チェチェン総合情報
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更新情報 2007.01-2007.06

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30.Dec 2007 月刊オルタでブックレビュー
Book Guide on "ALTERNATIVES"

PARC(アジア太平洋資料センター)から刊行されている月刊誌『オルタ』12月号で、ロシア・チェチェン問題に関するブックレビューを書かせてもらいました。他にも興味深い記事がたくさんありますので、ぜひお買い上げください。

パレスチナで日本政府による『和平促進』のODAプロジェクト「平和と繁栄の回廊」というものが動き出しているのですが、これに警鐘を鳴らす特集記事(役重善洋さん、早尾貴紀さん、それからイベント欄で紹介したファトヒ・クディラートさんの執筆)も注目です。

それから、チェチェン問題ではないのですが、『せめて1時間だけでも―ホロコーストからの生還』という本についての書評が身につまされました。ヒトラー政権下のドイツで、一人のユダヤ人青年をかくまったドイツの人々。冬休みに読もうと思いました。

さらに昼間賢氏の「日仏の郊外、余計者の余地」は話題のサバービア(郊外)問題に切り込みます。こうしてみるとオルタ、充実していますね。(大富)

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26.Dec 2007 ドイツ・ポーランド国境でチェチェン難民59人を拘束
Chechen Refugees Arrested at German-Polish Border

24日、ドイツ・ポーランド国境でチェチェン難民59人が拘束されました。ヨーロッパでは、21日にシェンゲン協定が拡大され、計24カ国の間で出入国審査がなくなったばかりでしたが、難民や移民にとっては、あるいは国境の壁はより高くなっていくのかもしれません。(邦枝)

写真は、ドイツ・ポーランド国境で、「歴史的瞬間」を祝うメルケル首相ら。

チェチェン人59人を国境で拘束、独ポ国境警備隊 [朝日 12/25]

ポーランドとドイツの国境警備隊は24日、ポーランド経由でドイツに不法入国しようとしたロシア南部チェチェン共和国からの亡命希望者59人を拘束したと発表した。DPA通信が伝えた。ポーランドはドイツとの国境審査が廃止されるシェンゲン協定に加盟、21日に陸路の審査が廃止されたばかり。独側は密入国者の増加を懸念していた。

同通信社などによると28人の子どもを含む59人はポーランド国内の滞在を許されていたが、第三国への旅行などは許可されていなかった。列車でドイツ入国を図ったところを拘束された。

23.Dec 2007 カスパロフが語る、「今年の人」プーチン
Kasparov on TIME ‘Person of the Year’ for Putin

しばらく忙しくしていてフォローが遅れてしまいましたが、19日、米タイム誌が、2007年の「今年の人」にプーチン大統領を選出しました。…というと聞こえがよいかもしれませんが、今から約70年前にタイム誌が選んだ「今年の人」は、なんとアドルフ・ヒットラーでした。3月の大統領選挙から排除された元チェスの世界王者、ガルリ・カスパロフによる辛口のコメントを紹介します。

カスパロフが語る、「今年の人」プーチン [もう一つのロシア 12/19]

タイム誌は、プーチンを選出した理由として、彼がロシアを国際舞台に復帰させ、「無秩序状態」を克服し、愛国心を復活させたことを挙げています。タイム誌は、プーチンが人権上「困った」行為をしていることについて懸念を示してもいます。これと同じことが1938年のアドルフ・ヒットラーにも言えました。ヒットラーは、1938年にタイム誌の「今年の人」に選ばれました。当時、タイム誌は「ファシズムは自覚している。報道と言論、集会の自由が、自らの存続のために潜在的な危険となることを」と書いていました。これと同じ台詞が、今年の受賞者にも当てはまると思います。

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20.Dec 2007 お知らせ ハッサン・バイエフ医師再招聘について
Information: Dr. Khassan Baiev's Japan Tour 2008

2007年12月17日

昨年の晩秋の2週間、戦争下のチェチェンで民間の戦場医師として、敵味方を区別することなく多くの人命を救った体験を著書「誓い」に綴ったハッサン・バイエフ医師が初来日を果たし、各地で感動的な講演をされました。多くの方々が、バイエフ医師に関心を寄せ、共にチェチェンの人びと、とりわけ未来を担う子どもたちが辛酸を嘗めさせられている現状に心を痛めて下さったことに対して、招聘を組織した「ハッサン・バイエフを呼ぶ会」は、心からお礼を申し上げます。

それから1年あまり、バイエフ医師は、2回にわたり故郷のチェチェンに入って、荒廃した医療環境をどう立て直すか、自分自身が10年近いブランクを克服して、医療現場に復帰できるかを真剣に検討してきました。チェチェンでは因果関係は解明されていませんが、小児の先天奇形が頻発しており、今秋の訪問では、バイエフ医師も数件の手術を行っています。

ハッサン・バイエフ医師は昨年の訪日の際、日本の先進的な形成外科医術の知見を深め、医師免許の関係で、患者に触れることはできなくても、実地に学びたいと強く希望されました。この希望を実現しようと多くの方がたが、様々な可能性を、バイエフ医師の滞日中から探って下さいました。

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公開中!『暗殺・リトビネンコ事件』
"The Litvinenko Case" Open on This Saturday

22日より東京・渋谷で公開される映画『暗殺・リトビネンコ事件』に関する記事をいくつか紹介します。まずは、12月10日発売のQuickJapan最新号に掲載された、林克明さんによるネクラーソフ監督へのインタビューから。とにかく「少しでも多くの人にこの『暗殺・リトビネンコ事件』を観てもらいたい」と私も思います。この映画は、ロシアの闇の根源を覗き込むうちに、そこに私たち自身の影があることにも気づかされてしまう――そんなドキュメンタリです。最新情報はブログ「リトビネンコの日記」をご覧ください。(邦枝)

映画『暗殺・リトビネンコ事件』完成記念 アンドレイ・ネクラーソフ監督インタビュー [QuickJapan Vol.75]

いちばん最初に秘密警察に圧力をかけられたのは、演劇大学一年のときにさかのぼります。当時、英語に興味があって、私はアメリカ人やイギリス人と付き合っていました。すると秘密警察に呼び出されて、彼らの情報を報告するように要求されました。私が拒否すると、すぐに退学処分になりました。

このような場合多くの人は『はい』と答えます。このテストに合格すればその後のキャリアは保障される。いまも"テスト"は続いています。

私がこの映画『暗殺・リトビネンコ事件』を制作する決断をしたのは、国家犯罪がまったく罰せられなければ、国民が自分の家に住んでいるという安心感をもてないから。何よりも、リトビネンコが毒殺されたとき、その対象は私かもしれないと思ったことです。

闇探る貴重な記録 「暗殺・リトビネンコ事件」都内で上映へ [産経 12/15]

「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し世界に伝えてほしい」

リトビネンコ氏のこの言葉で始まる映画は、アンドレイ・ネクラーソフ監督が行ったインタビューが中心だ。それにその時々のニュース映像やFSB時代の上司や部下らの証言も交え、亡命に至った背景を描き出す。

99年のモスクワ連続爆破テロを題材にした「不信」(04年)などの作品があるネクラーソフ監督は、「ロシアより民主主義を謳歌している国でも民主主義を当たり前と考えてはならない。日々変化するものだ」と日本の観客へのメッセージを述べた。映画は「第七藝術劇場」(大阪市淀川区)でも来年2月から上映される予定だ。

「暗殺・リトビネンコ事件」 ネクラーソフ監督に聞く [JanJan 12/17]

──映画の中で「秘密警察組織の台頭やチェチェン問題に、ロシアの市民は無関心だ」という指摘が出てくる。なぜか。

大きな要因の一つは、ロシア中心部に住む人々が、コーカサスなどのロシア人以外の人々が住む「非ロシア地域」に偏見や差別感を持っていることだ。ロシア人は圧倒的に人数が多く、「ロシア民族が外に向けた代表だ」という認識がある。だからそれ以外の人たちへの無関心が生まれる。

チェチェン問題には外国の介入、政治的腐敗など複雑な要素が絡まっている。問題を単純化するわけにはできないが、原因の一つに差別意識がある。差別や偏見はどんな人でも持ち、どんな国にもあるもの。ロシアだけの問題ではない。米国同様、ロシアにもイスラム教に対する偏見がある。ロシアでは報道の自由が制限されている。欧米なら自由な政府批判ができる。ロシアでは偏見を利用する人間が出現し、ポリトコフスカヤやリトビネンコのように、批判する人間は抑圧される。

19.Dec 2007 ロシア式 偽装選挙マニュアル
Poll Fraud Underway in Russia

ロシアの選挙について続報をフォローしてみます。案の定、どれも気分が悪くなるような情報ばかりなのですが…。それにしても、これほどまで選挙に正当性がないことが明白なのに、国際社会はなぜロシア政府を本気で追及しようとしないのでしょうか。ロシアが怖いから?それとも石油が欲しいから?あるいは自分たちには関係ないから?もしもそうだとすれば、その理由の半ばは、ロシア政府ではなく、私たち自身の問題にあると言えないでしょうか。(邦枝)

統計学から見たロシア偽装選挙 [もう一つのロシア 12/15]

12月2日に実施されたロシアの下院選では、ウラジーミル・プーチン率いる「統一ロシア」の勝利のために、ロシア全土で脅迫と偽装が行われていた証拠が挙がっている。バスに詰め込まれた投票者が投票所を次々と回っていく光景が目撃されているし、本来は投票者しか投票できないはずの集計機に、選管職員が大量の投票用紙を突っ込んでいるという、ひどいビデオが話題になっている。下院選の結果は、投票所が無人化していたコーカサス地域で、投票率が99%を上回るといった、とても信じられないようなものばかりだった。

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ちなみに、YouTubeにはこんな動画も。次は、プーチン政権が反体制派大統領候補を脱落させる手口についての解説です。カスパロフも同じやり口で立候補を断念させられました。

候補者なき大統領選挙 [もう一つのロシア 12/15]

著名な作家であり人権活動家でもあるウラジーミル・ブコフスキーは、大統領選挙への出馬が危うくなっている。ソ連の反体制派活動家は、「発起人グループ」を組織しようとしたところ、当局の妨害を受けた。ラジオ『モスクワのこだま』が報じた。ロシアの法律では、候補者を出すためには、最低でも500人からなるグループを集めなければならない。

