手数ですが上記にご連絡ください)
私たち一人一人がターゲットにされている共謀罪が、今国会で審議入りするかどうかの最終局面を迎えています。共謀罪の「強行審議入り」を共謀する政府与党を止めるために、どうか最後まで抗議の声を上げてください。国会でも連日アクションが行われています。くどいようですが、今が正念場です。ストーカーは犯罪です。国家にそう教えてあげましょう。
「ありとあらゆる日本の団体あるいは日本の集団の中で、もともと犯罪を行いましょうということを目的としている集団なんてものは、そもそもありえない。そうすると、そうしたその共謀の目的というものがどのように形成されるのかというと、それはおおよそ人間が集まってなにがしかのコミュニケーションをすることによって、そのコミュニケーションの内容が実は法に触れるじゃないですか、という形で形成されるということになる」(宮本弘典 関東学院大学法学部教授)
共謀罪TV [11/28]
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最新情報はこちら
12月8日(金)にも「改正」が行われようとしている教育基本法について、OurPlanet-TVが「教育基本法――子どもの目から見たら」という番組を配信しています。13分の短い時間の中で、教育基本法「改正」案の問題点がまとめられています。よろしければぜひご覧ください。
OurPlanet-TV: Today's ConAct [12/06]
メールでのアクションはこちら
以下に番組からの引用をいくつか。
「われら」っていう言葉が出てくる法律って、とっても数少ないんですけど、これがその一つなんですね。憲法にもあって、つまり、教育基本法というのは、教育について政府は何をしなさい、何をしてはいけませんと、「われら」=私たちが命令しているものなんですね。
私の手元に、2000年に行われた教育改革国民会議の報告書があるんですけれども、その中の分科会の一つで、子どもへの方策っていうところがあるんです・・・「子どもを厳しく『飼い慣らす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」、そういった文言が並んでいるんですね。で、「『ここで時代が変わった』『変わらないと日本が滅びる』というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」
変える必要のない法律を変えるには、相当の嘘がないとダメですよね。タウンミーティングの嘘もそうだし、押しつけだっていうのも嘘なんだけども、子どもがひどいことになってるっていう嘘が、私は一番罪が重いと思います。
サイトの更新が滞っていて申し訳ありません。連日のように報道されているリトビネンコ事件についても続報をお送りしたいのですが、今ちょっと余裕がないので、別のサイトを紹介します。
tnfuk [today's news from uk+]
暗いニュースリンク
事件は文字通りスパイ小説を地で行くような展開です。詳細をフォローすると同時に、より大きな文脈から読み解いてみたいのですが・・・。
11月28日のバイエフ東京講演には、300名を超える参加者が集まってくれました。当日の報告はこちらをご覧ください。当日の記録映像はこちらとこちら。横浜講演と京都講演の様子も掲載しました。(邦枝律)
本日、東京・渋谷でハッサン・バイエフ講演会、「戦場の医師ハッサン・バイエフ来日講演 ―チェチェンの現在(いま)を語る―」が開催されます。ぜひお誘い合わせのうえお越しください。
保坂展人議員のブログによると、共謀罪が本日「審議入り強行」される可能性があるそうです。引き続き、法務委員会委員への訴えかけをお願いいたします。
23日夜、何者かに毒を盛られて重態に陥っていたリトビネンコ氏が、ロンドンの病院で死亡しました。この間報じられてきた「毒殺未遂」が、もはや未遂ではなくなってしまったわけです。アンナに続いて、プーチン政権批判の急先鋒に立ち続けてきた貴重な人物が、また殺されてしまいました。英国各紙が一面トップで訃報を伝えています。
Former KGB agent dies in London hospital [11/23]
「アンナを殺したのは、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンその人です」
リトビネンコ氏が、暗殺未遂事件の約2週間前の10月19日に出演した"frontline"の会見映像を紹介します。プーチン大統領が、アンナ・ポリトコフスカヤの友人を介して彼女を脅迫していたことなどが語られています。リトビネンコ氏は容態が悪化して、現在集中治療室に入院中。回復の見込みは五分五分とする英メディアの報道もあります。リトビネンコ氏とアンナは3年来の友人でもありました。
「ロシアはFSBによる厳格な統制下にあります。アンナのような立場のジャーナリストが、プーチン大統領本人の許可なく抹殺されるということなど、まったくありえません・・・ですから、アンナはプーチンに殺された、それがロシアの知るべき真実です」
Alexander Litvinenko at Frontline [10/19]
会見のおおまかな発言内容はこちら:
ジャーナリストの林克明さんが、OurPlanet-TVに出演して、バイエフ氏の著書『誓い』や、チェチェンの現状、バイエフ氏講演ツアーについて語りました。以下から試聴できます。よろしければサイトからメッセージも送ってください。
OurPlanet-TV: Today's ConAct [11/22]
少し前のニュースなのですが、ロンドンに亡命中のFSB(連邦保安局)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコが11月1日に危うく毒殺されかけるという事件が発生しました。リトビネンコ元中佐は、FSBによるプーチンの政敵暗殺などを暴露したことで命を狙われ、英国に亡命した人物です。第二次チェチェン戦争のきっかけの一つとなった1999年のモスクワアパート連続爆破事件や、2004年の北オセチア・ベスラン学校占拠事件などに関しても、「テロはロシア政府の自作自演」と証言し、ロシア政府から目の敵にされてきました。
邦訳版はまだ出版されていないのですが、リトビネンコ元中佐の共著書、"Blowing Up Russia: Terror From Within"は、チェチェン戦争が実はFSB戦争であるという暴露本になっています。元KGBスパイのプーチン大統領にとっては、彼の存在は不愉快極まりなかったことでしょう。
今回の毒殺未遂は、リトビネンコ元中佐が、先月暗殺されたアンナ・ポリトコフスカヤ記者の殺害に関与した人物のリストを受け取った直後に起こりました。この情報提供者は、事件との関係を否定した後に行方不明になっているとか。ちなみに、毒殺未遂に使われたタリウムという毒は、ポリトコフスカヤ記者の元上司で、数年前に毒殺されたユーリ・シチェコチヒン記者の暗殺にも使われていたそうです。なんというか、もう、うさんくさすぎ・・・。当然のことながら、英メディアはFSBが暗殺未遂に直接関与しているとの見方を示しています。
プーチン政権批判の亡命ロシア人毒殺未遂、英国で捜査:
[11/19 読売]