ブコフスキーは、1970年代にソ連から亡命していたが、大統領選挙に出馬するために今年帰国し、ウラジーミル・プーチン大統領を批判していた。

ブコフスキーの支持者が予約をしていた集会場は、直前になって契約を破棄された。

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15.Dec 2007 最近の「もう一つのロシア」関連報道
Recent cover on "The Other Russia"

いろいろと情報を更新するうちに、サイトが見にくくなってしまったので、「もう一つのロシア」関連の記事は、従来のロシア関連報道とは別にトピックを立てることにしました。

「もう一つのロシア」を率いるカスパロフがどんな人物かということは、ぜひ彼の著書「決定力を鍛える-チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」(NHK出版、2200円)を読んでいただきたいのですが、先月のデモで逮捕された後に、カスパロフがウォールストリート・ジャーナルに寄稿した文章にもそれが示されていると思うので、最後に紹介します。

「もう一つのロシア」活動家 殴打され死亡 [もう一つのロシア 12/12]

12月10日、午後5時頃(モスクワ時間)、「もう一つのロシア」の活動家、ユーリー・チェルヴォシキンが、ブルデンコ病院の神経外科で死亡した。チェルヴォシキンは11月下旬に昏睡状態で運び込まれてから入院していた。チェルヴォシキンは、生きていれば12月31日で23歳になるはずだった。

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プーチンは本当に「国民的指導者」なのか? [もう一つのロシア 12/10]

親愛なる大統領殿・・・私たちは選挙の結果をどのように受け止めればよいのでしょう?輝かしい勝利?いえいえ、ここでちょっと計算機を借りてきて、計算をしてみましょう。ロシアの全有権者数は1億670万人です。大統領殿に投票した人々の数は、4350万人です。確かに大勢の人々があなたに投票しました。ですが、それでも実は全有権者の半分にも届いていないのです。

いったいあなたに投票した4300万人のうちどれだけの人々が、実際に良心にもとづいて投票できたのでしょうか?・・・多くの投票所の投票記入所では、秘密投票を行うための備品が置かれていなかったのですが、これは初めてのことでした。まったく前代未聞のことです。スターリン時代のソ連の選挙でさえ、投票記入所にはプライバシーを保護するための仕切りがありました。

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ロシアの圧制に対する私たちの闘い [もう一つのロシア 12/1]

まず第一に、刑罰というのは重要ではない。重要なのはこういうことだ。そもそもロシアに法律はあるのだろうか?そして第二に、私は殉教者になるのはまっぴらごめんだし、獄中の反体制指導者になるつもりもまったくない。私はそんなものに幻想を持っていないし、刑務所が居心地の悪い場所であるということも身を持って知っている。私たちが直面している問題は、チェスのように冷血に計算をすればよいというものではない。問題は、自尊心と倫理に関わっている。私は自分がその場にいないのに、人々に対して路上でデモをするように訴えることはできない。土曜日のデモで、私は自分たちのスローガンを「自分たちの中にある恐怖を乗り越えよう」にしようと提案した。だから、私にはこの言葉を実行する義務がある。

今回の逮捕が氷山の一角にすぎないと指摘することも重要である。私に起こったようなことは、ロシア中で日常的に起こっている。反体制活動家や、偶然当局の邪魔になってしまった人々は、薬物の不法所持、過激主義―最近の流行は不法なソフトウェアの所持―という容疑を捏造され、嫌がらせを受け、逮捕されてしまう。

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14.Dec 2007 チェックメイト?カスパロフ、大統領候補から脱落
Blocked In All Directions, Kasparov Drops Presidential Bid

中央選挙委員会(CEC)は、ガルリ・カスパロフを3月の大統領選挙から排除した。カスパロフの属する政党「統一市民戦線」の事務局長デニス・ブリノフは、チェスの元世界王者が序盤から妨害されたとSobrok@ruに語った・・・「クレムリンのもとではフェアプレイなど不可能だ」(カスパロフ)

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14.Dec 2007 最近のロシア関連報道
Recent cover on Russia

ここ数日のロシア関連報道をいくつか。ノーヴァヤ・ガゼータの英語版サイトも。よろしければ直接ご覧ください。

木下昌明の映画批評「暗殺・リトビネンコ事件」 [サンデー毎日 12/23日号]

・・・プーチン氏の強権政治を内部告発していた人物がいた。アレクサンドル・リトビネンコ。FSB(ロシア連邦保安庁=旧KGB)の元中佐で、プーチン氏がその長官時代の部下だったが、庁内の汚職を告発したことから二度も投獄された。身の危険を察知して亡命するものの、昨年11月、放射性物質ポロニウムによって何者かに暗殺された。

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世界報道自由ランキングとアンナ・ポリトコフスカヤさん [litvinenkoの日記 12/10]

国境なき記者団では、毎年、世界報道自由ランキングを発表しています。2007年もランキングが発表されました。ロシアの順位は、169ヶ国の中で、144位。ロシアでは1999年〜2006年の間に126名のジャーナリストが死亡、もしくは行方不明となっているそうです。

プーチン氏、課員当選辞退 [朝日 12/14]

2日の下院選で与党「統一ロシア」の比例名簿1位で当選したプーチン大統領は13日までに、当選を辞退するとの意向を中央選管に伝えた・・・統一ロシアは有権者に「政権党」であることをアピールする狙いで、ロシアを構成する共和国大統領や地方の知事など下院議員との兼職が禁じられている候補者を比例名簿に多数掲載した。そのほとんどが現職を続けるため当選後に辞退している。ルシコフ・モスクワ市長やカドイロフ・チェチェン共和国大統領ら、当選辞退者は101人に上っているという。

ロシア正教 最高指導者 「プーチン首相」支持 [東京 12/14]

ロシア正教の最高指導者アレクシー二世総主教は十三日、プーチン大統領が、任期切れ後に首相に就任すれば「ロシアにとり偉大な恩恵となる」と述べ、メドベージェフ第一副首相によるプーチン氏の首相就任要請を強く支持した・・・来年三月の大統領選を控え、プーチン政権の正教会重視の姿勢が強まっている。大統領は下院選挙前の先月十九日、クレムリンにアレクシー二世ら正教幹部を招き「統一ロシア」支持を訴え、文化人などから懸念が強まる宗教教育の全面解禁に肯定的な発言を行った。

プーチンのロシア:第4部・後継指名の衝撃/下 軍、高齢者ら不満蓄積 [毎日 12/14]

07年の国防費は8215億ルーブル(約4兆1000億円)。プーチン政権下の8年間で5倍を超えた。だが、新装備調達に巨額の資金が割かれる一方、軍人の給与は月7000〜1万2000ルーブル(約6万円)にとどまり、住宅など生活条件の改善は進んでいない。

「プーチン首相」各界礼賛 翼賛体制も潜むもろさ [産経 12/13]

エリツィン前政権を支えた元石油王のホドルコフスキー氏や英国亡命中の政商ベレゾフスキー氏らは今、プーチン政権下で国賊扱いを受ける。ロシアのエリートらが政権交代によって「第2のホドルコフスキー」となることを恐れていることも、「プーチン首相」礼賛の背景にはある・・・プーチン政権下では貧富の格差が拡大して汚職が蔓延(まんえん)、生活にかかわる社会基盤整備は置き去りにされており、翼賛体制にはもろさも潜んでいる。

12.Dec 2007 「もう一つのロシア」サイト紹介
The Other Russia's Website

11日、プーチンが次期大統領候補に指名したメドベージェフ第一副首相は、国営テレビで演説し、プーチンへの首相就任を要請しました。今朝の各紙は、メドベージェフが選ばれたのはプーチンが「院政」を敷く上で最も都合のよい人物だったから、という論調を展開しています。「これらの候補(ズプコフ首相やイワノフ第一副首相)を指名したら権力抗争に歯止めがきかなくなるかもしれない。そんな危惧も抱いて、大統領は、これらの陣営から距離を置くメドベージェフ氏を指名したのではないか」[読売 12/12]

けれども、プーチン政権にとって本当に都合が悪いのは、内輪の権力争いなどではなく、市民にとって真に自由な選挙が実現してしまうこと、ロシアの中で民主化を求めている人々の声が私たちに届いてしまうことなのではないでしょうか。以下に、ロシアの民主化を目指す反体制派連合体「もう一つのロシア」のサイトから、いくつかニュースを紹介します。(邦枝)

プーチンが後継者を指名 [もう一つのロシア 12/10]

ニキータ・ベルイフ(右派連合共同代表):「私たちにとってメドベージェフという名前は重要ではありません。後継者という概念そのものを、私たちは受け入れられないのですから。人々は、統一ロシアに投票したときと同じように、メドベージェフに投票するでしょう。彼の個人的資質?そんなものを話し合うことには何の意味もありません」

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反体制派を暗殺せよ [もう一つのロシア 12/9]

元FSB将校のミハイル・トレパシキンは、FSBの元同僚が三度にわたって彼をアレクサンドル・リトビネンコを暗殺するための「国家作戦」に誘ったことを明らかにした・・・

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関連記事:危ういプーチン流 経験なき二重権力構造 [産経 12/12]

ロシアのプーチン大統領の後継候補に指名されたメドベージェフ第1副首相がプーチン氏に次期政権での首相就任を要請、プーチン氏が来春の大統領退任後に首相として“院政”を敷く権力構造が形を現し始めた・・・欧米諸国には、「リベラル派」のメドベージェフ氏が大統領に就任すれば、悪化の一途をたどるロシアとの関係が好転するのではないかと期待する声もある。ただ、「シロビキ」を牛耳るKGB(旧ソ連国家保安委員会)出身のプーチン氏が実権を握り続ける限り、「ロシアの本質は何も変わらない」との見方が一般的である。

10.Dec 2007 最近のロシア関連報道(追加あり)
Recent cover on Russia

最近のロシア関連報道をいくつか紹介します。林克明さん共著の『トヨタの闇』は、Amazonのレビューでもすごい反響。ぜひお買い求めください。最後の佐々木記者のブログも必見と思います。

新たな皇帝 [東京 11/30]

ロシアに<新たな皇帝>が誕生するらしい・・・プーチンは、その泥棒的経済格差を資源「ナショナリズム」で退治しようとしているかに見える。だから人気が高いのである。

翻ってわが国はどうか?国有資産の「郵政十一施設・破格廉売」(東京新聞十一月十七日付朝刊)とある。旧郵政省が全国に建設したホテルや文化施設…計十一施設の売却総額が、総建設費の一割の約百三十九億円にとどまったというのだ。この異常廉価払い下げの不正義ニッポンが、どうしてロシア資源皇帝の誕生を笑えよう。