用事の帰りに、国会に寄りました。今日のニュースは何も知らずに。議事堂と議員会館の間の歩道は夕暮れを過ぎて暗く、5、600人もの人が立って、歩道と議員面会所を即席の会場にして、いくつかの集会が開かれていました。街灯の光にぎらぎらと照らされた人々は一様に難しい顔をしていて、嫌な予感がしました。
本日夕方、衆議院教育基本法特別委員会で、教育基本法改正案が野党欠席のまま原案通り可決されました。社民党の保坂議員の質問によって、タウンミーティングでやらせ質問者に謝礼が払われていたことも発覚しましたが、その直後の採決でした。
与党は、法案を明日16日の衆院本会議で可決、参院に送付したうえで、今国会で成立させる構えです。繰り返しになりますが、今からでもできること、というか今しかできないことを、いくつか。「仮に強行採決をしたとしても、まだまだあきらめる必要はありません。それは、相手が追い詰められている証拠だからです」(憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト管理人)
▼憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト:
http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml
▼電話・FAXでの抗議行動を! 教育基本法に関する特別委員会 委員名簿 です。電話・FAXでの訴えかけをお願いします
http://www.kyokiren.net/_misc/tokubetui
▼国会前すわりこみ! わずかな時間でも参加できる方はお願いします
http://www.kyokiren.net/_action/suwarikomi~2
ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が、チェチェンに「蔓延する」「組織的な」拷問についての報告書を発行しました。報告書の16ページにおよぶ調査の中では、100件以上の拷問が紹介されています。拘束された人々は、公的機関やチェチェンにある秘密収容所で拷問を受けますが、拷問を行う側の人間が罰せられることは決してありません。
HRWがチェチェンで行われている拷問の大半に関わっているとして非難している人物が、親ロシア派政権のボス、ラムザン・カディーロフ。報告書では「ロシア連邦警察当局による膨大な数の虐待や拷問」についても言及されています。
HRWは、国連拷問等禁止委員会およびロシアの国際パートナーであるEUに対して、ロシアが拷問をやめ、加害者を罰するために「強いメッセージ」を送るよう要求しています。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061114
11月9日、欧州人権裁判所が、2人のチェチェン人の失踪事件に関して、ロシアに有罪判決を下しました。原告は、2年前にロシアから米国に亡命したチェチェン人女性、マルゼット・イマカーエワ。彼女の息子は2000年にロシア軍に拘束されて以来行方不明になっており、その2年後に夫も行方不明になりました。
過去4ヶ月だけでも、チェチェン戦争に関する一連の裁判でロシアが敗訴した例は、これが3件目です。裁判所は、ロシア政府に対して原告に賠償金11万4000ドルを支払うよう要求しています。彼女の裁判を含む2件の裁判に関するアムネスティのプレス・リリースはこちら。
http://web.amnesty.org/library/index/ENGEUR460572006
集会に参加されていた、東京東チモール協会の益岡さんのメールを一部転載。
「教育基本法「改正」案の問題点についてはAMLでもいろいろ情報が提 供されていますので、繰り返しませんが、本日の集会、それから、毎日 新聞をはじめ、いくつかの新聞の論調や人々の反応を見ると、教育基本 法改悪を阻止する講堂は確実に「改正」へ向けた流れを変えていること が実感されます」 [AML 10464]
ということです。前号のイベント情報で書いたことの繰り返しにもなるのですが、全国のタウンミーティングで出席者のほとんどが政府が招待した人で占められ、会場からの質問も政府の依頼でされていたという、まるでナチス初期のような言論状況のなかで、教育基本法が強行採決されようとしているのは、内容以前の問題がたくさんあります。益岡さんも指摘されているように、次の点を、政府とマスコミに訴えていくべきと思います。
▼憲法・教育基本法改悪反対! 抗議・要請メールサイト: http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml
▼電話・FAXでの抗議行動を!
教育基本法に関する特別委員会 委員名簿 です。電話・FAXでの訴えかけをお願いします
http://www.kyokiren.net/_misc/tokubetui
共謀罪と並行して、教育基本法の「改正」が、ついに採決されようとしています。この改正は、子どもたちに「愛国心」を強い、エリート/そうでない子どもの分断を図ったうえ、教育に対して政府の介入を許すものです。ということは、思想・信条の自由を保障した憲法の下に、まったくそれに反する部分が生まれます。
すでにそうなっているように、日本が格差社会に舵を切りりつあることに疑問を抱き、その動きに反対する人々に対する弾圧の手段としての共謀罪と、教育を通して、未来における批判や抵抗の芽を摘もうとする教育基本法「改正」が同時に出てきたことには、偶然以上の何かがあるような気がします。
新聞によれば、このままだと採決は16日ごろ。私たちには行動する時間と、機会がまだあります。このサイトに教育基本法の問題が載るのはあまりないことですし、ほとんど事情を知らない人も大勢いると思います。国民の誰もが関心を持つはずの教育の問題の根幹に関わる法律が、そんな状態のままで「改正」されようとしている現実自体が、問題だと思います。
なにより、私たち自身と、子どもたちの自由と人権が守れないなら、チェチェンの人々のそれを守ることはできないのではないでしょうか。
ぜひ、下記のイベントに参加したり、与党議員・マスコミへのファックスやメールによる働きかけにご協力ください。(大富亮/チェチェンニュース)
欧州委員会人道援助局(ECHO)が、チェチェンで進行中の食糧危機に警鐘を鳴らしています。チェチェンでは、過去25年間で最も寒い冬となった昨年の11月から今年の3月までの5ヶ月間、国連世界食糧計画(WFP)による援助が完全に停止していました。理由は単純。ロシア政府が、WFP経由で援助された大量の小麦を、「鉄分が多すぎて健康に悪い」という難癖をつけて、いっさいチェチェンに送ろうとしなかったのです。「鉄分が多すぎて健康に悪い」小麦は、数ヵ月間続いた不毛な交渉の末、結局アフガニスタンに送られていきました。
この冬に再び食糧援助が凍結された場合、チェチェンでは25万人が飢えに直面する恐れがあります。現在でも、WFPがチェチェンで行っている支援は、月にわずか二回の配給にすぎません。チェチェンでは最近結核が流行っていて、医師たちは栄養失調や慢性的なストレス、失業、深まる貧困が原因であると指摘しています。子どもたちの70%が結核に冒されているという統計もあります。
チェチェンの医療危機については、16日から来日するハッサン・バイエフ医師が最新事情を報告します。ご都合のつく方は各地のイベントにぜひご参加ください。
ポリトコフスカヤ暗殺事件の捜査の状況や、ロシア社会についてのコメント。―――殺害事件について、政府と市民社会の反応はいかがでしたか?
「ロシアにはつねに二つの社会があります。ひとつはアンナの葬儀に参列した人々の社会。私たちのところには、ロシア全土から哀悼のメッセージが届けられました。ジャーナリストの支援者からメッセージが寄せられたことは言うまでもありません。同僚や私のところには、ここ2週間いつも電話がかかってきます。コメントなどを求められるのですが。葬儀には、ロシアのテレビ局がすべて取材にやってきました。しかし、同時に、ジャーナリストたちは政府からの庇護を受けられることもありませんし、国民の大半は無関心なのです」[10/31 国境なき記者団]

先週、日本のチェチェン関係者がノーバヤ・ガゼータを訪問し、アンナ・ポリトコフスカヤさんの遺族にあてた見舞金を届けました。写真は、そのときに撮影された、彼女のオフィスの様子です。見舞金は、99,751円が集まりました(11月1日現在)。ご協力くださった皆さま、そして手渡してくださったTさん、ありがとうございました。
フィンランドのアーティストたちが、アンナへの鎮魂歌を発表しました。YouTubeで公開されていますので、よろしければお聴きください。
http://www.youtube.com/watch?v=Q8xelS8G-SY
フィンランドの街角で彼女の死を悼む人々が掲げるキャンドルの数にも圧倒されます。映像の字幕(英語)の日本語訳はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061103/1162521083#seemore
葬儀当日の情景を収めた「コーカサスの薔薇 アンナ・ポリトコフスカヤ」という映像もあります。
http://www.youtube.com/watch?v=SFtxWdkJ1wo
ロシアのプーチン大統領が、高い支持率を背景に、2008年の大統領退任後も「院政」をしくことを表明しました。ロシアでは、これまでも下院の3分の2を巨大与党「統一ロシア」が占めていたのですが、28日にはさらに「祖国」「生活党」「年金者党」の3党が合併して、プーチン支持を打ち出す事実上の第2の与党が成立しました。
プーチン大統領に、圧倒的な支持率と退任後の「院政」を可能にする権力基盤を与えた要因のひとつは、間違いなくチェチェン戦争なのですが。
「テロ有罪犯・ススハノフ」アンナ・ポリトコフスカヤの最後の記事のひとつです。チェチェン人の若者たちが続々逮捕され、ロシア各地の強制収容所に送り込まれていきます。朗らかな大学生がいつのまにか「テロリスト」の嫌疑を着せられて・・・。その人々は今牢獄で絶望し、やがては全てを呪いつつ、生き残れば故郷に戻るのでしょう。その時、何が起こるのか。「わたしは彼らの憎悪が恐ろしい。もっと恐ろしいのは 自分と同じ人間に、そういう憎悪を貯めるよう強いる者たちだ。憎悪は必ずあふれ出すのだから」と、彼女は書きます。
「軍検察庁に誘拐された兵士」今年9月11日の記事です。チェチェンに直接関係する記事ではありませんが、ロシアに残る徴兵制の現実が語られています。最初に将校に殺された兵士ジーマの母親の慟哭。そして、殺害を目撃し、その結果軍に幽閉されたジーマの友人オレグの母のやり場のない思い。ポリトコフスカヤが、どんなものを取材で拾い上げようとしたかがよくわかる短い記事です。
翻訳してくださったTさんに感謝します。(チェチェンニュース発行人)
ひどいニュースです。NGO規制法によって、ロシアで活動している国際NGOの80%が活動停止処分を受けることになりました。ロシアでは、今年の4月に発効したNGO規制法によって、国内で活動するすべてのNGOに対して政府当局への再登録が義務づけられました。ところが、というか、例のごとく、再登録の条件が非常に厳しいため、当局が設定した10月18日の期限までに再登録が認められたNGOは、たった95団体。400近くの国際NGOが、「事務所に入って電気代を払う以外は何もできない」状態になっています。今回活動停止を食らったNGOは、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アムネスティ・インターナショナル、デンマーク難民評議会など。これって、チェチェンの人権状況を監視するNGOばっかりじゃないですか・・・?
国境なき記者団が、 168ヶ国を対象とした『世界報道自由ランキング』を発表しました。2006年10月23日付のランキングによると、ロシアは147位(前年138位)。北朝鮮は5年連続で最下位を守り抜きましたが、このままのペースで行くと、いずれロシアとの熾烈な最下位決定戦が繰り広げられそうです。ちなみに日本は 51位(前年37位)であまりロシアを笑えず。
部下の女性に性的関係を強要した疑いがもたれているイスラエル大統領に関し、ロシアのプーチン大統領が「10人をレイプした強い男性でうらやましい」などと話していたことが分かった。露紙コメルサントによると、発言はモスクワで行われたイスラエル首相との会談冒頭で取材陣が会場を退席した直後にマイクから聞こえた。 [10/20 毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061020-00000125-mai-int
...絶句。
10月12日、東京・文京区で、ロシアで死亡したジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんの追悼集会を開催しました。今回はその模様を紹介します。また、当日の市民声明、集会の資料、弔辞をお送りします。
アンナの追悼のために、もっと落ち着いて情報を集めて、読んでいただきたいとは思うのですが、状況がそれを許してくれないようです。日本の国会では、共謀罪がふたたび強行採決されようとしていて、私たちも警報を鳴らさなければなりません。ロシアでアンナが殺されたことは、言論の自由がすでにないことを象徴してあまりあります。でも、日本もこれからはそう変わらないのではないでしょうか?
そこで、、、またもや長いニュースになってしまうのですが、アンナに関する記事を前半に、そのあと、共謀罪の議事状況についての、海渡雄一弁護士の情勢分析を転載します。最後のURLをクリックすると、衆院法務委員会の最新メンバーリストが出てきます。ぜひ与党側の委員へ、ファックスか電話で要望をしてください。与党側委員のほとんども、共謀罪法案にはかなり迷いがある、という情報があります。声高ではない反対意見が必要なときかもしれません。(大富亮/チェチェンニュース)
10月13日、ロシアの地方都市ニジニー・ノブゴロドの裁判所が、現地で活動しているロシア・チェチェン友好協会に閉鎖を命じる判決を出しました。ロシア・チェチェン友好協会は、ロシア人を中心として、チェチェン戦争の平和的解決をロシア社会に訴えてきた組織。アムネスティは、今回の判決を、「チェチェンで人権を侵害されている人々のために活動してきた組織を排除するための計算済みの戦略である」と強く非難しています。
今日発売の「アエラ」にポリトコフスカヤ暗殺事件についての記事が掲載されましたので、よろしければ書店などでお買い求めください。(執筆大富亮)
久々によいニュースです。10月12日、欧州人権裁判所が、6年前にロシア軍がチェチェンの首都グローズヌイでチェチェン人一家5人を違法に殺害したことに対して、ロシア連邦の責任を問う判決を下しました。裁判では、ロシア連邦がチェチェン人を超法規的に殺害した件について適切な調査を怠ったとして、遺族に28万5000ドル以上の賠償を命じています。
殺害された家族の中には、妊娠9ヵ月の女性と、生後1年の子どももいました。全員の遺体に銃痕があり、暴行された形跡が確認されたということです。
欧州裁判所は、7月27日にも、1999年に連邦軍にチェチェン人男性が拘束されて行方不明になった事件で、政府の責任を指摘する判決を下しています。
http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/79661C7B-B313-49B6-BF8D-8A5689DEBEA6.html
http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/5A0561CB-217E-42A7-A495-414B14B9EB63.html
10月11日以降のラジオ・リバティより、ポリトコフスカヤ暗殺に関する続報です。
ポリトコフスカヤの暗殺後、国内外でかなり多くの関連記事が紹介されています。以下にいくつか。
アンドレイ・バビーツキ、「ポリトコフスカヤはチェチェン報道のせいで暗殺された」 http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061013
TUP速報639号「勇気あるジャーナリストの死」 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/691
TUP速報638号「アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺事件に関するIFJ声明」 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/690
*TUP・・・戦争と平和に関する翻訳記事を配信するメーリングリスト。
ロシア語のわかる方は、ポリトコフスカヤの勤めていたノーヴァヤ・ガゼータの最新情報をぜひご覧ください。12日の記事には、これまで黙殺されてきたポリトコフスカヤのニュースがテレビで解禁になったことや、プーチンやカディーロフのコメント、ポリトコフスカヤ最後の未完成の記事についての情報があります。彼女の葬儀の列席者の中には、誰が来ているかをチェックする監視役もいたそうです。
――(拷問や誘拐といった)事件は、ごく一部の人に降りかかる特殊な出来事だという人もいますが?