BBC記者ら3人襲撃 英露関係、危険水域に [産経 12/6]

英BBC放送のモスクワ支局に勤務する記者や職員3人が先月下旬以降、相次いで排外主義者とみられる男らの襲撃を受け、負傷していたことが明らかになった。BBCや在モスクワ英国大使館は親プーチン大統領の官製青少年団体による激しい圧力行為にもさらされている。3月の大統領選に向けてプーチン政権が排外姿勢を強めているのに伴い、特に悪化の一途をたどる英国との関係は“危険水域”に入ったようだ。

トヨタ流モノづくり ロシア工場 ロボット排除、人間主体で… [産経 12/8]

トヨタ自動車が年内に操業するロシア工場は、ロボットなどの自動化設備を極力排除し、人間が主体となってクルマを組み立てる“一昔前の自動車工場”となる。現地社員に自動車製造の面白さを体感させ、トヨタ流モノづくりの“DNA(遺伝子)”を植え付けることが狙いだ。

投票率100%の全有権者の支持を得たプーチン与党@ソ連型選挙に中央選管「選挙違反なし」と表明 [iza 12/7]

つい最近、ロシアでこんな報道がありました。有力紙コメルサントの記事です。見出しは「統一ロシアは、選挙で得票率100%以上の支持を集めた」。この記事によると、首都モスクワに近いモルドヴィア州では、投票率はなんと94.5%。そのうち、93.41%の有権者が統一ロシアに投票したとのこと。

そんなことあるかいっ!と思わずつっこみたくなりますが、さらに、眼を疑う数字が・・・・この州のある地域では、選管の集計の結果、得票数の109%が、統一ロシアに投票したー。???

州ごとでは、チェチェン州が99.21%の投票率でトップ。チェチェン州では116万人の人口がいますが、だいたい有権者は80万人ぐらいでしょうか?そのうちのほぼ全てが、統一ロシアに投票したとのこと。

カディーロフ大統領はこう言って胸をはります。「私は、今回の選挙がよく組織されたものだったと思うよ。投開票もうまく行った。私は、各選挙区の多くの有権者とあって話をして、ある結論を見いだしたんだ。選挙管理委員会が、選挙キャンペーンが成功するように、事前に必要不可欠な手段を講じたってことをね」

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08.Dec 2007 アムネスティ最新報告書「北コーカサス:危機にさらされる人権活動家」
Human Rights Defenders at Risk in the North Caucasus

アムネスティが、「北コーカサス:危機にさらされる人権活動家」という報告書を11月28日にリリースしました。以下に概要を紹介します。

ロシアでは、昨年10月にアンナ・ポリトコフスカヤがモスクワで暗殺され、先月にはイングーシで人権団体「メモリアル」の代表とテレビクルーが誘拐される事件が起こりました。アムネスティは、北コーカサスにおける人権侵害を告発する人権活動家やジャーナリスト、弁護士が、まさにその活動のために、人権を侵害され、ときには命さえ奪われてしまうロシアの現状を批判し、彼らの権利を擁護するよう当局に勧告しています。

目次:
(1) 北コーカサスにおける人権侵害
(2) 人権活動家、ジャーナリスト、弁護士を沈黙させようとする試み
(3) 人権活動家に対する「テロリスト」「過激派」のレッテル貼り
(4) 集会の自由に対する規制
(5) 人権団体と政治活動家に対する迫害
(6) 勧告

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[追記]アムネスティのキャンペーン「ビルマの人びとの自由をとり戻そう!」(1 Click アクション)にもぜひご協力をお願いします。ビルマ(ミャンマー)では、平和的に意見を表明しただけで1000人以上が囚われの身になっています。

ビルマの人びとの自由をとり戻そう!

04.Dec 2007 プーチン与党圧勝?(追加あり)
Did Putin Win?

2日に実施されたロシア下院選は、プーチンを比例名簿第一位に据えた与党「統一ロシア」が「圧勝」し、単独で憲法改正が可能な三分の二を越える70%(450議席中315席)の議席を獲得しました。続いて野党の共産党が11.6%(57議席)を確保したものの、極右の自由民主党と公正ロシアを合わせて与党勢力が約9割。完全な翼賛体制です。リトビネンコ事件の容疑者アンドレイ・ルゴボイも自民党から当選しました。

下院選の結果は、すでに各紙が大きく取り上げていますが、最も重要なのは選挙の結果に正当性がないことで、この点は何度でも主張していかなければならないと思います。(邦枝)

露下院選:野党「全土で不正投票」 西側諸国正当性否定も [毎日 12/3]

地元市民団体や野党は「与党や行政当局が有権者への投票強制や二重投票などの不正を全土で行った」と批判した。西側諸国も今回の選挙を「民主的な基準を満たしていない」と正当性を否定しており、ロシアは国際社会での孤立を深めそうだ。

国内約40カ所で独自に選挙監視活動を行ったモスクワの非政府組織「ゴロス」は、全国から3500件以上の選挙違反の苦情を受けた。目立ったのは不在者投票制度を悪用した例で、ウラル地方のウファでは、同制度を使って大量の学生が1カ所の投票所に送り込まれ、投票を強制させられたという。またモスクワでは「統一ロシアの指南を受け、複数の投票所に選挙人登録をした」と証言した有権者もいた。

投票率 大幅水増しか [東京 12/4]

親ロシア派傀儡(かいらい)政権が統制する南部チェチェン共和国では投票率が99.5%、統一ロシアへの得票率は99.36%と中央アジアの独裁政権をほうふつとさせる異常な数字が出た。こうした地域では、野党などの選挙監視活動は実力で阻止されたという。

プーチン与党 圧勝 [日経 12/3]

野党や独立系の選挙監視団は、各地で有権者に対する脅しや投票の買収、警官による監視団の閉め出しなど組織的な不正を指摘した。南部のチェチェン共和国などの投票率が九割を越えるなど、不自然さも見られる・・・政権側は前回二〇〇三年の下院選で約四百人の監視団を派遣した欧州安保協力機構(OSCE)の監視を事実上拒否。欧米はかねて野党や人権団体の弾圧を批判しており、問題は尾を引きそうだ。

ロシア・プーチン党圧勝 [東京 12/4]

独裁国家さながらの統制された選挙に終始した・・・政府系企業の傘下に入っている主要テレビは、ニュース報道時間枠の95%以上を大統領や与党など政権側の実質的な「宣伝」に費やした。大統領の任命制で選ばれている知事らは・・・地元企業などに圧力をかけた。各企業に「統一ロシア」を支持しなければ事業免許を取り消すと通告。企業は従業員に投票を強要した。

露下院選で「選挙に不正」、米が調査を要求 [読売 12/3]

米ホワイトハウスのゴードン・ジョンドロー国家安全保障会議(NSC)報道官は2日、ロシア下院選について声明を出し、「選挙不正の疑いが伝えられている」とし、ロシア当局に調査するよう求めた・・・米政府がこれほど厳しくプーチン政権を批判するのは異例で、今後、米露関係に影響を及ぼす可能性もある。

「開票操作した」 野党が一斉非難 [朝日 12/3]

共産党のジュガノフ委員長は「中央選管の開票結果を我々は信用しない。シベリアなどで開票結果の操作が明らかになっている」と述べた。プーチン政権の初代首相でその後批判勢力に転じたカシヤノフ氏は「選挙は自由でも公正でもなく、審議会は正当性を持たない」と主張した。

プーチン与党 露下院選 圧勝 [産経 12/4]

プーチン氏は、選挙戦の最中の先月末、欧米諸国を「鼻垂れ」と呼び、その鼻先に干渉されないような強い軍を構築する必要があるとの強い姿勢を強調・・・石油マネーで歴史的好景気を迎えて順調にみえるロシアだが、貧富の格差や汚職の拡大、異常な物価急騰など、国民の不満や矛盾を抱える。政権は「ロシア崩壊をもくろむ敵」との緊張を高め、国民の不満のはけ口を外敵に向けさせることで政権の安定を図ろうとしているようにもみえる。

イングーシでは大半が選挙をボイコット [ラジオ・リバティ 12/3]

イングーシでは、公式発表による投票率と実際の投票者数の間に、チェチェン以上の落差が生じている。イングーシ選挙管理委員会は、投票率が98%でそのうち98.9%が統一ロシアに投票したと発表しているが、Ingushetiya.ruの推計によれば、実際に投票した有権者は8%程度にすぎない

関連記事:「大統領は知っていた」元KGB支局長がロシア毒殺事件語る [産経 12/4]

―大統領は、暗殺のことは知っていたのか

こんなタイプの作戦はボスが知らないうちには行えない。大統領以上に影響力を持つボスなどロシアにはいない。国家が運営する秘密の核研究所からポロニウム210を持ち出すには書類上の手続きが必要。核施設は厳重に管理されており、大統領は何が持ち出されたか知っていたはずだ」

―ルゴボイ容疑者の犯行と断定できたのは?