「それらを『特殊』な出来事だと言ってしまえるのは、被害者が私たちの愛する人―息子や兄弟、夫―ではないからです・・・それがごく一部の人に降りかかるものだからといって、その悲惨さが薄れるはずはありません。当事者にとって、『一部』などという割合には何の意味もないのですから」
「カディーロフは、私たちの時代のスターリンです。チェチェンの人々にとって、これは紛れもない真実です」
チェチェン親ロシア政権のボス、ラムザン・カディーロフの誕生日に行われた、ラジオ・リバティ最後のアンナ・ポリトコフスカヤへのインタビュー。カディーロフが、ロシアやチェチェンの一般市民を誘拐・拷問・殺害し、彼らがあたかも戦闘中に死亡した戦闘員であるかのように見せかけていることや、彼女自身がそうした事件についての裁判の証人になっていることなどが述べられています。
ついにプーチン大統領がポリトコフスカヤの暗殺について公式な発言をしました。いわく「公平な調査」をする、ということですが、この台詞、アメリカのブッシュ大統領との電話会談の中で出てきたものなんですね。なんだか余計に不安になってきます。気のせいだとよいのですが。
ところで、プーチン大統領は、今ドイツを訪問しています。ドイツのメルケル首相は、首脳会談でポリトコフスカヤ暗殺を議題にすると述べていたので、今ごろプーチン大統領は彼女に叱られているかもしれません。メルケル首相は、今年1月の首脳会談後にも、チェチェン問題について軽く批判をしています。
http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/8a73cb5b-d909-4409-8115-f1941a43c62a.html
アンナ・ポリトコフスカヤは、チェチェン親ロシア政権のボス、カディロフと彼の私兵集団「カディロフツィ」に対して行われていた裁判の証人でもありました。9日のノーヴァヤ・ガゼータの記事には、カディロフ一派によって拷問・誘拐された被害者や遺族の証言集が掲載されるはずでしたが、彼女の死後、残されたものは、被害者の写真だけでした。
プラハ・ウォッチドッグのトマス・ヴルソフスキーによると、ポリトコフスカヤはカディロフ一派につねに命を狙われていたそうです。彼女は胸を三発、頭を一発撃ち抜かれて殺されました。これは「請け負い殺人」と呼ばれる殺害方式で、ロシアでは過去に10名以上のジャーナリストが、この「請け負い殺人」によって殺害されています。
ラマザン・カディロフは、ポリトコフスカヤが暗殺された直後、「悲しみに震える」などと白々しいコメントをしています。
http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/0fe50696-438e-453e-9f74-401bde7a9bb0.html
陰謀の結果、彼女は命を落とした。そういう言い方は嫌なのだが、資金と政治権力を背景に地下で作られた暗殺が、私くらいの人間に見通せたらそれは陰謀とはいえないけれど、陰謀は彼女の遺体がエレベーターを血の海にしているのが発見された時に、確かに地上に現れた。もう変えることのできない事実として。
アムネスティ・インターナショナルは、ロシアの人権活動家でありジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ氏が殺害されたことに衝撃を受け、悲しみ、そして強い怒りを表明する。「アムネスティは、アンナ・ポリトコフスカヤ氏の殺害に愕然としている」と、ヨーロッパ・中央アジアプログラム部長のニコラ・ダックワースは語った。「ロシアは、勇敢で献身的な人権活動家をひとり失った。ポリトコフスカヤ氏は正義に対する暴力に恐れることなく声を上げ、正義を求めて休むことなく活動していた」
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=202
「チェチェン追及記者暗殺 ロシアの人権、内外懸念 徹底捜査求める声」[朝日]
「反プーチン記者暗殺 言論の自由弾圧の嵐」[産経]
「ロシア兵が市民に拷問 記事掲載目前で殺害 女性記者事件」[東京]
「記者殺害事件で徹底捜査を要求 米、ロシアに」[共同via日経,産経]
ポリトコフスカヤの死を悼む人々が、彼女の自宅近くに花を捧げに来ているそうです。モスクワ市検察は、彼女の死を計画的な殺人事件として捜査を開始しました。ただし、ロシアでは過去15年間に246名のジャーナリストが殺害されていますが、政府がまともに調査を行って犯人を特定できた例は一件もありません。
欧州委員会事務局長のテリー・デイビスは、「誠実であったがゆえに多くの敵を作ってしまった」ポリトコフスカヤに哀悼を捧げました。多くの人権団体が、彼女の死を取り返しのつかない喪失であるとして、ロシア政府に対して真相究明を要求しています。
「誰が彼女を殺したか?今日がプーチンの誕生日であることを考えると、これは複雑な政治的挑発だと思います・・・確かなことは、彼女の殺害を計画したのが誰であれ、その人物が人間の人生というものを何とも思っていないということです」(レヴ・ポノマルヨフ 人権団体代表)
ポリトコフスカヤは48歳、2児の母親でした。彼女は9日にもノーヴァヤ・ガゼータに記事を寄稿するはずでしたが、彼女が新しい記事を書き、それを私たちが読むことのできる機会は永久に失われました。
「彼女は決して信念を曲げない、誠実なジャーナリストでした。今のロシアでは生きていけないほど・・・」(アレクサンドル:ポリトコフスカヤの夫)[10/9 ラジオ・リバティ]
出典:http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/99A5C4A4-6ACF-4BBA-BC3D-50F30A13552D.html
ラジオ・リバティ記者アンドレイ・バビーツキは、ポリトコフスカヤの暗殺に、親ロシア派チェチェン首相ラムザン・カディーロフが関わっているという見解を示しています。
10月8日付のラジオ・リバティ記事(ロシア語)はこちら。
http://www.svobodanews.ru/Article/2006/10/07/20061007214906310.html
ポリトコフスカヤは、最近チェチェン入りをして、ラムザン・カディーロフ支配下の収容所における拷問の実態について徹底的な取材を行い、ロシアに戻ってからは新聞やラジオなどで精力的に報道を続けていました。
「ポリトコフスカヤは、カディーロフの独裁性や残虐性、チェチェンにおける暴力について報道できる数少ない人物の一人でした・・・率直に言って、今回の事件について仮に調査が行われることがあったとしても、犯人が見つかる可能性は、極めて低いでしょう」(バビーツキ)
この死をどう受け止めよう?
http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/esteri/fiori-politkovskaya/fiori-politkovskaya.html
ポリトコフスカヤの暗殺について、ジャーナリスト団体や人権団体が抗議声明を発表する中、ロシア政府は今のところ特に何も反応を示していないそうです。
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061008/1160260225#seemore
チェチェン戦争を追ってきたロシア人のジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤが、モスクワで暗殺されました。自宅の集合住宅のエレベーターで銃殺された遺体が発見されたそうです。命日となった10月7日はプーチン大統領の誕生日でもあります。なんて悪趣味なプレゼントだろう・・・!
著書「チェチェンやめられない戦争」NHK出版、2004年: http://chechennews.org/books/index.htm#yamerarenai
アンナの文章をまだ読んだことのない方は、こちらをどうぞ。 「背中を撃たれた将軍/消えた村にて/アンジェラ」: http://chechennews.org/chn/0345.htm
「放たれた毒(Poison in the air)」: http://chechennews.org/chn/0605.htm#anna
アンナ・ポリトコフスカヤ人物情報: http://chechennews.org/basic/biograph.htm#politkovskaya
ロシア政権批判の女性記者が殺害される[共同通信]: http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061007STXKG053107102006.html
ジャーナリストの林克明さんのサイトより:チェチェン報道で知られるアンナ・ポリトコフスカヤさんが10月7日、自宅近くで暗殺された。彼女は決死の覚悟で、ロシア軍に侵略されるチェチェンの民衆の姿を伝えてきた。04年9月に起きた学校人質事件(死者330人)のときも、犯人グループと交渉するために現地に向かおうとしたところ、飛行機内で毒を盛られたものの、一命をとりとめた。そのときのインタビュー記事をぜひ読んでください。 http://www.actiblog.com/hayashi/17189 [チェチェン未来日記]
チェチェン戦争のレポーター、遺体で見つかる[BBC]
クレムリンによるチェチェンに対する戦争の批判的な報道で知られるアンナ・ポリトコフスカヤが、モスクワで殺害されているのが発見された。インターファックス通信は、彼女は集合住宅のエレベーターで射殺されていたと伝えている。遺体の周辺には、4発の銃弾と、拳銃一丁が発見された。彼女は2004年にも、飲み物に毒薬を混入され、殺害されかかっている。(北オセチア・ベスラン学校占拠事件で、現地に向かう飛行機の機中で。訳注)
ポリトコフスカヤ女史はモスクワの「ノーヴァヤ・ガゼータ」氏に勤務しており、ロシア軍による、チェチェンでの人権侵害についての報道で知られている。
モスクワをベースに活動している緊急事態ジャーナリズムセンターのオレグ・パンフィーロフ氏は、ポリトコフスカヤ女史が頻繁に脅迫を受けていたと話している。「アンナの身にいずれ何かが起こるのではないかと心配していました。一番大きな理由はやはり、チェチェンです。私がロシアで最も誠実なジャーナリストが誰かと聞かれるたび、ポリトコフスカヤの名前が浮かびました」
BBCによる二年前のインタビューの時、ポリトコフスカヤ女史は「脅迫を受けても、報道を続けなければならないと信じている」と語っている。「リスクは、私のような仕事の一部だと考えています。ロシアでジャーナリストという仕事をしているからです。この仕事をやめることはできません。私はこんな風に考えているんです。医者の義務は患者を治療すること、歌い手の義務は歌うことです。ジャーナリストにとってのそれは、現実の中で自分自身が見てきたことを、書くことなんです」
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/5416218.stm
[10/8 NHKニュース]
昨日お伝えしたノヴァク氏のチェチェンへの訪問が、さっそく延期されてしまいました。
本日付のラジオ・リバティの短信によると、例によってロシア政府からの圧力があるようです。ノヴァク氏は訪問を断念するつもりはないと語っていますが、10月9日にロシアを訪れるという当初の予定は立ち消えになりました。これだけでも、ロシアがどれだけチェチェンの存在を世界から隠したがっているかが、よくわかると思います。引き続き、国連宛てにメールを送っていただければ幸いです。[10/5 バイナフ自由通信]
10月9日から20日までの期間に、拷問に関する国連特別報告者のマンフレッド・ノヴァク氏がチェチェンを訪問します。ノヴァク氏は、2004年12月に国連人権委員会から特別報告者に任命された人物で、人権問題の専門家でもあります。特別報告者は、あらゆる機関から独立した立場で、各国で行われている拷問や不当な人権侵害を告発する役割を担っています。
よろしければ、どうかノヴァク氏にメールを送って、チェチェンで起こっている人権侵害についてロシア政府に抗議をしてほしいと伝えてください。日本からメッセージが届くことの意味は、決して小さくないはずです。
以下は一例ですが、そのままコピーペーストで使っていただいても構いません。メールはなぜか国連ロシア支部のアドレスがエラーになってしまったので、国連本部に直接送るとよいと思います。(Signature: XXXにあなたのお名前を入れてください。)
Subject: Please make a protest against Russian Government
To: inquiries@un.org
I'm writing to you to express my deep concern about the ongoing human rights violations in Chechnya.Please forward this message to The Special Rapporteur on torture, Manfred Nowak.
Dear. Manfred Novak,
I'm writing to you to express my deep concern about the ongoing human rights violations in Chechnya. In Chechnya, since the first Chechen war began in 1994, more than 200 thousand people have been killed; most of them civilians and 50 thousand children.
Even in "post-conflict" situations, murder and other forms of physical violence, abduction, harassment and illegal arrest, and detention to civilians committed by both Russian and Moscow-backed Chechen army rife.
I respectfully urge you, on humanitarian grounds, to make a protest against Russian Government during your visit to end the violence against Chechen people.