「英当局はポロニウム210を使った予行演習が昨年10月16日に行われていたことまで突き止めた。(反プーチン政権の政商で英国事実上亡命中の)ベレゾフスキー氏ら関係者全員から、事情聴取をし、誰が何をしたのか、正確に割り出した」

01.Dec 2007 ロシア選挙関連報道(追加あり)
Recent cover on Russia's Parliamentary Elections

明日2日投開票のロシア下院選に関する各紙記事を紹介します。どの記事を読んでも、プーチン与党「統一ロシア」の勝利は磐石で、すでにメディアの関心は大統領後継者に移っているようです。けれど、統一ロシア以外の政党や市民がほとんどリングに上がることさえできないような状態では、プーチンが「勝利」を主張すること自体、実は相当な無理があるように思います。その無理を繕うために何が起こっているのか、何が起ころうとしているのか、記録を集めていこうと思います。写真はプーチン・ユーゲント「ナーシ」が人海戦術で配っているプーチン礼賛フライヤー。(邦枝)

ロシア下院選、与党圧勝の勢い[産経新聞 11/30]

政権側は『不正選挙』批判をよそに、行政機構と資金をフルに使った強権的な集票活動を展開している。民主化後退の流れは今選挙を機に一段と加速しそうだ。

「この選挙は茶番劇どころか、合法性に疑問を呼び起こすものだ」。エリツィン前政権の大統領補佐官だったサタロフ氏は11月29日、プーチン氏が与党への投票を呼びかけた国民向けテレビ演説を受けて、こう語った。

「1990年代の選挙が国際基準に照らして完全に民主的だったとはいえないが、恐喝や検閲、(選挙戦での)他政党への言及禁止や特定政党への投票強制はなかった」

クレムリンの意を受けた州知事などが企業経営者に「統一ロシア」への投票を強要、経営者が社員に圧力をかけるという「垂直の権力構造を利用した選挙違反」(サタロフ氏)が横行している。

同国紙ベドモスチによると、与党は多くの企業に「(巨額の)資金提供を拒めば大統領府ならびに知事に通告する」旨の書面を送付。英字紙モスクワ・タイムズは、選管職員が世論調査の倍の得票の確保というノルマを課されていると報じた。

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<ロシア下院選>リベラル派野党「右派勢力連合」に続く冬[毎日新聞 11/30]

「(今回の選挙で)雪辱し、権力を奪還しようとしている者がいる。汚職とウソで固めたオリガルヒ(少数資本家)支配体制の復活をもくろんでいる。90年代に要職を占め、社会と国家に損害をもたらした連中だ」。プーチン大統領は11月21日、モスクワの競技場で開かれた支持者集会で、異例の厳しい口調で「政敵」を攻撃した。明らかに、エリツィン前政権与党の流れをくむリベラル派野党「右派勢力連合」を標的にした発言だった。

同連合によると、これまでも政治ビラを警察に押収されたり、逆に集会参加者に報酬を約束した偽ビラをまかれるなど嫌がらせが絶えなかった。国営テレビは25日、同連合のビラ配りに動員されたという住民が「約束した日当を払わないうそつきの政党だ」などと批判する様子を放映。これも政権主導のネガティブ・キャンペーンとみられている。

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勝利のために:投票偽装マニュアル[ラジオ・リバティ 11/30]

(市民の関心が低い中で)投票率を上げるにはどうすればよいだろうか?一つは有権者数をごまかすことだ、と政治情報センターのアレクセイ・ムヒン所長は言う。これには、ニコライ・ゴーゴリの『死せる魂』にあやかって、死者に投票をさせる手も含まれる。ムヒン氏は、2003年の選挙の例を挙げ、「北コーカサスでは投票率が102%になることもある」と述べる。「物理的にはあり得ないことで、選挙結果は一票残らず再集計するべきだった。もちろんそんなことはできはしなかったが」。

軍隊による投票が、不自由で不公正になりかねないことも問題である。兵士の母親委員会によると、有権者資格を持つ被徴兵者は約60万人。けれども、軍事評論家のパヴェル・フェルゲンハウエルパは、ノーヴァヤ・ガゼータのインタビューに応じて・・・述べた。

「軍隊にはいわゆる専用投票所があって、兵士たちは行進をして投票所に向かいます。もちろん、与党に投票するよう脅されたり圧力をかけられることも珍しくありません。もっとも、軍隊は―少なくとも兵士なら―言われた通りに投票するので、そうしたことは問題にもなりませんが。ちなみに軍隊内での投票率はつねに100%近くになります

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統一ロシア、チェチェンでの勝利は確実[プラハ・ウォッチドッグ 11/30]

「チェチェンでは、統一ロシア以外の政党がポスターを貼ったり、広告を出したりすることはありません・・・チェチェン人の多くは、第二次チェチェン戦争を起こしたプーチンを憎んでいるし、『テロリストは便所に追い詰めて、肥溜めにぶち込んでやる!』(プーチンの言う『テロリスト』とはほぼすべてのチェチェン人ということですが) という彼の暴言を忘れることもありません。ですから、まともな選挙が実施されれば、『プーチン計画』の統一ロシアはチェチェンで1%の得票を得ることさえできないでしょう。ですが、同志スターリンが述べているように、『選挙とは、投票者ではなく、投票集計者が決めるものだ』。ラムザン・カディロフらが投票操作をするチェチェンでは、統一ロシアの得票率は90%以上になるでしょう」

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ちなみに、チェチェンとイングーシの選挙を監視する国際選挙監視員の数はゼロ[Moskovsky Komsomolets 12/1]

<露下院選>「与党が不正得票」画策 野党メンバーが暴露[毎日新聞 12/1]

2日のロシア下院選挙を前に、野党側から「与党『統一ロシア』が不正に得票を増やそうとしている」との懸念の声が上がっている。反体制派グループ「もう一つのロシア」のメンバーが「統一ロシアの支持者になりすまし(同党に)接近したら、不在者投票制度を悪用した不正投票の指南を受けた」と明らかにした。

ロシアでは、選挙当日に仕事などで居住地を離れる場合、自分の都合のよい投票所で投票できる。そのためには居住地の投票所で選挙人登録を取り消し、投票3日前までに別の投票所に登録を移しておく必要がある。

このメンバーらによると、統一ロシアのモスクワ支部は11月23日、首都やモスクワ州内の各投票所の選挙立会人を集め、登録取り消し証明なしでの投票を認めるよう指示を出した。同支部は30日、毎日新聞に対し、こうした説明会が行われたかどうかについて「否定も肯定もしない」と回答。毎日新聞がモスクワ市中心部の投票所の選管職員に電話取材したところ、「登録取り消し証明の提示なしで域外の有権者も投票できる」と答えた。

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<露反体制派指導者>「ソ連以上の抑圧体制」 カスパロフ氏[毎日新聞 12/1]

モスクワで先月24日、プーチン体制打倒を訴えるデモを実施し、5日間の身柄拘束処分を受けていた反体制派指導者で元チェス世界王者カスパロフ氏が同30日、釈放後初めて会見した。独房での拘束中、外部への電話や弁護人との接見を拒否されたといい、「ソ連時代にもなかった無法な反体制派抑圧がなされている」と当局側を非難した。

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01.Dec 2007 トレパシキン釈放!(追記あり)
Mikhail Trepashkin Released!

非公開の軍事法廷で国家機密漏洩罪で裁かれ、ほぼ4年にわたってウラルの山奥に収監されていたミハイル・トレパシキンが、ついに釈放されました。弁護士で元FSB将校のトレパシキンは、昨年11月に暗殺されたアレクサンドル・リトビネンコとともに、1998年にFSBを告発する記者会見を行い、第二次チェチェン戦争の引き金の一つとなった1999年のモスクワ連続アパート爆破事件を調査していました。

12月22日に渋谷ユーロスペースで公開されるドキュメンタリ映画、『暗殺リトビネンコ事件』にも、トレパシキンが登場しています。2003年に銃の不法所持(でっちあげ)で逮捕されたとき、トレパシキンはFSBの同僚が容疑者の事件を追っていました。写真はAFPの記事より。情報はTさんからいただきました。いつもありがとうございます。

[追記]今年7月には、欧州人権裁判所が、トレパシキンに3000ユーロの賠償金を支払うようロシア政府に命じる判決を出していました[RIA Novosti 11/30]。Oさん、フォローありがとうございます。

[追記2]タイムズ紙によると、下院選の二日前というタイミングで釈放されたことについて、トレパシキン自身は「プーチン与党の圧勝が確実で、クレムリンがもはや私を脅威と見なしていない」からとコメントしています。ただし、トレパシキンは、FSBがリトビネンコを暗殺したと公言しているため、今後どうなるかは目を離せないところだと思います。

30.Nov 2007 最近のロシア関連報道
Recent cover on Russia

Tさんから情報をいただきました。ありがとうございます。東京以外の地方でチェチェンを支援している取り組みが、こんな風に取り扱われていると、うれしくなってしまいます。

チェチェン:「実情を知って」アムネスティひろしま、きょう中区で集会[11/10毎日]

「チェチェン紛争などでロシア・プーチン政権を批判してきたロシアの女性記者、アンナ・ポリトコフスカヤさんが昨年10月、自宅アパートで殺害されて1年が過ぎた。国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル日本ひろしまグループ」は10日、チェチェン共和国の実情を知ってもらおうと集会「チェチェン、ロシアで起こっていること」を開く。

同グループの野間伸次・運営担当は「ミャンマーの人権問題に国連や国際社会が対応できない背景には、ロシアのチェチェン問題、中国のチベット問題を見逃す人権への国際的な二重基準がある。ロシアの危険性は日本も無関係ではない」と参加を呼びかける」  (注:終了しました)

大国化するロシア 5 強まる専制 民主主義の歩み遅く[11/3山陽新聞]

「地位を利用した官僚の汚職もプーチン政権の暗部だ。世界の汚職を調べるNGOトランスペアレンシー・インターナショナルが今年発表した腐敗認識指数(ランクが低いほど腐敗度が高い)では、ロシアは世界179カ国中143位で、最悪の部類だ。日本は17位...エリツィン前大統領の補佐官を務めた民主主義情報基金代表のサタロフ氏は「権力を握った官僚が金を求めている。プーチン政権自体が新しいオリガルヒになった」と指摘する。

政権を批判するサタロフ氏には、テレビに出さないよう放送局へ政権の圧力がある。「プーチンの高い支持率は、ほかにだれもいないからにすぎない」とサタロフ氏は手厳しい」

こういう見方は、支持率だけに注目していると出てこないですね。

03年ロシア議員不審死 リトビネンコ事件と酷似[11/1読売]

03年7月に死亡したヤブロコのユーリー・シェコチーヒン元議員は、放射性物質を使って殺された疑いがある―という情報を、ロシア最高検察庁が公表したという記事。当時から放射性タリウム(て何だ?)を使って殺されたという話はあったものの、当局がそういう理由で再捜査するとまで言うのは異例。リトビネンコ事件に、政府以外のスケープゴートを探すとか、そういう目的があるように思われます。一種の煙幕と見た。

28.Nov 2007 カスパロフの著書、日本で刊行!
"How Life Imitates Chess" Kasparov's book rereased in Japan

ガルリ・カスパロフの著書「決定力を鍛える-チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」表紙画像

元チェス世界王者にして、最近逮捕されまくっている、野党「もうひとつのロシア」の代表ガルリ・カスパロフの著書「決定力を鍛える-チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣」(NHK出版、2200円)という本が刊行されました。

巻末の「もう一つのエピローグ」には、現在のロシアの政治情勢のなかで、何を、どう動かしていくかをつきつめた部分があります。

カスパロフはかつての苦しいチェスのチャンピオン戦を思い起こしつつ、こう書いています。

「2004年の反クレムリン勢力は同様の悲惨な状況にあった。あいにく、こちらのゲームでは対戦相手がルールをたびたび、きまって自分の有利になるように変更する。だが、そんな予測不可能で不公平な戦いでも、優れた戦略があれば努力次第で望みは出てくるものだ。・・・そうこうするうち、ふたつのことが明らかになった。ひとつめは、プーチンの弾圧に反対する組織は存続を保証されないということ。・・・ふたつめは、連合を築く必要性だった」