Yours Sincerely,
Signature: XXX
【日本語訳】
ロシア政府に抗議をしてください
国連ロシア(モスクワ)支部 御中
チェチェンで起こっている人権侵害について危惧しています。どうかこのメッセージを国連特別報告者のマンフレッド・ノヴァク氏にお伝えください。
マンフレッド・ノヴァク様
チェチェンで今も続いている人権侵害ついて危惧する者です。チェチェンでは、1994年に始まった第一次チェチェン戦争以降、すでに20万人が死亡しています。その多くは民間人であり、5万人は子どもたちです。
チェチェン戦争が「終わった」後も、ロシア軍および親ロシア派チェチェン軍によって、市民に対する殺害や誘拐、嫌がらせ、不当な逮捕や抑留が続いています。
どうか、人道的な立場から、チェチェンの人々への暴力を終わらせるために、ロシアを訪問されている間にロシア政府への抗議を行ってくださるようお願いいたします。
「世界はチェチェンで何が起こっているかということなど知りもしないでしょうし、知っていたとしても気に留めてはくれません。何か事件が起ころうものなら、チェチェンに関する負のイメージばかりが振りまかれてしまう。チェチェンは、まさに世界の地政学的パワーゲームの中心に置かれているのです。」
マスハードフ大統領時代の独立派防衛大臣、マゴメッド・ハンビーエフが、ラジオ・リバティのインタビューに応じて、チェチェン情勢について語った。ハンビーエフは、親族を何十人も人質に取られて、ロシア側に降伏したチェチェン独立派の一人。現在は親ロシア派チェチェン議会で働いている。
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061002/1159803076#seemore
10月1日、9日、22日の夜に、NHK-BS世界のドキュメンタリで、ロシアについてのドキュメンタリが放送されます。可能な方は、ぜひご覧ください。
● 10月1日 22:10〜23:00
「プーチン大統領とクレムリン メディア対策の舞台裏」
http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote
● 10月9日 22:10〜24:00
「ロシアの新興財閥 繁栄と没落の軌跡)」
http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote
● 10月22日 22:15〜23:00
「問われる警察と司法(仮題)」
http://www.nhk.or.jp/bs/wdoc/wdoc.html#yote
ロシア南部・チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首相(29)は27日、チェチェン東部のグデルメスで、毎日新聞など一部メディアと会見した。同首相は「(独立派)武装勢力指導者のほとんどは殺害された。戦争を終結させるのが私の使命だ」と語り、独立派撲滅へ向け、強硬姿勢で臨む考えを示した。[9/29 毎日新聞]
「高級車を乗り回し、ライオンをペットに飼う専横ぶりに住民の不信感が募っている」そうです。
つづきを読む:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20060929ddm007030184000c.html
「レバート・ヴァカエヴァさんの25歳の息子、カズベク・ヴァカエヴァさんは、2000年8月1日にロシア兵によって拘束され、それ以後消息は分かっていません。カズベクさんは『Internat』と呼ばれる拘禁施設に連れて行かれました」
「レバートさんは8月13日まで毎日、息子のための食べ物や衣類を『Internat』に届けていました。8月13日に『Internat』に行くと、『お前の息子はもうここにはいない。11日に釈放した』と告げられました」
「8月21日、ある村近くの墓地で、遺体が何体か発見され、その中にレバートさんが差し入れた服を着た遺体がありました。しかし遺体はカズベクさんではなく、同じく『Internat』に拘禁されていた男性でした。カズベクさんの行方について調査が行なわれましたが・・・誰が彼を連行して誘拐したのかについて・・・調査は行なわれませんでした」[10/1 バイナフ自由通信]
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20061001/1159660885#seemore
チェチェンニュースの発行が滞りがちになってきたので、仲間に加わってもらって、打開することにしました。17号から記事を書いている邦枝律さんは、もう4年くらい前からの仲間です。あらためてよろしくおねがいします。
日本でチェチェン問題を広めることが難しい理由の一つは、チェチェンと私たち自身のつながりが見えにくいことだと思います。ごく最近まで自衛隊を派遣し、現在も武装米兵や米軍需物資の輸送を続けているイラクとは異なり、日本はロシア軍によるチェチェン侵略および占領に直接加担しているわけではありません。
ですから、日本にいる私たちがチェチェンのためにできることというのは、実際にはそれほど多くない。けれども、その認識を無関心や無力感に変える代わりにしなくてはならないこと、それは、チェチェン戦争の沈黙の共犯者であるのを止めること、そして、日本の中に存在するチェチェン問題を知り、自分たち自身の手でその問題を解決することではないでしょうか。
一見遠回りなようですが、そしてまた現に遠回りなのかもしれませんが、チェチェン問題を解決するためには、私たちが日本の中のチェチェンを解放することが必要です。チェチェンは、ロシアという国によって作り出された巨大な密室です。その鍵を開けようとするのであれば、この際、日本という国が作り出した別の密室も公平に解体しておきましょう。沖縄という名の密室を。[9/25 バイナフ自由通信]
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060925/1159141545#seemore
ニューヨークでの写真展の情報が入ってきました。近くにお住まいの方は、ぜひオープニングに参加してください。それと、この写真展に出品しているスタンリー・グリーンのチェチェン写真はBBCのサイトで見られます。
イベント情報: http://www.seedsoftolerance.org/events.html
BBCサイト: http://news.bbc.co.uk/1/shared/spl/hi/picture_gallery/05/in_pictures_chechnya0_open_wound/html/1.stm
「内戦」が終わった? ところどころヘンな気もしますが、ラムザン・カディロフの異常さがよくわかる記事がニューズウィーク日本語版に載りました。英語版の記事はこちらで読めます。日本語で早く読みたい方は本誌をお求めください。駅の売店や書店で発売中です。400円。以下はニューズウィークのサイトより:
「内戦が終わり、ラムザン・カディロフの恐怖政治が静かに始まった。
ロシアからの独立闘争を繰り広げたチェチェンに、ようやく「平和」が訪れた。だが、その実態は血塗られた平和。ロシアのプーチン大統領の後ろ盾を得て共和国を統治する、29歳のカディロフ首相の危険な素顔に迫る」
雑誌のサイト: http://www.newsweekjapan.hankyu-com.co.jp/cover/contents/20060927.html
英文の記事(全文): http://www.msnbc.msn.com/id/14871219/site/newsweek/
顔はぜんぜん違うのに、安倍晋三官房長官とロシアのプーチン大統領は似たところがある。そのキーワードは、(1) 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)とチェチェン (2) 報道弾圧 (3) 戦争好き、である。
●二人とも何の実績もなかった
まず、二人とも政治家として実績のないままに重要な位置を占めるようになった。いろいろな政策を提言し、実行し、実力を蓄えてきたというわけではないだろう。敵を前面に押し立てることによって、人気をはくし、頭角をあらわしたのである。[8/31 チェチェン 未来日記]
つづきを読む:http://www.actiblog.com/hayashi/14347
共謀罪を誰にでもわかりやすく伝えられるキャッチフレーズを考えてみました。「犯罪の錬金術」というのはどうでしょう?