「この本で私は、既存の枠組みでは解決できない問題が見つかる傾向について述べているが、ここにあるのはまさにそんな問題だった・・・われわれが立っている局面はいまだに好ましくないかもしれないが、私の評価によれば、われわれと敵対する勢力に弱点がないわけではない」

日本で言うなら、羽生善治王将が反体制活動にのめりこんでいるようなもの。来年の大統領選挙に向けて、彼の考え方を理解するための注目の一冊。(大富)

書籍情報

27.Nov 2007 ジャーナリストの死
Death of Journalists

フォトジャーナリズム月刊誌『DAYS JAPAN』の今月号で、「ジャーナリストの死」という特集が組まれています。ジャーナリスト保護委員会(CPJ)によると、92年以降、世界で殺されたジャーナリストの数が最も多かったのはイラクの120人。これに、アルジェリア60人、ロシア47人が続きます。

ロシアでの言論弾圧については、林克明さんが「記者として母親としての使命」という記事を寄稿しています。ぜひお買い求めください。

…アンナは2人の子をモスクワに残して戦場に通い、ロシア軍に逮捕監禁されたこともある。それでも伝え続けたのは、いま自国の暗部を追及しなければ、子孫への死刑宣告となる、と確信していたからだ。

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26.Nov 2007 ロシア治安部隊がTVクルーを誘拐?!(追記あり)
Russian troops abdacted TV crew

12月3日のロシア下院選に向かって、毎日、信じられないような情報が入って来ます。いまはノートをとるだけで精一杯。

TV取材班を一時誘拐 反プーチン集会前に[毎日11/26]

ロシアの独立系民放テレビ「レンTV」の取材班が24日未明、ロシア南部・イングーシ共和国の中心都市ナズランの宿泊先のホテルから武装集団に一時誘拐され、暴行を受けた。同局によると、取材班は同日、ナズランで予定されていた反プーチン体制を訴える大規模な住民集会を取材する予定だった。

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[追記]ダゲスタンでは、野党ヤブロコの候補者が何者かに銃殺される事件が起こりました。殺されたファリド・ババエフ議員は、ダゲスタンでの人権侵害について当局の責任を追及していました。ババエフ議員は、4回銃撃され、そのうち1発の銃弾が頭部に撃ちこまれたそうです。アンナ・ポリトコフスカヤと同じ殺され方でした。

Shot Russian opposition candidate dies[icWales 11/25]



24.Nov 2007 カスパロフが身柄拘束された!
Kasparov seized by Russian police

プーチン政権を批判する野党勢力「もう一つのロシア」が24日、モスクワで集会を開き、約3000人が参加した。集会後、指導者の一人でチェスの元世界チャンピオンのカスパロフ氏と支持者ら10人以上が、警戒に当たっていた治安部隊に身柄を拘束された。12月2日の下院選を控え、プーチン政権は野党勢力への圧力を強めている。

チェス元世界チャンピオン身柄拘束 ロシアの反政府デモ[11/24 朝日]

気づかなかったのですがしかし、こういうブッ、という感じの記事も。

プーチン大統領続投?「憲法改正なしで3期可能」[毎日 11/21]

ロシアのミロノフ上院議長は21日、「プーチン大統領が憲法を改正せずに来年3月の大統領選挙に出馬する方法がある」と述べ、いったん大統領職を辞任し、改めて3月の大統領選に立候補した場合は「(大統領の連続3選を禁じた)憲法に抵触しない」との考えを表明した。

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22.Nov 2007 チェチェンの過ちを繰り返してはならない
Amnesty: Do not repeat mistakes made in Chechnya

アムネスティが、新しいリリースを発表しました。このところのイングーシでの治安作戦に、強く警告しています。以下は引用です:

ロシア連邦でチェチェンに隣接するイングーシ共和国では、当局による強制失踪や拉致その他の人権侵害が増加し、同国内の人権状況は急激に悪化している。アムネスティ・インターナショナルはロシア連邦とイングーシ共和国の両当局に対して、チェチェン共和国における過ちを繰り返してはならない、と警告した。

イングーシ共和国では、法執行官が身分を明らかにしないまま、国内パスポートのチェックをしたり拘禁したりすることがあり、覆面をしている場合もあるといわれる。2007年7月、アリ・ユルトの村落に対する明らかに報復的な家宅捜索の際、村民が一斉検挙されて殴打されたという。その際、男性7人がマガスの連邦治安局の建物に連行され、数人が虐待を受けた。また今年、ナズランの町では、捜査当局によって少なくとも男性3人が射殺された。これに対して当局は、村民が武装して抵抗したためだと述べているが、殺害の目撃者は、この男性3人は即決処刑されたと述べている。同様の事件が、マルゴベクやカラブルカの町でも起きたと報告されている。 [Amnesty International 11/15]

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19.Nov 2007 ロシア、チェチェン関係の訴訟でまた敗訴
Goog News! European Court of Human Rights Condemns Russia in Three Cases from Chechnya

欧州人権裁判所は、チェチェン人を原告とする三件の訴訟について、失踪と超法規的処刑、不法占拠および財産権の侵害を理由に、ロシア政府を批判した。ロシア司法イニシアチブが発表した。 「こんなによい判決が出るなんて思ってもみませんでした」と、ハミラ・イサーエワ―ロシア国家を訴えていた原告―は語った。「とても言葉にできません」

[Russian Justice Initiative]

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16.Nov 2007 [カディロフ日本メディアを招待]少し詳しく
Kadyrov's Media Campaign in Chechnya

先日、チェチェン総合情報/チェチェンニュースでお伝えした「チェチェン復興」に関する記事について、もう少し論じてみたいと思います。

まず、いつからいつまで行われたのかが、どの新聞にも明記されていませんが、あの取材旅行は「ロシア外務省が主催した外国報道陣向けの取材旅行」でした。すべての新聞社の記事に共通して書かれていることや、ある記事には書かれていても他の記事には書かれていないことなどいろいろあるので、各社の記事をつなぎ合わせながら取材の様子をもう少し具体的に想像してみましょう。(藤沢和泉/チェチェンニュース)

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12.Nov 2007 「トヨタの闇-利益2兆円の犠牲になる人々」
Darkness of TOYOTA - the leading automobile maker

チェチェンを追うジャーナリストの林さんが、チェチェン以外を追った新刊書です。ターゲットは、マスコミ最大最強のスポンサー、トヨタ。都内大型書店では、なみいるトヨタ礼賛本をさしおいて平積み、面差しで販売されています。これは買うしかない!

「驚くべき欠陥車の実態、偽装請負、労災も認められない過労死社員、まともな労働組合活動さえ認めず、社内の思想統制をつよめるトヨタ。さらには、世界各地でひろがる反トヨタ世界キャンペーン・・・。フィリピンでは労組懐柔のために工場内でストリップショー・・。これらは日本のマスコミではほとんど報じられない。

それは、全上場企業でトヨタはダントツの宣伝広告費(1000億円以上)を遣っているからである。マスコミが批判できないのだ。 書籍カバー:プーチン政権の闇-チェチェン戦争・独裁・要人暗殺

しかし我々は、巨額の利益をあげるトヨタの犠牲になる人々の視点から、この本を書き上げた。トヨタは、日本的労使関係、日本型企業の象徴である。トヨタをみることで、日本が見えてくる」

amazon.co.jpで購入

そしてロシアの闇を追った「プーチン政権の闇 チェチェン戦争/独裁/要人暗殺」(右)もよろしくおねがいします。

07.Nov 2007 カディロフ、日本メディアを招待
Kadirovti, Invited Japanes media to Grozny

チェチェンの独裁者、ラムザン・カディロフが、日本のメディアを首都グロズヌイに招待しました。それで、毎日、産経、東京と、各紙に貴重な記事が載りました。朝日、読売はネット版には記事なし。詳しい解説は藤沢さんにお願いすることにして、とりあえず速報します。各紙とも、グロズヌイ市民の「建前」だけでなく「本音」を聞き出しているところに、苦心の跡。「メディアを利用させないぞ」という、記者の方々の気概を感じます。(大富)

プーチンのロシア:第2部・地方の現実/1(その2止)チェチェン、独立路線放棄の今[11/6 毎日]

「グロズヌイ市内には、建物や壁面などあらゆる場所に、カディロフ大統領父子の肖像画や、プーチン政権与党「統一ロシア」の旗とスローガンが掲げられている。大統領は「下院選(12月2日実施)で統一ロシアの得票率100%を目指す」と公言。市民に聞いても「プーチンとラムザンと統一ロシアを支持する」と答える人がほとんどだ。

だが市内のネフチャニコフ広場で手持ちぶさたそうにたたずんでいた元工員のヌリクさん(53)は「工場が止まったままで仕事がない。モスクワは戦争被害を補償しようともしない。当局が結果をでっち上げるだけの選挙には行かない」とつぶやいた。タクシー運転手のベカさん(41)は「ラムザンは汚いやり口で稼いだカネを人気取りのために使っている。みんな知っているが言わないだけだ」と声を潜めた。」

あいかわらずダーティです。

プーチンのロシア:第2部・地方の現実/1(その1) カフカス、激化する市民攻撃[11/6 毎日]

「「攻撃は外部から来ている」。イングーシのジャジコフ大統領は9月末の会見で語った。ただ犯行グループについては、地域の不安定化を狙う「ロシアの敵」というだけだった。あるイングーシ政府関係者は「同じロシア南部のソチでの冬季五輪開催(14年)を苦々しく思う西側諸国が、カフカスの危険性を印象付けるために仕組んだ」との可能性を真顔で話した。「チェチェンは既に正常化された」と主張するプーチン政権としては、最近の事件でチェチェン独立派に非難の矛先を向けにくい事情がある。

だからゲリラの襲撃があっても独立派のせいだとは言わないわけですか。なるほど!でもこれは国を誤る道ですね。

危うい“プチ独裁者”[11/6 産経IZA]

「カディロフ氏は父のアフマド・カディロフ元大統領(2004年5月に爆殺)とともに独立派ゲリラから親露派に寝返った人物だ。ゲリラ時代からの約1万人の私兵組織によって共和国内で実権を増し、今年2月には30歳で大統領に就任。私兵組織は独立派の容赦ない掃討で知られ、治安維持に名を借りた多数の民間人拉致や身代金要求、虐殺を国際人権団体に疑われてもいる。

現在、カディロフ氏はプーチン大統領への絶対忠誠を誓っているものの、同大統領の任期が切れる来春以降の行動は予測がつかない。恐怖支配とロシアから湯水のごとく流れる復興資金に支えられた今のチェチェンは、危うい“安定期”にあるように見える。」

かなりはっきり書いています。

進む復興 個人崇拝の影 親ロ政権のチェチェン[11/7 東京]

「「カディロフ大通り」と改名された首都最大の目抜き通りには、新築のビルや商店、カフェなどが軒を並べる。市内の各所には色鮮やかなデザインのアパートも建設された。ロシア軍の攻撃で街の中心部は廃虚と化したが、その戦闘の傷跡を見つけるのは困難だ。

しかしグロズヌイ郊外では、銃弾の跡が残る廃虚同然のアパートに住み続ける市民の姿も見られた。チェチェン事情に詳しいモスクワの人権運動家らは、水道さえ引かれていないアパートも多いと指摘している。

下院選挙を来月に控え、グロズヌイではプーチン大統領与党、統一ロシアの旗が主要な道路に掲げられる。カディロフ氏は「有権者の100%が統一ロシアを支持するだろう」と宣言した。ロシア政府からの豊富な復興資金と、中央アジアの強権体制さながらの「恐怖政治」で批判を封じ込め、一定の成果を収めている形だ。

しかし自営業のタバエフさん(50)は「帝政以来、チェチェンはロシアの“植民地”の地位から抜け出せなかった。今は口には出せないが、独立の魂は持ち続けるつもりだ」と力を込めた。」

100%って、、、何ですかそりゃ。でも、この男が投票箱の中身を決める(操作する)わけだから、笑えない。

04.Nov 2007 プーチン政権は2020年まで続く?
Putin 2020

Tさんから活字情報をまたいただきました。ありがとうございます。当サイトは出版されている情報のカバーがもうひとつ弱いので、いつも助かっています。

プーチン政権は2020年まで続く ロシア政権安定で投資環境は良好[10/27 週刊ダイアモンド]

「次の次の大統領選は4年半後の2012年春に予定される。一期あいだを置くから、法的にはプーチン氏の出馬を阻む要因はなくなる。その後連続当選すれば、政権は2020年まで続く。さらに、臨時大統領選が早期に行なわれるという見方すら出ている。次期大統領が病気などを理由に途中で「辞任」し、「プーチン首相」は自動的に大統領代行に。2012年を待たずして早期に臨時大統領選が実施され、プーチン氏は大統領職に復帰するという流れだ。

・・・日本企業のロシア進出は、勢いを増している。サンクトペテルブルグのトヨタ・ロシア工場の操業開始は12月に迫った。プーチン氏の「続投」は、少なくとも当面は政治の安定が続くことを意味する。投資環境としては、プラス要因と評価できる。

人として何かが欠落しているような気がしますが。

<論説サロン>なぜ女性記者は殺された[10/27 神戸新聞]

ロシアではこの7年間で、優に100人を超すジャーナリストが、殺されたり行方不明になったりしている。政権に批判的だったテレビや有力紙を政府系企業が買収し、統制下に置く動きも目立つ。彼女が属したノーバヤ・ガゼータ紙も事件の後、有力与党議員の銀行家が大株主になった。ポリトコフスカヤさんの殺害は、メディアを取り巻く厳しさを象徴する事件といっていいだろう。

ただ、その現実をすべて政治のせいにできるのだろうか。ロシアは今、好景気にわいている。まちには輸入車があふれ、所得も右肩上がりだ。豊かさを求めて躍起の国民に、あまり危機感は感じられない。

...プーチン大統領は退陣するが、その後も首相として権力を握りつづけると予想されている。ロシア国民が選ぶ新政権の構図を、ポリトコフスカヤさんなら、どう書くだろうか。

徒然記者ブログ プーチンに熱狂する若者[10/17 産経]

「10月7日は、プーチン大統領の誕生日。街には、プーチン親衛隊「ナーシ」の若者が、真っ赤なプーチンTシャツを着て、「プーチン」コールを繰り返しました。ゲームだって、サッカーだって、恋だって、おしゃれだってしたい10代の若者たちが「プーチンはかっこいい!」と思って、集会にやってくるのです。モスクワに降り注いだ雨なんてお構いなし。集まったのはなんと1万人です」

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ただ、電話とインターネットで調査をしてみると...

1.プーチン大統領の誕生日を祝日にしたらどう?
 電話調査        Yes  8% No 92%
 インターネット調査  Yes  15% No 82%

2.アンナポリトコフスカヤはロシアの敵か?英雄か?
 インターネット調査  英雄 75% 敵 15%

だったそうです。世論調査で80%がプーチン政権支持、だそうですが、そもそもメディアが政府に掌握されている国の世論調査を鵜呑みにするのは、ちょっと無理があるような気がしますね。(大富)

02.Nov 2007 Yahooクイズ: 日本の難民認定、1982年以来何件?(追記あり)
Get Involved in Yahoo Quiz Game! "How Many Refugees Has Japan Accepted Since 1982?"

一昨日からyahooクイズというサイトで、「日本の難民認定は何人??」というものが掲載されています。

日本の難民認定、1982年以来何件? [Yahoo! ニュースクイズ 10/31-11/2]

何でこのタイミング?という感じですが、私としては、どうもクイズという形を借りて、意識調査をされているような気もします。更に、まだ2日くらいしか経過していないのに、既に5万人以上がこのクイズに回答しています。回答者数は2位(約6000人)以下をぶっちぎりで突き放してのトップ独走中の状態です。日本の難民認定について、これだけ関心が集まることは滅多に無いと思います。

クイズに回答したあとにコメントも書き込みできるのですが、今のところ100人くらいの人が書き込みをしています。内容としては、受け入れに否定的な意見vs.肯定的な意見は、6:4という感じで、ちょっと不利な状況です。

そんなわけで、皆様、ぜひ「難民を受け入れるのは当然だと思います」、「こんなに認定数が少ないのに驚きました。もっと 受け入れるべきでは」などのごく簡単なもので構いませんので、ぜひクイズに回答して頂き、ぜひぜひ書き込みまでご協力頂きたいです!

私も「国際化を目指して「ようこそ!日本」とうたったり、国連の難民条約に入っている割には、低い数字だなと思いました 」と書き込みしました!(Tさん)

[追記]2日で投票は締め切られましたが、まだコメントは受けつけているようです。よろしければ今からでもご投稿ください。

01.Nov 2007 ロシア南部でバス爆発、8人死亡
Powerful Bus Blast Kills 8 in Tolyatti

31日朝、ロシア南部サマラ州のトリヤティ市で、通学中の学生らを乗せたバスが爆発し、乗客8人が死亡、54人以上が負傷しました。ロシア当局は、「チェチェン共和国独立派の野戦指揮官、ドク・ウマロフ氏がテロを計画しているとの情報を2週間前に得ていた」[NNA 11/1]として、例によって事件を「チェチェン人テロリスト」と結びつけようとしています。

ロシア 南部の都市で路線バス爆発…8人死亡、50人負傷 [毎日新聞 11/1]

ところが、というか、これも例によってと言うべきか、爆発直前にバスから降りてきた不審人物はスラブ系だという目撃情報が…。しかし、ロシア捜査当局の翻訳機を通すと、これさえも、「ワッハーブ派イスラム教に改宗した」人物が「チェチェン人司令官に命じられ」て犯行に関わった証拠になるようです。

トリヤティ市でバス爆発 8人死亡 [Moscow Times 11/1]

ロシアで起こるこうした事件を読み解くためには、誰が「テロリスト」なのかということではなく(ロシア政府こそがテロリストであるという見方はとりあえず置いておいて)、誰が「テロリスト」を捜査しているのかということを考えていく方がよいかもしれません。つまり、この場合は:

という点に着目すると、事件の構図が見えやすくなってくる気がします。(邦枝)

30.Oct 2007 国会でクルド難民問題が審議されました!(追記あり)
Kurdish Issue in Turkey and Japan Discussed at the House of Councilors

今日の参議院法務委員会で、クルド難民問題が審議されました。質問者は民主党の今野東議員。審議の中継は以下からご覧いただけます。難民問題に対する市民の関心を国会に伝えるためにも、ぜひフィードバック(今野議員には激励を、鳩山大臣や遠山委員長には難民行政への改善要求など)をお願いします。

「2006年の難民申請者は954人でした。このうちミャンマーから来た難民が7割で、トルコから来た難民が149人で2位になっています。ところが、日本政府はトルコから来ているクルド人は一人も難民として認定していません・・・」

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[追記]今野議員と法務省と法務委員会に送るFAXの例文を追加しました。よろしければご利用ください。

今野東議員(民主)へのFAXはこちら:
鳩山法務大臣(法務省)へのFAXはこちら:
参議院法務委員会 遠山委員長(公明)へのFAXはこちら:

30.Oct 2007 チェチェン人歌手マッカ・サガイポワの歌
Music review: Makka Sagaipova

たまにはやわらかい話を。チェチェンのポップス歌手の話題です。以下は、「世界非主流派音楽私的書庫」さんより。

「タイミング逸しすぎという感もあるのですが(汗、今日は歌って踊れるチェチェン人歌手、Makka Sagaipova(マッカ・サガイポワ)にいっとこうと思います。

...その頃のマッカたんは故郷チェチェンのみならず、カフカス全域(特にロシア連邦内の北カフカス)および各地のカフカス人の間でブレイクしてたよーですが、当時の彼女は17〜18歳(1987年生まれ)。ふつうなら、まーだまだこれから★というお年頃なわけですが、 彼女自身は「18歳で歌はやめる」と明言しており、ヒットした2枚目のアルバム後はホントに活動停止してるみたいであります」[/MZ 10/26]

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28.Oct 2007 「チェチェン紛争 子どもたちの情景」再放送のお知らせ
The 3 Rooms of Melancholia

10月29日と10月30日深夜、BS世界のドキュメンタリーで、「チェチェン紛争 子どもたちの情景(メランコリア3つの部屋)」が、再放送されます。ご都合のつく方はぜひご覧ください。以下は番組紹介より。