今月末から始まる臨時国会で再び継続審議になる共謀罪法案は、(犯罪行為の)無から(犯罪意思の)有を(国家が)生み出してくれるという摩訶不思議な法律です。法務省の国会答弁では、言葉を交わさない黙示の共謀さえ処罰の対象になるとされました。友人の部屋でグラビア雑誌を見ていただけで、強制わいせつ致死罪・強姦致死罪が適用されて3年以上の懲役に・・・なんてこともあるかもしれません(刑務所満杯になっちゃいますけど)。
犯罪の錬金術=共謀罪を廃案にするために、皆さんのアイディアや力を貸してください!議員関係者からは、議員への電話やFAX、メールが効果的だという声が上がっているそうです。文面は短いものでよいので、とにかく反対の意思を表明することが重要です。
▼Say "NO" to 共謀罪 サイバーアクション
関係者にメールを一斉送信できます。何度でも送ってあげましょう。
http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/cyberaction/
▼衆議院 法務委員会への電話、FAXはこちらから
共謀罪ってなんだ?
http://kyobo.syuriken.jp/
▼衆議院 法務委員会への政党別メールはこちらから
(メーラーが起動しない場合は、右クリックでプロパティを開いてアドレスをコピーしてください。)
自民党 公明党(漆原 良夫) 民主党 社民党(保坂 展人) 国民新党(滝 実) 今村 雅弘(無所属) 山口 俊一(無所属)
前回と同様、この法案の鍵を握っているのが民主党です。自民(公明)党支持の方は、自民(公明)党議員に対して「今まで自民(公明)党を応援してきましたが、共謀罪のように危ない法案を通すくらいなら民主党に乗り換えます」、民主党議員に対して「今まで自民(公明)党を支持してきましたが、共謀罪に反対してくれるなら民主党に投票します」と訴えると効果的だと思います。
他の政党はおそらく最後まで反対するでしょうから、ぜひ励ましの声を送ってあげてください。
他にもこんなのやってみたら?というアイディアがあれば、ぜひメールください。賛成議員落選運動なんておもしろそうですよね。今ならまだ共謀罪になりませんよー。
9.11から5年、あるいは33年が経った。2001年9月11日のニューヨーク――ハイジャックされた旅客機が米国の中枢を攻撃し、2973名が死亡した。米国は、報復措置としてアフガニスタンとイラクに戦争を仕掛け、2006年9月3日現在までに9.11の死者数を超える2974人以上の米国人が戦死している(暗いニュースリンク)。
1973年9月11日、チリのサンティアゴ――米国の支援を受けたピノチェト将軍が、選挙によって誕生した初の社会主義政権であるアジェンデ政権をクーデターによって転覆した。以後17年間にわたる軍事独裁政権のもとで犠牲になった人々は、死者と行方不明者、拷問による被害者、現在なお精神治療を必要とする人々を合わせ、100万人をはるかに超える(チリ厚生省調べ)。2つの9.11は、どちらも同じ火曜日だった。[9/16 バイナフ自由通信]
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060916/1158368974#seemore
昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に出品されたチェチェン関連映画、「メランコリア 3つの部屋」が、ドキュメンタリー・ドリーム・ショー――山形in東京2006で上映されます。ご都合のつく方はこの機会にぜひ劇場へ。
内容紹介:
「チェチェン紛争をめぐる子どもたちの生活を3つの場面から追う。ロシア北西部サンクトペテルブルクの士官学校では、幼い子どもたちが軍事教練に明け暮れている。廃墟と化したチェチェン共和国の首都グロズヌイでは親子の生活が引き裂かれ、隣国イングーシ共和国の難民キャンプでは子どもたちが空爆の音に怯えている。見守るように慈しむ眼差しのなかに、見据えるべき未来を失った悲惨な状況下で生きる子どもたちの表情が浮かび上がる・・・」
9月20日(水)14:25〜 ポレポレ東中野
9月23日(土・祝)18:40〜 ポレポレ東中野
10月18日(水)19:00〜 アテネ・フランセ文化センター
詳しくはこちらを
http://www.cinematrix.jp/dds/2006/08/_3.html
久しぶりに雑誌記事を書きました。書店にありますので、お買い上げください。
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/
この記事のオファーがきっかけになって、古かった地図を新しいものにしようと思いました。アゼルバイジャンなど、要望の多かった周辺地名を更新しています。フリー素材として、ご自由にお使いください。
http://chechennews.org/basic/index.htm
気分のよくないニュースをひとつ。チェチェン親ロシア派政権首相ラムザン・カディーロフ配下の治安部隊の間で、拘束したチェチェン市民を拷問・虐待して、その様子を携帯電話で撮影する変態趣味が流行っているそうです。
9月6日付のラジオ・リバティの記事に、そうした写真が公開されています。治安部隊に蹴り倒されている赤いジャケットの女性(23歳)は、妊娠中だったにもかかわらず2時間におよぶ拷問と虐待を受けました。拷問と虐待の具体的な内容については、紹介するのがちょっとはばかられるようなもので・・・。[9/8 バイナフ自由通信]
つづきを読む:http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060908/1157710521#seemore
チェチェンとイラクとパレスチナの共通点――その一つはこれらの国または地域が「対テロ戦争」という名の圧倒的非対称の暴力によって支配されていることだと思います。
1994年から続く戦争によって、チェチェンでは約100万人といわれた人口のうち20万〜25万人が死亡しました。イラクでは、湾岸戦争後の経済制裁によって5歳以下の子ども62万人を含む150万人が死亡し、2003年のイラク戦争開始以降4万人以上の市民の命が失われています。パレスチナでは、現在のインティファーダが始まった2日後にイスラエルが住民への爆撃を開始し、石を投げただけの人々を2日で何十人も殺傷しました。
これに対して、たとえばイラクで占領を続ける米軍の死者数は公式統計によると約2650人。どう考えても戦争というより虐殺と呼ぶべき状態が続いているわけですが、テロリストのレッテルを貼られているのは、なぜか虐殺されている側の人間だったりします。占領されている側が占領している側を攻撃するのは、テロではなくレジスタンスであり、ジュネーブ条約によって認められた権利でもあります。けれど、今やテロを定義することができるのは、つねに「対テロ戦争」を声高に叫ぶ者たちの特権になりました。あたかも、テロとは「彼らから我々に向けられる暴力」であり、テロリストとは「我々の暴力によって殺される人々」である、とでも言うように。
つづきを読む: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060907/1157612907#seemore
ベスラン学校占拠事件から2年。ロシアの上下院議員によって設置されたベスラン独立調査委員会は、今年の2周年追悼式典を前に、政府の公式見解を根底からくつがえす報告書を発表した。
また、モスクワ市当局は、ロシアの人権団体が独自にベスラン学校占拠事件の追悼2周年集会を開催することを禁止した。主催団体の代表者はこの動きを、「政府の調査が『客観的な事実』と異なっているという主張を広めさせないため」だと指摘する。なぜなら、8月29日にベスラン独立調査委員会がまとめた報告書は、政府による公式見解とあまりにもかけ離れていたからだ。