チェチェン紛争がロシアとチェチェン双方の子供たちに残した深い憎しみと悲しみを3つのシーンで描く。「第一号室」はサンクトペテロブルグ近郊のクロンシュタット海軍幼年学校。「第二号室」はチェチェンの首都グロズヌイの廃墟。「第三号室」はチェチェン国境にほどちかいイングーシ共和国の孤児施設。ロシアとチェチェンの子供たちの現状が、それぞれの「部屋」から見えてくる・・・カメラは笑うことを忘れた子供たちの表情を静かに切り取り、紛争という過酷な現実に翻弄されながら生きる子供たちの姿を伝えている。

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26.Oct 2007 公式発表が語ろうとしない事実
Hide the Truth - 5 year after of Nord-Ost

10月26日は、モスクワ劇場占拠事件の強行突入の日−199人もの人々がロ シア特殊部隊が使用した毒ガスによって殺害された日から5年目です。この事件で 初めてチェチェンの存在を知った方も多いのではないでしょうか。最近のモスク ワタイムスに、ガスの種類が判明したという記事が載りました。しかしその報道 と抱き合わせの結論は、「血の海にならなかったからよい」という、ちょっと信 じられない展開でした。

あれだけの人々が死んでいるのに、まだロシア政府のやり方が擁護されるのは 驚きというほかありません。ところで、あの突入が正しかったとするロシア政府 の立場、あるいはその擁護論には、ある危うい前提が欠かせません。今回のチェ チェンニュースでは、この点についての考察をお届けします。 (大富亮)

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23.Oct 2007 モスクワ劇場占拠事件から5年(訂正あり)
How We Commemorate "Nord-Ost"

モスクワ劇場占拠事件から今日で5年になります。こうした機会がなければ文章を書かないのは怠慢だと反省しつつ、いくつか記事を紹介したいと思います。ロシア語の解る方は、ぜひ「ノーヴォエヴレーミャ」をご試聴ください。事件の調査を打ち切った検察を告発するトークが公開されています。情報はTさんより。いつもありがとうございます。(邦枝)

[訂正]23日には「モスクワのこだま」と書いてしまったのですが、「ノーヴォエヴレーミャ」の間違いでした。申し訳ありません。よろしければもう一度リンクをご覧ください。

ノーヴォエヴレーミャを聴く

2002年10月にモスクワ劇場占拠事件が起こってから、明日で5年になる。事件は、チェチェン人テロリストが約900人の人質を取ってモスクワのドゥブロフカ劇場に立てこもった10月23日に始まり、ロシア軍特殊部隊が劇場に強行突入した10月26日に終わった。少なくとも、ロシア政府の公式説明では、そういうことになっている。 [バイナフ自由通信 10/22]

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22日付のモスクワタイムズに掲載されたルポルタージュを紹介したいと思う。記事のタイトルは「ドゥブロフカ:外国人の見た悪夢」。自身も人質となり、米国人の婚約者と娘を亡くしたカザフスタン出身の女性の目から見た、モスクワ劇場占拠事件が再現されている。 [バイナフ自由通信 10/23]

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21.Oct 2007 鳥賀陽弘道のU-NOTEでチェチェンを語る
Hayashi Masaaki talk on NetRadio

今回は、ロシア・チェチェン戦争地域で15回以上も現地取材をして来られた、林克明さんに『チェチェン戦争』ついてインタビューして行きます。何故、チェチェンの独立をロシア(当時のソビエト連邦)はこんなにも恐れたのか?現地のロシア軍に抵抗しているレジスタンスの取材を通としてみえて来たロシアが抱えている問題に迫っていきます。[鳥賀陽弘道のU-NOTE]

ネットラジオを聴く(要無料登録)

19.Oct 2007 寺沢潤世上人、インドを平和行進する
Letter from Rev. Terasawa Junsei in Indian Janadesh march

合掌 一昨日、マトゥラで初めてのメール、嬉しく拝見しました。ちょうどその頃、どうしておられるか、いつ又お会いできるかなと思っていた矢先で、きっと心が通じたのでしょう。去る二日、北京からインドに渡り、ここ二週間ばかりインドの大地を行脚しています。近来になかったガンディアンの非暴力の大行進で、毎日二万五千人の大群衆が八キロの列にわたる列を作って毎日、歩いています。私たちのお祈りが、その大行進の先頭に立っています。あたかもジンギスカンの大群が移動するような光景で、二十五組に編成された各グループごとに毎日の夜営、食事、水浴、飲水、便所を千人単位で設営しつつ、大移動するのです。

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この平和行進(Janadesh)については、次のPDFファイルをご覧下さい。Janadesh News 4 oct

非暴力については、次のような集まりもありますので、ぜひご参加ください。10/27 文京:ビルマの非暴力から学ぶ―在日ビルマ人の民主化への思いと生活・労働

17.Oct 2007 「単一文化、単一民族」:外国人お断り
"One Culture, One Race": Foreigners Need Not Apply

日の丸

カナダのGlobe&Mailという新聞に、クルド難民のデニズ・ドーガンさんについての記事が掲載されました。デニズさんのお兄さんのエルダル・ドーガンさん一家は、日本での難民申請が認められず、7月にカナダに移住しました。デニズさん自身も、6月に1年間の在留特別許可が下りたものの、日本政府に難民として認定されたわけではありません。

日本の難民行政は、そして日本人は、世界の人々の目にどのように映っているのでしょうか?情報はSさんより。

「トルコにいたときよりも日本にいるときの方が不自由であると思い知ったときは、本当にショックでした。私たちは、日本に来ようとしたこと以外、何も悪いことはしていません。それなのに、私たちはまるで犯罪者のように扱われたのです。まるで虫けらのように」

・・・国連によると、国民一人当たり換算の日本の難民受け入れ数は、世界139位である。

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16.Oct 2007 チェチェンの記憶――過去・現在・未来
Chechnya in Our Memories: Past, Present, and Future

プーチン

記憶――、といってももちろん、チェチェン戦争自体が過去のものになったと言いたいわけではない。それどころか、未だ現在進行形で続くこの戦争には次々と新たな「日付」が書き加えられていく。

昔ある知人が、(沖縄の米軍ヘリ墜落事件について)「事件は忘れられても1年たつと「あれから1年」といってまたマスコミに注目される」と言った。そして、「2年後はあまり注目されないで5年後ぐらいに再び注目され、その次は10年後…」というように。その通りかもしれない。1年後にまたニュースでとりあげるのはいい。だが結局その1年後の1日だけで忘れ、「キリのいい」年数を経たときしか顧みられない、そういう気づきそうで気づきにくかった事実をシンプルに語った言葉だ。

アンナ・ポリトコフスカヤの命日であり(そしてプーチンの誕生日でもある)10月7日には、すでに「チェチェン総合情報」でも紹介しているようにマスコミ各社が一周忌の集会や犯人捜査状況などを各々報道した。来年はどうなるのだろうかとすでに先のことを考えてしまう。

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関連記事: アンナ・ポリトコフスカヤ [ヘラルド・トリビューン 10/5]



15.Oct 2007 プーチン暗殺計画?
Suicide Bombers Plot to Kill Vladimir Putin

プーチン

14日、ロシア政府は、プーチン大統領が16日からイランを訪問する際に、大統領を自爆攻撃で暗殺しようとする計画が進められていると発表しました。インタファクスは、「ロシア情報機関のある信頼できる筋は、国外の複数筋から、テヘラン訪問中に大統領を暗殺する計画が存在するとの情報を受け取った」と報道しているとのこと。要するに、またロシア政府ソースで新しいキャンペーンが開始されたということでしょうか。本当に暗殺されたらびっくりですが。

露情報機関、プーチン大統領イラン訪問中の暗殺計画を警告 [ロイター 10/15]



15.Oct 2007 ミャンマー人 相次ぐ難民認定破棄
The Tokyo Court Rejected Two Requests for Refugee Status from Burmese

ビルマ(ミャンマー)と日本の難民行政に関して、12日の東京新聞にすごい記事が掲載されました。これはもう記事つきで抗議のFAXを送るしかない?ファイルと情報はSさんより。ありがとうございます。写真はAFPより。(邦枝)

抗議FAXのサンプルはこちら:

ミャンマー人 相次ぐ難民認定破棄 [東京新聞 10/12]

ミャンマー情勢が緊迫し、世界の耳目を集める中、東京高裁で九月下旬、先進国としての国際認識を疑われかねない不可解な判決が二件相次いだ。いずれも東京地裁で難民と認定されていたミャンマー人に対し、帰国しても迫害を受ける可能性が低いとして一審判決を破棄したものだ。丸腰の外国人ジャーナリストを銃殺する軍政下に、民主化活動を続けるミャンマー人を戻しても構わないとする高裁の国際センスとは―。

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14.Oct 2007 映画:「暗殺!リトビネンコ事件」が1月に公開
"The Litvinenko Case" Open Next Jan

「暗殺!リトビネンコ事件」という映画が正月に公開されるそうです。

映画「暗殺 リトビネンコ事件」を観た [10/10 チェチェン未来日記]

アンドレイ・ネクラーソフ監督の『暗殺 リトビネンコ事件』を観た。ポリトコフスカヤ暗殺の翌月に殺された元FSB(KGB)将校リトビネンコの死を追った映画だ。正直いって、この監督の高いレベルに衝撃をうけた。そして、暗殺大国ロシアの実像に驚愕もした。

FSB(連邦保安局=旧KGB)に支配された暗黒のロシア。その内容の衝撃もさることながら、映像の構成など、奇妙な映像美があるのだ。「奇妙」としかいいようがない。タルコフスキー監督のもとで働いた経験も大きいのではないか。(林克明)

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映像作家の岡田一男さんからいただいた情報です:

アンドレイ・ネクラーソフ監督の長編ドキュメンタリー、原題「反逆!リトビネンコ事件」が、「暗殺!リトビネンコ事件」として正月、東京渋谷のユーロスペースで単館上映ながら商業公開されることになり、作品宣伝のためネクラーソフ監督と共同製作者のオリガ・コンスカヤさんがあわただしく来日しました。

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11.Oct 2007 ポリトコフスカヤ書評、短歌など
Book reviews and Tanka poem on Anna Politkovskaya

ポリトコフスカヤの本から生まれた短歌が二首。書評は、日本とチェチェンを重ね合わせた林克明さんと、考えつくされた濃密な表現が心を衝く遠藤隆久さんのもの。情報はN社のみなさまからいただきました。ありがとうございます。

二〇〇七年夏[9/25 読売新聞 文化 こころのページ]

絶望を拒みてまなこ見開けり あんな ぽりとこふすかや こふ すかや (『ロシアン・ダイアリー』)

わめきつつ椅子に飛び跳ね笑ひわらふ体をよぢり背を引っ掻きて (チェチェン第一副首相兼治安部隊長ラムザン・カディーロフ)

(阿木津 英/歌人)

不屈の魂[9/20 信濃毎日新聞]

わたしはロシアの政情に詳しくはないが、次のような昭和15年初頭の土岐善麿の歌を連想した。 賢きは市に隠れてもの言はず憤ほろしもおろかにわれは 「嘘にまみれて生きるという習慣と、暖かな台所が奪われるまでは椅子から腰をあげようとはしない怠惰」、これがロシア人の正体だ、...そうアンナは吐息をつく。(阿木津 英/歌人)

プーチン政権追及で「戦死」した記者の遺作[2007.11月号 論座]

「テロとの戦い」を隠れ蓑に強行されているチェチェン戦争に絡む軍と治安機関の暴走は、ロシアの民主化を阻んでいる重要な要因であり、政権にとってもっとも知られたくない事実だ。...私は日本とロシアを比較しながら「宣戦布告文」を読み進めた。この間に日本では何が起きたのか。最高法規=憲法で明白に禁じられている自衛隊のイラク派兵と米軍支援。...自衛隊情報保全隊による国民の監視活動は強まり、当時の久間章生防衛相は、全国民が監視対象だという趣旨の答弁をした。全体主義に向かう様子は、まるでロシアではないか。このような日本国内のファシズムの予兆を見逃さず追及することで、著者がロシアで為そうとした仕事の重みが分かるのだ。(林克明/ジャーナリスト)

政権の暗部追った記者の死[9/30 熊本日々新聞]

...しかし、民主制の死には共犯者がいる。富裕層に立脚し、内部対立の絶えない民主勢力は前年末の下院選挙で議席をすべて失い、かつての人権派や反対派であった人々も次々と政権にすり寄った。ペレストロイカに始まった民主化は、こうして終焉を迎えつつある。...チェチェン紛争を解決できる大統領としてプーチンは現れたが、民衆の血は今も流されつづけている。...止むことのない暴力の連鎖が招く「偉大なる政治的鬱状態」に向き合う著者の深い絶望に心が痛む。資源大国として潤うこの国は、経営には無能なKGB出身の大統領と側近たちに徹底的に簒奪されようとしている。彼女は「厄介なのは、崩壊は間違いなくやってくるが、私たちが死ぬまでにはそれを拝めないことだ。ぜひともこの目で見届けたいのに」と書いた。「ロシアの憂鬱な冬」を書き続けた著者に、春を書く機会はついに訪れなかった。(遠藤隆久/熊本学園大教授)

次はベレゾフスキー関連のニュースです:

英ロ対立の中心 ベレゾフスキー氏 ロシアの闇映す亡命者[9/12 日経]

本人が「昔は親しい友人だった」と語るプーチン大統領との確執は、権力基盤固めに動いた大統領との権力闘争に端を発する。2003年に英国に政治亡命、リトビネンコ氏ら反体制派の中心としてプーチン政権への批判を強めたが、ロシア国内ではエリツィン時代に不正蓄財をしたユダヤ系新興財閥の象徴として忌み嫌われる。...過激な反プーチン発言はメディアを引き付ける。...こうした発言がプーチン政権にプラスに働いている面も少なくない。野党の背後にベレゾフスキー氏がいると印象づけることで、反政府勢力に対する弾圧の口実にできるからだ。「もうひとつのロシア」の指導者カスパロフ氏は、資金支援を強く否定している。

一方、ロシアの警察権力は、さらに強化に向かいます。

露版FBI創設 強大な権限、「捜査委員会」始動 [9/8 産経]

ロシアで、現職判事を逮捕できるなど大きな権限が付与された「捜査委員会(SK)」が7日、始動した。総責任者には、プーチン大統領の友人が就任。汚職・犯罪大国という汚名を返上しようというのが狙いだが、その強大な権限に「SKはKGB(旧ソ連国家保安委員会)の役割を担うだろう」と、警察国家化を警戒する声も上がっている。...  しかし、強大な権限への懸念も強い。SKには、不逮捕特権を持つ上下両院議員や裁判所の判事への捜査、逮捕の権限が与えられた。裁判所の許可なしに弁護士への捜査開始も可能で、SKの権限は司法をも侵食する。事実上、同国最強の司法機関で、大統領周辺に警察権力が集中することになる。

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09.Oct 2007 ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議の声を!
Online Petition Against Killing of Nagai Kenji

きょう長井さんの葬儀が青山斎場でしめやかに営まれました。テレビなどですでに存知かもしれませんが、ぼくが見ただけでも少なくとも700人を超える参列者が長井さんをおくりました・・・(ミャンマー軍による長井健司さんの殺害に抗議する)署名は参列者の大半となる600人以上のみなさんにしていただきました。

署名ブースで一番心に残ったことは、ビルマ人のうちで何人かの方が泣きながら英語で「申し訳ない。すまない。日本人にお詫びしたい」と話していたことです。「長井さんはビルマ人にとって英雄だ。私たちは長井さんのことを決して忘れることはない」とも。

署名は十万人を目標に集め続けようと思っています。一定数集まればミャンマー大使館に働きかけることになります。[ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議する会]

署名フォーム(クリック→) https://hal.sakura.ne.jp/syomeis/sign

抗議文 [10/3 ミャンマー軍による長井健司さんの殺害に抗議する]

2007年9月27日午後、貴国のヤンゴン市内にあるスーレーパゴダ付近で、 取材中だった映像ジャーナリスト、長井健司氏が、貴国軍治安部隊の軍人に至近距離から銃撃され、殺害されました・・・

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[追記]ビルマの平和的な民主活動家に人道的支援をおくる「ビルマ緊急基金」へのご協力も、よろしければお願いします。基金は薬や食料、飲料水や僧衣などの必要なものにかえて届けられます。 [ビルマ情報ネットワーク]

支援金振込先:
郵便振替:00930−0−146926 BRC−J
りそな銀行 金剛支店(普通)6553928 日本ビルマ救援センター

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07.Oct 2007 ポリトコフスカヤ暗殺から1年(追記あり)
One Year Anniversary of Politkovskaya's Murder

アンナ・ポリトコフスカヤ

アンナ・ポリトコフスカヤ一周忌の各紙記事を紹介します(なぜか朝日だけ関連記事なし)。特に東京新聞の「萎縮するロシア・メディア」は必見です。TBSの動画もぜひご覧ください。

[追記]・・・と思っていたら、朝日新聞にも(やたらと小さな)関連記事があったようです。Iさん、ご指摘感謝です。

萎縮するロシア・メディア [東京新聞 10/7]

プーチン政権を厳しく批判してきたロシアの女性記者ポリトコフスカヤさんが射殺された事件から、七日で一年となる。ジャーナリズムへの深刻な危害に、国際社会のロシアに対する懸念は強まったものの、プーチン政権のメディア統制は事件後も緩む気配はない。事件がロシアの「言論の自由」に与えた打撃を検証した。

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女性記者殺害から1年、モスクワで集会 [TBS 10/8]

「残念ながら、今のロシアには当局と違う意見を言えるほど自らの仕事を信じている(彼女のような)ジャーナリストは少なくなってしまった」(訪れた市民)・・・今、ロシアでは大統領の権力を象徴するようなCMが流れています。「私はコムソーモールスカヤ・プラウダを読んでいます」(プーチン大統領)

「権力の監視」が使命の新聞社が大統領に出演を求めることも、また、大統領が特定のCMに出ることも、ロシアでは初めてのことです。「10月7日」という日付は、ロシアの将来を憂える人々にとって特別意味のある日となりそうです。

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ロシア人記者ポリトコフスカヤさん殺害事件から1年、露政府が外国人活動家を一時拘束 [AFP 10/7]

ロシア人記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件から7日で1年を迎え、犯人逮捕を求める国際的な圧力が高まる中、追悼集会に参加しようとした外国人活動家5人らがロシア当局により身柄を一時拘束される騒ぎが6日、首都モスクワの東で起こった。

ポリトコフスカヤさんは、ウラジーミル・プーチン露大統領を公然と批判し、チェチェン共和国の紛争では戦争犯罪を解明しようとした数少ないロシア人記者の1人だったが、2006年10月7日モスクワの自宅前で凶弾に倒れた。

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<ロシア>女性記者殺害から1年…謎に包まれる捜査状況 [毎日新聞 10/6]

・・・捜査が疑念を呼んでいるのは、最高検察庁のチャイカ検事総長が10人逮捕を発表した際に「殺害を依頼した人物は国外にいる」と、プーチン政権と対立して英国に亡命した元政商のベレゾフスキー氏の関与を示唆したこと。また、この直後に捜査組織が改変され、レニングラード大学法学部で大統領の同級生だったバストルイキン次席検事を長とする国家捜査委員会が同記者殺害など重要事件の捜査を担当する独立組織として発足し、捜査の実権を握ったことだ。

さらに国際人権団体などが参加して5日に予定されていた国際会議が、直前になって銀行から開催費用の取り扱いを拒否され中止に追い込まれた。

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プーチン批判の女性記者暗殺から1年、モスクワで追悼集会 [読売新聞 10/7]

プーチン政権の強権体質を批判したロシアの女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんが暗殺されてから丸一年となった7日、反政権派の政治勢力がモスクワ中心部で追悼集会を開いた。

一方、政権支持派の青年組織「ナーシ」は大統領の55歳の誕生日に当たる同日、約1万人を動員し祝賀行事を行った。警備のため2000人以上の警察官が配置され、モスクワは終日、物々しい空気に包まれた。

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露の女性記者射殺から1年 捜査ずさん、追悼行事も「弾圧」 [産経新聞 10/7]

・・・モスクワ中心部での反政権派による追悼集会の一つには600〜700人が参加。ラジオ報道によると、参加者らは機動隊が取り囲む広場に花束や生前の写真などを持ち寄り、「検閲に反対」「捜査の幕引きは許さない」などと訴えた。この日はパリやローマ、ニューヨークなどでも追悼行事が行われる。

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記者殺害1年で追悼集会 ロシア [朝日新聞 10/8]

・・・人権団体モスクワヘルシンキグループのアレクセーエワ代表はロイター通信に「アンナは存命中から報道の自由だけでなく自由そのものを象徴する存在だった」と述べ、ロシアで自由が失われつつあることを警告した。この日モスクワ市内では、冷たい雨が降る中、プーチ