ロシア政府は、体育館内の爆発とゲリラ側からの銃撃が、治安部隊の突入のきっかけとなったと発表している。しかし、独立調査委員会の爆発物専門家のユーリ・サヴェルエフは、700ページにもおよぶ報告書の中で、最初の銃撃がゲリラ側からではなく外部から体育館に対して発砲されたものであるということを科学的に説明し、爆発が起こったとされる場所に関して公式見解と人質の証言が一致していないことに言及している。この点については、「装甲兵員輸送車が一台、爆発の前に校舎に向かって攻撃を仕掛けた」、「爆発はそのあとで起こった」という市民の目撃証言もあり、独立調査委員会による報告がそれを裏付ける形になった。[9/3 バイナフ自由通信]
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060903/1157251900
ロシアのNGOが、チェチェンで横行している刑務所での拷問に警鐘を鳴らしている。チェチェンでは、最近執務中の弁護士が警察署の所長に「とても表現できない(ほど下品な)言葉」で罵られた挙句に殴り倒される事件も起こっていて、なんだか暴力のメッカのようになっている。[バイナフ自由通信]
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060824/1156370925
イタル・タス通信によると、ロシア財務省は21日、パリ・クラブ(主要債権国会議)に対するロシアの債務約216億ドル(約2兆5000億円)を完済した、と発表した。[8/21 朝日新聞]
http://www.asahi.com/international/update/0821/019.html
8月8日、チェチェン親ロシア派政権大統領のアル・アルハーノフは、政府が「恩赦」を宣言したことによって、すでに84名の独立派戦闘員が投降したと語った(8月8日付 ラジオ・リバティ)。「恩赦」というのは、ロシア政府がバサーエフの死を受けて独立派に呼びかけたもので、一言でいえば「今なら投降しても身の安全が保障されます」という口約束。なんだか「1週間無利息キャッシング・ノーローン」という消費者金融のキャッチコピーみたいである・・・。 [8/10 バイナフ自由通信]
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060810/1155213566
チェチェン紛争の空爆で欠損した頭がい骨を手術するため来弘しているイムラン・ユヌソフ君(16)の手術が27日、弘前大学医学部付属病院で行われた。手術後、執刀した脳神経外科学講座の大熊洋揮教授が記者会見し、「問題なく終わった」と成功したことを明らかにした。[7/28 陸奥新報]
http://www.mutusinpou.co.jp/news/06072802.html
欧州人権裁判所(本部ストラスブール)は27日、ロシア南部チェチェン共和国で99年、連邦軍にチェチェン人男性が拘束され行方不明になった事件で、母親が露政府の人権侵害を訴えた裁判について政府の責任を指摘する判決を下した。[7/28 毎日]
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060728k0000m030139000c.html
チェチェンに関するブックレットを執筆し、最近発売しました。チェチェンについての基礎的な知識をまとめたものです。林克明との共著「チェチェンで何が起こっているのか」でまとめた最新の動きを、さらにアップデートした内容になっています。大手書店では、ユーラシア・ブックレットのシリーズごと置いてあります。
ユーラシア・ブックレットNo.94 「チェチェン紛争」大富亮著 63ページ 定価600円+税 目次:はじめに/チェチェンとは/歴史/第一次チェチェン戦争/戦間期/第二次チェチェン戦争/チェチェン戦争と世界/おわりに/参考文献
ここで買えます: 東洋書店・ユーラシアブックレット
少し前まで、「チェチェン共和国オンライン(Chechen Republic Online)」という英語のサイトがありました。第二次チェチェン戦争前のマスハドフ政府の監修を受けて、細々とですがチェチェンのニュースを流していたサイトです。99年から2000年にかけて、世界の注目がチェチェンに集まっていたころ、チェチェンの公式サイトとみなされていました。
そのサイトに載っていたチェチェンの音楽の楽譜を、Kさんという音楽ファンが電子的に演奏したのが、このファイル群です。ぜひ本来の楽器による演奏を聞きたいところなのですが、雰囲気は伝わると思います。
7/17に、文京区で開かれた集会の様子。
「私が会ったバサーエフ」として、11年にわたってチェチェンで19回取材を行い、バサーエフにも4回会っているジャーナリストの林克明さんが、バサーエフに対する評価と彼の死の持つ意味を解説した。第一次チェチェン戦争中の1995年に、南ロシアのブジョンノフスで病院を占拠し、ロシアを平和交渉のテーブルに引きずり出したことで、ロシア人から「テロリスト」、チェチェン人から「民族の英雄」と呼ばれるようになったシャミーリ・バサーエフは、高校時代には無口でおとなしく、サッカー好きのどこにでもいるような若者だったという。バサーエフに対する林さんの第一印象は、一種のオーラがあり、気さくに何でもよく喋る「江戸時代の火消し」のような感じ。だが、「顔が奇麗でびっくりした」という林さんの彼への印象は、時がたつにつれて悪化していった。バサーエフがインタビューの中で語った内容は・・・
集会配布資料(PDF3.7MB): http://chechennews.org/dl/20060717distri.pdf
7/25 仮放免が出ました!(ひとまず安心)
関連情報: http://www.mkimpo.com/diary/2006/deniz_sign.html
クルド難民の話題です。難民のデニズ・ドーガンさん(28)はトルコで迫害を受け、日本での難民申請も認められませんでした。日本政府は、いままで一人もトルコから来たクルド人を難民として認定していません。
デニズさんに会って、話をしたことがあります。達者な日本語と回転の速い頭で、いろいろな話をしてくれました。日本人の女性と結婚し、カナダへの移住も申請しています。そんな彼が、収容所への強制収容の危機に立たされています。
次の出頭日は25日火曜日。あまり時間がありません。このサイトを見てくれている人にお願いします。強制収容に反対する署名にご協力ください。それから、可能な方は入管への付き添いを、ぜひおねがいします。(大富亮/チェチェンニュース)
緊急行動と声明文: http://homepage3.nifty.com/kds/kds_045.htm
3分署名サイト: http://form1.fc2.com/form/?id=124004
ドーガン家の人々: http://www.mkimpo.com/diary/2005/kurd_2fam_2005.html
日本山妙法寺の寺沢潤世上人から、アッラ・ドゥダーエワ女史への公開書簡です。
日本語版: http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060720/1153428193
English: http://chechennews.org/dl/20060616terasawa_e.pdf
Russian: http://chechennews.org/dl/20060616terasawa_r.pdf
(読者のメールより、許可を得て掲載)
旧ソビエト崩壊直後、「チェチェン」という国が独立を求めているというニュ ースを聞いた時、「チェチェン、そんな国あったっけ?」と私は思いました。そ して戦争が始まりました。連日テレビのニュースに、戦闘の様子が流されました。 当時のロシアのエリツィン大統領が、「やつらはテロリストだ。徹底的にたたき つぶしてやる」と憎悪を露わ